TOPトーク専門家ChaChat Update 〜現役教師・成田潤也の思考録 | 外国語学習×ICT×働き方#386 『北風と太陽』の比喩で見落としがちな"旅人側の視点"08:37 6月16日 128再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次旅人はマントを脱がされたかったのかWhite Pedagogyが秘める“裏の意図”「褒めて伸ばす」指導法の危険な側面学習者主体に欠ける指導者の傲慢さ指導者の謙虚さと柔軟性が生む未来AI文字起こし(β版) # ChaChatタイトルコール NARITA JUNIOR PRESENTS チャチャットアップデート 教育現場で日々奮闘する先生方、そしてこれから教育に関わろうとする方々へ、 外国語教育、AIやICTの活用、働き方改革、中年教師のマインドセットなどなど、 NARITAのごく個人的な興味のあるテーマで、ちょっとした価値観のアップデートを、 真面目に、でもどこか緩く、気ままにチャチャッとお届けします。 # 旅人に尋ねてみた 「マントは脱がされたかったのか」と🦋 日曜日のコメント会社をしている中で、愛情を持って厳しいことを言うってなかなか難しいよねって話をしたんですけど、 そのなんか厳しい指導っていうのと愛情を持った指導っていう話をしていて、あ、ふと思い出したことがあって、 あの、8年ほど前になりますかね、私ね、とある新聞の記事を読んで、わーなるほどーって思って、 あ、なんか便利に使っている比喩が気をつけないと重要な視点を欠いてるよなーって思ったことがあってね、 それは北風と太陽の例えなんですよ。もう言わずと知れた有名なイソップ・グーガンの一つですけれども、 北風と太陽がどっちが力が強いのかってことをね、力比べをすると。 で、そうだじゃああそこにいる旅人のマントを脱がせた方が強いってことにしようぜっていうことになって、 で、北風がそのマントを脱がそうと思って思いっきり吹き付けると、旅人はむしろ脱がされないと思ってマントをグッと抑え込んだ。 一方、太陽は優しくね、暖かい日差しを照りつけた結果、旅人は、あーあったかい、暑すぎるって言って、自分からマントを脱いだというお話ですよね。 で、ここから得られる教訓っていうのが、厳しく当たるということは結局人の心を固くなりして、 温かい愛情を持って接していれば、むしろその人は心を開くのだというようなことですよね。 非常に分かりやすい例えで、私もよく使ってた例えなんだけど、その新聞記事はね、ダークペタゴジーとホワイトペタゴジーっていうのがあると。 ペタゴジーっていうのは英語で教育方法、指導法のことを言うんですけど、 ダーク、つまり倫理的に問題がある指導法っていうのと、ホワイトペタゴジーっていうのは倫理的に問題がない指導法っていうのがあるとして、 北風がダークペタゴジー、要するに倫理的に問題がある厳しい指導だと。 太陽というのがホワイトペタゴジー、倫理的に問題がない指導法、むしろ望ましい指導法というふうな例えだとよく使われるんだけど、 そのどちらの場合においても、教師の教育意図の正当性、つまり指導者がやろうとしていることの正当性が問われないままに、 子どもを思い通りに動かす小手先のテクニックとして使える場合があるぞっていうことを指摘してるんですよ。 言ってる方が意味わかります?つまり、すごい厳しい指導が子どもにとって正当性がない、これなんかわかるじゃないですか。 だけど、温かい、いわゆる問題がない、むしろ望ましいと言われる指導法であっても、 それが子どもを意図通りに動かそうとする意図でやってるんだとしたら、それ自体ちょっと問題あるんじゃないってことを言ってるんですね。 必ずしも望ましいわけじゃない。その新聞記事の中で例に出しているのが、 褒めて伸ばすっていうことがむしろマイナスに働くケースとして、 兵隊、少年兵の訓練とか、カルト教団の教育、半ば洗脳だよね、そういう指導の例を挙げて、 この時ってめちゃくちゃ褒めるわけだ。お前優れてるよ、お前の戦い方は素晴らしい。 あるいは、この神を信じるということが正しいことなんだ、お前はそれを信じて偉いと、 それにのっとってやるお前の行動って世界で正しいんだ、みたいな風に洗脳していく。 これって良くないでしょ。良くないんだよ。やり方はめちゃくちゃ褒めて、めちゃくちゃいいこと言ってるんだけど、 指導者の指導意図が学習者にとって正当ではなかった場合、その指導っていうのは、教育っていうのはむしろ良くないってことなわけですよ。 さっきの北風と太陽の話に戻すと、北風にしろ太陽にせよ、そもそも旅人はマントを脱ぎたかったのかっていうこと、 ここが問われてないよねってあれなんですよ。 そうでしょ、だってたまたま見つかってた旅人を見て、あのマント脱がした方が力が強いってことにしようぜって勝手に北風と太陽が言ってるだけなんですよね。 旅人はマントを着てたまたまそこにいただけなんですよ。 その人に対してマントを脱がすという目的、もうこれ指導者の指導意図でしょ。 このことが本人、旅人、学習者にとって意味があるのか、されたかったことなのかっていうことを問わずして、北風が良い悪いだの、太陽が良いだの論じるのは良くないよってことを言ってるんですよね。 そのイソップ・グーバの中で言うと、旅人に対して誰も何も聞いてないんですよ。 こと教育の文脈で、この北風と太陽という例えを安易に使うのは、ちょっと気をつけた方がいいよなってことなんですよ。 その学習者にとって意味があるのかどうか、本人がそれを望んでいるのかどうか、聞いた?それって。 