第2119回「寝る禅+イス坐禅」2026/10/26
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■管長日記「寝る禅+イス坐禅」
https://www.engakuji.or.jp/blog/40903/
■YouTube
https://youtu.be/0gVHeXCN9jg
■note
https://note.com/engakuji/n/nf49477f0e5a1
最後に一日のはじまりを整える、呼吸瞑想がございます。
-------------------------------------------------
先日の日曜日、十八日には、寝る禅とイス坐禅を同時に開催していました。
特別会であります。
どうしてそのようにしたかというと、十月は諸行事が多くて、とても寝る禅とイス坐禅と別々に日を取ることができなかったからであります。
そういう事情ではありますが、この二つを組み合わせることはとても効果的なのです。
先月の寝る禅の時には、ちょうど九月で台風が近づいていて暴風雨の中でありました。
「寝ている場合でありません」と冗談を言いながら始めたのでした。
それに比べると、先日は、暑からず寒からず、気候の良い時でありました。
天候ひとつで、心の落ちつきようも変わってきます。
暑からず寒からずといいながらも、横になると寒く感じられる方もいらっしゃるのではと思い、毛布を用意していました。
終わったあとの感想を拝読していると、寒かったので毛布がたすかったというお声をいただいていました。
このあたりの配慮というのは難しいものです。
十月、そんなに寒くはないので、毛布までいらないだろうという声もありましたが、畳の上で横になりますので、念の為と思って毛布を用意したのでした。
寒いとお感じになる方がいらっしゃったので、用意してよかったとしみじみと思いました。
寒い寒いと感じていれば、身体がゆるむことは難しくなります。
寝る禅を九十分、さらに休憩を挟んで、イス坐禅を一時間行いました。
イス坐禅の会は、いつも二時間行っているのですが、今回のように先に寝る禅を行っていると、すでに身体がじゅうぶんほぐれていますので、そんなに時間を取らずとも、じゅうぶんによい坐禅ができます。
一時間半の寝る禅のあと、休憩を挟んで、経行として、その場で歩くということを行っていました。
経行というと、お堂のまわりをぐるぐる歩いたりしますが、その場からは動かずに、ただ呼吸に合わせて足を上げて降ろすというのを行いました。
毎回参加くださっている方からは、
「寝る禅→経行→イス坐禅の順番でゆっくり丁寧に整えていくと、普段届かない微細な部分まで調律ができ、人間本来の瑞々しさが自分に甦ってきた気分になりました。」という感想をいただきました。
さらに「イス坐禅の一回目は、バランスボールと畳のおかげで、足裏センサーがいつも以上に働いており、また寝る禅で骨盤回りを緩めたおかげで坐骨で椅子を押す感覚も久しぶりに捉えることができました。」とも感想をくださっていました。
バランスボールを踏むことで、足の裏がとても敏感になるのです。
足がしっかり床を踏んでこそ、イスの上で腰が立つようになるのです。
骨盤のまわりもいろいろのワークで緩めていましたので、イス坐禅では、より一層座骨とふとももの付け根あたりで、イスの座面を押す感覚を養うことができます。
そしてその方は、「もう一回目で十分かなと思っていましたが、二回目に坐骨まわりをボールでほぐすワークをした後、足裏と坐骨がぴったり一体になって地面を押す感覚が芽生え、今までにない安定感と軽やかさが生まれました。
やはり坐禅ほど楽しいものはないと改めて思いました。」
と感想を述べてくれました。
はじめて参加された二十代の方からは、帰り道で、来た時と同じ道なのに、新しい道を歩いているようだと仰っていました。
足の裏の感覚が新しくなったのだと思いました。
身体そのものも、畳に沁み込んでいるという感じをなされた方もいらっしゃいました。
