TOPトーク専門家毎朝の思考アルティザンかアーティストかという仕事の分かれ道09:34 2025年9月4日 7,450再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次職人か芸術家か?仕事の分岐点とはAI時代における職人の再評価ライターという仕事の未来像人間の手による「肌触り」の価値変化への対応と未来への展望AI文字起こし(β版) # アルティザンかアーティストかという仕事の分かれ道 おはようございます。佐々木としなおです。 新聞記者をやってた頃 特に僕がやってたのは事件記者という 殺人事件とかテロとかそういうものを追いかけて 警察によまわりをかけ取材をするっていう仕事で 自分のやってる仕事が果たして社会の何の役に立っているのか よくわからないなっていうのは当時思ってたんですよね。 今でもあの仕事って何だろうと思う時はある。 社会を変えるみたいなそういう尊い役割ではなく ひたすら犯人を追いかけているだけ。 一方で社会正義に直結するような仕事をする同僚たちもいて それによって例えば社会の制度が変わったりとか 何かの社会の問題点を追求することで そのキャンペーンをやったことで制度が変更されたりとか そういうこれが社会に役に立ったみたいな仕事をやっている 同僚たちを横目で見ながらひたすら毎日毎日警察官の家に夜行って あの事件の容疑者はどうですかみたいなことを聞いている。 その矛盾というかジレンマみたいなものに結構苦しくなって あるというか僕はもう職人でいいんだと。 新聞記者職人っていうふうに言うようになったんですよね。 別に社会正義を求めるとかそんな仕事じゃなくて ひたすらあの事件の犯人が捕まるか捕まらないかみたいなところを ひたすら職人的に追い求めるだけでいいじゃないかと。 もう余計なことを考えない。 狡猾な理想なんか何もない。 でも自分はただ職人として実況を追いかけるだけなんだ。 ある種の開き直りではあったわけなんですけどね。 でもこの職人化、もっと世界観を持った仕事なのかっていうところの攻め際は 当時の新聞記者である自分だけじゃなくて 結構今の時代にも潜在的に潜んでいる問題なんじゃないかなという感じはするんですよね。 アルティダンアーティストというとバッグとか作っている ブランドの日本の会社が有名なんですけど このアルティダンとアーティストって別に鞄のブランドって事だけじゃなくて ある意味仕事のありを定義する二つの言葉だな。 アルティダンというのは職人です。 アーティストというのは芸術家である。 ちなみにAIにアルティダンとアーティストの違いは何ですかって聞いてみたらこういう答えだった。 アルティダンは実用的伝統的な技術に特化した熟練の職人のこと。 アーティストは自己表現や創造性を重視して感情を形する芸術家。 アルティダンの作るものは品質や精度の高い機能的な製品。 アーティストは独自の哲学が生み出されるような主観的な作品。 どっちの仕事に向かっていくのかというのは結構重要だよね。 アルティダンという仕事はだんだんとなくなっていくというのはすごく言われていて 要するにテクノロジーが進化すると職人的な仕事は必要なくなっていくんだってことも言われていた。 でも最近は一方で しばらく前にNHKでやっていた新ジャポニズムという日本のものが 世界で今すごく再評価されているというエヌスペのシリーズがあって もちろんそこに漫画やアニメや職みたいなのが出てくるんだけど 同時に日本の工芸品、古くから使われている岡山のジーンズであったりとか そういう職人肩毛によって生み出される工芸品みたいなものが すごく今世界で評価されている。 AIとかロボットみたいなテクノロジーが進化していくほど 実は人間の手で作られた、人間の手による肌触りみたいなものが 逆に評価される時代になってきているわけだから だからずっと我々社会はアーティストであらねばならぬ アルティダンはもう機械に奪われていくんだって言われていたんだけど 逆に言うと思いもよらない形で機械が進化することによって アルティダン的な職人というものが再評価される時代に来ているのかなという感じはするんですよね。 でもこれはあくまで工芸品というものづくりの世界の話であって じゃあこれが例えば僕がやっている仕事のライティングとかそういうところに行くとどうなのか これはなかなか難しい話だなと思っていて 先日フードライターの博和圭さん 僕も一度対談させていただいたことがある非常に著名な職文化についての書き手なんだけど その博和圭さんがXに ライターという仕事はそれだけで食っていけるものではなくなっていると 別に本業がある人とか他にメインの仕事、収入がある人にやることになっちゃっている。 実際にライティングだけで食っていくというのは現実に難しいであろう。 かつてまだ出版不況と言われていなかった2000年代初頭 僕がフリーライターになったのは2003年ぐらいなので ちょうど出版不況がまだ来ていない時代を5、6年は知っているんだけど あの当時はやっぱり原稿料がすごく高かったんですよね。