TOPトーク専門家毎朝の思考アフリカのブッシュマンの話から学ぶ「平等と不平等」08:00 2024年3月2日 7,756再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次ブッシュマンの知恵:平等を保つ秘訣とは?狩猟の成功を称賛しない理由とは?所有の概念:道具と獲物の関係性平等維持の課題:集団生活における葛藤平等と不平等のバランス:永遠のテーマAI文字起こし(β版) # アフリカのブッシュマンの話から学ぶ「平等と不平等」 おはようございます。佐々木としなおです。 しばらく前に、平等論という本を読んだのです。平等についての本。 サブタイトルが面白くて、霊長類と人における社会と平等性の進化。 霊長類。つまり我々の社会の平等とか不平等みたいなものは なんとなくステレオタイプなイメージで 農耕が始まって集団生活をするようになって文明が起こり 人類ならではの社会生活の中で生まれてきたものだというイメージをしているじゃないですか。 でも実際にはそうじゃなくて、霊長類。 チンパンジーとかゴリラとかボノボとかそういうのを研究している人たちは そこにもうすでに人類と同じような平等と不平等の関係性みたいなのが潜んでいたんだ。 なるほどね。 人類社会の問題じゃなくて、もともと我々のDNAというか 生命としての本能が埋め込まれていたものなんだという話なんですよね。 書いているのは寺島秀明先生という神戸学院大学の教授で 文化人類学の人なんですけれど いろんな面白い話が載っていて 例えばアフリカの先住民族、ブッシュマン。 あるブッシュマンの事例という話があって 例えば狩猟に出るじゃないですか。 うまくいって大物を仕留めて帰ってくる。 でも帰ってきて自慢げに大物を仕留めたぞって言っちゃいけないんだって言うんですね。 でも帰ってきたらひっそりと黙って火の前で座っている。 そうすると誰か一人がそばに来て、おい今日はどうだったんだって聞く。 そして狩猟に行ってきた人は いやー俺はどうしてこんな下手くそなんだろう。全くダメだったよ。 本当にひどくちっちゃいの一頭だけだよ。 なんてへり下って答えるんだそうです。 そうすると今日はどうだったって聞いた人の方は おーそうだったのかって内心喜ぶ。 つまりそのへり下っている様子を見て 実はこいつは大物を仕留めたというのが分かったからだ。 へーって感じですよね。 もっと素直に自慢すればいいのにと思う。 なんとなく日本でもそういうのあるじゃないですか。 昔からよく使う言葉で 実るほど香病を垂れる稲穂かなみたいなね。 何でも研究にしりゃいいってくだらないなって若い頃すごく思っていたし 今でも割にそう思っていたんだけど この本を読むと、そのへり下ったりとか研究にするというのは 必ずしも隠言無礼な社会的儀礼としてだけではなくて もうちょっと何か深い意味があるんだということに気づかされている。 この寺島先生の本では 狩猟で成功した人に対する扱いについてこう書いてある。 これらの事例が物語ることは もちろん成功者への妬みや嫉妬ではなく 狩猟採集民における維新の取り扱いの慎重さである。 維新つまりプライドみたいなものですよね。 獲物は必ずその集団の人々に分配されることになっている。 したがって一人の成功は集団全員に恩恵をもたらす。 それならば成功したハンターには賞賛を与え より積極的に集団に貢献してもらえれば良さそうなものだが 彼らはそうはしない。 むしろハンターがわずかな自慢でもしようのなら 容赦のない攻撃を加えるのにやぶさかではない。 そうなんですね。 別の先住民族、ピグ民族ですよね。有名な。 ではやっぱり象を仕留めたという素晴らしい狩猟者には トゥーマという称号が与えられるらしいんだけど こう書いてる。 トゥーマは尊敬される人物だが、それは特別の維新となって 彼の社会的地位を押し上げるようなことはない。 日常的にはトゥーマも他のメンバーと同じ立場でしかない。 彼の判断や意見が他の人よりも重視されることはない。 もし彼がリーダーシップを取ろうとか他人に指図をしようとしたら それこそ大きな反感を買うことは目に見えている。 自分の腕前を誇示しようとすることは誤発度である。 なぜこういうことが行われているのかというと 結局それは、いかに集団の平等を維持するか という心に心がけているからだという話なんですね。 ある一人の人物、特定の優秀な人だけが突出してしまうと それは平等が壊れてしまう。 