TOPトーク専門家毎朝の思考能登地震の復旧であらためて認識すべき「現場の哲学」09:25 2024年5月9日 7,716再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次能登地震復旧の遅れ、その真実に迫る現場の努力を可視化すべき理由とは公共事業縮減が及ぼす影響とは?現場の哲学とリーダーシップの両立忘れられた現場の声に耳を澄ませるAI文字起こし(β版) # 能登地震の復旧であらためて認識すべき「現場の哲学」 おはようございます。佐々木としなおです。 先日のボイシーで、日本はリーダーシップを取る人が出ると 強権政治だというふうに起こり出すみたいな話をしたんだけど その続きで言うと、日本って結局現場で運用している人たち 様々な職人肩木の人たち その人たちが動かしている国なんだよねって常々思うんですよね。 リーダーシップを誰かが強くとってトップダウンでやるんじゃなくて ボトムアップで現場の人たちが調整しながら動かしてきたと。 それが時には誰もリーダーシップを取らないという 空気の圧力みたいなことにもなってしまい、良くない結果にもなる。 それはアジア太平洋戦争がそうだったように。 でも一方で現場の人たちに対するリスペクトを我々は強く持っていて そこはとても良い気風だと思うんですよ。日本人の。 そこは僕は大事にしなきゃいけないなと思う。 そういう現場の思想みたいなものを、我々はもっと可視化した方がいいんじゃないか。 どうも政治の議論、社会の議論をする時にこの現場の哲学みたいなものが 何となく無視されているというか、見過ごされているケースが多いような感じはするんですよ。 今年の正月にあったノト地震で、先日もアメプライマーで議論になったんだけど 瓦礫の撤去は進んでいない。 もう4ヶ月近く経つのに全然瓦礫は撤去されていない。 だからノト地震の被災地は忘れ去られた。見捨てられたんだ。 国がノトを見捨てたんだというふうに、そうやって主張する論者がいるわけですよ。 でも本当にそうなのかというところで、実際、 石川県のアドバイザリーボードに入っている藤沢烈さんとか あるいは他のいろんな現場の人に話を聞いてみると、決してそうではない。 いろんな事情があるんだよね。 当初言われていたのは、道路が寸断されて、本当に現地に入りにくかった。 東日本大震災時もそうだったんだけど、あの頃は内陸の東北自動車道が健全で そこから串根波状に山陸の山間に入っていくことができたんだけど 今回は東北自動車道にあたるような中核の道路はない。 野戸里山海道がそれにあたるんだけど、それももう結構寸断されていた。 かといって海から入ろうと思っても、今度は海底が流基したりとかで港が使えないという問題があって 非常に困難を極めた。 さらに、起きたのが1月なわけですよね。正月。 今年の冬は北陸にもいたし、狩沢のような内陸の長野県にもいたので見ててわかるんだけど 年末年始ぐらいは雪が少なかったんですよね。 それが2月、3月、特に3月ぐらいになってからすごい土下雪がドカドカと 一気に大雪になっている。 こういう状況の中で作業をしようにも進められないというのがあり さらに藤沢さんの話を聞くと、水道が使えない、水がまだ開通していなかったという問題があって 本当に3月ぐらいまで全然身動きができなかったということがあるらしいですね。 さらには長い目で見ると、そもそも2000年代に入ってから 日本は公共工事をかなり減らしてきている。 これは直接の今回の話にはつながらないかもしれないですが 前に僕はダムとか堤防などの治水事業がどういう推移だったのかを調べたことがあって だいたい2000年ぐらい、21世紀に入る頃には1兆5000億円ぐらいの予算 国全体で財政等価していたのが、これが2010年ぐらい 小泉純一郎政権とその後の民主党政権は一気に減らして6,000億円まで減らしている。 1兆5000億円が6,000億円に減らした。 すごいですね。10年で9,000億円カットするんですよね。 現在はちょっと戻して8,000億円なんだけど、それでも半減しているぐらいになっている。 だからコンクリートから人へみたいなスローガンでどんどん地方の公共工事を減らしていった結果 現在インフラの維持が非常に難しくなっている。 さらに加えて公共工事に携わった土研屋さんとかの仕事が成立しなくなって 地方の土研屋さんがすごく減っている。 当然その人材も少なくなってくるわけで急にインフラを何とかしなきゃ あるいは復興復旧を何とかしなきゃと言っても なかなか人が集まらないという問題も一方であって そういうのが長い間で見ると影響を与えているというところもあるようである。 という状況を考えれば現場ではみんなものすごくいろんな努力をしながら 少ない人材、少ないリソースと戦いながら頑張ってやっているわけですよ。 非常に厳しい気候の中でね。 さらに言うとあの311の東日本大震災だって あれは3月に起きて、6月7月頃ぐらいの当時のニュースを見てみると 瓦礫の撤去って2割ぐらいしか進んでいませんよね。 