TOPトーク専門家毎朝の思考民主主義は脆弱だがレジリエンス(回復力)を内包している09:23 2025年7月22日 8,825再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次民主主義の限界と機能性独裁制と民主主義の比較中国の政治システムと経済発展民主主義と資本主義の関連性ポピュリズムと民主主義のレジリエンスAI文字起こし(β版) # 民主主義は脆弱だがレジリエンス(回復力)を内包している おはようございます。佐々木敏直です。 先日、堀江門、堀江貴文さんのトークセッションでですね、 あの竹中平蔵さんと3人で、今回の参院選について話をする機会がありました。 参院選の前だったんですけどね。 その後、最後の質疑応答のところで会場に来られた方から、 民主主義ってもう気の不全になってるんじゃないかと思うと、 今回の特に選挙なんかを見ていると。 この民主主義の限界みたいについてどう思いますか?っていう質問を振られて、 その質問の中でチャーチルの、20世紀初頭のイギリスの首相ですけど、 チャーチルのこんな言葉をおっしゃってた。 民主主義は最悪の政治形態である。ただし過去のほかの全ての政治形態を除いては。 決して良いものではないけども、それ以上の良いものがないからしょうがないよね。 っていうことなわけですよね。 でもまあ、今まさにポピュリズムみたいなものが猛威を振るい、 そういう状況の中で、果たして民主主義って機能するのかどうかってのは、 確かに結構重要な問題にはなってきているかなと思うんです。 独裁制の方が機能するんじゃないかっていう議論は、ずっと21世紀に入って言われている。 独裁制だと、そもそもリーダー一人の決断で素早く動くことができるわけですよね。 例えば企業活動で言うと、 日本の会社はワンマン経営というのは特に大企業ではあまりなくて、 ボトムアップで積み立て型で、そして代表取締役もサラリーマン社長と言われる下から上がってきた人たちである。 だから独断で何か経営判断をガンとやることはできなくて、 みんなとりあえず合意を求めなきゃいけない。 そうするとどうしてもスピードが遅くなって競争に負けてしまうことが多い。 なかなか何も決まらない。 それに比べるとスタートアップなんかは、自分で会社を起業した企業家が、 よし俺がこれやるんだって決めてさっと動くことができるから、 スピード感はもう段違いに早いよねということは確かにある。 政治の世界でも実際日本でそういう独裁制になったことは、多分明治維新以降一度もないと思うんだけど、 隣の中国が民主主義ではない。 一応社会主義を披露しているけれども、社会主義でもない。 特に21世紀に入ってからの中国は、東商兵の教えに基づいて、 東商兵が何を考えていたかというと、 毛沢東のような独裁者が現れてはいけないので、 とりあえず集団指導体制で政治を決めましょう。 当時チャイナセブンと言われていた政治局の7人のリーダーが決める。 一方で別にそれは民主的に現れた人たちではなくて、 登用された人材はまず地方政府、日本で言うと県庁とか市役所とかに配置されるわけですね。 そこで優秀な力を発揮して様々な成果を出すと、だんだんと中国に戻ってこれる。 そういう仕組みを作り上げることによって、 民主主義ではないけれどもスピーディーに決断するみたいなシステムを中国が作り上げた。 この背景には古い儒教の時代から、 士大夫と言われる家教を通過した優秀な官僚によって政治を任せる。 多少その政治家が腐敗して私利私欲を肥やしたとしても、 そのぐらいは若干許そうと。 人民にとっていい仕事をしてくるならそれでいいじゃないか。 ある種の政治入りのシステムを作り上げてきたというのも、 多分中国の歴史的な背景としてはあって、 結果としてこの民主主義ではない強いリーダーによって政治を動かしていく という中国の仕組みが21世紀に入って、 この経済大国を作り上げるのに非常に役に立ったと言われているんですよね。 その間他の国はやっぱり民主主義なので、 なかなか物事をスムーズに図ることができない。 遅い。混乱する。 それよりも中国の方がスピードが速い。 当時2000年代は本当に顕著だったんだけど、 そういう中国の躍進に対して、 欧米の研究者、学者なんかからは、 民主主義と資本主義は不可分のものである。 だから中国の躍進なんていずれうまくいかなくなるんだってことを盛んに言ってたんですよね。 とはいえ僕なんかそういう欧米の学者さんの話を聞いてと思ったのは、 民主主義と資本主義が不可分であるっていうのは、 これ、アフリカやアジアを植民地にした時の 欧米の自己正当化の建前だよね。 つまり彼らはアジアやアフリカに進出してそれを植民地にしていく時に、 これは植民地のアジアやアフリカの人たちのためなのだと。 彼らが資本主義化して経済成長するためには民主化しなきゃいけない。 ほっといたらアジアもアフリカも民主化しないから我々が民主主義を持ち込んでやるんだ。 みたいなことを建前にして自己正当化して植民地化していったっていう経緯があるんだけど、 その経緯を考えれば、民主主義と資本主義が不可分だっていうのも、 あんまり実は根拠ないんじゃないの?っていうふうには思ってたんです。 そういう中でも中国は力強く躍進を続けていた。 