TOPトーク専門家毎朝の思考ふるさと納税の受益者はお金に余裕のある人だけではない07:27 2025年9月26日 7,374再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次ゴートラベル批判の背景とは?政策受益者、消費と生産の両面ふるさと納税は誰のため?地方創生と税収の関係性とはゼロサム思考からの脱却の重要性AI文字起こし(β版) # ふるさと納税の受益者はお金に余裕のある人だけではない おはようございます。佐々木敏直です。 新型コロナ禍の頃、ゴートラベルという政策があって、皆さん覚えてますか。 どこか旅行に行くと、その旅行の費用、宿泊費とか交通費の最大50%ぐらいを補助してくれるという、 そういうありがたい制度だったんですよね。 ちょうど新型コロナ禍で飲食店とか旅館とか、非常に経営が厳しい状況になっているので それをみんなで支えようという理念の下に行われた政策だったんですが 僕はあの時、Xツイッターで、せっかくゴートラベル始まるんだからみんな旅行に行って たくさん消費して、観光業界とか旅館業界、飲食業界応援しましょうみたいな事を言ったんだけど そうすると結構な人から噛みつかれて、いまだに覚えているのは立憲民主党の米山さん議員の こんなゴートラベルみたいな政策で得するのは旅行に行ける金持ちだけだと すごい勢いでリプライをいただいて、そういう発想の人もいるのかと。 確かに片面的に見れば、ゴートラベルを使える人は旅行に行ける余裕のある人であると。 例えばもう明日の生活にカツカツで非正規雇用、収入が少ない人にとっては ゴートラベルとかやると、そんな余裕はないよ、何のお金もないじゃんって言われてしまうのは しょうがない部分もあるかな。 でも受益者が誰なのかって考えると ゴートラベルによって旅行という消費を行うお金に余裕のある人ももちろん受益者なんだけど 一方で地方で旅館をやってたりとか飲食店をやってたりとかする 生産者側の方も受益者なんですよね。 だから常にこういう政策には 消費側の受益者と生産側の受益者がいるという両面があるということを考えなきゃいけない。 みんなが貧しい方に合わせて旅行に行かなくなる。 非正規雇用の人なんか旅行に行けないんだから我々も自粛しようとやってしまうと 最終的にその生産側の受益者であるはずの 観光地の旅館とか飲食店はみんな潰れてしまって 結果的に誰も不幸にならないよね。 やっぱり経済を回すってことがとても大事だっていう話なんですね。 経済を回すとなると、どうしても経済を回す余裕のある消費者 つまり富裕な人たちの方が得効するように見えてしまうんだけど その消費者の側の受益だけを見ていると 本当にバランスが悪いよねって感じがするんです。 先日このボイッシーでふるさと納税の話をして あれは地方に対する新たな分配政策であると 豊かな東京や神奈川の自治体から地方の税収の非常に少ない自治体に 地方交付税や交付金というのもあるんだけど それじゃ足りない部分も分配しましょうというので 首相がやっていらっしゃった菅さんが総務大臣の頃に始めた政策である。 これも同様にやっぱり受益者というのが 消費側と生産側の2種類あるということを忘れてはならない。 このボイッシーのコメントでいただいた中で 結局高額な商品をたくさん送ってもらえるんだから 非正規雇用で働いている人には恩恵がないし お金持ち優遇の制度じゃないかというふうに書かれてた方がいて 確かに片面だけを見ればゴートラベルと全く同じように ふるさと納税をできる人っていうのはある程度 税金を払ってお金の余裕がある人に限られている。 そもそも住民税とかを払ってない貧困層の人たちにとっては ふるさと納税って何の縁もない制度である。 そこだけ見るとお金持ち優遇の制度って見えるのは間違いないんだけど でもこの生産者側の受益っていうのをやっぱり考えなきゃいけなくて そこに地方でいろんな産品を作って その産品をもっと売っていきたいと思っている農家さんだったり 漁師さんだったりとか あるいは地方の伝統的な民芸品、工芸品を作っている そういう産業の人たちがいて その人たちにとってはこの ふるさと納税の返礼品というのは一つのマーケットの入り口にもなっているし 同時に地方自治体に税金がたくさん回ることによって それが地方の集落とか村や町のインフラ整備に使われたりとか 産業振興に使われるというメリットがある。 そうすると地方で住んでいる、例えば貧困層で 住民税払ってないような世帯にとっても 自分のオラが町に税金がたくさん回ってくることによって 得られる利益というのは必ずあるわけなんですよね。 どうしても我々はあらゆることをミクロの視点 つまり自分の立ち位置の視点でしか見られなくなってしまうという そういう落とし穴があって でも今の社会って非常に複雑で多層的なので 必ずそのマクロの視点、全体としてのバランスはどうなのかということを 見なきゃいけない。 