畳の上に仰向けになるので、なかなかくつろぐのは難しいと思われますが、じっくりと首や肩周りから、腰あたりをほぐしていくと、身体のこわばりがほどけていって、身体が畳に沈みこんでいくような感覚になるものです。
ボールを使ったワークも効果的で、「体の感覚の目覚めと安らかさを、同時に感じられる気がする」という感想もございました。
イス坐禅の前に坐骨周辺をテニスボールを使ってほぐしていったのですが、そうすると、座骨とももの裏のあたりが、足の裏のようになることを感じてくれた方もいらっしゃいました。
イスで坐るというのは、坐骨を足の踵に見立てて、太ももの裏のあたりを足の裏だと思い、しっかりと座面を踏みしめるようにするのです。
これもテニスボールなどを使って刺激を与えるとよく感じられるようになります。
会に参加されるまでは、なにか心にイライラする感じを持っておられた方も、丁寧に身体をほぐしていくことで、すっかり穏やかな状態になれたという方もいらっしゃいました。
今回は午後一時から四時まで三時間たっぷりありましたので、じっくりと横になり、イスで坐るということが体験できました。
寝る禅で目指しているのは「上虚下実」を体感してもらうことです。
上虚とは、肩や胸、首などの上半身に余分な力みや緊張がなく、ゆるんでいる状態をいいます。
下実とは、へその下にある「臍下丹田」や足裏がしっかりと充実して、重心が安定している状態です。
現代の暮らしではスマホやパソコンの作業などによって、上の方ばかりに気が集まってしまい、下腹や足の方が空虚になりがちなのです。
その状態を改善するためにも上虚下実を実感してもらうのです。
毎回のことながら、皆さんにご指導させていただいて、自分自身がしっかりとよく調うことを実感できるのであります。
有り難いことです。
横田南嶺
https://www.engakuji.or.jp/blog/40903/
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最後に一日のはじまりを整える、呼吸瞑想がございます。
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先日の日曜日、十八日には、寝る禅とイス坐禅を同時に開催していました。
特別会であります。
どうしてそのようにしたかというと、十月は諸行事が多くて、とても寝る禅とイス坐禅と別々に日を取ることができなかったからであります。
そういう事情ではありますが、この二つを組み合わせることはとても効果的なのです。
先月の寝る禅の時には、ちょうど九月で台風が近づいていて暴風雨の中でありました。
「寝ている場合でありません」と冗談を言いながら始めたのでした。
それに比べると、先日は、暑からず寒からず、気候の良い時でありました。
天候ひとつで、心の落ちつきようも変わってきます。
暑からず寒からずといいながらも、横になると寒く感じられる方もいらっしゃるのではと思い、毛布を用意していました。
終わったあとの感想を拝読していると、寒かったので毛布がたすかったというお声をいただいていました。
このあたりの配慮というのは難しいものです。
十月、そんなに寒くはないので、毛布までいらないだろうという声もありましたが、畳の上で横になりますので、念の為と思って毛布を用意したのでした。
寒いとお感じになる方がいらっしゃったので、用意してよかったとしみじみと思いました。
寒い寒いと感じていれば、身体がゆるむことは難しくなります。
寝る禅を九十分、さらに休憩を挟んで、イス坐禅を一時間行いました。
イス坐禅の会は、いつも二時間行っているのですが、今回のように先に寝る禅を行っていると、すでに身体がじゅうぶんほぐれていますので、そんなに時間を取らずとも、じゅうぶんによい坐禅ができます。
一時間半の寝る禅のあと、休憩を挟んで、経行として、その場で歩くということを行っていました。
経行というと、お堂のまわりをぐるぐる歩いたりしますが、その場からは動かずに、ただ呼吸に合わせて足を上げて降ろすというのを行いました。
毎回参加くださっている方からは、
