TOPトーク専門家毎朝の思考「監視資本主義」批判ってお金に余裕のある人だから言えるのでは07:50 2021年12月2日 5,321再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次「監視資本主義」行動データが新たな資本にYouTubeとNetflixに見る無料と有料の格差Appleのプライバシーと高価格iPhoneの葛藤プライバシーはお金で買う時代?監視資本主義の盲点Twitterの有料化提案に見る格差是正の着想AI文字起こし(β版) # チャプター 1 おはようございます。佐々木敏直です。 監視資本主義という本がしばらく前から話題になっています。 皆さん読まれました?読んでいる人はあまりいないんじゃないですか。 すごいこれね、分厚くて読むの大変です。 おまけに値段は紙だと6000円ですよ。 アメリカというか世界的に結構ベストセラーになっていて それがついに翻訳が出たというのが今年の6月ぐらいかな。 ちょうど半年前なんですけれど。 しばらく前に読み終わって、まあまあ面白い本でした。 要するに今までの資本主義と違って、 GoogleやAmazonやFacebookをやっていることは 人間をお客さんとして扱うんじゃなくて 人間ユーザーから行動のデータみたいなものを抽出する ある種の天然資源みたいなものとして扱っているだけである。 前にFacebookが言われていたのは Facebookにとってユーザーはお客さんではなくて商材である という言い回しをしてましたけど それの延長線上の話なのかなと。 確かにそういう人間の行動データが 資本主義におけるある種の財になっている 財物になっているというのは面白い視点で 確かに今の資本主義はそうなってきているようなと思うんだけど 一方でこれってそういっても無料で 様々なサービスが使えているという対価は得られているわけですよね。 使う側もね。 そこを納得できれば別に僕はいいんじゃないかなと思う時あるんですよ。 例えばYouTubeとNetflixを比べてみてください。 YouTubeは無料ですよね。 プレミアムっていうのもあるけど 広告入るのさえ我慢すると別に無料でも全然見れる。 Netflixは月800円とかなんか払わなきゃいけないですよね。 Netflixはその代わり個人データを広告に扱わない。 Netflixの方には広告配信されませんから。 YouTubeは人間のデータを収集して広告配信していると。 そうするとYouTubeの方が監視資本主義で決しからん。 Netflixは監視じゃなくてきちんと対価を得てコンテンツを見せてるから良いという話になっちゃうんだけど それってNetflix払える人はいいけど 毎月800円とか1000円払えない人にとって YouTubeってある意味無料でインターネット接続さえあれば 無料で様々なコンテンツが楽しめる恩恵だったわけですよね。 それを否定してしまうと今度は広告のない世界 そしたらそれは有料にせざるを得ないという方向に行ってしまって 無料のコンテンツが楽しめなくなるという問題が起きると。 つまりここでは監視資本主義には 貧富の問題、格差の問題というのがきちんと語られていない気がするんですよね。 AppleとGoogleの比較というのもよく言われていて Googleは本当に検索エンジンからスタートしたんだけど アンドロイドとかGoogleマップとかいろんな無料のサービスを作って あらゆるところからデータを収集していると。 そのデータで広告配信、広告のネットワークを作って それを配信して大儲けしているよねって話なんですよね。 だから監視資本主義的に言うとけしからんと。 一方でAppleってのはハードウェアのメーカー もともとパソコン作ってスマホ作ってっていう会社なんで 顧客のプライベート、プライバシーは大事にしますっていう方針を 今のTim Cookさんに至るまでずっと崩していなくて お客さんが一番ですってことを言っている。 監視資本主義の視点から言うとAppleの方が善玉で Googleは悪玉になるよねって話になるわけですよ。 Appleだって、AIだって AIのデータをクラウド上で扱わないで エッジって言われるiPhoneの中のチップでAIを処理しています。 データをクラウドで集めていませんって これも非常に善玉っぽいっていうか 制御の味方っぽい感じがしますよね。 でもiPhoneって結局高いじゃないですか。 Androidの搭載の、例えば中国携帯とかの方が全然安いわけで そう考えるとじゃあAppleがいくら善玉だからといって AppleのiPhoneをみんなが使わないといけない 監視資本主義に対抗するためにはこれを使おうと言っても いやいやそんなお金ないしって言われてしまう問題が起きるわけですよね。 これはなかなか難しい問題だなと。 見方を変えると、そうですね。 プライバシーを守る権利っていうのがあるとして ひょっとしたら我々はそれをお金を払って購入する時代になっているのかもしれない。 YouTubeは無料だけどNetflixは有料であると。 じゃあNetflixは何を買っているかというと そこで個人データが大量に収集されて他に販売されない権利を買っていると言い方もできますよね。 GoogleのAndroid OSはケータが安くてAppleのは高いと。 じゃあその価格は何なのかというと Appleがユーザーのプライバシーを守る権利を保っている そこにお金を払っているんだと言い方もできるかもしれない。 つまりこれからはお金に余裕のある人がプライバシーを変えて 貧乏にはプライバシーを変えない時代になってきているという そういう見方もできるのかなと思うんですよね。 だから僕はこの問題には格差とか貧困の問題を抜きにしては語れないと思うんですよ。 監信主義の本ってそこは決定的に欠如しているかなという感じがしました。 ちなみに一昨日ぐらいにも話したんだけど GAFA NEXT STAGEというベストセラーになった本の続編が出ていて その中で、これは12月に出る東洋経済から出る翻訳本なんですが この中に面白いことが書いてあった。 ツイッターって今は無料で使えていてデータ収集している悪玉だよねと。 でもこれをね全玉企業にした方がいいんじゃないかというふうに この著者のスコットギャルを言っていて じゃあどうするのかというとサブスクにせよって言ってるんですよ。 要するに月間有料制ですよね。月々いくら払う。 いやでも今更ツイッターは有料ないだろ、そんなのみんなやらないよねって思ったんだけど よく読むとそうじゃなくて フォロワーが何十万何百万いてすごい多い人 そういう人はそのフォロワーの数で例えば広告収入を得られたりとかしてるよねと 広告をツイートしたりとか僕も時々してますけど そういうフォロワーの多いユーザーに課金しましょうと 逆にフォロワーが2000人以下とかでそんなに多くない人は無料にせよ これね面白い提案ですよね お金稼げるんだから有料に。お金稼げない人は無料にするってね そうするとここにはね 同じ月額課金制であっても 監視資本主義の本では語られてないというか指摘されていない 格差是正の問題っていうのがちゃんと盛り込まれている発想だなと思うんです これなかなか僕はいいんじゃないかなと思います だからまあ今後ね監視資本主義批判もいいんだけど 意識高いお金持ち系の人の戯言だって思われないように ちゃんと貧富の問題格差の問題も盛り込みながら 議論していくのがいいんじゃないかなと思いました ではまた明日 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚07:501.チャプター 1コメント感想・質問・応援メッセージを書こう ykawag2023年1月24日いつも楽しく聴いています。youtubeとネットフリックスの問題は、民放とNHKにも似てますね。最近気づいたのは、どんなこともお金に換えることも換えないこともできるということ。日本のように信用だけで商売できるということは、フェアネスの基本的条件のひとつなのではないかと思ったりしています。返信
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最近気づいたのは、どんなこともお金に換えることも換えないこともできるということ。
日本のように信用だけで商売できるということは、フェアネスの基本的条件のひとつなのではないかと思ったりしています。