紙だったし。 実際僕は出版社に3年ぐらい新聞記者を辞めた後 腰掛け気分で仕事をしていて あの頃は月刊誌で1ページ2000文字ぐらいの原稿を3万円ぐらいで出したんだよね。 だから3ページぐらい書くと10万円近くになっている。 そういう仕事を月に3本ぐらいあると30万円近くになる。 そこそこ食えるかなという感じではあった。 今1本10万円近くの仕事なんてウェブの世界にはほぼないですよね。 あるとしたら完全に広告絡みのPRの仕事である。 PRの仕事というのは結局インフルエンサー、つまり影響力のある人にしか降ってこないので いわゆる職人型のライターにはそういう仕事は来ないんですよね。 じゃあ職人型のライターって何なのかというと ものすごく独自の視点で書くというよりは 例えば新しい製品とかサービスが発表された人について わかりやすく非常に詳細に書けるという 明快でわかりやすい記事をきちんと書ける そして都合もちゃんと抑えているというのが 執筆における職人型技だと思うんだけど そういう仕事はやっぱり今後はますますAIに奪われていく。 現実にもうAIが出てくる前から もはやそういう仕事だけで食っていくのは非常に難しくなってきている。 ウェブなんかだとだいたい今1本2万円ぐらい、よくて3万円ぐらいかなという感じで 紙の時代と比べて3分以上も3分の1ぐらいに原稿量が減ってしまっているというのがあって なかなか難しい状況だなと。 逆に言うとライティングという仕事が今後AIにますます侵食されていくとしたら 逆に単にわかりやすい明快なポイントを抑えた記事だけじゃなくて 人間の肌触りみたいなものがある記事ある原稿というのが 逆に求められる時代がひょっとしたら来るかもしれない。 先日もXに投稿されていた、ちょっとタイトル忘れてしまって URLもわからないんだけど、何かの漫画で 将来はAIが漫画を書くようになる。 その漫画をAIが生成したやつを実際に人間の手でトレースして書き直す。 そこに人間の手先の肌触り感みたいなものを くっつけ加えることによって価値が出るみたいな そういう時代が来るんじゃないかと指摘している漫画があって 確かにこれはあり得るかもしれないなというふうには思いました。 ただ人間の肌触りのするものは工芸品とかバングとか服とか ものづくりの世界では何となく触った感じとかで実感しやすいと思うんだけど 文章とかそういうものに対して人間の肌触りって本当にあり得るのか もしくはあるとしたらそれが本当に求められるのかどうか というところはなかなか難しいところかなという感じはするんですよね。 とはいいながら僕自身の仕事も結局のところ そういう職人肩着的な仕事はもはやほとんどやっていなくて どちらかと言えばアーティスト寄りというか アーティストってちょっとかっこよすぎるんだけど 自分の主観で自分なりのオリジナルな哲学、世界観に基づいて書いたもの 発信したもの、喋るものみたいなものが仕事になっちゃっている。 気がつけばこの20年にアルティザンではどんどんなくなっていた ということを新明社時代に自分を振り返って思ったりもするところなんですよね。 仕事がどう転がっていくかってこれなかなか先は見にくい とにかくその時その時に応じて臨機応変に対応していくしかないな。 実際今までこの20年はそうやってやってきたわけだし これからもそうやってやっていくんだろうなというふうには思います。 ではまた明日 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚09:341.アルティザンかアーティストかという仕事の分かれ道https://togetter.com/li/2596852コメント感想・質問・応援メッセージを書こう 藪田建治2025年9月4日こんにちは。ライティングはこれから厳しいですよね。放送を聞きながら、ライティングでも心理描写を大事にしながら書きたいと改めて思いました。データやまとまった文章はもうAIが上手い。人間らしさもAIは得意分野になるかもしれませんが、物書きの端くれとして情景描写と共に心理描写を大事に生存領域を見出したいなと思っています。2返信 YOKO_SIDE2025年9月4日ん返信
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ライティングはこれから厳しいですよね。
放送を聞きながら、ライティングでも心理描写を大事にしながら書きたいと改めて思いました。
データやまとまった文章はもうAIが上手い。
人間らしさもAIは得意分野になるかもしれませんが、物書きの端くれとして情景描写と共に心理描写を大事に生存領域を見出したいなと思っています。
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