「寝る禅→経行→イス坐禅の順番でゆっくり丁寧に整えていくと、普段届かない微細な部分まで調律ができ、人間本来の瑞々しさが自分に甦ってきた気分になりました。」という感想をいただきました。
さらに「イス坐禅の一回目は、バランスボールと畳のおかげで、足裏センサーがいつも以上に働いており、また寝る禅で骨盤回りを緩めたおかげで坐骨で椅子を押す感覚も久しぶりに捉えることができました。」とも感想をくださっていました。
バランスボールを踏むことで、足の裏がとても敏感になるのです。
足がしっかり床を踏んでこそ、イスの上で腰が立つようになるのです。
骨盤のまわりもいろいろのワークで緩めていましたので、イス坐禅では、より一層座骨とふとももの付け根あたりで、イスの座面を押す感覚を養うことができます。
そしてその方は、「もう一回目で十分かなと思っていましたが、二回目に坐骨まわりをボールでほぐすワークをした後、足裏と坐骨がぴったり一体になって地面を押す感覚が芽生え、今までにない安定感と軽やかさが生まれました。
やはり坐禅ほど楽しいものはないと改めて思いました。」
と感想を述べてくれました。
はじめて参加された二十代の方からは、帰り道で、来た時と同じ道なのに、新しい道を歩いているようだと仰っていました。
足の裏の感覚が新しくなったのだと思いました。
身体そのものも、畳に沁み込んでいるという感じをなされた方もいらっしゃいました。
畳の上に仰向けになるので、なかなかくつろぐのは難しいと思われますが、じっくりと首や肩周りから、腰あたりをほぐしていくと、身体のこわばりがほどけていって、身体が畳に沈みこんでいくような感覚になるものです。
ボールを使ったワークも効果的で、「体の感覚の目覚めと安らかさを、同時に感じられる気がする」という感想もございました。
イス坐禅の前に坐骨周辺をテニスボールを使ってほぐしていったのですが、そうすると、座骨とももの裏のあたりが、足の裏のようになることを感じてくれた方もいらっしゃいました。
イスで坐るというのは、坐骨を足の踵に見立てて、太ももの裏のあたりを足の裏だと思い、しっかりと座面を踏みしめるようにするのです。
これもテニスボールなどを使って刺激を与えるとよく感じられるようになります。
会に参加されるまでは、なにか心にイライラする感じを持っておられた方も、丁寧に身体をほぐしていくことで、すっかり穏やかな状態になれたという方もいらっしゃいました。
今回は午後一時から四時まで三時間たっぷりありましたので、じっくりと横になり、イスで坐るということが体験できました。
寝る禅で目指しているのは「上虚下実」を体感してもらうことです。
上虚とは、肩や胸、首などの上半身に余分な力みや緊張がなく、ゆるんでいる状態をいいます。
下実とは、へその下にある「臍下丹田」や足裏がしっかりと充実して、重心が安定している状態です。
現代の暮らしではスマホやパソコンの作業などによって、上の方ばかりに気が集まってしまい、下腹や足の方が空虚になりがちなのです。
その状態を改善するためにも上虚下実を実感してもらうのです。
毎回のことながら、皆さんにご指導させていただいて、自分自身がしっかりとよく調うことを実感できるのであります。
有り難いことです。
横田南嶺
【鎌倉円覚寺】毎日の管長日記と呼吸瞑想
臨済宗大本山円覚寺
- 12:021.
寝る禅+イス坐禅
コメント

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神宮寺さんでの座禅会でイス座禅を教わった時「あ、これが上虚下実!」と実感しました。
しかしその後自分でやっても薄れてきています。
やはり自己流はキビシイ‥
ありがとうございました。
寝る禅は2回経験していますが、やってみた後、十数年前太極拳を習っていた時の身体の感じを思い出しました。「上虚下実」と言う状態だと思います。
今月は1寝る禅+イス坐禅は参加できなかったけれど、12日に松本神宮寺での藤田一照さんと南嶺老師の大坐禅会に参加できました。また、昨日25日は円覚寺塔頭伝宗庵の吉岡洞然老師(然さん)の「白明」と言う場所での坐禅会にも参加してきました。場や指導する方によっていろいろ学べるのでありがたいなあと思いました。