TOPトーク専門家毎朝の思考昭和時代の妖しさと情念について09:11 8月30日 6,122再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次70年代思春期のリアルな音楽と街昭和の怪しさと情念の根源とは大野雄二の音楽が秘めたる二面性現代に蘇る昭和の「怪しさ」の形現代社会が求める昭和の新たな魅力AI文字起こし(β版) # 昭和時代の妖しさと情念について おはようございます。佐々木敏夫です。 軽井沢は夜半からずっと雨が降っていて、 寒いですね、今日もね。最高気温多分17℃ぐらい。 もう一枚上着を重ねないとちょっと無理かなっていう感じの気温になってきてて。 まあでもね、人が少なくて本当に静かでいいなっていう。 基本夏は好きなんだけど、人が多いのが嫌いなので、 人の少ない、猛暑じゃない夏なら好きっていうふうにちょっと条件付けすぎだろって感じなんだけど。 夏山は気持ちよくてね、本当に爽快感があっていいんだけど、 人が多いのだけが難点で、アプローチもね、電車も混むし、バスも混むしで。 これからがいい季節なんですよね。東京はまだ暑いけどね。 だんだん遠くの街は涼しくなっていき、歩いても汗を拭かない季節がやってくると、 いよいよ歩く季節の本番だなっていうのが9月10月ぐらいになるとだんだん感じてくる季節感ですね。 しみじみしていると何となく昔の昭和のことを考える。 昭和って一体何だったのか。昭和の空気感って何なのか。 しばらく前に山歩いている時に仲間の一人が、彼は70年代生まれなので昭和はほとんど知らないんだけど、 佐々木さんって70年代って思春期だったんですかって聞かれて、 ああそうだよ、高校入ったのは1977年だから、もう本当に中学高校は70年代真っ最中でしたみたいなことを言ったら、 へーいいですね、かっこいいって。何がかっこいいのって。 だって山下敦郎さんとか竹内マリオさんとか、シティポップ全盛期に高校生だったんでしょ。めっちゃおしゃれじゃないですかって。 確かにその時代と同じだったのは事実なんだけど、中高の時にそもそもシティポップは聞いてなかったし。 あのおしゃれなシティポップ、ハッピーエンドとかティンパーアレイとか、 ああいう世界ってかなり特殊な一部の世界であって、大半の日本人はああいう世界とは接点を持ってなかったですよね。 当時とんがった若者はみんな洋楽を聴いてたんですよね。 ディープワープルとかレッドツェップリンとか、あれはもうちょっと前のドワーズとかね、ジャネス・ジョップリンとか。 そうじゃない方角を聴いてる日本人ってのはもう、大人だったら演歌とか歌謡曲だし、若者だったら本当にフォークとかですよね。 四畳半フォークなんて泥臭いね。 なんか二人で神田川の太る安アパートで同棲してるとか、国道沿いのアパートの2階に住んでるとトラックが通り過ぎると部屋が揺れるとか、 そういう寂しい音楽がいっぱいあって、すごい泥臭かったんですよね。 街も暗くて、今みたいにコンビニの明かりもなく、おしゃれさなんてかけらもなかった。 東京の街が今のようにおしゃれになったのは、本当にバブル期に地上げが行われて、古い建物が一掃されて、そこに新築のマンションやオフィスビルがどんどん建ってからって感じだ。 僕は大学入ったのは1981年、昭和の終わり頃なんだけど、その頃でもまだ全然街は暗くて、古い木造家具がいっぱいあって、 戦争が終わって闇市から復興してきたその中、流れがそのまま残っている感じだったんですよね。 良かったのかというと、全然良くなかったなと思う。 でもね、昭和期特有の、なんとも言えない怪しさって言っても怪獣の怪の方じゃなくて、妖艶の妖の方ですよね。 そういうエロチシズムとか怪しさとか観音的なものっていうのは確かにあったな。 しばらく前にジャズミュージシャンで作曲家の大野雄二さんが亡くなって、 大野雄二さんというと一番有名なのはルパン三世のテーマ曲ですよね。 それ以外70年代に結構有名な映画のテーマ曲がいくつか出かけている。 犬神家の一族とかね。あと人間の照明とか。 両方とも門川映画。門川映画は当時すごい批判が多かったんだけど、 もともと出版社だった門川が映画界に殴り込むかけて、 犬神家の一族や人間の照明、野生の照明、それから松江具作さんの出ている野獣しすべしとかね、 一連の様々なかっこいい映画を送り出して、当時すごい大ヒットしたんですよね。 大作で豪華な映画が中心だった日本映画の世界に、 アメリカンニューシネマみたいな感じの、ワイルドで粗雑なんだけども、 スピード感、疾走感あふれる、そやな映画をどんどん作ったというのが当時のかっこよさだったんですよ。 