2026年7月
韓国のバスケから学ぶべき2つの戦術【日本と韓国の試合をふり返って】26-7-12
21:10
【韓国のすばらしいバスケから学びました】26-7-8
こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
今日は、日本代表と韓国の試合を見て、わたしが「これは素晴らしいな」と感じたことを書きます。
最後のテーブルオフィシャルのミスについては、今朝のVoicyでお話ししました。
https://voicy.jp/channel/4018/7995397
なので今回は、そこではなく、バスケットボールの中身についてです。
わたしが特に印象に残ったのは2つあります。
1つは、韓国のサプライズディフェンス。
もう1つは、選手が動きながら行う3アウト2インです。
どちらも、わたし自身のコーチングを見直すきっかけになりました。
━━━━━━━━━━━━━
コーチがビビらず、先に仕掛ける
━━━━━━━━━━━━━
今回の韓国は、チェンジングディフェンスをしていたと思います。
基本はマンツーマンです。
ただ、前半には2-3ゾーンも使っていましたし、シュートが入った後にはゾーンプレスをしたり、マンツーマンプレスをしたりしていました。
オンボールスクリーンに対しても、毎回同じ守り方ではありません。
スイッチをする場面もあれば、ドロップディフェンスをする場面もある。相手に簡単に慣れさせないように、守り方を変えていました。
これを見ていて、わたしは正直に「すごいな」と思いました。
わたし自身は、ヘッドコーチとしてマンツーマンを貫くことが多いです。
もちろん、信じたディフェンスを続けるという意味では、それも1つの考え方です。
でも、逆に言えば、作戦を変えることにビビっている面もあると思うんです。
試合の途中で、
「ここでゾーンに変えよう」
「ここからプレスに行こう」
「このスクリーンだけはスイッチしよう」
そうやって、コーチから勝負を仕掛ける。
それができずに、選手が何とかしてくれるのを待ってしまう。わたしにも、そういう弱さがあります。
韓国のヘッドコーチは、自分たちから先に手を打っていました。
そこが本当に見事でした。
日本は、ジョシュ・ホーキンソン選手と渡邊雄太選手が得点の中心でした。
2人で多くの得点を取りましたが、気持ちよく、いつもの得意な形で取っていたかというと、そうではなかったように感じます。
渡邊選手には4つのターンオーバーもありました。
試合全体を通して、日本が韓国のディフェンスにイライラしていたように見えたんですね。
格上のチームに勝つには、単純な能力勝負だけでは難しいです。
だからこそ、相手を悩ませる。
相手に、
「今はマンツーマンなのか」
「次はゾーンなのか」
「スクリーンに対して、どう守ってくるのか」
と考えさせる。
相手の頭を疲れさせることも、立派なディフェンスだと思います。
高校生以上であれば、マンツーマンとゾーンを併用できます。
中学生や小学生でも、マークマンを変える、方向づけを逆にする、前から当たらずに少し下がるなど、できることはあります。
何でも変えればいいということではありません。
でも、コーチがビビらず、先手を取って仕掛ける。
これは、わたし自身ももっと挑戦しなければいけないと感じました。
━━━━━━━━━━━━━
動きながら行う3アウト2イン
━━━━━━━━━━━━━
もう1つ、韓国で素晴らしかったのが3アウト2インです。
研究室のメンバーさんならご存じだと思いますが、わたしは3アウト2インが好きです。
個人的には、やはりこれが1番いいのではないかと思っています。
最近は、5アウトや4アウト1インが多くなりました。
アウトサイドに広く立ち、ドライブや3ポイントを中心に攻める。今のバスケットボールでは、よく見られる形です。
ただ、一般的な能力の選手が多く、何でも器用にできるわけではないチームでは、インサイドを作ることが必要だと、わたしは考えています。
ドリブルで無理にペイントへ入るのではありません。
パスでポストへボールを入れる。
これが、とても大事です。
韓国の3アウト2インは、特定のセンター2人が中に立ち続ける形ではありませんでした。
