TOPビジネス経営・マネジメントナカハラジオ:中原淳の「ひとづくり・組織づくり研究所」現場・実践に貢献する研究がしたいなら「高地」を抜け出し「沼沢」を知的匍匐前進せよ!09:08 10月17日 380再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次現場貢献を追求する研究の真意基礎を積めば応用になる神話の真実現場を変革する研究の戦略設計高地と沼沢が問いかける研究者の道「沼沢」での知的匍匐前進の要諦AI文字起こし(β版) # 現場・実践に貢献する研究がしたいなら「高地」を抜け出し「沼沢」を知的匍匐前進せよ! 中原次雄。中原隼の人作り組織作り研究所、パーソナリティの立教大学教授、中原隼です。 この番組は人材開発、組織開発の研究者である中原隼が語るポッドキャストになっています。 このポッドキャストですね、2種類のコンテンツがあります。 いわば昔ながらで言えばテープレコーダー、レコードのA面とB面。 A面はですね、人材開発、組織開発のアカデミックなことを語ります。 B面はあんまりアカデミック要素なしですね。 日常のエピソード、趣味のこと、ライブ巡り、美術館などなど、私の吉な仕事を語っていくのがB面です。 今日はA面に近いですかね。 現場や実践に貢献する研究がしたいならどうするかという話題なんですよね。 これね、現場とか実践とか言ってもいろんな領域あると思うんですよ。いろんな領域あると思います。 なので、領域をじっぱ人からげにして、一枚岩では語れないというか、じっぱ人からげにはできないんだけど、 あくまでこれから話すことは、私ら専門の、人材開発とか組織開発ないしは教育っぽい分野という風に考えてみてください。 現場や実践に貢献する研究をしたいなんてみんな思うじゃないですか。 その時にね、よく言われるのが基礎研究と応用研究という二文法だと思うんですよ。基礎研究と応用研究ね。 基礎研究というのはどちらかというと、原理原則とかを明らかにするような研究。応用研究というのは多分現場でも何かすでにやるような研究ですかね。 実践を組み立てるような研究のことなのかな。 これに関して言うとね、私ね、自分が学部生の時代、まだ僕が21歳だった頃ね。まだ生まれてないね。まだ生まれてないかもしれない。 21歳だった頃に、私の当時の指導教官だった佐伯先生、佐伯豊先生って先生にですね、言われたことをすっごい覚えてるんですよね。 佐伯先生はね、現場とか実践に貢献する研究がしたいみたいなことを僕が多分言ったんでしょうね。 佐伯先生はこんなことを言われたんですよ。 だから、基礎を積み重ねたらいつか応用になるっていう神話を疑え。 え?みたいな。基礎を積み重ねたら応用になるんじゃないんですか?みたいなふうに思うね。 佐伯先生はね、現場に持つ社会科学の研究領域では、基礎を積み重ねてもなかなか応用にはならないんだと。 応用を考えるなら最初から応用することを考えて、しこたま考えて研究を組み立てろと。 基礎をやっていていつか応用になるっていう考え方自体がぬるい。お前は甘い。現場をなめるな。 現場が帰る研究をしたければ、最初から現場に帰ることを想定して方法を選べ、後から現場に帰るってことを考えても遅いんだと。 後からなんとかなると思った研究は漏れなくなんともならん。なんとかなると思った初めて、もう勝負がついてる。 お主はどうするどうしたいんだ。みたいなね。こんなようなことを言われたわけですよ。こんな声じゃないんだけどね。全然こんな声じゃありません。 こんなことを言われたんですよね。要は基礎研究みたいなことを繰り返して繰り返して繰り返していって、その先に現場で帰る応用ができるかっていうとそうじゃなくて、 基礎とか応用って多分分けること自体がもう無駄だ。無駄だって言ってるんですよね。多分最初から現場に帰ることを想定して研究をするってことがそれよりも重要なんだって言ってるんですよね。 先生が多分教えたかったことはこういうことだと思います。これ分野によりますよ。分野によるから一概に全部のね、なんか全ての学問領域こうだっていうのはちょっと違うんですけれども、 少なくとも私がやっているような研究領域や教育関係の研究領域では先生がおっしゃりたかったことはこういうことね。 基礎を積み重ねたら現場に必ず応用できるって考えるのは幻想だと。現場に帰る研究をしたければ最初から戦略立てろと。 最初から現場に帰るようにいろいろ考えておけと。 あとからなんとかなると思った研究は大抵なんともならんっていうことだと思うんですよ。 これね、理系の領域とか薬学とか医学とかだとちょっと物を相手にしているようなね、物質を相手にするような領域だと基礎研究を積み重ねていって、その後創薬、 薬を作ることとか考えられるかもしれない。