TOPトーク専門家毎朝の思考20世紀に2020年代の未来は予測できただろうか?08:42 2024年3月22日 7,789再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次20世紀のSFと2020年代の現実、その違いは?技術進化の予測:クラウドの進化と音楽体験監視社会の到来?ドライブレコーダーが示す価値観の変化未来予測の難しさ:技術と社会の複雑な相互作用SF的想像力:未来創造のための新たなアプローチAI文字起こし(β版) # 20世紀に2020年代の未来は予測できただろうか? おはようございます。佐々木敏直です。 昨年の終わりに、SF作家の小野美行さんという人と一緒に会社を作りました。 SFプロタイピングというね。 企業が自分の会社の将来のビジョンとか事業とかを考える上で、 SF作家、SF文学の創造力を生かそうという、そういうクライアントワークをする会社なんだけれど、 結構3ヶ月経って、いろんな会社から引き合いがあり、 実際に具体的にプロジェクトの契約にまで行き着きそうなところも出てきていて、 まあまあ順調に進んでいます。 いろんな会社さんと話してて、そうだよなと思ったのは、 将来を予想する、未来を予想するってやっぱりすごく難しいよねっていう話なんですよね。 その予想するのが難しいということを、もう少し因数分解してみると2つの要素があって、 一つは技術そのものの予想が難しいというケース。 もう一個は技術そのものは予想できるんだけど、それが一体何をもたらすのか、 つまりそれで社会がどう変わったりとか、 あるいは消費者とか一般市民の価値観とか、消費とか欲望とか、 そういう感情とかそういうものがどう変わるのかっていうのがわからない。 例えば全社の技術の進化がわからない。 ある程度直線的な技術進化っていうのは予測できるんですよ。 例えばコンピューターってものが進化していく。 かつてはパソコンの中で全てやってたのが、 今はパソコンはスマホもそうなんだけど、割に端末とかしていて、 大きな計算は大体クラウドでやっている。 このクラウドで計算するってのが予測できたかっていうと、 これはある程度は予測できたんですよね。 実際はクラウドって言い方はしてなかったんだけど、 もうそれこそ60年代70年代のメインフレームっていうのは、 いまだに銀行のシステムで使っているのは大型コンピューターの時から ダム端末なんて言葉があって、 ダム端末っていうのはダムっていうのは何もできないみたいな意味でね。 その端末の方では何もせず、大型コンピューターの場合は全て計算する。 端末の方は画面に表示するだけっていうのがダム端末。 その後新クライアントなんて言葉に変わって、 新クライアントっていうのはパソコンっていうクライアント側では あまり大して計算しないんだけれども、 やっぱりメインのサーバーの方で計算しましょうっていうのは新クライアントだった。 そういう概念は昔からあったんです。 その延長線上の技術進化で、 2010年代ぐらいからクラウドコンピューティングっていうのが普及してきている。 だからクラウドそのものは予測はできたんだけど、 当時60年代から80年代にかけての新クライアントがダム端末っていうものと、 今クラウドってイメージしているものはだいぶ変わってきていて、 例えば一つ例を挙げると音楽。 今はクラウドで音楽のデータをすべて持っていて、 クラウド側で音楽を再生する。 それがインターネット回線を通じて、 我々の持っているスマホとかに配信されてきて音楽を鳴らすという。 だからネットの切れているところ、接続がないところだと クラウドから音楽が聴けないわけですよね。 事前にダウンロードしておかないといけない。 そういう音楽をクラウドで聴くっていう技術に進むなんてのは、 多分新クライアントの時代にはあまり想像もしていなかっただろうな。 実際20世紀の頃のSF映画とかを見ると、 音楽の聴き方がどう変わるかっていうイメージでは、 メディアですよね。当時はレコードとかCDなんだけど、 それがどんどん小型化していくっていうイメージがあった。 実際レコードが登場し何十年も経って、 そして1980年代にCDに変わった。 メディアが小さくなったわけですよね。 小さくなったってことが、どんどんどんどんその先も進むだろうってイメージで、 だから当時のSF映画に出てくる音楽のメディアはすごく小さくなっている。 CDよりもさらに小さくなって、今でいうSDカードみたいなね。 あのぐらいの感じになって、リビューの先ぐらいの小さなチップを 音楽プレイヤーみたいな機械にピッと差し込むと、そこから音楽が流れてくる。 でもその先にクラウドで再生して、それがワイヤレスの回線でスマホとかに配信され スピーカーを鳴らすっていうようなことまでは想像してなかったんですよね。 消費者の行動とか価値観とか欲望の変容っていうのもなかなかわかりにくいだろう。 今車に乗っていると、多くの車にドライブレコーダーってついてますよね。 つまりこれって監視カメラである。 あらゆる車にカメラがついていて、そのカメラが車の周囲を撮影している。 これを多分1980年代ぐらいの人が聞いたら、すごい恐ろしい監視社会だって感じたに違いない。 当時ちょうど1980年代は、ジョージ・オーエルが50年代に書いた1984という小説があって あれはビッグローバーブラザーという独裁者が、国民の一挙手一投足を監視して国を支配するというディストピア小説だったんだけど そのオーエルが予想した未来が1980年だった。 その1980年がまさにやってくるっていうので、急にオーエルがブームになって あれ以来監視というものがすごい悪いものだと語れるようになったというのはあるんですよね。 だから80年代において監視というのはもう悪魔の帝王ぐらいの絶対枠だったわけで あの時代に、未来の2020年代40年先の車には監視カメラがついているんだと言うと それは恐ろしいって話になったに違いない。 