センターとフォワードが動きながら、ポイントガード以外の選手は、誰でもポストアップする。
誰かがずっと中にいるのではなく、動きの中でインサイドを作っていました。
このオフボールの動きが、本当に洗練されていたと思います。
第4クォーターの大事な場面でも、ポストプレイがありました。
ポスト同士の合わせもありましたし、ドライブに対してダンカースポットで合わせるプレイもありました。
これができたのは、韓国が最初からインサイドを作っていたからです。
日本としては、あれが非常に嫌だったと思います。
インサイドを守るためにサイズを上げなければいけない。
その結果、日本のスピードが落ち、試合のペースも下がりました。
ここも、韓国の狙いにはまった部分ではないでしょうか。
━━━━━━━━━━━━━
3アウト2インはドライブもしやすい
━━━━━━━━━━━━━
3アウト2インには、あまり言われないメリットがあります。
それは、アウトサイドの選手がドライブしやすいことです。
「中に2人いるのだから、ドライブするスペースがなくなるのでは?」
そう思う方もいるかもしれません。
でも、実際はそうではありません。
3アウトでは、アウトサイドに立つ3人の間隔が広くなります。
隣の選手とのギャップが広いので、ドライブの入り口を作りやすいんです。
韓国は、そこから積極的にドライブしていました。
ヘルプが来れば、ゴール下へ合わせる。
ヘルプが来なければ、そのままシュートへ行く。
アウトサイドとインサイドが、きれいにつながっていました。
━━━━━━━━━━━━━
縦パスが1本もない日本
━━━━━━━━━━━━━
日本は、基本的に4アウト1インで、オンボールスクリーンを使っていました。
そのため、どうしてもガードがボールを持つ時間が長くなります。
さらに、ハイポストへフラッシュしてボールをつなぐような動きが少なく、横方向のパスが多くなっていました。
横パスばかりになると、ディフェンスは狙いやすくなります。
結果として、韓国のプレッシャーにかかり、ターンオーバーが増えました。
これは、単純にポイントガードの能力だけの問題ではないと思います。
オフェンスの構造にも原因があります。
プレスに苦しんでいるチームは、横にボールを回すことばかり考えず、縦にパスを入れてみてください。
ボールと反対側のインサイドの選手がハイポストへフラッシュする。
そこへダイレクトに縦パスを入れる。
この1本があるだけで、プレッシャーへの対応は大きく変わります。
「うちはプレスに弱い」
そう感じている指導者の方は、ぜひ試してみてください。
今回の韓国戦は、ディフェンスでもオフェンスでも、とても参考になる試合でした。
特に、
「コーチが先に仕掛けること」
「インサイドを作ること」
「横だけでなく、縦にボールをつなぐこと」
この3つは、わたし自身もあらためて考えたいと思います。
試合を見るとき、結果だけではなく、
「なぜ、日本はやりにくそうだったのか」
「韓国は、どこで日本を困らせたのか」
そんな視点で見ると、たくさんの学びがあります。
わたしも、現場で試しながら、また学んでいきたいと思います。
韓国戦のハイライトはこちら
https://youtu.be/zn09MwuWnMw?si=ujBfmugeOcUMH6iP
今ならフルゲームも見られます
https://abema.tv/channels/world-sports/slots/DDjvQyJQiwHY9M
現場からは以上です。発見・感想・気づき、質問があればコメント欄にお書きください
▼追記です。
安田学園高校男子バスケットボール部の体験会を開催します。
東京近郊の先生方は中学3年生の生徒さんにぜひお声がけください。
https://forms.gle/f5XjELNZR6cuphDRA
また、スクリーン本の予約特典教材が、本日から「1対1に強くなる練習方法」に変わりました。
すでに1冊予約してくださった方も、チームの大切な方や、お子さんへのプレゼントとして、もう1冊お求めいただけたらうれしいです。
https://forms.gle/EGhwHPpN2jhtDZUi6
ありがとうございました。それでは、また
こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
