TOPトーク専門家毎朝の思考美しい「染付」から学ぶ、本物のグローバリゼーション07:10 2022年8月8日 5,781再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次染付の美しさ、その意外なルーツモンゴル帝国が開いた世界史の扉ユーラシアを繋いだ交流促進の秘策「染付」誕生!異文化交流の結晶本物のグローバリゼーションの可能性AI文字起こし(β版) # 美しい「染付」から学ぶ、本物のグローバリゼーション おはようございます。さざきとしなおです。 器とか陶磁器に詳しい人は、染め付けってご存知だと思うんですけど 染め付け、英語で言うとブルー&ホワイトっていうらしい。青と白。 真っ白な磁器に染めで コバルトの青い色で模様を描いて、さらに釉薬をかけて焼いた。 すごい白の上に青い綺麗な色が乗っかっているので有名なんですけれど この染め付けって何で生まれたのか。 これは実は昔、僕は10年ちょっと前に出した キュレーションの時代って本で少し紹介したことがあるんだけど 白磁って言われる白い磁器。これは中国のものだったんですよね。 中国では白磁をすごい綺麗な磁器として器を大事にしたんだけど そこに絵を描くという文化はそもそも存在しなかった。 一方で西に10日離れた中東、今で言うイスラムアラブの辺りというのは イスラムブルーと言われる青い染料があって これを陶磁器を染めるのに使うというのはやってた。 でも中東には白磁は存在しなかったんです。 この中国の白磁と中東のイスラムブルーは 実はモンゴル帝国によって初めて繋がったっていうね。 昔、世界史の誕生という有名な歴史学の名著があって これは岡田秀博さんという歴史学者が書いた本なんですけれど モンゴルが出てくるまでは中国は中国の歴史 その周辺の朝鮮半島とか日本も含めてアジアの歴史があった。 東洋ですよね。 一方で西の方には中東のエジプト古代文明とかローマとかギリシャとか 地中海を中心とした西洋の古代文明があった。 それは中世まで互い独立してたんですね。 もちろんインド洋とかを経由して細々と貿易や交易が行われてたと思うんだけど 別の歴史を辿ってたわけですよね。 さらに言うと、南北アメリカは当時まだもちろんコロンブスがアメリカに到達してませんから 完全に独立した世界としてそこには様々な文明が没効してた。 でも全く東洋とも西洋とも交流はなかったんですよね。 ごく一部にそれこそバイキングはアメリカ大陸に到達して交流してたんじゃないかなって話があって これって漫画でアニメのビンランドサガとかに描かれてますけどね。 それはすごく小さな話です。 モンゴルが出てきて、中国を支配し元という国を作ると さらにそこから西に向かっていくわけですね。 東西の文明がなぜ交流がなかったかというと ちょうどユーラシア大陸の中央部はヒマレアの山脈とかゴビ砂漠とかがあって ものすごい行き来がしにくい難所である。 もちろんシルクロードみたいな広域のための細い道筋があったんだけど 途中山族が山ほどいたりとか、自然環境も厳しかったので 本当に細々とした貿易しかできてなかった。 ところがこれが13世紀にモンゴルが中国を支配し大帝国を作って西に侵入していく。 もうハンガリーぐらいまで征服し、ロシアも征服し イランのあたりも征服しで、巨大な世界帝国を初めて作る。 つまりユーラシア大陸が歴史を初めて統一された。 だからそこから初めて東洋史でもない西洋史でもない世界史が始まったんだというのが 世界史の誕生という本で書かれていることなんだけど モンゴルはすごく残酷な軍隊だとか言われてますよね。 ものすごい速度と 短い間隔で発射される弓矢を持っていて、馬に乗ってどんどん攻めてくるというイメージが強いんですが 一方でグローバルな帝国を作った後は非常に面白いことをいっぱいやっていて 主力労働の細々した通り、ここにいる山賊をまず駆逐する。 警察みたいなものを置いて、治安を良くして、道路を整備して それまで地元の小さな国が通行税とかをガンガン取ってて 行くだけでお金がかかったのが、その通行税も全部なくしてしまう。 それによって初めて東西の間の改良がすごく広くなったんですね。 すごい色んなものやお金が行き来するようになる。人も行き来するようになる。 それによって中国の白紙とイスラムブルーが出会って 白紙に青い絵を描くっていう日本でいう染め付け 中国では青花と青い花って書くんですけど、そういうのが生まれたんだ。 面白いですよね。 多分このあたりが世界最小の完全なるグローバリゼーションだったんじゃないのか。 13世紀。もう700年以上前ですけれども だからグローバリゼーションが文化を衝突させて面白いものを作るんだっていうね。 グローバリゼーションというと本当にちょっと前はマクドナルド化するとか 世界が全てつまらないハンバーガーとコーラになっちゃうみたいな話だったりとか 最近だとあらゆるものをガーファみたいなビッグテックが支配してみたいな 割にネガティブなイメージで語られやすいんだけど 本当のグローバリゼーションってそういう文化と文化が出会って新しいものを作る 染め付けみたいなものが生まれてくるっていうそういうダイナミズムを持っている そういう可能性があるものなんじゃないかなと思うんですよ。 だからステレオタイプにグローバリゼーションって消しカーンとかで怒っているだけでは済まない もっとワクワクするようなグローバリゼーションみたいなのを 僕らは考えていきたいなと思います。 染め付け、考えただけで日本でその辺でも見ますけどね これがはるか700年前にシルクロードが大きく開かれたことによって 文化と文化がぶつかってまいってきたんだと思うと なんかその悠久のお年月にとっても思いを馳せて なんとも言えない夢のある豊かな気持ちになりますよね。 ではまた明日 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚07:101.美しい「染付」から学ぶ、本物のグローバリゼーションコメント感想・質問・応援メッセージを書こう kawakawa yamayama2022年8月8日シナモンゴル学の巨星岡田英弘先生を紹介されて、うれしいです。1返信
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