TOPトーク専門家毎朝の思考無責任に「軍師」をやりたがる人たちがいる09:31 2024年10月25日 8,084再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次AI時代における責任の所在とは?フリーランスと会社員の責任の違いとは?無責任な「軍師」気質の危険性とは?自己責任論と責任回避の狭間でアドバイスと責任のバランスを見極める方法AI文字起こし(β版) # 無責任に「軍師」をやりたがる人たちがいる おはようございます。佐々木敏直です。 僕は新聞社と出版社にトータルで15年ぐらい勤めて、その後フリーになったんですよね。 もうフリーになってからもう20年ちょっと経つので、 気がついてみればフリーランスになってからの方がもう長くなっちゃったんだけど、 会社員だった頃と個人事業主、まあ今は個人事業主と言っても法人なりなんで 一応法人を作っているんだけど、何が一番違ったのかって 今になって振り返ってみると、やっぱり責任の取り方ってことかなと思うんですよ。 会社員の頃はね、特に自分が別に経営者でもないわけだし、そんなに重責のある立場でもなかった。 若手だったしね。 だからある意味好きなようにやって、それが失敗しても誰かが責任を取ってくれる。 それは上司だったりとか、あるいはもっと上の人だったりとかっていうところの気楽さはあったよね。 でもフリーになってみると、いろんなことを試みてみて、それが失敗すると 全て自分で責任を負わなきゃいけない。 当たり前ですよね。誰かに責任を負わせるわけでいかないわけで。 社会が悪いんだとか文句言うこともできるかもしれないけど、そんなことを言ったって 結局は自分でその失敗の責任を負って、借金ができたらそれを返したりとかね あるいは信頼が損ねたらその信頼を回復したりとかってことを自分自身でやらなきゃいけない。 最終的にはそこは自分だけだよねっていうことになってくる。 当たり前の話なんだけど、これに気づくのには結構時間がかかったなと 今になって振り返ると思います。 だからある程度慎重にはなる。 でも慎重になってばかりいると、石橋を叩いて渡らないみたいな感じで 後ろ向きの人生になってしまう。 なのでいろいろ考えてとりあえずやってみる。 前向きに進むってことは心がけようと。 その代わりにリソースを食い尽くさないようにしよう。 ちょっとやってみて、これはうまくいきそうだなと思ったらさらに進める。 でもあまりにもリソースはお金だったりとか時間だったりとか あるいは自分の考える脳みその容量だったりとかね それを使い過ぎないようにしておくってことは大事だなという そこのバランスはだんだん身につけるようになったんですよね。 この責任を取るというのは僕はとても大事なことだなと思っていて 最近AIについて議論することがとても多くて 先日もある大手IT企業の新製品の発表のローンチイベントに呼ばれて ディスカッションしてきて AIがこれからどんどん進んでいくと どのぐらい仕事を奪われるようになるのか どのぐらい代替するようになるのかということをしゃべってきたんですけれど やっぱりそこで僕が言ったのは 様々な分野で仕事が奪われるのは間違いないし 全ての人の仕事が残るわけではもちろんない。 ただいろんなところで最終的に絶対に人間に残るものは一つだけあって それは多分責任を取るってことなんじゃないかなと思います。 って話をしたんです。 AIは責任を取らない。 自動運転の車で事故が起きたとする。 完全自動運転ね。ハンドルを誰も握ってない。 そうするとその事故の責任は従来のように人間のドライバーではなくて おそらくは自動運転の車を作っているメーカー もしくはその自動運転の車を運行している運行会社 っていうところが責任を負わなきゃいけなくなるわけで AIそのものが責任を取れるわけじゃない。 なぜならAIは刑事罰の対象にもならないし民事の対象にもならない。 AIを刑務所に入れるとかそんなこともできないわけですからね。 ある企業が例えば素晴らしいAIを導入しました。 今自立型のAIエージェンシットみたいなのが出てきていて 質問しなくても勝手に自律的に動いてくれて 様々なアドバイスをしてくれるAIっていうのも登場してきている。 それが何らかのアドバイスをしてその通りに人間がやってみたら うまくいかなかった。 これ誰かが責任を取らなきゃいけないよね。 でもAIはやっぱり責任を取らないわけで そこはAIの開発者なのかあるいは運用している人なのか あるいはそのAIを導入した権者なのか経営者なのか どこかで人間が責任を取るってことはしなきゃいけないわけです。 だからAIの時代になってくると 責任の所在みたいなものが重要になってくるんじゃないかなって感じがするんですよ。 よく定年退職した人とかで 私もまだまだやれるので若い人たちの仕事を手伝えばならない みたいなことを言う人がいらっしゃっていて どういう仕事をしたいんですかって聞くと その時にある人に聞いてみたら それは軍師だなとかおっしゃってる。 軍師ね。 