TOPトーク専門家毎朝の思考「静かに暮らしたいだけなのに」と経済成長とのバランスとは09:40 2025年1月10日 8,511再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次地方創生と静かな暮らしの両立増加する観光客と騒音問題人手不足と経済成長のジレンマAI・ロボットと観光立国静寂と成長、最適なバランスとはAI文字起こし(β版) # 「静かに暮らしたいだけなのに」と経済成長とのバランスとは おはようございます。 佐々木敏直です。 だいぶ前の話なんだけど、僕の実家は兵庫県の西脇っていうね、 神戸から北に30キロぐらい行った山間の小さな町なんですよ。 昔は織物産業で栄えたんだけど、もうとっくにその繁栄は終わってしまってですね、 今はすっかり錆びれて、商店街、僕の実家は化粧品屋さんやってたんだけど、 そこの商店街ももうアーケードを取り外してですね、 店もほとんどなくなって、ただの住宅街の路地みたいになってしまっている。 まあ皆さんお金はね、かつてその織物産業を栄えた頃に商店とかもいっぱいものが売れてですね、 結構豊かな土地だったので、高齢の人が多いんだけど、 まあそこそこ生活の質は維持されている感じはあるのかな。 町は綺麗だしね。 そこの町の山沿いの方ですね、 前におばと散歩してたおばはもう今90歳近くになる。 だけど歩いてたらそのおばがですね、 その向こうの山合の方を指差して、あそこに今道路を作っているんだと。 こんな何もない田舎町に今更道路を作ってどうするのかね、 私ら静かに暮らしたいだけなのにね、というふうに言ってた。 なるほどね、まあその気持ちはわからないでもない。 静かな山合の町でひっそりと暮らしていても、 作業期もそんなに長くないというふうに自分も思っている。 わざわざなんで道路を作ってどんどんガンカン音をするんだ。 という皮膚感覚的な感じはわかるんだけど、 一方で西明けも別に死にゆく町でもないわけだよね。 ちゃんと若い人もいれば、行政もちゃんと動いているわけだよね。 そうするとやっぱりインフラを作り、 新しい産業を起こす何らかの基盤にしていく。 あるいは日本海側と太平洋側の行き来をもっとしやすくすることによって、 日本海側の兵庫県の地方創生につなげていく。 いろんなことをやらなきゃいけないわけですよね。 その道路が一体何の道路だったのか、僕はよく覚えていないんだけど、 ただ道路を作るとは何もないところにアスファルトを敷き詰めるだけではなくて、 やっぱりそこには何らかの行政意図があるわけなんですよね。 だからある意味、おばの言っている気持ちはわかるけど、 それもあまりにも自分勝手じゃないかなというのもそのとおりを考えた。 なぜその話をしたかというと、今日朝日新聞を読んでいたら 民泊反対みたいな人たちの記事が出ていたんですね。 大路、JR東京の大路ですね、帰宅の。 あそこから5分ほど行った住宅街の話で、そこにマンションができて、 そのマンションは民泊専用みたいなマンションだったと。 それで住民がひどく迷惑しているという話で、 冒頭に書かれているエピソードというのは、夜の10時15分ぐらい、 女性3人がやってきて、泊まる民泊の場所を探してウロウロしている。 実はその民泊の部屋はチェックイン時間は午後10時までなのに、 15分も遅れているじゃないかという批判的な書き方がされていて、 15分ぐらいいいでしょうって個人的に思うんだけど こういうことが書かれているんですね。 地元の住民によるとこの文言はしばしば破られる。 午前1時頃にやってきた客がキャリーケースを引き継ぎ 5という音を周辺に響かせることもあった。 日付が変わろうという時間に施設前で断書する宿泊客たちもいた。 タバコの吸い殻を捨てられるようにもなった。 それで民泊絶対反対という盾看板がたくさん出ているという話なんですよ。 まあ静かな住宅街、東京郊外のね。郊外でもないか王子だから。 だからその気持ちはわからないでもないんだけど、 でも一方で我々の国はこれからどうやって暮らしていくのか。 人口が減り始めている。 そしてその人口が減ってきているのを、 この20年ぐらいずっと女性と高齢者の就業への参加によって 何とかカバーしてきたんだけど、 そこもそれ以上増えなくなってきている状況の中で、 結果的にインフレになって経済が上向きになってきている ここ数年の間に一気に人手不足が顕在化してきているわけですよね。 地方のタクシー業界なんかも、飲み屋さんなんかが復活してきて タクシー需要は非常に好転してきている。 ところがそのタクシーを運行させる運転手さんが集まらない。 というので廃業する、倒産するタクシー会社が増えているって話がある。 地方の街なんかもそうですよね。 居酒屋とか食堂とかもお客さんは来るんだけど それを回す人手がいないというので 結果的に閉鎖させられない店はどんどん増えてきていて 前も鶴川で時々行っているお蕎麦屋さん通りがかったら 前は昼入りをやっていたのに昼の営業をやめちゃっていて 表にバイト募集の張り紙がすごく貼ってある。 多分結局バイトが見つからないので ご主人が一人でやっている店なので 到底昼より一人で回せないということになったんだろうなと推測したんですけどね。 そういうケースが非常に増えてきているわけですよ。 だから今後どうやってこの人工芸の社会の中で経済を回していくかという その大きなグラウンドデザインが求められている部分もあり 一つはAIとかロボットを駆使して人工芸に対応しよう。 もう一回様々な産業分野の経済を伸ばしていこう。 半導体とかラピュタスも含めて。 もう一つはやっぱり観光というのがあるわけですよね。 