TOPトーク専門家毎朝の思考「世界自炊紀行」は超面白く刺激的なルポルタージュ本08:28 2025年10月12日 6,602再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次世界の家庭料理に見る意外な共通点とは日本の家庭料理は凝りすぎ?海外との比較家庭料理で大切なのは味より〇〇だった食への価値観、世界から見た日本人の姿とは持続可能な人生と家庭料理の関係性に着目AI文字起こし(β版) # 「世界自炊紀行」は超面白く刺激的なルポルタージュ本 おはようございます。佐々木敏直です。 このボイシーでも2度ほど対談させていただいたことがある 自炊料理家の山口優香さんが しばらく前に世界自炊機構という世界中の様々な国を訪問して その国の人たちがどんな家庭料理を作って食べているのか というのをレポルタージュした本を出されて 何度も増撮を重ねて結構話題になっている本なんですけれど ようやく僕も怒らせながらkindleで読みました。 もう600ページ近くあってすごい分厚い本なんだけど なんだろう。まずそもそもレポルタージュとして 猛烈に面白いですね。この本は。 いろんな本があって読むのに辛いけれど内容が充実している本もあれば 面白いけれど特段何も残らないみたいな本もある中で 結構この哲学的なところまで踏み込んで そもそも自炊とは何か、家庭料理とは何かっていう深い思考を踏まえつつ それでもここまで面白く読める本を書けるってすごいなと僕は思いました。 読み終えるのがもったいないって感じるね。 久しぶりの本でしたね。 いろんな国を旅して様々なものを食べる あるいは料理を作るみたいな本は 現在あるいは過去に至るまでもう膨大な数の本が出てるんですよね。日本では。 どこそこ行って何が美味しかったとかあれが美味しかったとかね こんな素晴らしい食材がある。 もうそれこそイタリアとかスペインフランスみたいな地中海の食農国 舞台にした本だけで多分何百冊とか何千冊とかあるんじゃないかと思うんだけど そういう盆迫のですね 従来の料理機構の本とは全く違う視点で書かれているのが僕はすごいなと思った。 結局のところ レストランで食べるね 美味しい凝った料理ではなくて日常的に食べる料理って それぞれの国でどんなものなんだろう。 それはそんなに豪華なものなんだろうか。 例えばスペインって言うと我々はパエリアとか思い出すんだけど スペインの家庭料理ってパエリアとか食べてるんだろうかとかね。 でもそんなわけはないんですよ。 フランスだって別に我々がフレンチのレストランで食べるような凝った料理を食べてるわけではない。 意外にパリとか食べするとわかるんだけど 外食でもみんなカフェとかに行って ステーキとフレンチフライとか食べたりしてるんだよね。 その程度のものだと自炊というのは。 じゃあその自炊の意味って何なんだっていうのがこの本のもう一つのテーマになっていて もちろん国によっていろいろなんですよね。 例えばベトナムとかだと屋台とかの 外食が衛生的に不潔なんでそれが不安だから家で作りますみたいな 予想外の話だったりとか あとタイ、バンコクだともう夕方になると道が混み合ってすごい出かけるのも大変なので 家に出料理した方が楽だからっていうので自炊している人がいたりとか なるほど、そんな理由で自炊するのもあるんだ。 いろんなケースがあって面白く読みました。 日本といろんな国が出てくるのは スペインだったりフランスだったり あるいはタイだったりベトナムだったり 韓国だったりといろいろなんだけどポルトガルも出てきますよね。 でもそうじて言えるのは日本の家庭料理ほど どこの国もそんなに家庭料理はバラエティーに富んでいない。 割に同じようなものをローテーションで作っているだけ あるいは本当に毎日スープを作る。 味付けも同じでもそこで具材が変わるので気分が変わるだけっていう その程度のものなのか。 日本という国はいかに家庭料理に注力しすぎというか ありとあらゆる料理を作るじゃないですか。 和食だけじゃなくてもちろん洋食も作り それだけじゃなくて下手すとタイ料理作ったりとか韓国料理作ったりとか あるいはあらゆる国の料理を家庭料理でも作ってしまう。 ここまで凝った家庭料理をやっている国はあまりないよね。 ただ逆に言うとそれが我々の国にとっては 家庭料理は美味しいものを作らなければいけないみたいなことが 抑圧に転じてしまっているという問題がある。 だからいろんなものを作らなければいけないとか、美味しくしなければいけないとか 抑圧から解き放たれた方が実は家庭料理を楽しめるんじゃないかという 逆転の発想も出てくるんですよね。 そういう話がこの本に書かれていて 終盤にこんな言葉があるんです。引用しましょう。 もっと美味しく仕事努力することは一生懸命で素敵なことだと思うが やりすぎると悩みの種になる。 家の料理は美味しいよりも安心することの方がずっと大事で 悪なき美味しさの追求は趣味人がやればよいことだと私は思っている。 世界では料理の味よりも誰かと一緒に話しながら過ごす時間の方に 重きが置かれているように感じた。 