ゴートラベルにしろ、ふるさと納税にしろ 旅行に行けない層、住民税払ってない人にとっては何のメリットもない と思われるのは仕方ないんだけど 一方でマクロの視点から見ると それはどういう人たちが利益を得ているのかということを ちゃんと見直す必要はあるわけなんですよね。 結局お金というのは何だかんだ言って 周り回っていろんなところに分配されることによって 経済が活性化し、同時に お金が届いてなかったところにも届くという様々な効果はあるんです。 だからやっぱりお金は回さなきゃいけない。 どうしてもこのゼロサム的な発想で 全体量はもう一定でこれ以上増えない。 だからその一定で増えないお金をいかに分取るかみたいな 分取り合戦だけやっていると全く先の見えない 何とも言えない閉塞した社会に陥ってしまう そういう可能性があるんですよね。 だから我々は経済を回すことによってこれはゼロサムではないんだと 我々の経済というのはゼロサムではなくて みんながウィンウィン鳴り上げる あらゆるところでお金が増えていく可能性があるんだということを もう一回考えないといけないんだけど やっぱりこの平成の30年ぐらい続いたデフレ経済の中で ゼロサム的なお金は増えないという 物の見方が完全に定着してしまっているところがあって だからなかなかそこから脱却できないという そういう悩ましいマインドの問題も ここには横たわっているなという感じはします。 ゼロサムから脱却してお金を増やしていく。 そして誰が利益を得ているのかというのをもっと真っ黒の視点で見ていく。 ということを大事にしたいなと思うわけであります。 ではまた明日。 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚07:271.ふるさと納税の受益者はお金に余裕のある人だけではないコメント感想・質問・応援メッセージを書こう akiheisan2025年9月28日金持ち優遇だからけしからんと怒っている訳ではないです。高額納税世帯なのでビールの定期便を頼んでポイントも数万円分もらいました。ビールをいただきながら返礼品やサイトの手数料の分全体としては税収減なのではないかと考えた次第です。税収が増える自治体があれば流出する自治体もある訳で別にミクロでしか見てないという訳ではないと自分では思っています。返礼品合戦ではなく釧路湿原のPJTのような寄付にシフトすべきだと考えます。返信 ぴの2025年9月27日ふるさと納税の返礼品が人気な地域に住んでます!ふるさと納税のお陰で子育て支援に力をいれてくれて0歳から保育料が無償になったり地域の新しい施設も増えて活気がでてきているのを実感します。ほんとにありがたいです。今回の話を聞いて、今までお金を使うことになんだか罪悪感?を感じていましたが経済を回してると考えれば気持ちよいお金の使い方ができそうです!2返信 俊尚 佐々木2025年10月3日良いお話をありがとうございます。 さみや2025年9月26日貧乏なまち在住のため、以前はふるさと納税はしていませんでした。ただ、地方交付税交付団体は 住民税減収があった場合 75%を補填交付されるため、考え方を変えて、自分のまちの経済圏域内の他自治体にふるさと納税することにしました。こうすることで、自分が暮らす圏域としてはプラスとなるはずかお😅1返信 俊尚 佐々木2025年9月26日良いお話ですね。ありがとうございます。 310MA2025年9月26日お金に余裕がありながら溜め込む、消費しない。これはむしろマクロ経済的にマイナス効果。生産、分配、支出の経済3面等価、バランスが大事ですね。1返信 俊尚 佐々木2025年9月26日おっしゃる通りだと思います。 侑2025年9月26日特に国の政策に対しての批判は片面的でミクロの観点に偏ったものが多いように感じます…。私は特に自民党支持者でもアンチでもないですが、マスメディアや野党は政府のポジティブな実績には触れずネガティブな面ばかり取り上げるので話を聞く気が失せます。佐々木さんのように党派的でなく良いことは良い、悪いことは悪いとフラットに取り上げる姿勢がもっと当たり前になってほしいです。8返信 俊尚 佐々木2025年9月26日マスコミには「庶民目線」という呪縛があるので、ミクロ視点に陥りがちなんだと思います。困ったものです。1 もっと見る
AI時代に「知」と「知識」を分けて考える 8分・23時間前・ 3,317再生AI目次AIが与える「わかった気」の落とし穴情報としての「知識」価値低下の時代「知識」と異なる「知」が指すもの身体感覚に響く「腹落ち」の正体AI時代に磨くべき人間の「知」の形
2026年の今は1870年代と似ている 10分・一昨日・ 5,043再生AI目次AI時代を読み解く歴史の因19世紀末、驚異の発明集中期近代生活を形作った大変革AIは「馬の代わり」なのかこれから20年で世界はどう変わる?