軍師ってずいぶん古色創然とした言葉で 僕なんか思い出すのを思わず アニメのキングダム 秦の始皇帝の時代をテーマにした中国の古代の話なんだけど あそこに主人公の秦を補佐する有能な軍師として 花良天という女性が出てくるんだけど それを思い出したりとかする。 確かにあんな有能な軍師がいたらそれはいいだろうなと思うんだけど でも多分そこでそのおじさんが軍師って言ってるのは アドバイスはしたいけどそれ以上のことはしたくない。 それ以上のことって何かっていうと おそらく責任を取りたくないってことだと思うんですよね。 軍師を従う人たちみたいなのがいて これ前ネットでちょっと話題になってたんだけど なんか外部からあれやこれや言いたいだけの人がいるっていうね。 軍師喫質って言いますかね。 軍師喫質なんて言葉でバカにしちゃうと それこそ花良天とかに申し訳ない感じもするんだけど なんかやっぱそういうマインドの人って確かにいるよね。 みんなどこかで責任を回避したいって気持ちがあるんだろうなと。 責任を返したいけど果実はもらいたい。 それは都合良すぎるだろう。 なんかこういう話は日頃は全然付き合いがないくせに 例えば病人が末期の段階まで来て みんなで静かに眠らせてあげようとか言って るときに突然やってくる遠い親戚が そんなことしちゃダメだ、まだ行きたいと思ってるじゃないかとか言い出すっていう あの話にちょっと似てますよね。 散々介護をしてきてその介護の責任を取ってきた 近くの遺族の責任みたいのがあるんだけど その責任を回避しつつも遠くからやってきて いやいやそんな眠らせちゃダメだって言い出すっていうね。 やっぱりそこではその人って遠い親戚は責任を取ってないわけですよ。 世の中は自己責任論が多すぎるって 散々この2000年代入ってからの四半世紀言われ続けてきたんだけど 一方でそうやってね、自己責任論の真逆みたいな感じで 責任は取りたくないけど口を出したい人ってやっぱりたくさんいるんだよ。 我々はここのバランスを常に考えないといけない。 だから人に何かアドバイスをする時には 自分がそのアドバイスについてちゃんと責任を取れるのかどうかってことも 我々は常に頭の片隅に入れておいた方がいいと思うんですよね。 人からアドバイスしてくださいって求められてアドバイスするなら 気軽に言ってもいいのかもしれないけど 頼まれてもいない時にアドバイスするっていう行為には 常に責任論が入り込んでくるってことは 本当においた方がいいかなというのは思いますよ。 常に責任を考えながら発言すること。 っていうのを最近僕は学びとして考えてます。 ではまた明日。 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚09:311.無責任に「軍師」をやりたがる人たちがいるコメント感想・質問・応援メッセージを書こう 通りすがりのひとみ2024年10月26日人が責任を取るとは言ってもそれは自然人ではなく法人ですよね。説明責任は人間が取る必要がありますが説明内容もAIが作りそう。まあ、経営者が引責辞任とかは「責任を取った」ことになるでしょうが社会的な責任だけで起きたことの結果責任や賠償責任を個人が負うことはない。まぁ、そのための会社という仕組みなので、そこはAIが社会に浸透しても崩れないのはある意味すごいです。有限責任法人というシステムはすごい発明ですね。1返信 回鍋肉2024年10月25日「籌を帷幄に運らし勝ちを千里の外に決す」のが軍師なので、寧ろ責任重大なのですが俗に言う「関心のある」人間も似たようなものでしょうか出羽守も駅前で叫ぶ活動家も、それを持ち上げるメディアも、なりたがりどころか軍師気取りですね辟易します1返信 あきなこ2024年10月25日求められてないアドバイスをし、相手がそれを採用しうまくいかなかった場合に、「それは自己責任」ではあまりに行きづらい世の中だなと思います。せめて失敗の原因を一緒に分析してみる、とか、対処法を一緒に考えるとかしてもらえると有り難いなと。「管轄外」な場合でも、その分野に明るい人を紹介してあげるなど、アドバイスしたいなら親身になってもらえると有り難いです。返信 俊尚 佐々木2024年10月30日たしかにそうですねえ。1 花鳥風月2024年10月25日責任は取りたくない軍師、思わず何人かの顔が浮かんでしまいました。AIの成したことへの責任。今後重要な課題になりそうだと、お話を聞いて強く思いました。1返信 俊尚 佐々木2024年10月30日そういう人は本当にいっぱいいます。1
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説明責任は人間が取る必要がありますが説明内容もAIが作りそう。まあ、経営者が引責辞任とかは「責任を取った」ことになるでしょうが社会的な責任だけで起きたことの結果責任や賠償責任を個人が負うことはない。まぁ、そのための会社という仕組みなので、そこはAIが社会に浸透しても崩れないのはある意味すごいです。有限責任法人というシステムはすごい発明ですね。
俗に言う「関心のある」人間も似たようなものでしょうか
出羽守も駅前で叫ぶ活動家も、それを持ち上げるメディアも、なりたがりどころか軍師気取りですね
辟易します