料理の完成度を追いかけることが肌に合わなければ 距離を置いてもいいのではないだろうか。 なるほどね。美味しいものを作らなければならなくて欲張りが強すぎて 逆に言うと一緒に食べる喜びみたいなのが なおざれにされている部分は確かにあるのかもしれないなと思うんですよね。 オランダやドイツは食事があまり美味しくないと言われがちだが そちらに労力を割かない分、趣味や家族、友人との時間に当てているようだ。 世界から見た日本人はご飯のことばかり考えている変な人たちに 移っているのかもしれない。 なるほどね。確かにそうかもしれないですね。 ヨーロッパとか行くと確かにフランスでもドイツでもそうなんだけど コールドミールという冷たい料理と言って 昼はちゃんと食べるけど夜は軽くでいいじゃん。 だからいちいちフライパンとか鍋とか火を使うものは作らないで 買い置きのチーズとハムとパン、あるいはクラッカーみたいなものだけを ちょっと食べて終わりにするみたいなのは結構多い。 一人で晩飯という日は本当に面倒くさいなと思ったら チーズ切ってハムとかソーセージ 若干ソーセージが茹でるかもしれないけど それであとは残りはパンとか パンもなければ買い置くのが面倒くさいので 家に買い置きの小麦ハイガークラッカーとかを食べたりとか そんな感じで終わらせて それでワインでも合わせれば十分な食事だなと思う時がある。 だから美味しすぎない、バラエティーに飛ませすぎないという シンプルに素朴なものを毎日同じようなものを食べればいいじゃんという そういうところに結局秘訣すると さっきの引用にあったよりも 家の料理は美味しいよりも安心することの方が大事なんじゃないか。 というのはとても大事なポイントだなという感じがしました。 長い人生、長い人間関係、そういうものをいかに持続していくのか その持続する人生の中で家庭料理を捉え直すことは 結構重要なことなんじゃないのかな。 いずれにせろこの世界自水機構にとても良い本でも読みやすくて面白いので 皆さんよかったらぜひ読んでみてください。 urlを貼っておきます。 ではまた明日 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚08:281.「世界自炊紀行」は超面白く刺激的なルポルタージュ本https://amzn.to/3IZdMm6コメント感想・質問・応援メッセージを書こう Ryokonbu2025年10月13日20年くらい前にイギリスに留学した時に、イギリスの友人の家庭は大体グレービーソースとポテトか豆、と言われて、うちの母は色んな料理を作るのになぁ、と思ったのですが、専業主婦が量産された時代の母で、家庭料理に凝ることが存在価値でもあったのかもですね。でも、おかげで食卓は楽しいものでした☺️返信 俊尚 佐々木2025年10月16日良いお話をありがとうございます。 someya2025年10月13日紹介ありがとうございます。さっそく購入しました。子育て中の主婦の立場として、今日のお話とても興味深かったです。家庭料理は安心が大切、すとんと心に落ちます。結婚してから何が大変だったか、まさに大切な人との会話の時間と、家族の健康を背負っている過剰ともいえる?責任感とのバランスの取り方でした。上の世代から受け継いでいた価値観との戦いともいえます。まだ模索の途上ですが、世界の例を知ることは自身の変革にもつながりますね。届くのが楽しみです。1返信 俊尚 佐々木2025年10月16日本を購入していただいてありがとうございます。いま家庭料理は何度目かの価値観の変化を求められている気がしますね。1 50代ワーママ2025年10月12日ちょうど今朝地元の新聞の書評に掲載されていて、気になっていたところでした!朝ごはん食べてる時にこどもに「夜、何食べたい?」と聞いていたり、夏休みなどはずっと3食の献立を考えてしまう‥というのは日本人特有の感覚かもですね。「メニューを変えないと」「いつも温かいものを」「副菜も作らないと」などの呪縛から抜け出せればもっと自炊へのハードルが下がり「食卓」を楽しめるかも、とも思います。最近ドラマ化された「じゃあ、あんたが作ってみろよ」はそんな呪縛だらけの主人公がコミカルに描かれていて面白いですよね!1返信 俊尚 佐々木2025年10月16日「じゃあ、あんたが作ってみろよ」って最高のタイトルですね笑。さっそくドラマ観てみます。1 50代ワーママ2025年10月25日マンガ「今夜すきやきだよ」と同じ作家さんです!ぜひ!! 佐々木俊尚2025年10月26日そうなんですね!ありがとうございます1
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でも、おかげで食卓は楽しいものでした☺️
子育て中の主婦の立場として、今日のお話とても興味深かったです。
家庭料理は安心が大切、すとんと心に落ちます。
結婚してから何が大変だったか、まさに大切な人との会話の時間と、家族の健康を背負っている過剰ともいえる?責任感とのバランスの取り方でした。上の世代から受け継いでいた価値観との戦いともいえます。まだ模索の途上ですが、世界の例を知ることは自身の変革にもつながりますね。
届くのが楽しみです。