今日は、日本代表と韓国の試合を見て、わたしが「これは素晴らしいな」と感じたことを書きます。
最後のテーブルオフィシャルのミスについては、今朝のVoicyでお話ししました。
https://voicy.jp/channel/4018/7995397
なので今回は、そこではなく、バスケットボールの中身についてです。
わたしが特に印象に残ったのは2つあります。
1つは、韓国のサプライズディフェンス。
もう1つは、選手が動きながら行う3アウト2インです。
どちらも、わたし自身のコーチングを見直すきっかけになりました。
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コーチがビビらず、先に仕掛ける
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今回の韓国は、チェンジングディフェンスをしていたと思います。
基本はマンツーマンです。
ただ、前半には2-3ゾーンも使っていましたし、シュートが入った後にはゾーンプレスをしたり、マンツーマンプレスをしたりしていました。
オンボールスクリーンに対しても、毎回同じ守り方ではありません。
スイッチをする場面もあれば、ドロップディフェンスをする場面もある。相手に簡単に慣れさせないように、守り方を変えていました。
これを見ていて、わたしは正直に「すごいな」と思いました。
わたし自身は、ヘッドコーチとしてマンツーマンを貫くことが多いです。
もちろん、信じたディフェンスを続けるという意味では、それも1つの考え方です。
でも、逆に言えば、作戦を変えることにビビっている面もあると思うんです。
試合の途中で、
「ここでゾーンに変えよう」
「ここからプレスに行こう」
「このスクリーンだけはスイッチしよう」
そうやって、コーチから勝負を仕掛ける。
それができずに、選手が何とかしてくれるのを待ってしまう。わたしにも、そういう弱さがあります。
韓国のヘッドコーチは、自分たちから先に手を打っていました。
そこが本当に見事でした。
日本は、ジョシュ・ホーキンソン選手と渡邊雄太選手が得点の中心でした。
2人で多くの得点を取りましたが、気持ちよく、いつもの得意な形で取っていたかというと、そうではなかったように感じます。
渡邊選手には4つのターンオーバーもありました。
試合全体を通して、日本が韓国のディフェンスにイライラしていたように見えたんですね。
格上のチームに勝つには、単純な能力勝負だけでは難しいです。
だからこそ、相手を悩ませる。
相手に、
「今はマンツーマンなのか」
「次はゾーンなのか」
「スクリーンに対して、どう守ってくるのか」
と考えさせる。
相手の頭を疲れさせることも、立派なディフェンスだと思います。
高校生以上であれば、マンツーマンとゾーンを併用できます。
中学生や小学生でも、マークマンを変える、方向づけを逆にする、前から当たらずに少し下がるなど、できることはあります。
何でも変えればいいということではありません。
でも、コーチがビビらず、先手を取って仕掛ける。
これは、わたし自身ももっと挑戦しなければいけないと感じました。
━━━━━━━━━━━━━
動きながら行う3アウト2イン
━━━━━━━━━━━━━
もう1つ、韓国で素晴らしかったのが3アウト2インです。
研究室のメンバーさんならご存じだと思いますが、わたしは3アウト2インが好きです。
個人的には、やはりこれが1番いいのではないかと思っています。
最近は、5アウトや4アウト1インが多くなりました。
アウトサイドに広く立ち、ドライブや3ポイントを中心に攻める。今のバスケットボールでは、よく見られる形です。
ただ、一般的な能力の選手が多く、何でも器用にできるわけではないチームでは、インサイドを作ることが必要だと、わたしは考えています。
ドリブルで無理にペイントへ入るのではありません。
パスでポストへボールを入れる。
これが、とても大事です。
韓国の3アウト2インは、特定のセンター2人が中に立ち続ける形ではありませんでした。
センターとフォワードが動きながら、ポイントガード以外の選手は、誰でもポストアップする。
