TOPトーク専門家毎朝の思考テクノロジーが苦手なのに過大な期待をしてしまう人たち08:41 2023年6月7日 7,471再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次「テクノロジーに期待しすぎ」の原点チャットAI、過度な期待の盲点新技術が辿る「ハイプサイクル」ChatGPT、やがて来る「幻滅期」技術過信との適切な距離感とはAI文字起こし(β版) # テクノロジーが苦手なのに過大な期待をしてしまう人たち おはようございます。佐々木敏生です。 もう四半世紀も前の話になるんだけど、90年代の終わりぐらいに ちょうどIT化みたいなものが進み始めた時代があって IT化というよりも、ツールを紙とかそういうものからデジタルにしていきましょうと。 手紙がメールになったりとかね。 紙の絵で計算していたのにエクセルで計算するとか。 当時それをIT化って呼んでたんですよね。 ITって言葉自体が出てきたのは本当に2000年ぐらいになってからで ちょうどその頃、首相だった森吉郎さんが ITと呼んだりとかしたっていう有名な笑い話がありますけど 僕が勤めていた新聞社にもおそまきながら パソコンがだんだん社内に普通に配備されるようになってきて ちょうどその時に選挙を担当した。衆院選ですね。総選挙。 せっかくだからエクセルとか使いましょうよってことで 例えば、世論調査の結果だったりとか 各陣営に聞きに行って票読みの予測とか聞いてきたら それをエクセルでまとめたりとか。そういうのをやってたんだけど そしたら先輩記者の割にこういうデジタル系に非常に弱いおじさんが 新聞社にはたくさんいたんだけど、その中の一人が 佐々木くんこんなすごいのがあるんだったら このエクセルってのに全部世論調査とか票読みの数字を打ち込んだら 立ちどころに選挙結果が正確に予測できるんじゃないの? できませんよ。そんなものは。 数字を見やすくしてグラフにしたりとか全体像がわかりやすくはなるけど 別にそれが予測してくれるわけじゃないですよ。人工知能じゃないんだから。 みたいなことを説明したんだけど全く理解してもらえなくて もう全知全能の神がついにこの新聞社に舞い降りたぐらいの勢いですごい興奮して 納得してもらうのに大変だった記憶があります。 テクノロジーってのはやっぱり何ができるか何ができないか その都度その都度見極めていくことが大事で もちろん今はダメでも次の段階でそれができるようになるってのもたくさんあるわけだから キャッチアップはしていかなきゃいけないんだけど なんかテクノロジーに詳しくないあんまり明るくない どっちかと言えば苦手な人に限って異様に過度な期待をしたがるってのがある。 最近だとね ジェネレティブAI、チャットGPTみたいなタイヤ型のAIがまさにそうですよね なんかもう全知全能の神が本当に現れたぐらいのもので そう思っている人がたくさんいる。 だからなんだろうなぁこう 中小企業ぐらいの大きさの会社だと スタートアップとかそのテクノロジー企業じゃなくて どっちかというと古いタイプの会社なんだけど 社長さんは突然、チャットなんとかっていうのが流行っているらしいが うちの会社でもあれを使えないかみたいなことを いうケースが増えているみたいな話をよく聞きます最近。 でもあれはデータがたくさんあるからこそ成立するし そのデータもそもそもインターネット全体のデータであれば そこに偽の情報なんかを混じってしまう いわゆるよく言われるハルシネーションって幻覚っていう現象ですよね 言っていることを真に受けない方がいいよねと だからどっちかというと今のチャットGPTは その情報をそこで知るというよりも いろんなプランを出してもらうとか 予定を整理するとか議事録をまとめるとか そういうあるいは自分自身に自問自答する質問をしてもらうことによって 自分の中で考えをまとめるとかね そういう使い方が向いているというのは現時点では言われてますよね ある会社ではイントラネットにたくさん 我が社の社内マリアルみたいなのがたくさんあるんだから あれを学習データにしてチャットGPTに学ばせたら チャットGPTに聞いただけで社内マニュアルの内容を答えてくれるんじゃないか とか言い出した人がいたらしくて それをやろうってことになったらしいんだけど IT部門の方はいやいやちょっと待ってください 社内のイントラネットに上がっているマニュアルの情報なんて 大したデータ量じゃないですよね それをわざわざチャットGPTに聞かなくても 普通にイントラのデータベースを検索すれば同じ答えが出てきますよ それそうですよね チャットGPTのいいところはものすごい大量のネット上のデータ 何テラバイト何十テラバイトっていうデータの中から 誰も気づかないような情報を探し出してきて それをうまく文章と文章を組み合わせて 見せてくれるところに価値があるわけで データ量が極めて少なかったらあんまりチャットGPTの意味はないんじゃない だからイントラネットの一企業の中にある少量のデータを チャットGPTにぶち込むってなんだか そこまでしなくても別に必要ないよねって話だと思うんですよね