TOPトーク専門家毎朝の思考慣れ親しんだ故郷ではなく、巨大都市に帰属感を抱くということ08:33 2024年12月18日 7,839再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次巨大都市への帰属感とは何か?故郷からの距離と新たな繋がり孤独と一体感の共存関係都会の孤独、それは新しい絆か?大都市こそが現代の故郷であるAI文字起こし(β版) # 慣れ親しんだ故郷ではなく、巨大都市に帰属感を抱くということ おはようございます。佐々木としなおです。 1ヶ月ぶりぐらいに長野の軽井沢町の拠点に移動してきました。 昔はね、昔って言っても10年ぐらい前。 僕がここに家を借りるようになったのは2011年だから 13、14年住み続けてるんだけど 10年ぐらい前は結構この時期はもう雪に埋もれてて真っ白な冬だったんですけれど いつ頃からだろうな。 この4、5年ぐらい本当に正月は雪降らない。 1月中旬か2月に入るぐらいになるとようやく雪に飛ばされる感じなんですよね。 だから今の軽井沢は葉っぱもすべて落ちてしまって 紅葉はとっくに終わっているんだけど もうひたすら枯れ木が連なっているだけ。 そして人もほとんどいない。 夏の間あんなに賑わってた中軽井沢の星野屋春にれテラスも 人はいなくはないんだけど 全然駐車場もガラガラで普通に止められますね。 寂しい、誰もいない、孤独なんだけど でもネットがあるから孤立している感じはしないよね。 インターネットがあるおかげでいつでもどこでも いろんな人とつながっている感覚を保つようになった。 それはある意味、逆にずっとつながっていることによる 抑圧感みたいなものとないまぜの部分があると思うんだけど。 孤独を癒すものってそもそも一体何なのか 自分が貴族で来ているという感覚だとしたら 一体何に貴族しているのか かつてだったら会社だったのかもしれないけど 今は会社に貴族して安心感というのはあまりないですよね。 伝統的な日本企業の人はそう思うのかもしれないけどね。 もはや僕はフリーランスなんで企業にさえ所属していない。 ちょっと前だったら故郷とか家族とかそういうのもあったと思うんだけど 今は故郷に貴族で来ていると思える人自体も だんだん減ってきているんじゃないのかな。 僕自身は兵庫県の出身なんだけども 父親も母親も亡くなり 兵庫県の実家には年老いたおばが一人で暮らしているだけで そこはもう自分の実家というわけでもないわけで じゃあ寄るべなく漂白して漂っていくだけの人生なのかというと そんな風にも思ってないんですよね。 東京にも長く暮らしていて 最初は町田に住み、それから三鷹に住み そしてその後神楽坂界隈に10年ぐらい住んで それから目黒に行って渋谷に移って 今の渋谷でももう10年 なんとなくそうすると今の渋谷区の端の方に住んでいるこの町というのが 渋谷区の駅前ほどのあんな賑やかで雑然とした感じではなく 普通の住宅街なんだけど ここに対するそこはかどない愛着みたいなのがある。 これが貴族感みたいなものなのかなって思う時もあるんですよね。 マイケル・イグナティエフというカナダのジャーナリストがいて 80年代に書いたニーズオブストレンジャーズという本で これは僕はすごく好きな本なんだけど この中で 都市に住んでいる人の貴族感って一体何なのか ということを書いている。 現代の都市というのは単にコンクリートジャングルみたいな感じでもなく 例えば公園があったりカフェがあったり 遊歩道があったりとかあるいはバス乗り場があったり そういうところが単に機能としてそういう施設があるというだけじゃなくて そういう公共の場みたいなものがあることによって 見知らぬ他人同士なんだけど そこにある種の友の愛が作り出される可能性みたいなのがあるよね というようなことが書いているんですね。 別に決して親しい友人じゃないんだけど 同じカフェにいる、同じ遊歩道にいる、同じ公園にいるということで お互いの存在が認識されて 時にはちょっと眼差しが交差したりとか ちょっと軽く挨拶したりとか 同じ景色をみんなで見ているとか イグナティフはこう書いているんです。 