誰かがずっと中にいるのではなく、動きの中でインサイドを作っていました。
このオフボールの動きが、本当に洗練されていたと思います。
第4クォーターの大事な場面でも、ポストプレイがありました。
ポスト同士の合わせもありましたし、ドライブに対してダンカースポットで合わせるプレイもありました。
これができたのは、韓国が最初からインサイドを作っていたからです。
日本としては、あれが非常に嫌だったと思います。
インサイドを守るためにサイズを上げなければいけない。
その結果、日本のスピードが落ち、試合のペースも下がりました。
ここも、韓国の狙いにはまった部分ではないでしょうか。
━━━━━━━━━━━━━
3アウト2インはドライブもしやすい
━━━━━━━━━━━━━
3アウト2インには、あまり言われないメリットがあります。
それは、アウトサイドの選手がドライブしやすいことです。
「中に2人いるのだから、ドライブするスペースがなくなるのでは?」
そう思う方もいるかもしれません。
でも、実際はそうではありません。
3アウトでは、アウトサイドに立つ3人の間隔が広くなります。
隣の選手とのギャップが広いので、ドライブの入り口を作りやすいんです。
韓国は、そこから積極的にドライブしていました。
ヘルプが来れば、ゴール下へ合わせる。
ヘルプが来なければ、そのままシュートへ行く。
アウトサイドとインサイドが、きれいにつながっていました。
━━━━━━━━━━━━━
縦パスが1本もない日本
━━━━━━━━━━━━━
日本は、基本的に4アウト1インで、オンボールスクリーンを使っていました。
そのため、どうしてもガードがボールを持つ時間が長くなります。
さらに、ハイポストへフラッシュしてボールをつなぐような動きが少なく、横方向のパスが多くなっていました。
横パスばかりになると、ディフェンスは狙いやすくなります。
結果として、韓国のプレッシャーにかかり、ターンオーバーが増えました。
これは、単純にポイントガードの能力だけの問題ではないと思います。
オフェンスの構造にも原因があります。
プレスに苦しんでいるチームは、横にボールを回すことばかり考えず、縦にパスを入れてみてください。
ボールと反対側のインサイドの選手がハイポストへフラッシュする。
そこへダイレクトに縦パスを入れる。
この1本があるだけで、プレッシャーへの対応は大きく変わります。
「うちはプレスに弱い」
そう感じている指導者の方は、ぜひ試してみてください。
今回の韓国戦は、ディフェンスでもオフェンスでも、とても参考になる試合でした。
特に、
「コーチが先に仕掛けること」
「インサイドを作ること」
「横だけでなく、縦にボールをつなぐこと」
この3つは、わたし自身もあらためて考えたいと思います。
試合を見るとき、結果だけではなく、
「なぜ、日本はやりにくそうだったのか」
「韓国は、どこで日本を困らせたのか」
そんな視点で見ると、たくさんの学びがあります。
わたしも、現場で試しながら、また学んでいきたいと思います。
韓国戦のハイライトはこちら
https://youtu.be/zn09MwuWnMw?si=ujBfmugeOcUMH6iP
今ならフルゲームも見られます
https://abema.tv/channels/world-sports/slots/DDjvQyJQiwHY9M
現場からは以上です。発見・感想・気づき、質問があればコメント欄にお書きください
▼追記です。
安田学園高校男子バスケットボール部の体験会を開催します。
東京近郊の先生方は中学3年生の生徒さんにぜひお声がけください。
https://forms.gle/f5XjELNZR6cuphDRA
また、スクリーン本の予約特典教材が、本日から「1対1に強くなる練習方法」に変わりました。
すでに1冊予約してくださった方も、チームの大切な方や、お子さんへのプレゼントとして、もう1冊お求めいただけたらうれしいです。
https://forms.gle/EGhwHPpN2jhtDZUi6
ありがとうございました。それでは、また
三原学🏀バスケの大学
三原学
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