TOPトーク専門家毎朝の思考人口減社会のキーワードになるのは「風土」09:32 2025年8月30日 7,838再生 問題を報告する 再生する シェアする 和辻哲郎の「風土」Kindle版https://amzn.to/45FjS3G「〈わたし〉からはじめる地方論」Kindle版https://amzn.to/3JXo0mUもっと読むAI目次人口減社会の新たな視点とは?地方創生、賑わいを取り戻せるか?「風土」というキーワードの意味とは?和辻哲郎『風土』が示すものとは?地方の未来、風土の維持が鍵となるか?AI文字起こし(β版) # 人口減社会のキーワードになるのは「風土」 おはようございます。佐々木敏直です。 地方創生とか地方の活性化ってのはよく話題になるテーマで 岸田政権以降もデジタル田園都市構想が出てきて お金が動いてるし、いろんな対策はそもそもどこまで効果があるのか 人口流入させなきゃいけないとは言うんだけど この人口が国全体で減っていく中でどうやって人口流入させるのか 全ての地方の街が生きていくことはできないよね。 という状況ではあるんですよね。 国全体の少子高齢化と人口減にもどう対応していくのか これは非常に根本的な問題なんだけど そこで最近読んだ本で、この難題についてのヒントになる話がたくさん満載の本を見つけたので それをちょっと紹介してみようと思います。 秋田の公立大学の国際教養大学に行ったんだけど そこで先生をやられている工藤昌吾さんという人が書いた 私から始める地方論という非常にいい本でした。 URLを貼っておくので、もしよかったら手に取ってみてください。 この中で書かれていて、なおかつと思ったのは そもそも人口減少というのはあまりにも課題とか問題としすぎであって 人口が維持できなければ、もう地方の暮らし、田舎暮らしができなくなる というふうにみんな思い込んでいるんだけど本当にそうなのか。 だったら人口減少というのを課題とか問題じゃなくて 減少として捉えればいいんじゃないか。 減少とは何かというと、乗り越えなきゃいけない問題ということではなくて それは起きている事実なんだというふうに捉えるということなんですよね。 これは全く僕もその通りだと思いました。 現実は日本だけじゃなくて先進国は今の沖並み人口減が進んでいる。 お隣の中国や韓国は日本よりもずっと速いスピードで人口減が進んでいる。 今でも人口が増えているのは東南アジアとかアフリカとかあるんだけど いずれそういう開発中の国であっても 2100年ぐらいまでには完全に人口増加が終わって 人口減に転じるだろうと言われているんですよね。 つまり地球人口そのものが2100年ぐらいのピークアウトして そこがだんだんと減っていく状況になる。 もちろん急激に減りすぎるといろんな問題を引き起こすので そこを軟着陸するために少しずつ人口減対策をしていくのはもちろん必要なんだけど 人口を増やすということを全ての課題のゴールにしてしまうとそれは間違いになる。 最終的には減っていくんだという前提で考える必要があるというのは前から思ってたんですよね。 じゃあそうやって人口減を課題じゃなくて現象として捉えた上で じゃあどうするのか。 ここで地方の問題が出てきて この工藤さんの書かれている本で非常に面白いなと思ったのは 人口が増えると昔のような賑やかな街に戻るという風な 高齢者の印象が強すぎるだろう。 確かにそうですよね。僕らぐらいの世代あるいはもうちょっと上の世代だと 田舎が賑やかだった頃というのを知っていて 地方活性化とか地方創生というあの賑やかな時代に戻らなきゃいけない あるいはそこに戻れるんじゃないかという期待値が強すぎる。 まあそうなんでしょうね。 僕は愛知県の岡崎高校というのに出て かつて70年代後半ぐらいに岡崎高校に帰ってた頃は 萌入りの駅が名鉄名古屋鉄道の東岡崎駅ですごい駅前に賑やかな繁華街だった。 いつも学校の帰りにその駅前の喫茶店に寄ったりしてたのは懐かしい青春の思い出なんですけど 10年ぐらい前かな 久しぶりに岡崎の街を訪れたらもう東岡崎の駅前とかすっかり店が少なくなって 綺麗に整備はされてるんだけどもかつての賑やかはないと そこに何かある種の差別さをもちろん感じたわけであって だったら地方活性化とあの賑やかな昔の東岡崎が戻らないかなって思う というのは自然な感情なんでしょうね。 