急登もぬかるみも登山はすべてが快感 8分・10月21日・ 4,263再生AI目次登山道の「想定外」がもたらす試練滑る岩や泥道での転倒と苦労困難を「楽しみ」に変える心境の極意安全登山に不可欠な体力とスキルの追求逆境を笑い飛ばすマゾヒスティックな愉しみ
浜松のホルモン店・岩田屋さんを応援したい 9分・10月20日・ 4,746再生AI目次岩田屋の当て逃げ、店主が取った異例の行動とはSNSで容易に逆転する被害者と加害者熱海の無人駅で起きた世論の反転劇加害者は本当に悪なのか?見落とされがちな真実岩田屋が示す「救い」の社会を築くヒント
リニアとノンリニアを結ぶ触媒としての手書きメモ 7分・10月19日・ 5,146再生AI目次線形でバラバラな情報の課題とは?iPad手書きメモが導く思考の触媒富山茂彦が提唱「触媒としての私」曖昧な思考を立体化するメモの力3Dの「山」のように知識を結ぶ思考
人間への信頼とAIへの信頼の違いについて 9分・10月18日・ 5,913再生AI目次AI進化が問い直す人間の「努力」の価値AIが超えた分野で光る「人間」の物語なぜAIではなく人間の文章が心に響くのか「機械の信頼」と「人の信頼」根本的な違いAI時代に書き手が「人生」を綴る意味とは
図書館に人生を助けられた少年期の話 9分・10月17日・ 5,669再生AI目次少年期の苦境、唯一の逃げ場父に禁じられた読書と秘密『赤毛のアン』に見た希望とは書籍は唯一の親友、心の友AIと書籍、心の拠り所の変遷
農水大臣辞任と美人投票の共通点 9分・10月16日・ 6,252再生AI目次柳野農水大臣辞任 発言の真意は?昭和の利益誘導政治と現代の変容政治家の「力」と美人投票の共通点株式市場と新聞に潜む「幻想の力」美人投票が示す「時代の残滓」と未来
地方では「酒飲まない運転免許ある」が最強の属性 10分・10月15日・ 6,364再生AI目次地方生活の必需品、車の価値とは公共交通機関衰退と移動のラスト1マイル問題地方での移動手段、カーシェア活用術未来の移動、自動運転普及までの道のり地方で最強の属性、まさかのあのスキル
テクノロジーが支える田園生活という価値観 9分・10月14日・ 6,087再生AI目次リトルフォレストが映す2010年代の価値観コロナ禍がもたらした暮らしの変化Starlinkが変える田園のリアル都市と田園の「いいとこ取り」生活AIが描く未来の田園生活とは
今回の話を聞いて、今までお金を使うことになんだか罪悪感?を感じていましたが経済を回してると考えれば気持ちよいお金の使い方ができそうです!
私は特に自民党支持者でもアンチでもないですが、マスメディアや野党は政府のポジティブな実績には触れずネガティブな面ばかり取り上げるので話を聞く気が失せます。
佐々木さんのように党派的でなく良いことは良い、悪いことは悪いとフラットに取り上げる姿勢がもっと当たり前になってほしいです。