TOPトーク専門家毎朝の思考教皇選挙コンクラーベを入口に宗教の意味を考えた08:20 2025年5月8日 8,810再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次コンクラーベから紐解く宗教の変遷世界に広がる信仰、その背景とは?宗教離れが進む欧米社会の現状現代社会における宗教の役割とは?根源的な問いへの答え、宗教の未来AI文字起こし(β版) # 教皇選挙コンクラーベを入口に宗教の意味を考えた おはようございます。佐々木敏直です。 カトリックのローマ教皇を選ぶ選挙、コンクラベが話題になってますよね。 いろんな記事を読んでて、へーっと思ったのが、出身国、つまり教皇選挙、コンクラベの投票する人たちは数基教って人たちなんだけど、133人いる。 この出身国はどこかというと、70カ国、すごい全世界から集まっている。 これが前回の2013年の時は48カ国だったので、倍とは言わないけど1.5倍ぐらいに増えている。 ヨーロッパ出身の数基教も、前回52%で過半数いたのが今回39%しかいない。 ヨーロッパの数基教は、半数を割るのは初めてらしいですね。 一方でアジアの数基教は増えている。日本からも2人参加しているって話題になってましたけど、 前回9%だったらアジア人が、今回17%で倍に増えているらしい。 これは一体何を意味しているのかというと、 基本ヨーロッパでは宗教離れが加速していて、例えばカトリックの国で言うとフランスが有名ですけど、 フランスでも週末に教会に行かないという若者がすごい勢いで増えている。 無宗教ですと言われる人が結構多いって話があるんですよね。 一方でアジアやアフリカは結構信仰する人が増えているらしいですね。 しばらく前に読んだアフリカに進出する日本の新宗教というレポータージュがあって、 これを読むとアフリカではすごい宗教が盛り上がっている。 これはカトリックじゃなくて新宗教、例えば創価学会とか幸福の科学とかそういうものの話なんだけど、 日本で新宗教を信仰していますと言うとちょっと変わった人に思われがちなんだけど、 アフリカで新宗教を信仰していると言うと、なんて経験で素晴らしい人なんだと思われる。 全然その宗教に対する捉え方が社会として日本とは違うんだよなんてことが書かれていて、 へーっと思ったことがあるんですけれど。 そもそもヨーロッパや日本はあまり宗教を嫌いする人がいなくて、 なぜアジアやアフリカは多いのかというところをもう少し根本で考えてみたいなと思うんだけど、 以前カナダの哲学者でジョゼフ・ヒースという割に有名な人がいるんだけど、 反逆の神話という本があって、この本は非常に素晴らしい本だと思って何度となく原稿とか書籍とかで紹介したことがあるんですが、 この中で古代から中世にかけてキリスト教がなぜあんなに広まったのかということを説明しているんですよ。 それは例えば中世の社会とか、今のような社会秩序とかガバナンスとかあってなき事し、 人はいつ死ぬかわからないという、公立もまともに機能してなくて、 王様の一尊でどんどん料理が変わってしまうという非常に不安定だった。 そういう混乱した社会に安定した秩序とかヒエラルキーみたいなもの、 神のもとでのある種のヒエラルキー、神父さんが偉くて一般神徒がその下みたいなものを与えることによって安定感をもたらしたという説明なんですよ。 だからキリスト教が伝統的に持っていた機能は、例えば結婚を認めるとか葬式をするという。 葬式仏教なんて、今の日本では仏教の意味は葬式しかないんだってバカにされたりするんだけど、 一方で亡くなった方をあの世に送るという仕組みとしては、やっぱり安心して死ねるというのがあったと思うんですよね。 儀式とか成人式だったりとか洗礼だったり様々な儀式がある。 これが儀式にはまることによって自分も社会に居場所があり、 そのヒエラルキーの中の一部分として生きておくことができるんだということだった。 でも一方で現代において、現代社会というのはそんなに秩序がないか、そのことない。 ガバナンスは非常に精密に出来上がっていて、ヒエラルキーもあるし秩序もあるよね。 これは本当に先進国だったらどこでもそうだと思うんですけれど、 そうなると、日本やヨーロッパに住む我々は宗教に対して安定とか秩序を求めない。 求めているのはどっちかというと秩序がうぜえから、もう少しそこから解放されたいとか、 癒されたいとか救われたいとか、そういうところなわけですよね。 それなのに教会が道徳的なルールとか持ち込んでくると、 それは別に私たち求めてないし、という風になってしまう。 これが宗教離れの原因になっているんじゃないかということを ジョゼフヒスは書いていて、なるほどなという感じなわけですよね。 例えばブラック企業がはびこって、どうやってブラック企業の抑圧から逃れられるか、 みたいなことを人々が求めているのに、それで教会に行ったら、 会社の命令には従いなさい、上司の言うことは聞きなさいと言われたら、 それは別に私が求めているものじゃないし、という風にみんなは思いますよね。 