TOPトーク専門家毎朝の思考1970年代、シティポップはあまり聴かれていなかった08:02 2025年6月5日 7,718再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次70年代、シティポップはなぜ売れなかった?『新幹線大爆破』が映す時代の空気感とは?学生運動後、若者たちの心象風景とは?70年代後半からの空気感の変化とシティポップ50年経ってわかる、シティポップの真価とは?AI文字起こし(β版) # 1970年代、シティポップはあまり聴かれていなかった おはようございます。佐々木敏直です。 5月の連休中に東京フェムでやってたラジオ番組で 山下達郎さんのバンド、シュガーベブ。70年代ですよね。 このシュガーベブの名盤として非常に有名なソングスってアルバムがあって これが発売されて今年で50年っていう話をしてました。 半世紀経つんですね。 でも実はこのソングスって出た時はあまり売れなかった。 そういうのは有名な話で、達郎さんも番組の中でそういう話をしてるんですよね。 75年というともう一個有名なものがあります。 何かというと、これ先日Voicyでも喋ったし今話題になっているんだけど ネットフリックスでリビュート版が配信された新幹線大爆破 という映画の元のオリジナルが公開された年なんですよね。 先日のVoicyでも話した通り、現代のその2025年版ネットフリックス新幹線大爆破は 現場に携わる車掌さんとか、線路を保線する人たち、運行管理をしている人たちの そういう現場の仕事の人たちへのリスペクトがあふれた映画だったんだけど 元の75年の新幹線大爆破は、ものすごいアウトサイダーの情熱みたいなものを 前傾化した映画だったんです。 主演の高倉健さんは会社を潰してしまった中小企業というか工場の経営者。 それを手伝う二人の実行犯というのは、一人は大学で学生運動をやっていて、その学生運動が崩れる。 もう一人は集団就職で東京に出てきたんだけども、会社が潰れて路頭に迷っている若者みたいな。 社会から外れてしまった人たちの悲哀とか情念みたいなものを 存分にぶち込んだ映画だったわけなんですよ。 そういう空気感が当時の1970年代半ばの時代の風景だったというのがある。 それとこのソングスってものすごく空気感が違うんですよね。 どっちがあの当時に合ってたのかというと、明らかに新幹線大爆破の方だった。 逆に言うと、そのシュガーベーブルソングスみたいな世界ってのはすごく特殊な 現世から外れた場所にある、ある種の涅槃的な世界だったんじゃないかなという感じがするんですよね。 この70年代から80年代、すごい空気感が移り変わったというのがあって 今となっては本当に歴史の中に幻影のように消えていく話なんだけど 僕は当時高校生ぐらいだったのでなんとなくわかるんですが 60年代から70年代初めぐらいまでは政治の季節、学生運動が起き ベトナム戦争があり、世界中が革命運動の嵐に吹き荒れた時代だった。 これが70年代に入ると学生運動が終わっているわけです。 聞き金だったのは1972年の朝間産総事件、連合席議員事件だったりするわけで 以降一気に学生運動が退場し その中で激しい会議で運動していた人たちは連合席議員、日本席議員みたいな感じで やった人たちはパレスナに出国していくみたいなことが起きるわけなんだよね。 一方で日本に残された若者たちは白毛世代と言われて 学生運動が終わった後になんとなく空虚な空気感の中で生きていくと。 その当時にヒットした曲は例えば73年のかぐや姫神田川という もう夢も何もなくなって 神田川沿いの四畳半一間のアパートでひっそりと二人で暮らすみたいなそういう話。 四畳半フォークなんて言葉もあったんですけどね。 あるいは井上陽水、傘がないとかね。 政治よりも、そんな大きな話よりも自分が 目の前の生活が大事でも今指す傘がないっていうね。 本当にそのパーソナルなところにどんどん回帰していくっていう 割に暗い感じ、小さな感じっていうのが70年代前半の空気感だった。 これは70年代終わり頃になるとどんどん変わっていく。 