それは集団生活にとっては非常に良くないことである。 だからどうやって意識的にも平等であるかということを維持し続けるか というのがこの狩猟最終ミズムにとっては非常に大きな課題になってきた。 なるほどなと思うんですよ。 ハンターの優秀な狩猟者の突出を防ぐために 称賛しないということではなく 例えばこんな考え方もあって 獲ってきた獲物を所有する人は 仕留めたものではなくて その時に使われた道具の所有者に属するんだという考え方もある。 これはブッシマの話らしいんだけどね。 でもその道具の所有者も友人や仲間同士で弓矢の貸し借りを行ったりするので 一人がその弓矢を所有しているわけではない。 そうするといろんな人が所有している弓矢によってその獲物が取られた つまりその獲物の所有者というのはいろんな人であるみたいだね。 ちゃんと分配しましょう、平等を保ちましょうといろんな仕掛けが行われているという話です。 人類にとってはそれだけ平等であるということはとても重要なことで でも放っておくとどんどん不平等になってしまう。 だから本能的に平等にしなきゃいけないという霊長類時代から続く本能と それと放っておけばどんどん不平等になるんだという そういう本能が攻め合いながら我々の人という生物はここまでやってきたんだなということが分かり なるほど不平等であることは深いよね。 ある意味完全な平等は実現しないんだろうなというのをこの辺を見てよくわかります。 でもかといって不平等は放置していてもやはり誰も持っていない。 だから我々はこの平等と不平等の間で永遠の戦いというか バランスの取り合いをやり続けるしかないんだろうなと そういう矢印のような状況でバランスを取ろうとしていくこと その努力こそが我々を平等にしていくという一つの力学になるんだなということがとてもよくわかりました。 いい本でした。残念ながらKindleで出てないので紙の方になっちゃうんですけど ご興味の方は読んでみてください。 平等論 霊長類と人における社会と平等性の進化という本についてのお話でした。 ではまた明日 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚08:001.アフリカのブッシュマンの話から学ぶ「平等と不平等」https://amzn.to/3uILs0lコメント感想・質問・応援メッセージを書こう chino202024年3月10日離脱=死であるコミュニティに生まれなくて良かった返信 bigam2024年3月3日面白い話でした。ありがとうございます。平等にする努力をしないと不平等になっていってしまうこと、一部のコミュニティによっては平等であることが重要視されると理解しました。ただコミュニティに属しているだけで全員が平等であるべきという考えは良いのかと疑問に思いました。モチベーションが下がり可能性や他のコミュニティとの不平等が起きていってしまうのではないでしょうか。なので私は機会の平等や成果の平等など何よって平等であるかが重要なのではないかと思いました。返信 俊尚 佐々木2024年3月7日より深く議論しなければならないテーマなのだと思います。これは永遠の課題でしょうね。 に こ2024年3月2日本当に 小さな物しか仕留められなかったら時は、なんと言ったのでしょう。尊敬される事と、威信があると言うことは違うのですね。今はどんどん不平等な世界に進んでいる気がします。分断と言う言葉、あちこちで聞くようになりました。2返信 俊尚 佐々木2024年3月7日コメントありがとうございます。
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平等にする努力をしないと不平等になっていってしまうこと、一部のコミュニティによっては平等であることが重要視されると理解しました。
ただコミュニティに属しているだけで全員が平等であるべきという考えは良いのかと疑問に思いました。モチベーションが下がり可能性や他のコミュニティとの不平等が起きていってしまうのではないでしょうか。なので私は機会の平等や成果の平等など何よって平等であるかが重要なのではないかと思いました。
仕留められなかったら時は、
なんと言ったのでしょう。
尊敬される事と、
威信があると言うことは
違うのですね。
今はどんどん不平等な世界に
進んでいる気がします。
分断と言う言葉、
あちこちで聞くようになりました。