TOPトーク専門家毎朝の思考昭和の「大衆と前衛」みたいな一般社会蔑視が今もはびこってる問題09:04 2024年4月15日 7,885再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次ボランティア活動の在り方とは?社会正義と現代社会の歪みとは?ポストモダン思想と社会運動の変遷大衆とエリートの二分法の限界これからの社会議論のあり方とは?AI文字起こし(β版) # 昭和の「大衆と前衛」みたいな一般社会蔑視が今もはびこってる問題 おはようございます 佐々木敏奈央です 先日紹介した宮下翔子さんという研究者の書かれた 社会心理学領域における災害ボランティアの専門家の言説の検討 野党反当自治をめぐるマスメディア報道の問題性に関連して という論評です。京都民家歴史部会という学会で公開されているのですが これはpdfですが、URLを貼っておきます。 これはなかなか感慨させるような話です。 要するにボランティアはどうあるべきか あるいはそこで被災者との関係はどうあるべきかというのは 本来は被災者の目線で何を求めているのか それに合わせてボランティアの役割を考えるというところが一般的だと思うのですが 現状のいろいろな朝日新聞とかの報道を見ていると ボランティア絶対自由論みたいな、ボランティアに行くことこそがいいんだと どんなに混雑しようが、交通を途絶して迷惑になろうが ボランティアって素晴らしいんだみたいな言説が横行していて それはなぜなのかということを割に深く分析されている論評なんですよね。 その中で書かれてなるほどなと思ったのは ある意味、被災者はこうあるべきだというのをボランティアの側が押し付けていないかという そういう問いかけなんですよね。 これって ちょっと前に話題になった本で 社会正義はいつも正しいという本があったんです。 山形博さんが翻訳したんだけど その翻訳者の後書きをノートで公開したら 猛烈な批判が殺到してそのノートの後書き記事が取り下げられてしまったという ここでも紛勝、表現の自由侵犯事件が起きてるんだなって話だったんだけど この社会正義はいつも正しいって何で今の ヘミニズムだったりトランスジェンダーだったりとか あるいは左派社会運動とかなんかおかしな方向に来てるのはどうしてなんだ その源流には実はポストモダンの政治思想があるんじゃないかってことを解き明かした本なんですよね。 どういうことが書いてあるかって 手短に説明すると 我々は60年代70年代常に横厚からの解放みたいなのを求めてきたわけですよ 封建主義からの解放とかね でも21世紀に入るぐらいの頃からそういう横厚ってどんどんなくなって 我々の社会は非常に自由になっている そうやって自由で多様性を認める社会になってしまうと それを求めてきたね その解放を求めた社会運動が居場所がなくなってしまうって問題が起きてくる そこで彼らはどうしたかっていうと ポストモダンっていう80年代ぐらいに流行った現代思想ですよね 現代思想の潮流なんだけど そこから社会構成主義って考え方を引っ張ってきた 社会構成主義って何なのかっていうと 人がものを考える何らかのイデオロギーを持つ あれはどういう世界観を持つみたいなところについて その人が社会にはめ込まれている故に ねじ曲げてそういう価値観とかそういう考え方を持つに至ってしまってるんだと だから自分でも本人でも それが社会によって歪められてるってのは気づいてない はめ込まれてるからっていうね それを正すためには本人が気づいてないところを気づかせなきゃいけない っていうのが社会構成主義的な発想なわけですよね まさにそれがその多様性を認め自由になっていく社会の中で 社会運動がねより持続していくために求めてたことだったと つまり女性が私はもう自由ですからって言ってても いやそのあなたが自由って言ってるのはね 今の抑圧してる社会にそう思わせてるだけだと思わされてるだけだと だから本当あなたは自由じゃないんだっていうことをね 社会構成主義に基づいて追求するわけですよ これでもね何でも言えちゃうよね どんな反論してもそれはあなたは社会に組み込まれてるからそう思ってるだけだと 本当は違うんだって言い出したらもうそれで議論が終わりだし反論しようがなくなっちゃうよね だからまあ大変通合がいいんだけど一方で 議論をさせずキャンセルカルチャーみたいなものを生み出す土壌の一つになってるんじゃないかっていうのが その社会性がいつも正しいっていう本の主張だったんですよ まあこれね結構当たってる部分あるなーって感じがしました まあこの本実は結構ね戦場的というか煽ってる感じの本なんで