例えば77年にユーミンの中央フリーウェアなんて曲が出てきて これも当時としてかなり浮世離れしてると思うんだけど やっぱり80年代のバブルに向かうシティポップ的な明るい空気感が生まれてきたのが 70年代後半の時期だったんだなというのは思うんですよ。 ある意味、シュガーベブのソングスっていうのは ちょっと早すぎた音楽だったんだろうなと思う。70年代においては。 あと3年ぐらい後だったらもっと大ヒットしたに違いない。 それが証拠に、実はこのソングスに収められている一番有名な曲 ダウンタウンっていうのがあるんだけど このダウンタウンは81年になると 俺たちヒロキン族って大ヒット人気お笑い番組のテーマソングになってるんですよ。 歌ったのはシュガーベブじゃなくてエポっていう当時人気のあったシティポップのシンガーなんだけど だから80年代の空気感にはとても合ってたんですよね。あのダウンタウンって曲はね。 だからシティポップってなんとなくエターナルだよね。 今も昔も永遠に変わらない。 今聴いてもとても時代の空気に合ってるし古びない音楽っていうふうに認識されてるんだけど それはシティポップってものがあまりにも早すぎた音楽だったんじゃないかという感じはする。 あれから50年経って今の日本っていうのは まあ経済先行き暗いし不安も多いし希望のない時代と言われてるけど 一方で日常生活は結構充実してるわけですよ。 昔のように赤長賃の安い居酒屋でまずい日本酒を飲むんだみたいなことはもうだんだんなくなって たとえサイゼリアやチェーンの居酒屋であっても すごく質の良い食品質の良いお酒が出てくる。 普通に日常的にサイゼリアでワイン飲んだりしてるわけですよね。 そういう貧乏臭さから外れた世界ってのは今当たり前になってきてるんだけど それを70年代の早い時期で描いてたのが 言ってみればそのシュガーベーブルに代表されるシティポップだったんだろうなって感じがする。 あの当時はシティポップの世界じゃないところではめちゃくちゃ貧乏臭くて 本当に空気感としては僕は当時聞いてたかぐや姫の神田川みたいなね ああいう貧しく暗く悲しい感じっていう方があってたかなと思う。 だから僕も今シティポップのいろいろな曲を聴いてそうだよな、いいよなっていつも思うし 実際東急FMでシティポップ特番とかやったこともあるんだけど でも70年代の時代に自分が高校生の時に聴いてたかって聞いてなかったんですよね。 洋楽の方がかっこいいと思ってたというね。 時代の流れと音楽の関係ってのはそうやって考えると面白いなというふうには思います。 というわけで今日は シュガーウェブソングスから50年という話を考えてみました。 ではまた明日 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚08:021.1970年代、シティポップはあまり聴かれていなかったコメント感想・質問・応援メッセージを書こう 不空2025年6月7日歌の世界で言うと、1975年に「いちご白書をもう一度」を作ったユーミンが、学生運動をやっていた時代を完全に終わらせたと思っています。返信 俊尚 佐々木2025年6月12日それは確かに。 naomi2025年6月6日ユーミン、杉山清貴、そして松田聖子と学生時代〜社会人になる時期に、どハマりしてました!懐かしい!確かに環境によって聞く音楽のジャンルも違ってたんでしょうね。1返信 俊尚 佐々木2025年6月12日懐かしいですねえ。 ぴぴ2025年6月5日🎉返信 たけ2025年6月5日70年代のヒットチャートを見てみると、確かに歌謡曲・フォーク・ロックが多くて、そのなかに大滝詠一のナイアガラ・ムーンが入っているのが改めて不思議に感じられますね。2返信 俊尚 佐々木2025年6月12日大瀧詠一もロンバケまではあんまりメジャーじゃなかったですよね。 北斎2025年6月5日長いスパンの俯瞰的思考で興味深く聞かせていただきました。それと同時に、私は佐々木さんより少し下の世代ですが、良い時代を過ごせたな~と思いました😊2返信 もっと見る
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確かに環境によって聞く音楽のジャンルも違ってたんでしょうね。
それと同時に、私は佐々木さんより少し下の世代ですが、良い時代を過ごせたな~と思いました😊