TOPトーク専門家毎朝の思考住まいに「半分だけプライベート」がほしいというお話07:38 2021年10月9日 5,120再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次現代住居「鉄の扉」が示す断絶とは?あがりかまちに隠された住文化の知恵産業革命が築いたプライバシー空間ロイヤルアネックスの賃貸リノベ戦略子育てを助ける「半分だけプライベート」AI文字起こし(β版) # チャプター 1 おはようございます。佐々木敏直です。 今日は、住まいにおけるプライベートとパブリックの境目みたいな話をしようかなと思います。 今の家って、マンションなんかそうですけど、鉄の扉でガチッと 内外とか切られていて、泥棒が入れないようになっている。 これが当たり前なんですけれど、昔はそうではなかったとよく言われます。 古代ギリシャ時代だと、奥の台所や寝室があるような 非常にプライベートな空間と、それから表の道路の間に 割にリビングなんだけど、外からも鍵がかかっていなくて フラットで出入りできるようなスペースがあって そこでその家の主と来客が自由にお茶を飲んだりしていた。 日本でもありますよね。僕は福井に家を借りて いつも思うんだけど、あの辺の家はみんな鍵をかけていないので ガラガラっと突然人が入ってくる。 ピンポンしたりしないですからね。 あがりかまちっていう不思議な響きですけど ドマがあって、そこに足を上げるところがあって 座れるようになってるんですよね。 それをあがりかまちって言うんですけど そこに腰掛けてちょっと喋る。 中まで入ってくるっていうのは結構 人をおもてなしみたいな感じになっちゃうんだけど そこまで行かずに、外で喋るんじゃないけど 家の中で喋るんでもなく 家と外の中間地点みたいなあがりかまちでちょっと腰掛けて どうですか今日はみたいな話をするっていうのが割によくあるかなと。 前に福井で秋夜ツアーみたいなのに参加したら あるうちは玄関をガラガラと引きで開けると あがりかまちがだいぶ遠くにあって ドマがやたら広いんですよ。昔の農家みたいに。 そこにコンクリートの地面にソファーとか置いてあって なんでここに放射性セット置いてあるんですかって聞いたら フラッと来た人がくつろげるようにとか言って なるほどな、そういう感覚なんだって 結構感心したことがあるんですけれど そもそも鉄の扉の共同住宅ってどこら辺が発祥なのか いろんな説はあるんでしょうけど 僕が聞いたことあるのは イギリスの産業革命。 あの頃はそれまでみんな田舎に住んでて そんなに過密じゃなかったです、暮らしは。 それが工場ができて都会に人がどんどん集められて ギューギューで暮らすようになる。衛生状態悪いし 人と人の距離が近づいてプライバシーも何もなくて 非常に息苦しいと。 なのでせめて暮らすだけでもちゃんとしてやろうと 共同住宅、アパートメントを作って その中で労働者とその奥さん子供が 自分たちだけのプライベート空間を保てるようにしてあげた そういうのが共同住宅の始まりだと。 だから今は産業革命時代のように 別にそんなに集中して済む必要なくなってきている。 しかも特にリモートワークがだんだん広がってくるので もう少し空間を広く生きる、広く暮らすということも 可能になってくるんじゃないのかなと。 だったらもう一回アガリカマチみたいなものが復活してきても 悪くないんじゃないかなと 個人的に最近思っているんですよね。 前に東京池袋と大塚の間ぐらいにあるロイヤルアネックスという すごい古いマンションを取材に行ったことがあって そこは青木さんという大屋さんがすごい面白い方で いろんな取り組みされていて 例えば新しく入居する人には 家賃の3年分を上限にリノペ費用を大屋さん側が出してくれる。 自分が出すんじゃないんですよ。 入居したら月10万円だとしたら年間120万円だから 360万円3年分。 その360万円まで大屋さんが負担して リノペ費用を出してくれるってすごいですよね。 そうするとそんだけお金を出してもらえばすごく愛着があくので 結果的に出ていかないから 空き室にならなくて元が取れるという計算みたいなんですよね。 同時にリノペの作業をするとき 内装を張り替えたりすることだと思うんですけれど その時に他の部屋の現住人と一緒に共同で作業するというルールがあるんですね。 そうすると入居する前から ロイヤルネックスのマンションの他の住人と仲良くなっちゃう。 そうすると結構、部屋はそれぞれ独立しているので 日常は家の中で普通にマンションとして暮らしているんだけど 結構外に出たりすると他の住人と仲良くなる。 今はなかなかないですよね。 管理組合とかをやっている人は別にしても 特に賃貸なんかだと隣住んでいる人ぐらいしか知らないみたいなケースが多いじゃないですか。 それがもうちょっと仲良くなれる。 共有スペースは屋上とかにあったりするので 皆でそこでバーベキューをやったりとか ついには屋上の共有スペースで結婚式をした人もいたとか。 面白いのは、そのカスタマイズ賃貸というのですが リノベーション費を出してあげる。住人が手伝うという。 そこのマンションは部屋がワンエルとかワンルームなので だいたい一人物か、せいぜい子供のいない夫婦とか 小さい子がいる夫婦ぐらいだったんですけれど 3年経ってみたら、なんと1年で子供が8人生まれた。そのマンションだけで。 すごいですよね。 結局、今東京で若い夫婦が住んでいて 子供といっても例えば実家が近くにあるならいいけど 遠くの田舎から出てきていると、すぐに助けてくれる両親も近くにいなかったりする。 そうすると、2人だけで子供を育てる仕事もあるし と、毛だらけ出していて不安じゃないですか。 それは不安が解消されるということなんですよね。 いつでも何かあったら、ご近所さんに助けてもらえるかもという安心感が よし、子供を産もうという後押しになったという話で。 こういうのが少子高齢化にも大事なんじゃないかなと しみじみと僕は深く思いました。 だからプライバシーはもちろん大事。 それがなしでいいというわけではないんだけど 何が何でもプライバシー、プライベートな空間の外側は 全部パブリックだと。 この扉を出たら7人の敵があると思えみたいな 心がけて暮らすのもちょっときついかなと。 少し緩やかに距離を縮められる中間的な場所があった方が 行きやすいんじゃないかなというのは ロイヤルハネックス取材した時に本当にしみじみ感じました。 だからそういう方向に徐々に徐々に 日本の住まいというのも変わっていくんじゃないかなと。 ある意味昔への回帰かもしれないですけれど そんなことを考えたんです。 ではまた明日。 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚07:381.チャプター 1コメント感想・質問・応援メッセージを書こう オリエント設計2021年10月9日いつもいい話しをありがとうございます!返信
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