孤独と貴族、共同性と疎外が背中合わせに住んでいる 交わされる眼差し、快楽の刹那はことごとく喪失の予感を漂わせている。 喪失の予感はあるんだけど、でもそこで お互いに孤独で疎外されているよねという不安を感じていること自体が その喪失の予感を共有すること自体が私たちにとってある種の新しい渋滞 繋がりの感覚なんじゃないのかなって言っている。 なるほどね。都会の孤独って言うけど、孤独をみんなが感じているよねって思うこと自体が 繋がりになっている。 孤独というものを巡ってぐるぐる回っている感じ。面白いですよね。 福音も書いている。引用しましょう。 私たちは貴族というものを永続的で普遍のものと考えているが、 我が家というものはすべて束の物物でしかない。 子供時代を過ごした上に今も住んでいるものなどいるだろうか。 一体誰がかつて生まれ育った町に今も暮らしているだろうか。 故郷というのは私たちが成長して自分自身になるために、そこを立ち去らねばならない場所のことだ。 貴族するとは小さな慣れ親しんだ場所に根を下ろすことだと私たちは考えているが、 私たち大多数のものにとっては故郷とは絶えず脈打つ動脈のように生きる巨大都市のことなのだ。 私たちが貴族するのはもはや安定した、よく知っている慣れ親しんだ何かに対してではなく、 永遠に動き続ける電気地下圏の非常な被造物、作られたものに対してなのだ。 大都会、東京ということですが、その大都会である東京への貴族感は確かに我々は持っている。同じ東京人みたいな。 こういう感覚というのが現代におけるある種の新しい共同体の感覚、 つながりの感覚なのかなというのは何となく納得感があるものはありますよね。 もはや慣れ親しんだ場所なんてもうどこにもない。 大都市こそが我々の故郷なんだ。 そうやって価値観を180度ひっくり返してみることによって、我々の貴族意識とかコミュニティ感覚というのも もっと違う形で見えてくるんじゃないか。そういうことを考えたいなというのを思いました。 今日は狩座の寂しい枯れ木の森の中にいて、ふと孤独というものについて考えてみた。 ということです。ではまた明日。 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚08:331.慣れ親しんだ故郷ではなく、巨大都市に帰属感を抱くということコメント感想・質問・応援メッセージを書こう カラピンチャ2024年12月19日なんか「ひとりぼっち東京」の曲が思い浮かびました。この街ではだれもかひとりぼっちで、それが緩やかな優しい紐帯なのかもしれない。地元の田舎はリア充しか居場所がないから、陰キャや非モテこそ都会暮らしは向いてるように思う。(それは逃避かもしれないけれど)ニーズオブストレンジャーズ読んでみます。返信 にっしー@平沼不動産2024年12月18日佐々木さんが町田にいらしたとは、驚きです!私は高校まで(かれこれ20数年前。。)を町田で過ごしましたので、それが私にとっての帰属意識と共同体感覚(非常に親近感を感じました)かもしれません(苦笑 良い面と悪い面があるという所の認識を含めて苦笑)。自動再生で流れた昨日の放送も、一本杉公園だったのですね、昨日の放送で聞き逃しておりましたが、あそこもよく行った場所でした(笑) 駄コメント失礼致しました🙇♂️返信 俊尚 佐々木2024年12月19日町田は懐かしいですねえ。いまでも好きな街のひとつです。1
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この街ではだれもかひとりぼっちで、それが緩やかな優しい紐帯なのかもしれない。
地元の田舎はリア充しか居場所がないから、陰キャや非モテこそ都会暮らしは向いてるように思う。(それは逃避かもしれないけれど)
ニーズオブストレンジャーズ読んでみます。
自動再生で流れた昨日の放送も、一本杉公園だったのですね、昨日の放送で聞き逃しておりましたが、あそこもよく行った場所でした(笑)
駄コメント失礼致しました🙇♂️