こんにちは、Voicyコミュニティマネージャーの榎本彩花です。
最近は、企業でもサービスのユーザーコミュニティを立ち上げるところが増えてきました。
Voicyでは2018年8月に、Voicy好きなリスナーが集うオンラインコミュニティ『Voicyファンラボ』を立ち上げ、昨年8月〜11月の4ヶ月間、50名ほどのメンバーが1期生として活動していました。(ちなみに私は、Voicyファンラボ1期生の活動を経て、株式会社Voicyに入社しています。)
そして2019年も、Voicyファンラボ2期生を始動し、7月〜10月の4ヶ月間、Voicyリスナーが集い活動していました。
この記事では、なぜVoicyがファンコミュニティを続けているのか、何を大切にして運営していたのかをご紹介します!
なぜファンコミュニティを続けるのか
コミュニティの立ち上げや運営は、片手間ではできません。コミュニティのビジョン・大切にしたいことを浸透させていくことから始まり、密にコミュニケーションを取ったり、みんなが交流できるようなイベントを企画したりと、大きなことから細かな作業まで丁寧につくりあげていくべきポイントがたくさんあります。どれも時間のかかることばかりです。
ある企業では立ち上げたいと思っても「コミュニティ運営は、KPIのどこに関わるのか?」「コミュニティでいくら売上が立つのか?」と議論になり、なかなか作れないところもあるようです。
そんな中でもVoicyがコミュニティを続けているのには、大きく3つの理由があります。
1.コミュニティのパワーでワクワクする社会を一緒に作りたい
株式会社Voicyのビジョンは、「音声×テクノロジーでワクワクする社会を作る」です。
ボイスメディアVoicyや、先日リリースしたVoicy Bizなど、さまざまなサービスを通して、「ワクワクする社会」を作っています。
ワクワクする社会を作るには、こうしたビジョンに共感してくれて一緒に作ってくれる仲間の存在が大切です。そこでVoicyファンラボを立ち上げました。
また、私たちはそんなワクワクした社会を作ることを、新しい声の文化を広めるとともに挑戦しているからこそ、Voicyファンラボの立ち上げ時から大事にしている思いの中に「サービスや会社を身近に感じてほしい」「一緒に盛り上げていく仲間になってほしい」という思いがあります。決して大人数を集めて収益を上げることが目的ではありません。
とにかく「入ってよかったと思える時間と体験」をギブできるようにしたい。そうすることで、体験した仲間がもっとVoicyを楽しんでくれるようになり、Voicyのビジョンの実現に近づくだろうと考えています。
2.熱量のある人たちを繋げて、新しい居場所を作りたい
サービスへの愛が強いユーザー同士が出会い、サービスを中心に新たなコミュニケーションや関係性が生まれる、そんな居場所を作りたい、という思いもあります。
身の回りにサービスを使っているユーザーがいない場合、ユーザー同士が出会うと、自然と今まで抱えていた思いを共有し、さらにもっとサービスのことを好きになったり、互いに薦めるようになったりします。
「類は友を呼ぶ」ということわざがありますが、「Voicyを聴いている」という共通点から仲が深まると、一体感からVoicyユーザーである意識が強くなり、周りの友人に直接あるいはSNSなどで熱量高く話したくなるものです。
(1期生だった私自身も、Voicyファンラボに所属してからVoicyについて発信するようになりました。)
Voicyを聴いているリスナーが少ない中で、共通のことを語れる場所としてVoicyが用意して、新しい出会いや気付きが生まれる、ワクワクする環境を作れたら良いなと考えています。
3.何よりもコミュニティの存在が社員のパワーになる
こうしたVoicyへの熱量が高いリスナーたちが集うと、その熱量はVoicy社員のパワーにもなりました。
Voicyファンラボメンバーと話した社員は、「こんなにVoicyのことを好きでいてくれるんだ」「こんな人たちが聴いて楽しんでくれているんだ」ということを肌で感じながら、日々の業務に取り組むことができます。
年1回のイベント「Voicyファンフェスタ」では、運営メンバーとしてもサポートしてくれ、まさに一緒に作り上げたイベントになりました。
このように、一緒にワクワクする社会を作っていく、Voicyを支えてくれる仲間が増える感覚もあって、Voicyはコミュニティを続けています。
大切なのは、みんなで「Voicy Mind」を共有すること
コミュニティ運営で気をつけることは数多くあります。
・まずはみんなで顔を合わせる機会をもつ
・コミュニケーションしやすいプラットフォームを使う
・自発的にやりたいことが出てくるようにする
・自走できるように、コミュニティマネージャーは途中から身を引く