でもそれはねそもそももう不可能であるっていう前提で考えなきゃいけないよね。 じゃあかつての賑やかさを取り戻すわけでもなく人口が増えるわけでもなく じゃあ今後の地方って一体何を目指せばいいのか 何を残していけばいいのかっていうのが この私から始める地方論という本の非常な博美なところであって 風土だっていうふうに書いてあるんですよね。 風土って何かというのは 和辻哲郎っていう有名な哲学者が戦前に書いた風土っていうそのままのタイトルの本がある。 いらない文庫から出て金泥化もされてるんでもしよかったら読んでみてください。 これもリンク貼り付けておきます。 風土って風と土なんで自然環境のことを言うんだけど ただの自然環境ではない。 どういうことなのかというと その自然環境に合わせて人間がどう生きるかどう暮らすかどう働くかっていうのが変化する そういう人間の性にある種の影響を与えている その相関関係のことを風土だというふうに言っているんですね。 例えばこの風土っていう和辻哲郎の本ではヨーロッパとか アラビアの砂漠とか中国とかいろんな国の風土についての考察がされていて それもそれで面白いんだけど 例えば日本で言うと 日本は夏はものすごく暑くて湿度が高い。今の猛暑の夏がそうですよね。 一方で冬は積雪量が世界トップクラスの大雪の国である。 だから熱帯的なモンスーンの要素と 寒帯的な寒い大雪の国というモンスーンではない要素の両方を二面性で持っている という二重性格の国であると。 いろんな分析されているんだけどそこを端緒と言うと 熱帯的な単調な感情でもなければあるいは寒帯的な感情の持久性でもなくて ホールプに流れ入れつつ変化において静かに自給する感情を持っている。 なるほどね。 豊かに流れる感情が変化においてひそかに自給しつつ その自給的変化の各瞬間に突発性を含むこと 及びこの活発される感情が反抗において諦めに沈み 突発的な場の裏に ガゼンタル諦めにし続けさをどうするか 戦前の本で結構難しいことが書いてあって 読み上げただけじゃ何かわからないかもしれないですが ぜひこの本を読んでみてください。フード。 そういう自然環境と人間の相関関係みたいなことをフードと言う。 だからいろんな土地があるわけですね。日本には四国には四国の東北には東北の 様々な風土がある。僕が家を借りている福井で言えば日本海側で 本当に天気が非常に激しく移り変わる。冬になると雪が降り 夏は日本海から風が吹くみたいなね。そういう風土がある。 そうすると当然その風土の中で 人々が持っている他人との関係性だったろうとか 暮らしのあり方みたいなものがあるんじゃないかと。 それは決して学校があるとか病院があるとか 機能としての都市のあり方ではなくて そこに住んでいる人たちが自分の一人称で語ることができるその場所 あるいはそこに住んでいる人たちとの関係性みたいなことを言うんじゃないか。 そういう関係性が維持されること。つまりこの都市と自分とかね ここに住んでいるみんなと自分みたいな そういう関係性が維持されることが実は風土の維持なんじゃないか ということをおっしゃってるんですよね。 こういう表現が書かれています。 人が一日のうちに歩いて回れるくらいの地理的な境界の中で 自然と人が双方向に影響し合いながら紡がれる暮らしや生業のあり方のことだ。 確かにそういう風土的なものを維持していく。別に人口が多くなくたって 玄関集落だって人が住んではそこで風土的な生活の維持はされているわけなんだから そういうものを大事にしていくという観点はとても新鮮で面白く そして結構重要な今後の地方考えでのポイントだなというふうに思いました。 というわけで今日は私から始める地方論という本についてのお話でした。 ではまた明日。 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚09:321.人口減社会のキーワードになるのは「風土」コメント感想・質問・応援メッセージを書こう ソウシュウ2025年8月31日なるほど、風土なんですね!本を読んで自分なりに落とし込んでみます。返信 俊尚 佐々木2025年9月4日ありがとうございます。 あんこ2025年8月30日😂1返信
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