TOPトーク専門家毎朝の思考 貧困の最大の問題は「学ぶ意欲など持ったことのない若者」を生み出すことだ07:25 2021年12月31日 5,489再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次貧困と教育の関係、既存策の落とし穴ロールモデル欠如と学ぶ意欲の喪失想像力を奪う「文化的貧困」の正体「心の余裕」を失い目先に走る若者読解力とネット社会、見過ごされる課題AI文字起こし(β版) # チャプター 1 おはようございます。佐々木敏夫です。 貧困と教育の問題って結構相関関係があって重要ですよね。 ちゃんと多くの子どもたちが教育を受けられるようにすれば、貧困から抜け出せる。これは間違いないと思うんです。 そうなるとね、それを解決するためのね、いろんな対策とか試みが出てきて よくあるのが、学ぶ良くはあるけれど貧しくて学べない優秀な子どもに教育を受けさせる。 まあ、途上国、新興国なんでもよく行われてたりとか、日本でも貧困地域でそういうことをやりましょう。 もちろん、それによってね、学ぶ良くなる若者が教育によってね、成功できる可能性をつかむ。 これはとても大事なことで、それを否定するわけじゃない。 ただ、実際にね、いろんな地域の貧困の話とか聞いたりすると やっぱりそれだけではね、そういう学ぶ良くなる若者に学ばせてあげようっていう そういう対策や試みだけでは、やっぱりこぼれ落ちる人がものすごく多い。 っていうことがね、やっぱり起きてるんだなっていうのはね、見聞きする話の中ですごい感じます。 例えばね、そうですね、前に聞いたのがある東北の地域の話で 本当に高校卒業しても、あるいは中学卒業しても仕事が全然ないと。 で、コンビニのスタッフぐらいしかないんだけど、もはやコンビニのスタッフも競争率が厳しくてですね 例えば女性だったらなんか、見た目の可愛い女の子しかね、コンビニに就職できないみたいなことが起きちゃってると。 で、周囲に本当に無職、あるいは生活保護の年長者だったりとかがいっぱいいる。 高校卒業して無職のままの同級生がいっぱいいたりとか、そういう環境で思春期を過ごすと もうロールモデルがね、目指すべき理想像みたいなものが全く存在しないと。 何を目標にしていいのか、もはやわからなくなってくるという感じなわけですよ。 そこで学ぶ意欲がもちろんある若者だったら、よしじゃあeラーニングで youtubeとかで勉強するか、独学で勉強したりとかして 奨学金もらって何らかの形で東京の大学に進むとか、そういう道もあるのかもしれないんだけど 実際そういう貧困地域の、本当に文化的に貧困である地域、つまり お金がちょっとでも入ると人口に行っちゃうとか、お酒飲んじゃうみたいな そういう文化的な貧困が当たり前の地域で育つと そもそも貧困じゃない状態って何なのかっていうのが想像できなくなっちゃう。 そういう問題が起きてくるんですよ。 だから文化的貧困によって学ぶ意欲のない若者が大勢いるっていう現状があるんですよね。 僕は前から貧困って経済であると同時に文化の意味がすごく大きいって言い続けてるんですけど お金がないだけじゃなくてお金がない状態が続くと もう文化的な高さに触れる機会がなくなってしまう。 だってこれ貧困じゃなくたってそうでしょう。 日常的に日々我々が過ごしてきて、例えばフリーランスなんかそうなんだけど お金が入る時期と入らない時期とかある。 お金が入らない時期とかあるわけですよ、何年かにいっぺんとか。 そうなるとお金のことばっかり考えちゃう。 それ以外のことが頭に入ってこなくなる。 そうするとまさまさ仕事がうまくいかなくなったりとかしちゃうわけですよね。 だからやっぱりある程度の心の余裕がないと 自分を成長させたりとか学んだりとか そういうことができなくなっちゃう。 文化的貧困ってまさにそうなんですよ。 だから目先のことしか考えられなくなって 目の前のパチンコやりたいギャンプ力を満たせればそれでいいやってパチンコ屋に行っちゃう。 目の前でお腹空いてるからこのコンビニご飯食べればいいやって食べちゃう。 でもそれを食べると600円も700円もかかる。 そういう話を聞くとみんなは家でご飯炊いて納豆とか食べた方が健康的だしお金かかんないよっていう風に リズメで言うんだけど そのリズメが通用しないのが文化的貧困なんですよね。 余裕がなくなっちゃうんだよね。 そういう状態のある若者をどうやって包摂するのか救うのかって これはすごい難しい問題だなと思うんです。 e-learningとかで普及すれば、ただで大学の授業を受けられるようにすればいいということでは全然ない。 だってインターネットで結局、自分で情報を取りに行かないといい情報を手に入らない。 そういう貧困状態にあると、仮に携帯とかでネットを扱っていたとしても そんなe-learningなんか全然やらないで 結局はゲームやったりとか、あるいはツイッターで有名人、タレントとかのツイートを見たりとか そういうところで終わっちゃうと思うんですよね。 だからリテラシーの高い人でないと良い情報を得られないっていうのがネットの現実なわけですよ。 日本は識字率100%だけど 数年前に情報学研究所の荒井範子さん 教授の荒井範子さんがやったリーディングスキルテストってありましたよね。 誰もが読解できるだろうと思うような国語の質問を読めているんだけど その質問の意味が分かっていない人がすごいたくさんいて 中学生で3割、高校生で3割くらいが文章に理解できていない。 3割ですよ。でかいですよ。 10人中3人が文章に意味が分かっていない。 かつて昭和の頃、別にその頃はいいとは僕は思わないんだけど その時代ってのは読解力がなくてもそれなりの仕事って用意されていたんです。 だって例えば工場が国内にたくさんあったからそういう工場の仕事もあった。 でも今は海外の工場がどんどん消してしまって 国内から単純労働が減っている。 さらにはホワイトカラーの仕事って今AIとかで置き換えられると言われていて そうするとますます読解力がなくてもできるような仕事って減っていってるし 今後も減っていくと思うんですよね。 そういう中で学ぶ意欲のない若者がどうすれば救われるのかってのは やっぱりもう一回考えなきゃいけないなと思うんです。 意識高い系で貧しい国の目を輝かせて勉強したい子どもを救おうっていう気分だけで言ってるだけじゃ 世の中はダメなんですよ。 気分で考えるんじゃなくてもっときちんとみんなでこの問題考えなきゃダメだなと本当に思います。 ではまた明日。 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚07:251.チャプター 1コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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