日本の観光需要というのはものすごい世界的に大きくて もうここ数年の新型コロナ5例以降以降もものすごい勢いで観光客が日本に流れ込んできていて 新幹線とかいつ乗っても外国人観光客だらけで満席みたいな状態になってきている。 いずれはフランスみたいに年間7000万人とかそのぐらいの観光客を招き入れるということになるんじゃないのか。 これも一つの大きな産業なので日本が生き残るために必要なことなわけですよね。 ただやっぱりそうやって観光客が海外からたくさん入ってくると やっぱりある程度の騒音は増えるし 破られる秩序も増えていくのはいたしかたない部分はあるわけですよね。 例えば最近だと新幹線の網棚で置き引きされるみたいな事件が増えていて どうも外国人の仕業じゃないかみたいな話もあるんですよね。 今までだったら我々日本人はそういうので泥棒しないというある種の前提があるから 網棚に荷物を置いたまま平気でトイレに行ったりするし それこそスターバックスのテーブルにマックブックを開いたままトイレに行ったりしてたわけでしょ。 今後そういうのはできなくなるかもしれない。 かといってそういうのを守らなければダメだと やっぱり今までの日本の質量とか整然とした美しさとか静かさみたいなのを守るのが第一なんだと言ってしまうと それはやっぱり沈みゆく日本を肯定するという部分につながらざるを得ない部分は絶対にあるんじゃないかと思うんですよ。 この30年のデフレ時代、日本はとても静かな良い国になった。 静かな良い国になったんだけど、それは昭和の頃のような右肩あたりの成長への期待と混乱に満ち溢れた時代とは違う 経済成長しない落ち込んでいく時代でもあったわけですよね。 だからこれからもう一回我々が経済成長を前向きにやっていこうと思ったら そこにある程度の無知知度とか騒音というのは入ってこざるを得ない部分はあるんじゃないのか。 もちろんそれを抑え込んで成長していくという可能性を探っていくのは大事なんだけど あまりにもそちらに知知度はなんだというふうに課題に行ってしまうと やっぱりせっかく今いい感じに成長軌道に乗り始めたらまたこしふざけになってしまいかねない。 あんまり民泊も拒否しまくっているというのはちょっとどうかなと個人的には思うんですよね。 何事もバランスであるんだけど、日本人はあまりにもこの30年静かさと秩序にバランスを振り過ぎたというところは もう一回我々は考えるべきことなんじゃないかなとは思います。 なかなか難しいけどね。僕も静かさはとても好きだし、日本の地図も好きなので 無くなったらいいとは一ミリも思わないんだけど、でももう少し考えてもいいんじゃないかな。 ではまた明日。 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚09:401.「静かに暮らしたいだけなのに」と経済成長とのバランスとはhttps://digital.asahi.com/articles/ASSDX3DF9SDXUTIL01WM.htmlコメント感想・質問・応援メッセージを書こう 堀友哉2025年1月15日騒音や喧騒を「解決」するビジネスも出てきそうですね。木造から鉄コンへ建設需要が高まり、騒音問題解消と経済成長につなげるという道はあるかもです。令和の文化住宅革命が求められている。返信 俊尚 佐々木2025年1月16日おっしゃる通りだと思います。 DAC2025年1月11日これは日本固有の話ではありません。バルセロナでは、民泊のせいで家賃は過去10年で約70%上昇し、抗議デモも頻発しています。各国も民泊に対しては細かい統制を法律でかけています。インバウンド需要がこれから大事だし、それに冷水というのは分かります。そうであればこそ、実効性のある法律や男性用トイレにハエの絵を描くようなナッジに持って行く方が建設的です。住民のマインドセットに話を持って行くのはあまり望ましいとは思えません。1返信 としこ2025年1月10日静かすぎる場所に住み続けると、音に対して敏感に反応してしまいますね。AIやテクノロジーが今後発達して、騒音問題やメンタルケアなどカバーしてくれることを期待します1返信 俊尚 佐々木2025年1月16日たしかにテクノロジーに静粛さの進化を期待するのはありですねえ。 カラピンチャ2025年1月10日活気と騒音。以前浅草寺の隣に住んでいたことがあるので確かに気持ちはわかります…ただ、クソうるさいインドやバングラデシュに滞在していた時は、そんなに騒音というものを意識しなかったよなと今になって思います。やはり経済成長感(あるいは手取りの増加)が騒音を活気として許容する度合いと関係しているのでしょうね。昭和や平成初期の時代は知りませんが、おそらく今より日本の騒音許容度はずっと高かったのではないかと推測します。4返信 俊尚 佐々木2025年1月16日昭和の頃は本当に日本はうるさかったです。
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各国も民泊に対しては細かい統制を法律でかけています。
インバウンド需要がこれから大事だし、それに冷水というのは分かります。そうであればこそ、実効性のある法律や男性用トイレにハエの絵を描くようなナッジに持って行く方が建設的です。
住民のマインドセットに話を持って行くのはあまり望ましいとは思えません。
ただ、クソうるさいインドやバングラデシュに滞在していた時は、そんなに騒音というものを意識しなかったよなと今になって思います。
やはり経済成長感(あるいは手取りの増加)が騒音を活気として許容する度合いと関係しているのでしょうね。
昭和や平成初期の時代は知りませんが、おそらく今より日本の騒音許容度はずっと高かったのではないかと推測します。