あんまりこう真に受けすぎるとそれはそれで極端な方向に行き過ぎてしまうという危険性はあるんだけど まあ冷静に言えば当たってる部分はあるよね こういうねあなたはまだ騙されてる私たちが本当の社会の姿を見せてあげるみたいなのって 昭和の震災翌1960年代とか70年代吉本隆明とかいた頃ですよね あの頃の大衆と善営論みたいだなって 大衆と善営論って何かっていうとものすごくわかりやすくぶっちゃけて言ってしまうと 一般大衆というのはよくわかってないと社会のことをね だから大衆の求めるままに運動してたら運動おかしな方に行っちゃう そこで善営フロントですよねフロントマンであるその左派運動社会運動とかがちゃんと大衆を導いて より良い方向に進んでいかなきゃいけないんだと 向かわせなきゃいけないんだっていうのが大衆と善営論で でも今聞くと大衆と善営論って何を偉そうに言ってるんだって感じしますよね 実際60年代の学生運動、特に今の段階世代がやってた60年代末の学生運動って もう大学生がエリートじゃなくなってた時代だった それまで大学生は大変なエリートだったんだけど 段々段下の世代は人数が多いのもあって進学率がどんどん上がり かつては末博士か大臣かってエリート候補生だと思ってた大学生も 60年代後半の時点ではもう一般の人たち 要するに卒業しても社会人サラリーマンにしかなれない人たちぐらいで エリートではなくなっていく エリートでなくなっていくことに対する焦りから 逆にその大衆と善営みたいな俺たちは善営なんだっていうことを言いたがるってのが増えたんじゃないかな っていうのはあるかなと思うんですよ ある種の焦りによる主張ですよね でもまあ一般大衆と善営であるエリートを分けるなんて そもそも20世紀的発想であってもはや今の時代には全く適合してない 僕は前から言ってるんだけど今の社会っていうのはもう 膨大な数の専門家がこの複雑な社会のそれぞれの一部一部をになっていると歯車となって そういう職に基づいた有能な人たち知識を持つ人たちの相互作用によって社会が生まれてきてるんであって 決してテレビのコメンテーターとか大学の先生が導くような社会ではないっていうふうに言ってるんですよ もちろんねツイッターとか見てるともう訳のわからんおかしなこと言ってる人はいっぱいいるんだけど だからといってそれが全部でももちろんない だから一般大衆とエリートの区分け自体がもはやあんまり意味がなくて どうやってこの一般社会における様々な相互作用をいい方向に押していくのかっていうところの考え方の方が求められてるんじゃないかなっていうのは思うんですね そこにねなんか今更ながらその大衆と全員みたいなね あなたは自分の抑圧されている状況わかってないから我々が導いてあげるみたいな 古臭い考え方が浮上してきてるのは しかもそれが結構ねメディアとかでオッケーな力を振るってるっていうのは 何とも時代に逆行してるし 本当にマスコミそれでいいのかって思うんだけど変わんないよね彼らはね だからまあそういうのをとりあえず置いといて そうじゃないその社会公正主義とか大衆と全員みたいな議論にはまり込まないように我々は 社会のありようをみんなで議論していくっていうのが必要なんじゃないかなと マスコミをどう扱うかって今本当に最も重大かつ深刻な問題になりつつある気はしますよ ではまた明日 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚09:041.昭和の「大衆と前衛」みたいな一般社会蔑視が今もはびこってる問題https://kyomin.info/2024/04/06/post-0050/コメント感想・質問・応援メッセージを書こう ス・ギー2024年4月16日私は9.11以降からつい数年前まで社会運動に関わっていた時期があるのですが、「自分たちが世の中の真実を伝えて何も知らない市民を導くんだ」と本気で言っている人たちはまだまだいます。一番多く市民からの票を集めた自治体の首長を「市民無視政治だ」とビラに明記して糾弾していたりとか。だから深く関わる気にはなれなくて離脱したのですが、それでよかったと思っています。返信 俊尚 佐々木2024年4月18日貴重な体験談をありがとうございます。常に上から目線なので嫌われるってことをいいかげん気づいてほしいのですが……。 ジュリエッタ オータニ2024年4月16日これまた面白いです。1返信
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一番多く市民からの票を集めた自治体の首長を「市民無視政治だ」とビラに明記して糾弾していたりとか。
だから深く関わる気にはなれなくて離脱したのですが、それでよかったと思っています。