聞いてないのに、気押し側の理屈だけで良い悪いを論じるっていうのは良くないよねっていう。 それは下手すると、教師の指導官の押し付けになっている可能性があるよってことなんです。 これを先輩後輩の教員の関係、例えるならば、指導教科と初任者とかっていう、この関係性において、北風、太陽の例を持ち出すと、 その指導法が厳しいかあったかいかに問わず、関係なく、そもそも指導される側の初任者とか後輩は、それをあなたにされることを望んでるんですかっていうところ。 ここは冷静に問わなきゃいけないよねってことなんですよ。 それって多分関係性に依存するんですよね。 どんなに良いことを言ってたって、いや、お前からは聞きたくねえよっていうことだとしたら、どんなに良いことを言っても入らないわけですよ。 その学習者の意思だよね。今自分はそれを指導を受けたいと思っているのか、思っていないのかっていうこと。 自分がした助言とかアドバイスっていうのが、その人にとってプラスになっているのかどうかっていうことを冷静に考え、 場合によっては別の方法に切り替えたり、そもそも黙るっていう選択肢を選べるような指導者でなきゃいけないよねっていうことなんですよ。 その時に邪魔するのが教師のプライドなんですよね。教師というか指導者のプライド。 俺は指導する人間だ、みたいなプライドをこうまんちきなのにね、こういうプライドを持っていると、自分がやっている指導が正しいと思い込んじゃうわけだよ。 それは場合によっては厳しいね。鬼監督みたいなそういう厳しいやり方かもしれないし、仏のなんとかみたいに暖かい指導なのかもしれないんだけど、 どっちにしてもその指導が自分のスタイル、俺の指導の仕方だ、みたいなふうに凝り固まっちゃうと、相手のことを見失って自分の指導感だけを押し付ける羽目になっちゃうよねっていうことだよね。 教師の傲慢なプライドが良い結果を生むってことはないんだよね。とにかく謙虚さと柔軟さっていうのは自分が持ってなきゃいけないなということだ。 旅人に尋ねてみた。マントは脱がされたかったのかと。するとね、旅人は答えた。脱がされたくはないさ。脱ぐか脱がないか自分で決めることはできるけどって。アゲハチョウ的な。 もっと見る #中年教師のマインドセット ChaChat Update 〜現役教師・成田潤也の思考録 | 外国語学習×ICT×働き方成田 潤也 | ChaChat英語00:271.ChaChatタイトルコール08:112.旅人に尋ねてみた 「マントは脱がされたかったのか」と🦋コメント感想・質問・応援メッセージを書こう Etsuko Fujii6月21日なるほど~旅人は、たまたまそこにいただけなのに被害者ってうか、大変めにあったよなぁ。とは感じていましたが、そこまでの視点にいたってなかったな。深い。1返信 成田 潤也 | ChaChat英語6月24日最近取り沙汰されている教育関係の話題を「当事者であるこどもたちの意見は?」という視点で見ると、驚くほど考慮されていないことに気付いたりします。1 智美 清水6月18日何事も。目的と手法よね。指導観のおしつけ。おせっかいおばちゃんなりに、自分も気をつけています。啐啄同時…でありたい。1返信 成田 潤也 | ChaChat英語6月23日内側からと外側からの絶妙なタイミングね。それはつまり、外にいる親鳥が「いまかいまか」と待ち構えていればこそよね。 ブラックサンダー6月17日おはようございます。ちゃんとコメントしときます。与えられた情報をそのまま受け取るのではなく、「そもそも」と前提を疑うのはとても大事なことですよね。オッサンになると、「自分がこう動いたらきっとこの人はこう動くだろうな」というのが何となく予想できて、たまに人をコントロールしようとしている自分に気づいて、「あかんなぁ…。」と反省することがあります。1返信 成田 潤也 | ChaChat英語6月17日あくまで行動を選択したのは本人であるなら、それはコントロールというより、先導って言うんじゃないかしら?共感を集めながら同じ方向を皆に見てもらうというのは、管理統制とは真逆だと思いますよ。(マジレス) 岡田 太郎|Taro Okada6月16日ぐさっと刺さる放送でした、、、こころが痛い😣大切な気づきをありがとうございます😊2返信 成田 潤也 | ChaChat英語6月17日ChaChatに会えたそれだけで良かった世界が表情を変えた🦋 ブラックサンダー6月16日しばらくVoicyを聴けていなかったので、遡って聴いてみました。コメントはしていませんでしたが、私は元気です。それだけ、お伝えしておきます。2返信 成田 潤也 | ChaChat英語6月16日なんそれ🤣🤣🤣お帰りやす😇1 もっと見る
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旅人は、たまたまそこにいただけなのに被害者ってうか、大変めにあったよなぁ。とは感じていましたが、そこまでの視点にいたってなかったな。
深い。
目的と手法よね。
指導観のおしつけ。
おせっかいおばちゃんなりに、
自分も気をつけています。
啐啄同時…でありたい。
与えられた情報をそのまま受け取るのではなく、「そもそも」と前提を疑うのはとても大事なことですよね。
オッサンになると、「自分がこう動いたらきっとこの人はこう動くだろうな」というのが何となく予想できて、たまに人をコントロールしようとしている自分に気づいて、「あかんなぁ…。」と反省することがあります。
大切な気づきをありがとうございます😊
世界が表情を変えた🦋
コメントはしていませんでしたが、私は元気です。
それだけ、お伝えしておきます。
お帰りやす😇