ところが、結局、習近平体制になってから、 やっぱり経済はかなり目にぶつかり、 駆動産バブルが崩壊し、そしてIT企業への締め付けが結構厳しくなり、 なんやかんやで富裕層が海外で流出し、みたいなことが起きて、 非常に良くない状況になってきている。 結局、優秀なリーダーに任せているうちはいいんだけど、 その優秀なリーダー一人が堕落してしまったりとか、おかしな方向に行ってしまったら、 独裁制の場合、その舵の修正が効かなくなるっていうところの問題があるんじゃないのかな。 最近読んだ全人類の共有大全というすごいタイトル。 これは韓国でベストセラーになった本なんですけど、 この本すごく面白くて、またいずれご一緒に紹介しようと思うんだけど、 こういうふうに独裁制の話について書いてるんですよね。 ちょっと読んでみます。 現代の予測不可能で不確かな状況での決定を彼らに任せることが、 彼らってのは独裁者ですよね。 社会の成長と個人の利益のための最善の方法になる可能性だってある。 ところが独裁主義、エリート主義には致命的な限界がある。 よく知られているように、少数による政治での最高権力者は堕落しやすいのだ。 不完全で争いの絶えない体制であるにも関わらず、 現代社会で民主主義が採択され維持されているのは、 人類が歴史的な経緯を通じて少数の独裁が、 どれほど致命的な問題と喧嘩をもたらすのかを確認してきたからだ。 まさにそういうことなんですよね。 今のポピュリズムによって、 例えば三政党的な政党が政権を握る、 それはさすがにまずいだろうと思っている人は多いと思うんだけど、 ただポピュリズムそのものが実は民主主義の一過程である という見方をしている日本の研究者もいるんですよね。 つまりエリート主義に走りすぎてしまうと、 その揺り戻しでエリートから政治を民衆に取り戻せ、 というポピュリズムが現れてくる。 これは確かにポピュリズムでしかないんだけど、 一方でそのエリート政治に対して批判を強めるというか、 反省を求めるみたいなところがあるわけで、 その揺り戻しによって再び民主主義が復活していく。 ある種のレジリエンス。 強靭さですよね。レジリエンス。柔軟さというかね。 そういうものの一つとして考えてもいいんじゃないのかなとは思うんですよね。 その時、同席されていたイベントで、高永平蔵さんも、 いや民主主義は本当に脆弱なんだけど、 そういう揺り戻しを持つことができるというレジリエンスはありますよね、 とおっしゃっていて、僕もその通りだなと思いました。 独裁政治は独裁者が倒れない限りレジリエンスは期待できない。 でも民主主義は選挙によって変わることができるのでレジリエンスは保てる。 ここの違いはやっぱり大きいんじゃないかなと思います。 というわけで今日は政治の話でした。ではまた明日。 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚09:231.民主主義は脆弱だがレジリエンス(回復力)を内包しているコメント感想・質問・応援メッセージを書こう 北斎2025年7月22日とても勉強になりました。ありがとうございます🌈返信 M T2025年7月22日まさに昨日、佐々木さんがお話しされていたトークセッションを、私もオンラインで拝聴いたしました。堀江貴文さんや竹中平蔵さんとの対話はとても興味深く、大変学びの多い時間でした。さらに、佐々木さんが所々で補足を入れてくださっていたので、非常にわかりやすく、理解のしやすさにつながっていたと感じています。今回、その内容について改めて詳しくお話しいただき、感謝しております。本当にいつもありがとうございます!2返信 俊尚 佐々木2025年7月23日あのトークセッションを聴いていただいてありがとうございます。刺激的な内容でした。1 大河内伝次郎2025年7月22日中国がITで完成させた国民監視システムで、これからは民主主義の国は現れにくくなったと思います。2返信 たけ2025年7月22日大学の講義で、アメリカの憲法は、イギリス王権への反発から、為政者(大統領など)がめちゃくちゃなことをやろうともなんとかカバー出来るように作られている、と教わったのを思い出しました。世界中で民主主義の脆弱性が露呈し出している状況ですが、私たち市民個人の動きで回復にも向かえると信じます。2返信 俊尚 佐々木2025年7月23日なるほどーそうなのですね。勉強になりました。 に こ2025年7月22日民主主義が 脆弱というか、投票する私たちが 脆弱なのだなぁと過去を振り返って 思います。けれど、それもほんの1部分ではありますが、良かった面もあるのでは?と 思ったりします。3返信 俊尚 佐々木2025年7月23日いま起きていることも、いずれは歴史が判断すること。良かったのか悪かったのかは、現時点ではわからないですよね。 もっと見る
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ありがとうございます🌈
さらに、佐々木さんが所々で補足を入れてくださっていたので、非常にわかりやすく、理解のしやすさにつながっていたと感じています。
今回、その内容について改めて詳しくお話しいただき、感謝しております。
本当にいつもありがとうございます!
世界中で民主主義の脆弱性が露呈し出している状況ですが、私たち市民個人の動きで回復にも向かえると信じます。
投票する私たちが 脆弱なのだなぁと
過去を振り返って 思います。
けれど、それも
ほんの1部分ではありますが、
良かった面もあるのでは?と 思ったりします。