TOPトーク専門家毎朝の思考多拠点移動生活は「退屈からの絶え間ない脱出」である07:58 2024年1月10日 8,202再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次退屈からの脱出、多拠点生活の魅力移動がもたらす新鮮な感覚とは場所による飽きと、次の場所への期待感多拠点生活の自由と、そのバランスあなたも多拠点生活、始めてみませんかAI文字起こし(β版) # 多拠点移動生活は「退屈からの絶え間ない脱出」である おはようございます。佐々木としなわです。 昨年読んだいろんな本の中で最も感銘を受けて衝撃的だったのが 万物の霊明っていう本ですね。 これ前にVoicyでも紹介したんだけど、デビッド・グレーバーっていう先頃50代で亡くなってしまった人類学者が書いた本で ざっとあらましを改めて説明しておくと なんとなく人類というのはね、昔狩猟最終時代、小さな共同体から農業するようになって 都市国家みたいなものに変わっていき、だんだん大きな集団、大きな国家を作っていくようになった っていう風な、そういう進化みたいなものを遂げてきたという風に漠然と思われていたんだけど 最近の人類学の成果で、そんなことはないんだと。 一旦最初の小さな共同体から大きな都市国家とか王様をいただく王国になったりしたこともあったんだけど それが急に崩壊してまた小さな共同体に戻ったりとか 農業も決して首領最終から農業をやって一歩道で進んできたわけじゃなく 農業をやるようになってからまた首領最終に戻ったりとかね そういう風に行きつ戻りつでやってきただけのことであって 逆に大きくなっていくことが良いことだという発想は そもそも当時はなかったんじゃないかってことを書いてるんですね なんで大きい国、王国が崩壊してまた首領最終に戻ったりしてたのかというと だんだん例えば支配が厳しくなったりとかね 抑圧されたりとかするようになると みんないい加減嫌気をさせて王様にやーめたって言ってみんな逃げ出してしまう でまた自分たちの共同体に戻っていってしまう そうやって王国が潰されていったんだと でなんでみんながやーめたって逃げられたかって言えば 結局その当時はまだその共同体同士あるいは部族同士のですね 例えば言葉の違いだったりとか文化の違いみたいなのはそんなに大きくなかったので 逃げ出すとまた別のところに行けばですね すぐ受け入れてこられる人たちがたくさんいたからじゃないか っていうようなことが書かれてる でもだんだん人類社会がですね文明が大きくなってくると 文化の違いみたいなのがだんだん際立ってくる 言葉も離れていく そうするとある場所に暮らして自分の周り同じような文化 同じ言葉を喋ってる人たちの中にいると そこから逃げ出すのがだんだん難しくなっていく それこそが人類をですねその自由な逃亡の時代から 閉ざされたここで生きるしかない 欲圧があっても王様の厳しい支配があっても生きるしかない っていうような閉ざされた方向に進む原因になったんじゃないか ってことが書かれてるんです この自由に逃亡できる逃走できるって発想はすごくいいなと僕は思っていて これって現代社会にも当てはまると思うんですよね 例えば会社にいてね なんかこうひどい目にあって上司からいじめにあったりとかね ハラスメント受けたりとかあるいはブラックロードだったりとか でも辞められないからみんなそこにいるってのがある これが自由に辞められて他の会社に行くんだったら 辞めたんですぐ逃げられるわけですよね もちろんそれは自分で自分の生活を維持しなきゃいけない 会社という大きな木に頼らないっていうね そういう冷たく厳しい自律も求められるわけなんだけど なんかそこのバランスが日本の特に昭和の後半から平成にかけては その礼儀をしなきゃいけない 抑圧に耐えなきゃいけないって方に過剰に降りすぎていて 自由性がどんどん失われてきたって部分は多分あるんじゃないか 逆に今の平成の終わりから令和にかけてのこの2000年代というのは やはり自由の方にまた降り始めている でもこれが行き過ぎるとまた自由すぎて安心感がないって方向になってしまうから バランスは難しいだろうなと思うんですよ それでこのあちこちに逃げられることによる自由さっていうのは 僕は住まいにも当てはまるんじゃないかなと思っていて ちょうど年末年始東京にラジオに出るために戻ってきたりすることもあったんだけど まあまあ10日間ぐらい福井の鶴川にいて でもしばらくいるとやっぱりだんだん同じ土地行って 東京だろうが鶴川だろうがあるいは狩座だろうが少し飽きてくる あまりに日常になってしまって新鮮な感じもなくなり なんか面白さが薄れてくるってあるんですよね 東京に戻る日が近づいてくるとだんだんソワソワして 