春に地震が起きて、それから夏にかけて息のない状態で始まったんだけど 当時でも3ヶ月で2割という非常に瓦礫を撤去するスピードが遅かった。 これも散々指摘されているんだけど 瓦礫撤去するといっても、誰かの持ち物なので 当然その持ち主に対して確認を取らなければいけない問題がたくさんあって そう簡単にいろいろと進まないんだよね。 これはこれでも地元の石川県だったり、地元の和島市とかの行政の人たちが なんとか所有者たちに連絡を取ろうと必死になって頑張っている。 そこで何が言いたいかって、最初の現場の哲学の話なんだけど 運用するために、復旧のために、ものすごい一生懸命努力している人たちがそこにいるわけですよ。 彼らの存在が、僕は今回やっぱり国はノートを見捨てたんだという時に 見過ごされているんじゃないか。彼らの存在が忘れられているんじゃないかと思う。 国がノートを見捨てたという時に、そこには国という悪の権力があって それを指摘する正義の味方みたいなのがいて、その正義の味方 所詮外部の人なんだけど、その正義の味方と悪の権力っていう すごく単純な二項対立になってしまってないか。 でも実はその二つの対立の間に、現場で努力している運用の人たちがいる。 だから二つじゃなくて三つあるんだよ。 その真ん中の人たちにもっと注目しましょう。 実際、インターネットやSNSとかでみんなの意見を見ていると その現場の人たち、運用の人たちに寄り添って意見を言っている人たちがすごく多いんですよ。 そういう人たちが多いということは、日本は現場の哲学の国なんだよね。 現場の目線に寄り添う人たちが多いんだなと心強く感じるんですよね。 シン・ゴジラってまさにそういう映画だったんですよね。 正義の味方が出てきてゴジラを倒してくれるわけでもない。 かといって国が何でもやるわけじゃない。 でもその国とゴジラの間で、下っ端の名もなき官僚たちがコピー機一色目揃えて みんなで話し合う。 そういう現場の運用の人たちにスポットライトを当てるところが やっぱりこれまでの怪獣とかモンスターとか、あるいは国が滅びそうな局面の映画に出てこなかった新しい要素で そこが素晴らしくて強い支持を得た部分ってあるんじゃないのかなって思うんですよね。 だから別に現場の哲学が素晴らしい。 圧倒的にそれが全てとは思わない。 冒頭にも話したように、現場の哲学に寄りすぎるぐらいに 我々は空気の欲圧で流れていってしまうってこともあるわけです。 リーダーシップは時には大事なんだよね。 でも一方で、現場の人たちによって我々の国が支えられている部分ってのがあるわけで そこは吉原氏は両方があるんだ。 ただ大事なのは、そういう現場の哲学、現場の人たちっていうことが存在する。 その人たちの一生懸命が我々の国を成り立たせるんだってことを常に意識しておくこと っていうのはやっぱりとても大事なんじゃないかなというふうに思います。 ここは本当に何度でも繰り返し訴えていきたいことだなって最近感じるんですよね。 ではまた明日。 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚09:251.能登地震の復旧であらためて認識すべき「現場の哲学」コメント感想・質問・応援メッセージを書こう 恵子 市橋2024年5月9日違う現場ですが、「カリフォルニアの親戚」という言葉を思い出しました。家族介護の場で、本人も家族介護者もさんざん頑張った結果出した結論を遠くからやってきた、今まで何もしなかった親戚が、正論を演説して、本人も介護者もますますしんどくなるという。そんなら、代わってやってみて、と思います。3返信 俊尚 佐々木2024年5月16日カリフォルニアの親戚!日本でもあるあるな「遠い親戚」問題ですね。 花鳥風月2024年5月9日現場は守秘義務などもあり、簡単に赤裸々に状態を語れないので、佐々木さんのように、現場の存在と働きについて繰り返し発言くださるのは、心強いです。9返信 俊尚 佐々木2024年5月9日ありがとうございます。 回鍋肉2024年5月9日中島みゆきさんが『地上の星』を書いたときのエピソードを思い出しました「『見えないところの人にスポットライトを当てるような曲を』と言われ悩んでいたが、当てるまでもなく彼らは光っている」という思いで書き上げたとか抑、無関係な外野が正義ぶるのはまだ良い(わけでもない)のですが、現地まで行って正義ぶる人がその現場の哲学を見ておらず、X等の住民が現場のことを考えているとは、どういう笑えない冗談か、と思いますね何のために現地に行ったのか、と5返信 俊尚 佐々木2024年5月9日まったくですね……。
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「『見えないところの人にスポットライトを当てるような曲を』と言われ悩んでいたが、当てるまでもなく彼らは光っている」という思いで書き上げたとか
抑、無関係な外野が正義ぶるのはまだ良い(わけでもない)のですが、現地まで行って正義ぶる人がその現場の哲学を見ておらず、X等の住民が現場のことを考えているとは、どういう笑えない冗談か、と思いますね
何のために現地に行ったのか、と