だけども多分ね、こう僕らのやっている領域みたいなのは、なんかこう基礎研究で原理とか概念とかをこういろいろね、 使っていったり研究してもですよ。それが応用の現場で役に立つかっていうとそうじゃないってことなんでしょうね。 むしろ最初から現場に使ってもらえるような、あるいは現場に感謝されるような、あるいは現場に帰ることを想定したような形で研究を組み立てるっていうことなのかなと思うんですよね。 そんなようなことをめっちゃ先生に言われたのを覚えています。 この問題をちょっと脳裏に浮かべるとき、私は結構まあ現場に帰る研究っていうのは大事にしてるんですけれども、 ドナルドショーンという人の問題提起を思い出してますね。 彼はね、こんなこと言ってるんですよ。ちょっと難しい。沼沢って、沼沢は沼に沢で、要するに湿地帯ってことですよね。 沼沢の湿地の問題では技術的な解法は否定される。 つまりドロッドロの湿地帯で、要するに現場の感のあるめっちゃ実践だらけのところでは技術的な解法は否定される。 技術的に物事を作っても、基礎研究を使って技術的な工法を使っても、これ否定されちゃうよと。 皮肉なことに高地での問題。高地高い土地での問題。これはだから実践ドロドロじゃないね。 実践ドロじゃない。クリーンで、きれいな座学で、学問チックな世界。 高地の問題は、それが技術的にいかに興味深いとしても、個人や社会にとっては重要ではないという傾向がある。分かりますかね。 高地での問題というのは、要するにアカデミックな場所で、あんまり泥にまみれないでやるものに関しては、 技術的に興味深いものはすごく作れるんだけど、個人や社会にとってはさして重要じゃないという傾向があるというわけですよ。皮肉ですよね。 ここが次の皮肉だね。逆に人々の大きな関心を集める問題は、低地の沼沢地帯に存在する。 だから、人の大きな関心を集める問題というのは、アカデミックな高地での問題ではなく、低地の泥の場所で存在しているよ。 だから泥に格闘しなければならないってことよね。 実際に問題にあたる実践化は、ここで選択をしなければならないというわけだ。 高地にとどまって、つまりアカデミックな場所にとどまって、厳密性を持った巧みなやり方で相対的に重要ではない問題を解くのか。 めっちゃアカデミックには宣伝された手法を使って、人々の関心を集めない重要ではない問題を解くのか。 それとも重要な問題が存在する沼沢まで下がって、下りていって、湿地まで下がっていって、あまり厳密ではない方法で問題を解くのか。 あなたは沼沢に行きますか、湿地帯に行きますか、高地にとどまりますか、というような問題提供している。 なかなか考えられますよね。 だから冒頭の話で言えば、沼沢の、要するに湿地帯、人々がめっちゃ大きな関心を持っているような場所に役立ちたいというのであれば、 最初から沼沢を知的報復前進してドロドロになって、そこに帰るようなものとは何かということを考えていきながら、 研究方法を組み立てるということが大事なのかなと思いますね。 有用性が指していない厳密さを目指すのか、それとも有用性のある曖昧さを目指すのか、みたいなことだと思うんですけどね。 なかなかこれもね、やってみるとアビ共感ですよ。 アビ共感、四面楚歌、意味わからん。 まあいいや。 わかりますね。 わかりました。 はい。 というわけで、現場に帰る研究は結構難しいんですけれども、 ポイントは最初から現場に帰るような課題を見つけていくこと、その方法を組み立てることということなのかなと思います。 はい。何かご質問、リクエストがあればぜひコメントを書いてください。 フォローもよろしくお願いします。 Xなどで感想を寄せていただくときは、中原ジオでお願いします。 じゃあ今日のオンエアはここまで。 皆さん、学びに満ちた一日をお過ごしください。 そして人生は続く。中原ジオでした。 もっと見るナカハラジオ:中原淳の「ひとづくり・組織づくり研究所」プレミアム放送配信中!09:081.現場・実践に貢献する研究がしたいなら「高地」を抜け出し「沼沢」を知的匍匐前進せよ!コメント感想・質問・応援メッセージを書こう 立田 順一10月17日毎回、楽しみにしています。まるで、中原先生がゼミの学生を相手に雑談をしているところを、こっそり聞かせてもらっているようです。…今回の内容についてですが、学校教育でいうと、一部の「先進校やモデル校」が「高地」、一般的な学校が「沼沢」ということになるのかもしれません。1返信
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…今回の内容についてですが、学校教育でいうと、一部の「先進校やモデル校」が「高地」、一般的な学校が「沼沢」ということになるのかもしれません。