TOPトーク専門家毎朝の思考コップに水を汲む仕事と、コップから水をこぼす仕事08:54 2025年2月3日 8,760再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次知識のアウトプットとインプットの両立執筆活動における苦悩と喜び10年間の登山ノウハウを凝縮既存の登山ガイドとの違い読者に伝えたいメッセージAI文字起こし(β版) # コップに水を汲む仕事と、コップから水をこぼす仕事 おはようございます。佐々木としなおです。 鶴ヶに来てるんだけど、本当に仕事部屋にこもりっきりで ずっと新しい本の準備をしてます。 もうようやく終わりつつあって 登山の本でコースガイドをたくさん載せようと思って もちろんメインの本文のところは、新しい登山の在り方 頂上を目指すんじゃなくて 楽しみを歩くってことに見出そうというそういうコンセプトの本文なんですけど それ以外にコースガイド 実際に歩いてきた様々なコースの中から30コースを選んで 30も歩いてきたのかって思われるかもしれないけど このスタイルの登山をやるようになってからもう10年ぐらい経つので 多分100コースぐらい歩いてるんだよね。 おそらく。重複しているところはほとんどない。 なのでそこから厳選して30くらい選んで 文章も書いてるんだけど、同時に地図も入れようというので 地図そのものはデザイナーさんが書いてくれるんだけど そのラフを書かなきゃいけない。30枚地図を ラフを描き、さらに写真も付けようというので 結局トータルすると100枚ぐらい写真を用意して 全部にキャプションを付けて作業を永遠とやっていて なんか出し切った感じですね。 でも今回の登山の方は本当に書いてて楽しい。 書いてて楽しいって思うのは10年前に料理本を出した時以来だな。 何で楽しいんだろうって色々考えてみて、はっと気づいたのは コップの例え。 前から僕は自分の中における知識ですよね。 教養とか知性とかそういうものはコップの水みたいなもので アウトプットしてどんどん吐き出しているとなくなっちゃう。 だからなくならないように常に水をそぎ足す。 つまりインプットが大事だよねってことを言ってるんだけど 大抵の場合本を書く作業、特に僕がメインテーマにしている テックと社会の関わり合いだったりとか あるいは時に本の内容によっては テック抜きで社会そのもの、政治そのものみたいなのを書くこともあるんだけど そういう本を書く時って今までで自分が蓄積したコップの水だけじゃなくて そこにもう一歩先に進もうという意志が強く働くんですよ。 だから今まで考えてなかったようなところまで射程を伸ばしていって 前へ前へと今の現状からさらに先へ進んで一歩前へ行く。 世界の先の方に手が伸ばせるか。 ここまで書こうと努力するんですよね。 それがこうする場合もあるいはちょっと滑っちゃう場合もあるし それは本によって完成度はいろいろなんだけど やっぱりそうやると、コップから水をこぼすというアウトプットの作業ではあるんだけど 本を書くというのは同時に本を書きながらコップから水をこぼしながら 同時にそこに水も足していくという両輪がある。 インプットとアウトプットを同時にやっているということなんですよね。 これが結構厳しくて これだけで足りない。もっともっと先へ伸ばさなきゃ、先へ進まなきゃというアサリの中で書いていくので 溜まっていくものを整理して書くという作業と そこにさらにプラスアルファを加えていくという作業が ないまぜになって非常に辛くて苦しい時期が多いんですよ。 一方で10年前に出した料理本 あるいは今回の登山の本に関しても やはり自分の中に膨大な蓄積ってあるんだよね。 今回の山の本に関して言うと こういうスタイルで10年ぐらい山登りしてきて そのノウハウとかすごい蓄積している。 これは新しいスタイルの山登りについてのノウハウだけじゃなくて 今回の本ではフラット登山という山頂を目指さない登山という話だけじゃなくて どうやって装備を選ぶのか 例えばバックパック、リュックサックはどうやって選ぶのかとか レインウェアはどうすればいいのかとか あるいは春夏秋冬服はどうやってチョイスすればいいのかとか あるいは山の中でスマホの電源が切れないようにモバイルバッテリーを持っていくとか 電子ガジェット類はどうするのかとか ありとあらゆる細かいノウハウを全部詰め込んでるんです。 