Voicy Journal

個が活躍する時代。クリエイターエコノミーの今とこれから【Voicy代表 緒方憲太郎×ビスタプリント(Vistaprint)代表 孫慶子さん】特別対談

個が活躍する時代。クリエイターエコノミーの今とこれから【Voicy代表 緒方憲太郎×ビスタプリント(Vistaprint)代表 孫慶子さん】特別対談

Voicy代表 緒方憲太郎のVoicyチャンネル「道に迷えばオモロい方へ!」にて、オンラインプリントサービス「ビスタプリント(Vistaprint)」を運営するシンプレスジャパン株式会社の代表取締役社長 孫 慶子さんとの対談が行われました。

さまざまな個人が表現し経済を作る”クリエイターエコノミー”の時代。クリエイターをサポートするプラットフォームとしてクリエイターエコノミーに関わるビスタプリント代表の孫さんに、クリエイターエコノミーの今や、ビスタプリントのこれからと今後のビジネスについて伺いました。

今回の対談を受けて、オリジナルグッズやスペシャルクーポンのプレゼントも行いました。
※オリジナルグッズの応募受付およびクーポンのプレゼントは終了いたしました。オリジナルグッズへの沢山のご応募ありがとうございました。

この対談は、音声でもお聴きいただけます!記事には書ききれなかったこともお話ししていますので、音声でもお楽しみください。

国民総クリエイター時代のビジネスモデル

左:Voicy代表 緒方憲太郎 右:シンプレスジャパン株式会社 代表取締役社長 孫 慶子さん

今日は、シンプレスジャパン株式会社が運営する「ビスタプリント(Vistaprint)」の代表の孫 慶子さんと一緒に、クリエイターエコノミーの世界をテーマに話していきます。
個人やスモールビジネスがこれからどうなっていくのか、何を求められるのか、そういう話もできたらと思います!

デザインの力でビジネスがもっと上手くいく、オリジナル印刷ノベルティー作成のビスタプリントの代表を務めておりますと孫慶子と申します!

よろしくお願いします!ビスタプリントというサービスは僕も元々存知上げていて、海外の会社ですよね。

そうなんです。ビスタプリントは25年前に立ち上がりまして、元々はフランスで立ち上がったのですが、本社機能はボストンにあります。
ビスタプリントは今、世界25カ国で運営されている、オリジナルのプリントやノベルティ製品をお届けするサービスです。

詳しく説明すると、ビスタプリントはシンプレスという会社が運営していて、我々の会社名もシンプレスジャパン株式会社です。ビスタプリントだけではなく、いろんなブランドがあります。

シンプレスの事業モデルは、マスカスタマイゼーションというものです。アパレルでは今すごく旬だと思うんですが、大量生産を意味するマスプロダクション(mass production)と、オリジナルや特注を意味するカスタマイゼーション(customization)を組み合わせたもので、大量生産とオリジナルで顧客満足度を上げる受注生産です。マスカスタマイゼーションは、この2つを両立させる概念です。

すごい!両立というか、どちらもいいとこどりですね。

そうなんです。オリジナルなのに、安くたくさん、早くお届けできるようなモデルでもあるんです。

実は僕、ビスタプリントさんのヘビーユーザーだったんです。
もともと公認会計士だったんですが、初めて自分の会計事務所を立ち上げた時の名刺をビスタプリントで作りました。
いろんなサービスを比較した上でビスタプリントを使った理由が、背景デザインがめちゃくちゃいっぱいあったんですよ。めっちゃカッコよくて、素敵な名刺が作れるんです。

なんで今まで教えてくれなかったんですか!(笑) 多くのお客さんもそうおっしゃいますね。

ただ一つ愚痴もあって、その当時は、日本の名刺サイズがなかった。(笑)
でも自分でネット上でカスタマイズしてかっこいいのが作れるから、ビスタプリントで作っていました。

その後海外に旅に行くんですけど、飛び込みでいろんな企業に訪問したりもしたんです。オーストラリアやアメリカやヨーロッパ行った時に、その辺にある会計事務所などいろいろ訪問していたんですが、その時にも、名刺を持って歩いてたんです。

何者であるかすぐ分かるっていうのは大事ですよね。

それで、アメリカに行った時にもう一回発注しようと思ったらビスタプリントがあって。海外に行っても同じところで発注ができるっていうのがめちゃくちゃ便利だったんですよね。