東京早く戻りたいなあそこのパン屋のパン買いに行くかとかね いろんなことを考える そうすると人生からいる場所自分が今いる場所についての退屈さってのが薄れてくるんですよ そうやって東京に戻ってくると東京面白いよねやっぱり 街もおしゃれだし綺麗だしおいしい店もたくさんあるしと思うんだけど 一方でこの東京にも本当に1週間2週間いるとだんだん逆に飽きてくるわけですよ 自然が少ないよねとか人が多いよねとか電車混んでるよねとかね ちょっともう一回田舎行きたいなあとかって思うわけです そうやってだんだん退屈さが増え飽きてくる感じが高まってきた頃にまた 長野とか福井に移動するとまた新鮮な気持ちが取り戻されてきて 移動すると気持ちいいなあこんなに緑がたくさんあって 鳥の声が全然東京とは違うよみたいなそういう感動があったりする でも軽井沢にいたらいたで本当にあそこは閉ざされたような高原の土地なので 静かで居心地がいいって言えばいいんだけど なんか静かすぎて逆に物足りないみたいなところがやっぱりあるわけですよね あと歩くことが本当に少ない車で移動するのだんだん体が生まれてくる感じってのがあって 早く東京戻ってジム行って筋トレしたいなあとか思ったりするようになる 凄がいっちゃ凄いけど人間ってやっぱりもともと移動する動物だったわけだしね 我々日本人なんて本当にアフリカが出て一番遠くまで来てる部類の部族なわけですから やっぱり移動するのが好きなんだよね だから同じところにずっといるってやっぱり古来から現代に至るまで どっかで飽きるっていう感覚があるんじゃないかな それを移動ということによってその飽きる感覚を薄れさせていくというか 押しつぶしていくというかね次々新鮮な気持ちになって生きていくってことが 移動によって実現するわけで だからこの移動生活の面白さってのは常に新鮮にその土地を楽しみ そして飽きればすぐに逃げ出し次の土地へ行きっていうね その繰り返しができるというところにも一つ面白さがあるんじゃないかなっていうのは いろんな土地を移動しながら暮らしてて感じるところではあります 何十箇所も移動してるわけじゃなくて 3箇所を行ったり来たりしてるだけでもそんだけ新鮮な気持ちが味わえるんだから 皆さんもぜひ試してみていただけるといいと思います ではまた明日 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚07:581.多拠点移動生活は「退屈からの絶え間ない脱出」であるコメント感想・質問・応援メッセージを書こう Kiyomichi2024年1月23日大橋巨泉氏は引退後に日本、カナダ、ニュージーランドに拠点を置いて、季節に合わせ移動する生活に変更したそうです。目的は、自分が過ごしやすい季節を求めて移動することらしく、夏は南半球、春か秋には、それぞれ日本かカナダに在住する様です。自分は、カナダに拠点を置いて、春か秋には一時帰国をする生活ですが、こちらの冬は結構厳しく、冬に南に移動するスノーバード生活も良いなあと思うこの頃です。返信 とっつー2024年1月11日定住は文化が各地で形成されたが故という考えに興味が向きました。例えば市町村レベルであれば自身が属する生活圏を変える、都道府県レベルであれば仕事を変える、多国間レベルであれば文化も変える、そこの垣根の高低は個人個人で異なり、近年では制度の観点、技術の観点、考え方の観点が影響して全般的に流動性が高まっているのかなと思うと腹落ちする考えを聞けました。自身を定住させる縛りがあるのだなと、自身を囲む縛り(思考)を振り返ることができ、客観的に見つめ直せる気がしました。これからも放送楽しみにしています。返信 俊尚 佐々木2024年1月17日ありがとうございます。文化と定住って面白いテーマですよね。 タイツさん2024年1月11日「同じ土地って日常になって飽きてくる」確かに、って思いました。長野に住んでいた時は、早く都会に上京したい気持ちでいっぱいでしたが、東京に住んでいると、たまに自然を感じたくなる時があります。だからこそ、佐々木さんのような多拠点生活が羨ましいですし、私の未来の理想像です。返信 俊尚 佐々木2024年1月17日ありがとうございます。いつかぜひ多拠点生活を。1
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自身を定住させる縛りがあるのだなと、自身を囲む縛り(思考)を振り返ることができ、客観的に見つめ直せる気がしました。
これからも放送楽しみにしています。
確かに、って思いました。
長野に住んでいた時は、早く都会に上京したい気持ちでいっぱいでしたが、東京に住んでいると、たまに自然を感じたくなる時があります。
だからこそ、
佐々木さんのような多拠点生活が羨ましいですし、私の未来の理想像です。