なんかねやっぱこういう課題な期待がとても多いなという ガートナーっていう会社がガートナーハイプサイクルっていうね グラフ有名なのを作っていて これ知りたい方URL貼っておきますけどガートナーの だいたい新しいテクノロジーが入ってくる登場してくると 最初にまずね過度な期待のピーク期っていうのは必ずやってくる なんだかわかんないけどすごいってみんなが過剰に期待するっていうね それこそ90年代のエクセルがそうだったし 最近だと去年から一昨年にかけてのメタバース 騒ぎとかそうですよねすごいもうこれからメタバース空間の中で みんなが生きるんだみたいなね過剰な期待ばかりが盛り上がって そんなわけないだろうと ちょうどアップルがねようやくARのデバイスも40万円ぐらいする 高いやつですけど出して こっからそもそもねそろそろ新しい段階に入ってくるかなっていうのが 今起きてるわけで 去年一昨年のあの騒ぎはちょっと早すぎたよねって話だ だからこれあれはなんていうのかな本当に普及する時期なんじゃなくて 過度な期待のピーク期だったと でガートナーハイプサイクルではその過度な期待のピーク期が来た後に 必ず減滅期ってのがやってきてね みんなが何が何もできないじゃないかってこう減滅するっていうね でその後にようやくようやく本当に普及して 技術がね実用化される時期がやってきて そこから生産性の安定期がやってくるっていうのが ガートナーハイプサイクルなんですよね だからメタバースもようやく今過度な期待のピーク期が終わって 減滅期にやってきてる でチャットGPTは今ねまさに過度な期待のピーク期で 何でもあれでできるとみんなが思ってる もちろん確かにものすごい技術なんだけど 全知全能の神ではないですよね だからいずれなんだこんなことしかできないのかっていう減滅期がね これから数ヶ月後かあるいは1年後ぐらいにやってくる可能性は 僕はそこそこあるんじゃないかなと思う でその先にもう一度本当に社会に導入され 実用化された具体的なケースみたいなのがどんどん増えてきて 技術自体もこなれてきてですね ようやく普及していく 進化していくっていう時期がやってくるんじゃないかなと思う だからまあね過度な期待のピーク期は必ずやってくるので 新しい技術が来た時にね あんまり大騒ぎしない方がいいし大騒ぎしてもいいんだけど なんかそのあんまりテクノロジーに詳しくない どっちかというかテクノロジーが苦手なおじさんたちに異様な期待でね 答えすぎるとまあ面倒くさくなるので そこはちょっと距離を置いた方がいいんじゃないかなという話でございました ではまた明日 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚08:411.テクノロジーが苦手なのに過大な期待をしてしまう人たちhttps://www.gartner.co.jp/ja/research/methodologies/gartner-hype-cycleコメント感想・質問・応援メッセージを書こう vivi2023年10月26日4:22 イントラネットの社内マニュアルの話。これは根底に「H21_XXマニュアル_H23版_最新_old_確定版.doc」みたいな命名のマニュアルが大量にあって、どれが最新か分からないから各々が勘で参照・更新する文化みたいな、本当の問題は別のところに潜んでいそう。返信 ジュリエッタ オータニ2023年6月7日私は、テクノロジーに過度な脅威を感じているのでお話を聞きながら、早く、テクノロジーに幻滅させて欲しい!と感じてしまいました。1返信 俊尚 佐々木2023年6月14日笑。その感覚わかります。 譚太郎2023年6月7日今日はCozy upも含めて佐々木さんのお言葉拝聴しました。AIによるハルシネーション(デマ)怖いですね。デマもどんどん巧妙になり、拡散スピードも速くなっているので、今後、キュレーターとしても佐々木さんの発信を毎日チェックしていきたいと思います。1返信 俊尚 佐々木2023年6月14日ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。1 こんぺい2023年6月7日これはあるあるですね…疎い(これ自体はある程度仕方ないけど) + 実像を知ろうとしないから、期待と妄想だけが膨らみ続けるという。私も『誤解だらけの人工知能』という本を読んだときにそれを感じました。1返信 俊尚 佐々木2023年6月14日そういうことなんでしょうねえ。 たまろん2023年6月7日自分のようなアホで苦手な人だからこそ、期待するのであります^^;3返信 もっと見る
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AIによるハルシネーション(デマ)怖いですね。
デマもどんどん巧妙になり、拡散スピードも速くなっているので、今後、キュレーターとしても佐々木さんの発信を毎日チェックしていきたいと思います。
疎い(これ自体はある程度仕方ないけど) + 実像を知ろうとしないから、期待と妄想だけが膨らみ続けるという。
私も『誤解だらけの人工知能』という本を読んだときにそれを感じました。