僕が一番初めに知った時は、名刺を作るサイトだという認識でいました。そこから今、ビスタプリントのサイトを拝見したら、名刺以外のノベルティグッズがいろいろあって!
個人やスモールビジネス向けももちろんあるんですけど、企業の中のノベルティとか、社員が使うものも作れるんですね。

スモールビジネスの方は、自分で揃えなきゃいけないっていう不便さがありますよね。あと緒方さんがおっしゃったように、どこか営業に行ったりする時に、自分が何者であるかをちゃんと説明できるか、ちゃんとしたビジネス・ちゃんとした人として見てもらえるかみたいな、その不安があると思います。
ビスタプリントの創始者はロバート・キーンと言うのですが、彼もスモールビジネスからスタートして、不安な気持ちであったりとか、その不便さっていうのを知っていて。だから、ビスタプリントはお客様にしっかり寄り添ってサポートしたいと常に思っています。

モノも情報も満ち足りている時代に、どう自己表現してどう届けるのか?

ここで改めてクリエイターエコノミーとは何かというと、クリエイター自体が経済を作っていることです。
今までは企業がビジネスを組み上げていくのが主流で、個人でやるとしても、ラーメン屋とか塾の経営とか、そんな感じだったんですよね。
例えばミュージシャンも、最近はプロだけではなく個人でもミュージシャン活動ができるようになってプロとアマの差もなくなってきたように、現在は企業と個人の差もどんどんなくなってきています。

物流を通さなくても、自分ですぐショップを持てるようになってきて、今日から事業が始められるっていうすごい革命が起きちゃったな、というのがこの時代だと僕は思っています。なので、プレイヤーの数がもうめちゃくちゃ増えちゃったっていう感じですかね。
そんな中で孫さんに伺いたいのは、この数年でクリエイターの世界で変わってきたことや、感じることってありますか?

ビスタのお客様で言うと、我々25、26年前から事業を始めているので、クリエイターエコノミー、スモールビジネスをサポートするビジネスブランドの先駆けみたいな感じですね。ビスタのお客さんは、まさにクリエイターの皆さんなので、時代によってすごく変わったというのは正直なくて、逆に時代がビスタのお客さんになってきたな、とそんな印象ですね。

なるほど!数字的にもやっぱり伸びてるんですか?

年々、ありがたいことに伸びてきています。スモールビジネスの方が多いので、お客様の半数以上が1人から5人の事業の形態なんですよ。この2〜3年でアンケートを取ってみていると、さらにその事業形態が多様化しているんです。副業的な扱い方であったりとか、仕事は主にあって、それ以外にNPO的なものをやっていたり、というのがさらに増えています。

そうなんですね!クリエイターの数が増えていて、多様性が増していると思うんですけど、孫さんから見た活躍しているクリエイターってどんな方ですか?

そうですね。お客さまを拝見していて思うのは、自己表現がうまいクリエイターさんは活躍していらっしゃると思います。
スモールビジネス(をされている方)とかクリエイターさんって、想いを持ってらっしゃるじゃないですか。
その想いと、外側に表現されていることがピタッと合っていると分かりやすいので、ファンができやすいんじゃないかと思います。

分かります!インフルエンサーの世界とも一緒で、発信力がある人とない人の差ってめちゃくちゃ出てるんですよね。

昔は誰ともしゃべらなくても、家の中で商品作ってたらクリエイターとしてすごい評価される感じになってたけど。今って、モノが完全に溢れてしまった世界の中で、個人が頑張るとしたら、好きになってもらうしかないんですよね。

それでいて企業もめっちゃ強いんで、良い商品を安くっていうので個人が勝負するのはめちゃくちゃ難しいですよね。良い商品を安く、ではないモデルで個人がやっていかないといけない時に、ニッチの人でもいいから、すごく好きになってもらうとか、すごい理解してもらう必要があります。発信スキルがないけど、クリエイターをやりたいっていうのは結構難しくなりましたね。

発信スキルはあった方が良いですよね。

この10年、15年でめちゃくちゃ変わったことって、今はモノが欲しかったら100円ショップに行けばなんでもあるんですよね。

情報も商品も安くていいものがたくさんあるから、これからのクリエイターエコノミーとかビジネスをやっていくって人たちは、世の中にはすべて満ち足りてるっていう情報の下でビジネスをしないといけないんですよね。
モノも情報もすべて満ち足りた時に、それでもあなたから買いたいのは何ですか?ということを考える必要がある。クリエイターエコノミーの次の時代がもう来ちゃってるんですよね。