だから社会が工業化、都市化して、ある程度豊かな安定した社会になっていくと、 どうしても秩序が生まれてしまう。ガバナンスが強くなってしまう。 そこから逃れたいという思いが宗教離れを引き起こす。 逆に言うと、アフリカとかアジアの一部とかではまだそこまでの段階に達していないが故に、 まだまだ信仰を求める人の余地があるということもあるのかもしれないなと思いました。 アフリカとアジアではだいぶ状況が違うので、一概にそうだとは言い切れないし、 ここはもうちょっといろいろ調べて深掘りしたいなとは思っているところなんですけれどね。 さらに言うと、かといって現代において宗教はいらないのかというと、 僕はそんなことはやっぱりないと思うんですよ。 これも前にボイスで喋ったかもしれないんだけど、 何年か前に総統州のお坊さんの藤田一生さんという有名なお坊さんですが、 藤田一生さんとお話をする機会があって、一生さんに聞いたことがある。 今はこんだけスピリチュアルだったり自己啓発だったりとか、 原生の悩みとかを受け止めてくれるものって宗教以外にたくさん出てきてますよね。 その中で仏教とかの宗教を持っている意味ってまだ残っているんですかね。 単刀直入に聞いてみたら、一生さんは、スピとか自己啓発で お金が欲しいとか恋人が欲しいとか結婚したいとか、そういう悩みは答えられるかもしれないけれど、 そういう原生の悩みを全てなくしたとしても最後に残る悩みってありますよね。 それはなぜ我々はここにいるのか、死んだらどうなるのかみたいな、そういう根源的な悩み。 その根源的な悩みに答えてくれるのは実は宗教だけなんですよっておっしゃって。 なるほどなぁと、大変素晴らしいなぁと感心した記憶があるんですよね。 だからそういう自分は一体どこからやってきてどこに行くのか、なぜここにいるのかみたいなことを考える。 そこにやっぱり宗教の意味ってのがあるわけで、決してそれは 社会が安定しようが、テクノロジーが進化しようが変わりがないし、 いくらオム心理教や統一教会が悪さをしようとしたとしても、やっぱりそこの価値っていうのはなくならないはずなので、 もう一度今現在21世紀の四半世紀過ぎた状況の中で、 我々は宗教に何を求めるのか、宗教はどう答えてくれるのかってことを考えてみたいなとは思いますよ。 というわけで今日は、コンクラベをフッターにして考えてみた宗教の意味についての話でした。 ではまた明日。 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚08:201.教皇選挙コンクラーベを入口に宗教の意味を考えたコメント感想・質問・応援メッセージを書こう にゃんモナイト2025年5月9日本日、映画「教皇選挙」見てきました。コンクラーベの舞台裏で様々に揺れ動く候補者たちの心情や駆け引き。教皇名に何を選ぶかも、その人物の在り方が色濃く反映されていると感じました。「フランシスコ」と名乗ったのは、前教皇が初だったのですね。「清貧」「謙遜」「弱者への共感」で知られるアッシジの修道士 聖フランチェスコが由来とか。一方の新教皇が選んだ「レオ」は、これまでは保守的•権威主義的•教義中心で、力強く断固たる指導者像を体現する傾向があるとか。また、違った流れになりそうですね…返信 俊尚 佐々木2025年5月15日新しい教皇がどういう世界観を見せてくれるのかを注目していきたいですね。1 通りすがりのひとみ2025年5月9日存在、死後、その辺を宗教に求める心理が理解できないですが、そういう弱みに漬け込んでいるようにしか見えない…けれどもそれで納得感を持って「救われる」と信じたい人を救っているんだったらまぁしょうがないか、とも思うけど、2世問題とかはなんとかしてほしい。返信 たけ2025年5月9日カトリックは組織・社会基盤として強い宗教なのでそれらが求められない地域では苦戦すると考えると納得です。現在カトリックの教皇の地域ごとの選出人数は概ね地域の信者数に対応しており、欧米で減少、アフリカ・アジアで増加しているそうです。成長途中で社会が変わっていく地域ではまだまだ必要とされているんですね。2返信 俊尚 佐々木2025年5月15日世界中で都市化が完了した後にカトリックはどうなるのかな、とも思いますよ。 北斎2025年5月8日歳をとり、死を実感したときに宗教の意味がわかるのではないかと思ってます😅1返信
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一方の新教皇が選んだ「レオ」は、これまでは保守的•権威主義的•教義中心で、力強く断固たる指導者像を体現する傾向があるとか。また、違った流れになりそうですね…
現在カトリックの教皇の地域ごとの選出人数は概ね地域の信者数に対応しており、欧米で減少、アフリカ・アジアで増加しているそうです。
成長途中で社会が変わっていく地域ではまだまだ必要とされているんですね。