・メンバーが関わりたいタイミングで関われるようにする
コミュニティの形態によって異なりますが、以上のように細かな気をつけるべきことが多々あります。
これらを一つ一つ当てはめて確認し、適宜アレンジして運営していきながら、Voicyでは以下のようなことも大切にしていました。
1.Voicy Mindに基づいた企画をする
株式会社Voicyでは4つの「Voicy Mind」を掲げています。
Make Value
Give First
Be Professional
Toward the Goal
これらを、あらゆる企画やプロジェクトに散りばめ、少しでもVoicyが大切にしていることがファンに伝わるようにしていました。
例えばVoicyファンラボ2期生では、パーソナリティによる勉強会を3回、活動の1〜2ヶ月目にVoicyが企画して実施していました。
日頃Voicyで活躍されているパーソナリティに会えて嬉しいと思ってくれるメンバーが多くいるからこそできる「Give First」、そして勉強会を通して「Be Professional」「Make Value」を感じ取ってほしい、という思いがありました。
その他の企画やプロジェクトでも、一度立ち上がって走り出したプロジェクトが「Toward the Goal」できるように、そっと見守ったりサポートしたりしていました。
社内で掲げている4つのマインドをコミュニティにも展開することで、ブレずにVoicyのビジョンを共有することができたと思います。
2.Voicy社員とコミュニティメンバーが会って、一緒に盛り上げていく
コミュニティを持つにあたって、Voicyでは「一緒に応援して盛り上げる」メンバーと一緒に活動したいと考えています。
一緒にVoicyのことを盛り上げてくれる、会社自体を応援してくれる、そんな仲間が集まるコミュニティにしたかったからこそ、社員に時間の許す限り会ってもらい、社内の様子や仕事に関する話をしてもらいました。
Voicyファンラボメンバーにとっては、Voicy社内の様子をリアルな声で聴いて感じられますし、Voicy社員にとっても、実際にVoicyを聴いてくれているリスナーに会える(しかも使い込んでくれているからこそ気付けるバグを教えてくれるw)ので嬉しいことです。
3.企業がもつコミュニティだからこそ、企業がやりたいことも提案する
見失ってはいけないのは、あくまでも「企業が運営するコミュニティ」であることで、「コミュニティメンバーがやりたいことを実現するコミュニティ」ではないということです。
もちろんメンバーがやりたいことを一緒にやるのですが、それがVoicyの大事にしたいこととずれてしまってはいけません。
ついついメンバーのやりたい思いを後押ししたくて忘れかけることもありましたが、「Voicyが大切にしたいことを伝え、理解してくれたメンバーと一緒に社会にワクワクを届けるコミュニティであるという意識を持って運営していました。
具体的には、Voicyファンラボメンバーと一緒にやりたい企画やプロジェクトに「裏目標」を持っておく、決してリスナーを楽しませることだけが目的ではない、ファンをおだてるのではない、ということです。
一見、「ファンにギブすることを大事にしていると言っていたのに違うのでは?」と思われるかもしれませんが、Voicyがやる以上、株式会社Voicyが意図しないことをアウトプットすることは避ける、という考え方をしていました。
伝えて巻き込んで「かけがえのない仲間」に
このようなことを大切にして、企画やプロジェクトを進めていった結果、Voicyファンラボに所属していないリスナーとの交流が深まったり、一緒に何かを成し遂げることによってメンバー同士の一体感や団結力が生まれたりしました。
そして、1期生での活動に続き、より多くのパーソナリティとコラボして一緒に活動を深めることもできましたし、まだコアリスナーと触れ合ったことのないVoicy社員にとって、新しい気付きや仕事へのパワーにもなりました。
何より活動を通して、色濃くVoicy Mindを感じてくれたメンバーが多いのではないかと思います。
卒業しても、Voicyが大切にしていることを感じながら、よりVoicyライフを楽しんでくれたら嬉しいです。
具体的に、どんな企画やプロジェクトが生まれていたのか、気になる方はこちらの記事からチェックしてみてください!
ここまで熱量高いコミュニティを持つことができるのも、声で人を届けるメディアを運営しているVoicyだからこそ。
「ユーザーと接しながら仕事をしたい」「熱量の高いコミュニティのあるサービスに携わりたい」と思う方は、ぜひ一緒に、音声×テクノロジーでワクワクする社会を作っていきましょう!
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