ビスタには、ロゴデザインの作成サービスがあるんですが、お客様の事業をしっかり表現するロゴデザインを作成するのに、なぜ?何を?誰に?と、この3つの質問項目を設けているんです。

「なぜ」は、どうしてその事業を始めようと思われましたか?「何を?」は、その事業を通して社会に何を届けたいんですか?「誰に?」は誰にその事業を届けたいんですか?ですね。

これがクリアであればあるほど、その事業のコンセプトがはっきりしてくるので、デザイナーもそれを表現するぴったりのロゴデザインを提案することができるんです。ここも意識してるっていうところが、自己表現が上手くいくコツなのかなと思いますね。

確かにそうですよね。僕も、頭の中でものを作るときに、これは何対何で力を入れていくべきかな?って考える時があるんです。
例えば、美味しい食べ物を作るとしたときに、食材と味に10のうちの何割使って、プロモーションに何割使っていくのかとかということを考えていかなければいけなくて。

そういうのを考えていく中で、クリエイターさん達も大体みんないいものを作るほうに10割振りたいんですよね。よく見せるのはできれば0に近づけたくて。よく見せるほうだけ頑張っている人は邪道だと思っていて…。
コンセプトもはじめに決めたら、もうそれで勝手に分かってくれるはずだ、とか思っちゃうんですよね。でもコミュニケーションがもっと必要になってくると、自分たちはどういう人でどうあるべきか、とか見て分かるように理解してもらうようなパッケージがめちゃくちゃ必要になると思うんです。

そうだと思います!やっぱり、一回言っただけでは分からないですからね。

そうですよね。YouTubeとかでも、最後に「チャンネル登録お願いします」とか、どんな有名なYouTuberでも繰り返し言うんですよね。それは、自分のしてほしいことはこれだよ、というのは何回やっても大事だということだったりするんですよね。

その自分たちのメッセージの中で、会社のあるべき姿や、みんなにお願いしたいことは何度も言わないといけないと。それをちゃんとビジュアライズしたり、言語化したり、それこそボイスにしてもいいんですけど、届け続けるっていうことが宿命になりつつある。

お客さんと接点を持って届けるということは、メディアとしてテキスト、写真、声、ちょっとしたノベルティでもいいからずっと触れさせるとか。そういうことを繰り返していって、初めて自分のクリエティブを手にとってもらえる時代になったと思いますね。

さっきおっしゃったように、もう一億総プレイヤーですから。そこからやはり抜きんでて、見てもらおう、選ばれようと思ったら、その違いをみせないと、ということですね。

ビスタプリントでオリジナルグッズを制作!特別クーポンのプレゼントも!

 ※オリジナルグッズの応募受付は終了しています。

今回タイアップ記念に、Voicy緒方の「道に迷えばオモロい方へ!」のオリジナルグッズを作らせて頂きました。このグッズと、それからビスタプリントさんのクーポンコードもプレゼントします!

 今回緒方さんのVoicyチャンネルにお邪魔したのを記念して、リスナーの皆様向けに1,000円クーポンを期間限定で使えるようにしました。
何か興味のあるものがあれば、ぜひ何か作ってくださいね。

ありがとうございます!今回はこの放送を聴いたリスナーさん限定にお届けしたいので、ビスタプリントのクーポンコードは、放送のチャプターのリンクに貼らせていただきます。
オリジナルグッズも、チャプターのリンクからご応募ください。数量限定なので、抽選の結果、当選した方のみにグッズを送付させていただきます。

これからもクリエイターエコノミーは進んでいくだろうし、その時代に対して企業がどう乗っていくのかというのは、みんなが興味を持つと絶対おもしろいと思います。

だからこそ、ビスタプリントの次の手とかもチェックしながら見ていってもらえたらなと思います!特にビスタプリントのデザインはめちゃくちゃ多いので、今回のクーポンコードを使いつつ、見てみてもらえたらと思います。
孫さん、今回はありがとうございました。

 ありがとうございました!

放送では、クリエイターエコノミーの時代に個で活躍する人の共通点や、孫さんが入社後6年で代表取締役社長になるまでのキャリアの歩み方など、より深堀りした内容をお楽しみいただけます!
ぜひ、併せてお聴きください▼

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