だからこの本一冊読めば 山を登るというありとあらゆる局面がすべて理解できるという本にしてるんだよね。 それは自分が10年間このスタイルでやってきたことを覚えていることをすべて吐き出している感じ。 実はここにはプラスアルファで先へ進もうみたいなことはあまりなくて 今まで自分がやってきたことを全部ここからもし学べるものがあれば学んで欲しい。 学んで欲しいというのは随分拝ましいですけど 何か参考になるヒントがあればそのヒントをぜひ知って欲しい。 ぐらい気持ちで書いているので、とにかくコップから水をこぼし続けるだけ。 今回に関してはコップに水は足していない。 だから内容としては異様にわかりやすい本になっているし 膨大な蓄積されたノウハウが全部吐き出されているという感じで だからこそ書いていて気持ちいいんだろうなという。 こういうノウハウもあった、こういうスキルもあったというのに全部バーッと 2リットルぐらいのポリタンコに入った水を広大なキャンパスにバーンとぶちまけて うわー気持ちいい水がそこら中に広がっているぜみたいな そういう気持ちよさがあるんですよね。 だから書いていてつらくないし、次から次へと これも書きたい、あれも書きたい、このノウハウも盛り込まなきゃというのがどんどん出てくる。 しかもなるべくありきたりのことは書かない。 土産の本はつまらない本が多いんですよ。 つまらないというのはどういう意味かというと ポエティックな本はいっぱいあるんだよね。山の美しさとかに書いて素晴らしい。 それはそれでもちろんいいんだけど、そうじゃない。 もうちょっと実用的な山のノウハウというのを見落とすと 例えば レインウェアはしっかり防水されていて でも汗をかいたら蒸気がちゃんと抜ける透出性も大事ですよ みたいなことが書いてあるだけで、そんなの当たり前じゃんレインウェアだったら それだけではない。もうちょっと先のノウハウというか、新しいノウハウというか 例えばレインウェアだったら最近はストレッチのある素材のものも出てきていて レインウェアなのにゴワゴワしないで体の動きに合わせて伸び縮みできるものもあるんだよね みたいな話だったりとかね。 あるいは防寒着と雨具、レインウェアというのはだんだん融合していって もはや防寒兼雨具みたいな感じになってくるんじゃないのっていう 新しい素材の話だったりとかね、そういうのをどんどん盛り込もうとして だから ぼんやなそこら辺の登山ガイド、登山入門とは全然違う方になっているという自負はあるので この10年間の僕のスキルやノウハウを全部詰め込んだ本を ぜひ読んでほしいなと。 きっと読んでいただけると、佐々木さん楽しそうに書いてるよねって わかっていただけるんじゃないかなと思います。 というわけで今日は4月発売予定の新しい山の本についてのお話をちょっとしてみました。 ではまた明日 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚08:541.コップに水を汲む仕事と、コップから水をこぼす仕事コメント感想・質問・応援メッセージを書こう shonan2025年2月10日ワイド5ポケットパンツ楽しみです😮返信 コイキング2025年2月5日面白そうですね。必ず拝見いたします!1返信 towae2025年2月4日😍1返信 yoshy2025年2月3日佐々木さんがVoicyの配信で描写する山歩きの風景を自分の頭の中で描いています。今回の著書を楽しみながら執筆されている様子でこちらまで楽しくなりました。佐々木さんの2012年の著書「当事者」の時代を今日読み終えました。ハードな内容で読み終えた時に大きく息を一つ吐いていました。深く考えさせられました。返信 俊尚 佐々木2025年2月6日当事者の時代!ありがとうございます。あの本を書くのは本当に苦難の道のりでした。 こより2025年2月3日拝読するのを楽しみにしています!以前放送されていた六国峠や自然観察の森は、寒さが少し和らぐ頃に子連れでも行きたいなと計画しています。返信 俊尚 佐々木2025年2月6日ありがとうございます。ぜひ! もっと見る
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佐々木さんの2012年の著書「当事者」の時代を今日読み終えました。ハードな内容で読み終えた時に大きく息を一つ吐いていました。深く考えさせられました。