でも今我々は自分の車にドライブレーカードをつけている。 僕も東京以外に長野と福井に軽自動車一台ずつ持っているんだけど 去年、一昨年かな、ドライブレコーダーをつけました。 結局何のためにつけたかというと、事故った時に自分の行動の正当化を 公正さを証明するためにつけたわけですよね。 つまり今の時代において監視カメラというのは決して 国が国民を監視するとかそういう単純なものではなくて 我々が自分自身の行動の公正さを担保するための装置に変わってきている。 つまりテクノロジーをどう需要するのかというそこの価値観が 劇的に変わったってことなんですよね。 もちろん未だにその価値観の変容についていけなくて 監視カメラは消しからないとか言っている人もいるんだけど それは古い時代の人たちであるということであろう。 だから未来を予測するためにテクノロジーがどう進化し それがどういう応用をもたらすのか。 シンクラントがクラウドになってそれが音楽の聴き方にまで変化をもたらすみたいな。 そういう技術の進化の度合いと そしてそれによって我々消費者、一般国民がどういう価値観に変わるのか どういう欲望を持つように変わるのかという2つの側面があって その両方を予測するというのは これはなかなか本当にファクトベースとかで エビデンスという話だとなかなか難しくて やっぱりそこにはSF的な飛び越えたような想像力が必要なんだろうな というのは今回このSFプロタイピングというビジネスを始めてみて 本当につくづくと思いました。 ご興味あったらこのSFプロタイピング 企業様のお問い合わせいつでもしてますので よければURL貼っておきますから公式サイト連絡ください。 ではまた明日。 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚08:421.20世紀に2020年代の未来は予測できただろうか?https://www.sfprototyping.co.jp/コメント感想・質問・応援メッセージを書こう Kiyomichi2024年3月23日80年代にシュミレーションソフトによる計算のため、その頃の最先端のスーパーコンピューターを使い計算したことがありました。コンピューターにアクセスするのにTSS端末(時分割接続)から入力する必要があり、かつ結果が出るのに時間がかかり出てくるまで他の仕事をやっていた記憶があります。今はパソコンやスマホからいつでもクラウドにアクセスでき、結果もすぐに得られる便利な時代になりました。返信 俊尚 佐々木2024年3月27日貴重なお話をありがとうございます。 busheye2024年3月22日いつも思い出すのは、まだインターネットが黎明期の時にニフティサーブで「ネットなんて絵のついたパソコン通信だろ?そんなものはもうあるし流行らないよ」と言われた記憶です。確かに「絵のついたパソコン通信」でおおむね合っていますが、それが持つ真価を予見ことは難しかったのですね。1返信 俊尚 佐々木2024年3月27日あの当時はたしかにインターネットとパソコン通信の違いがあまり理解されていなかった記憶がありますねえ。
AI時代に「知」と「知識」を分けて考える 8分・昨日・ 4,099再生AI目次AIが与える「わかった気」の落とし穴情報としての「知識」価値低下の時代「知識」と異なる「知」が指すもの身体感覚に響く「腹落ち」の正体AI時代に磨くべき人間の「知」の形
2026年の今は1870年代と似ている 10分・一昨日・ 5,460再生AI目次AI時代を読み解く歴史の因19世紀末、驚異の発明集中期近代生活を形作った大変革AIは「馬の代わり」なのかこれから20年で世界はどう変わる?
急登もぬかるみも登山はすべてが快感 8分・10月21日・ 4,458再生AI目次登山道の「想定外」がもたらす試練滑る岩や泥道での転倒と苦労困難を「楽しみ」に変える心境の極意安全登山に不可欠な体力とスキルの追求逆境を笑い飛ばすマゾヒスティックな愉しみ
浜松のホルモン店・岩田屋さんを応援したい 9分・10月20日・ 4,876再生AI目次岩田屋の当て逃げ、店主が取った異例の行動とはSNSで容易に逆転する被害者と加害者熱海の無人駅で起きた世論の反転劇加害者は本当に悪なのか?見落とされがちな真実岩田屋が示す「救い」の社会を築くヒント
リニアとノンリニアを結ぶ触媒としての手書きメモ 7分・10月19日・ 5,233再生AI目次線形でバラバラな情報の課題とは?iPad手書きメモが導く思考の触媒富山茂彦が提唱「触媒としての私」曖昧な思考を立体化するメモの力3Dの「山」のように知識を結ぶ思考
人間への信頼とAIへの信頼の違いについて 9分・10月18日・ 5,983再生AI目次AI進化が問い直す人間の「努力」の価値AIが超えた分野で光る「人間」の物語なぜAIではなく人間の文章が心に響くのか「機械の信頼」と「人の信頼」根本的な違いAI時代に書き手が「人生」を綴る意味とは
図書館に人生を助けられた少年期の話 9分・10月17日・ 5,714再生AI目次少年期の苦境、唯一の逃げ場父に禁じられた読書と秘密『赤毛のアン』に見た希望とは書籍は唯一の親友、心の友AIと書籍、心の拠り所の変遷
農水大臣辞任と美人投票の共通点 9分・10月16日・ 6,293再生AI目次柳野農水大臣辞任 発言の真意は?昭和の利益誘導政治と現代の変容政治家の「力」と美人投票の共通点株式市場と新聞に潜む「幻想の力」美人投票が示す「時代の残滓」と未来
地方では「酒飲まない運転免許ある」が最強の属性 10分・10月15日・ 6,401再生AI目次地方生活の必需品、車の価値とは公共交通機関衰退と移動のラスト1マイル問題地方での移動手段、カーシェア活用術未来の移動、自動運転普及までの道のり地方で最強の属性、まさかのあのスキル
確かに「絵のついたパソコン通信」でおおむね合っていますが、それが持つ真価を予見ことは難しかったのですね。