TOPトーク専門家毎朝の思考「論点ずらし」は論点の多様化として大切である06:39 2023年6月11日 6,632再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次 「論点ずらし」批判の真意に迫る名古屋城問題から学ぶ多角的視点の重要性SDGsが内包する環境と貧困のジレンマ脱炭素が引き起こすグローバルサウスの課題複雑な社会課題を解く「論点の多様化」とは AI文字起こし(β版) # 「論点ずらし」は論点の多様化として大切である おはようございます。佐々木敏直です。 昨日このVoicyで話した名古屋城の話。 アベマプライムという番組で取り上げて、 バリアフリーにするかしないか、差別かどうかという議論だけじゃなくて、 観光コンテンツを作るのか、それとも歴史的建築物の再現なのかという そういう観点での議論も大事だよねっていうのを番組で話したんですね。 で、ツイッター見てたら、エゴサーチは時々するんですけど、 なんかそのアベマプライムの番組に言及しているどなたかがいて、 佐々木敏直は論点ずらしだ、みたいなことを書いて怒っている人がいる。 論点ずらしね。 要するに、名古屋市長は差別的だっていうその議論をしたいのに、 差別の話に行かないでね、観光か歴史的建築物かどっちを重点にするのかっていう議論にしているのが論点ずらしだというふうに怒っていらっしゃる。 まあそういうふうに差別かどうかを休断したいって人にとってはそう見えるんだろうなと思う。 でもね、世の中で起きる様々な出来事の議論というのは、 一つの視点からしか見てないとわからないことっていっぱいあるんですよ。 ある出来事があってこの視点から見るとこう見える。 名古屋城のバリアフリーの問題も、差別かどうかっていう視点から議論するのはもちろんありです。 でもそれだけじゃダメで、もっといろんな視点から、 じゃあ予算の観点からはどうなのかとかね。 僕がさっき言ったような歴史的建築物か観光かっていう観点からはどうなのかとかね。 いろんな観点から検討してみて、それによってようやく その出来事についての立体像みたいなものが浮かび上がってくる。 昔は群毛象を撫でるという、今だとあまり使っちゃいけないようなことわざみたいなのがあって、 象という巨大なものを目の見えない人たちが触る。 鼻を触った人、牙を触った人、足を触った人、尻尾を触った人、それぞれで 全然違うものが見えてくる。 一部を見ただけでは全体像がわからない。 だから全体のビジョンを見るためには、いろんな人がいろんなところを触った、そのすべてをですね、総合して、 象の全体像で、象ってこうだったのかってことをね、想像していることが大事なわけですよね。 だから一つの視点、差別かどうかっていう議論だけで見てしまうと、 名古屋城の復元ということについての是非とかその全体像というのは逆に僕は見えなくなってしまう問題があるじゃないか。 だから論点ずらしって言い方をするんだけど、様々な論点を提供するっていうことが実は大事だっていう話なんですよ。 本当にいろんなところにあって、 みんなね、ほら最近ここ数年SDGsとかすごい好きで、 何かっていうとSDGsだから環境保護しましょう、みたいなことを言う。 それに反対する人はもちろんいないんだけど、 でも環境を保護する、あれは脱炭素するっていうね、その観点からだけで議論していいのかっていうのは常にある。 例えばSDGsってイコール環境問題だとか、勘違いしてる人も結構多いんだけど、 あれはたくさんの論点が提示されていて、 その一番最初には飢餓と貧困の撲滅ってのが当然出てくる。 ってことは環境問題、例えば脱炭素って考える上でも、 その飢餓や貧困が今より増えないようにするかどうかっていう論点もやっぱ大事なわけですよね。 よく言われるんだけど、 ヨーロッパ、日本、アメリカみたいなところが脱炭素だって叫んでも、 今、そうは言っても石炭みたいな安価な火力発電でなんとか経済成長しようとしている グローバルサウスの途上国にとっては、 あんたら既に豊かだからいいけど、我々今必死に経済成長させて豊かな国を作ろうと努力している真っ最中なんだよ。 ここでいきなり脱炭素だから石炭、石油使うのやめろって言われても、 そんなこと飲めるわけないだろうってみんな怒るわけですよね。 当然ですね。 実際、この状況で完全に脱炭素をすると世界中で何千万人もが死する可能性がある っていう研究されている日本の研究者の人たちもいて、 やっぱりそこをちゃんと議論しなきゃいけない。 環境を大事にしましょうというのはお題目としては言いやすくて分かりやすくていいんだけど、 それをやることによって起きるある種のトレードオフですよね。 こっちを立たせばあちらが立たず、みたいなことが起きる可能性にまで考えを及ばせなきゃいけないなと思うんです。 だから、地球温暖化を防ぐ防がないというただ一つの論点だけじゃなくて、 そこで一歩ずらして、地球温暖化を防ぐことで飢餓や貧困が増えるか増えないか、 そこをちゃんと計算するのも大事だよねっていう論点を一個別に持ってくる必要がある。 でもきっと、地球温暖化を防ぐことだけが大事だというふうに一つの論点で まっすぐに考えている人たちにとっては、そこで飢餓や貧困の話を持ち出すと、 多分論点ずらしだって怒ってくる。 でもそれは論点をずらしているんじゃなくて、論点を多様化しているってことなんですよね。 価値観が一個ではいけない。だから価値観の多様性が大事。 それと同じように、論点も一個だけじゃダメで、やっぱり論点は多様化してですね、 様々な論点で物事を考えていくってことが、僕はとても大事だなと思います。 ではまた明日。 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚06:391.「論点ずらし」は論点の多様化として大切であるコメント感想・質問・応援メッセージを書こう 武井義勇(たけいきゆう)2023年6月12日佐々木さんのお話をいつも拝聴していて思うことは、視点が多様だということです。「その問題についてそこを考えられるのか!」と思うことが多く、それ故にいつも学びが深まっています。1つの方向からしか話ができなかったら、広がりも深まりもしません。だから論点の多様化は必須のことだと僕は考えました。5返信 俊尚 佐々木2023年6月14日ありがとうございます。 まんび〜2023年6月11日(このコメントは表示されません)2返信 俊尚 佐々木2023年6月14日会社の場合は、議論と違って決定や判断のフェーズがありますものね。難しいポイントだと思います。 光 梶2023年6月11日縷る返信 ✨🕊⚜️showka⚜️🕊✨2023年6月11日初めてコメントさせていただきます。名古屋城のバリアフリーについての会議の席上でならともかくとして、一個人が発するコンテンツについて、どの角度から切り込もうが自由だと思いました。論点がズレている…と感じること自体に、ズレを感じます。こういうのも一個人の考えであり、感想です。2返信 俊尚 佐々木2023年6月14日ありがとうございます。おっしゃる通りですね。1
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「その問題についてそこを考えられるのか!」と思うことが多く、それ故にいつも学びが深まっています。
1つの方向からしか話ができなかったら、広がりも深まりもしません。だから論点の多様化は必須のことだと僕は考えました。