犬神家の一族はそんなにそやじゃないんですけど、すごく緻密な映画なんだけどね。 ジョン・カサベデスのグロリアとかね、そういうのに近い感じの雰囲気だった。 そういうかっこよくてスピード感あふれて乱暴な感じっていう門川の映画に、 大野裕司さんの音楽ってすごくマッチしてた。 今回このボイシー喋ってみようと思って、大野さんの音楽をアップルミュージックとかスポーティファイで色々聞いてみて思ったのは、 ジャズなんだけどストレートなジャズではない。 日本のジャズって言うと今はいろんな多様なジャズがあるんだけど、 戦後一貫してアメリカのかっこいいジャズをいかにそのまま輸入するかっていうところに注力してきた感じがある。 そうでなければ解釈の仕方なんだけど、大人の夜のおしゃれな音楽みたいなね。 カクテルドレスにタキシードで聴くみたいな。 そういうムードミュージック的な扱いをするかどっちかだったと思うんだけど、 大野裕司さんの音楽ってそうじゃなくてね。 こういう、さっきから話してる昭和の怪しさとかエロチシズムとか泥臭さみたいなものを根っこに持ちながら、 それをね、このファンクな16ビートとかね、美しいストリングスとかね、 そういうので上手くコーティングして表には見せない。 だから一見聴くとかっこいいスピード感あふれるおしゃれな音楽なんだけど、 その根っこに何かね、昭和の常年とかね、泥臭さとかみたいなのが潜んでる感じがするっていう。 そこがね、すごくいいんですよね。今聴いても。 今聴いても。 人間の照明の曲とかね、今聴いてもめちゃくちゃかっこいいですからね、城山中さん。 で、そうやって考えてみると、なんか昭和っていうものを我々が取り戻すってのはないと思う。 あんなクソ汚い、人間関係も濃密すぎて、同調性力強かった時代に戻りたいなんてもう全く僕は思わないんだけど、 でもあの時代が持っていたそういう怪しさとかね、スピード感とかエネルギッシュさとかね、 そういうものを今の時代に合わせて何らかテクノロジーとかでコーティングしたりして、 もう一度復興させるみたいなこともひょっとしたらアリなんじゃないのかなと。 今の時代はあまりにも脅迫されすぎていてつらいみたいなのもあるわけですよね。 だから、しばらく前に話題になった昭和のドラマの不適切にも歩道があるみたいなのが受けたりとかね。 なんとなく昭和のある種の怪しさみたいなものに懐かしさを感じる人ってのは結構増えてきている感じが。 懐かしさって新鮮さでしょうね、今の世代の人にとってはね。 そこのなんか昭和の怪しさと現代テクノロジーや現代文化とのマッチングみたいなのは、 なんか結構今後の一つのマーケットとしてあり得るんじゃないか。 マーケットっていうか、一つの文化の方向性としてあり得るんじゃないかっていう感じはします。 というわけで今日は雨の軽い沢で昭和の話をしてみました。 ではまた明日。 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚09:111.昭和時代の妖しさと情念についてhttps://www.youtube.com/watch?v=Kyl7fgvV1ooコメント感想・質問・応援メッセージを書こう くろすけ9月1日妖しさ、という表現、わかる気がします。大声で主張しない生命力というか…生きていくこと、生きることにまつわる要素が含まれているような気がする、そんなことを考えさせられました。返信 俊尚 佐々木9月3日「大声で主張しない生命力」、素敵な表現です。 まーく8月31日今回も面白かったです!大野さんのジャズに流れる泥臭い情念や、昭和のエネルギッシュさがすごくかっこいいですね!なるほどなーと思って、思わずSpotifyで探しました笑佐々木さんの仰るその昭和の妖しさや情念って、たぶん、立川談志が効率重視の文明より無駄の中に宿る文化を守れと語った江戸の風であり、バタイユの言う役に立たないことに命を燃やす無駄でヘンテコな情熱なのだと感じます。。。笑佐々木さんの仰る昭和の妖しさとテクノロジーの掛け合わせに惹かれます!配信をありがとうございます!返信 俊尚 佐々木9月3日効率や秩序で包みきれない、はずれた部分ですよね。妖しさって。1 ユンユン8月31日小学生低学年?頃にシティポップを耳にしていました。きっと私達時代の方も色々聞いているかもです。tokimekiレコーズのライブに行っても一回り年上くらいの方が多くて、楽しそうでした😊良いなぁ、っていう気持ちわかりますが、昔は今の様に気軽にライブとか行ってない気が…今でも新鮮な音楽、素敵です💓返信 俊尚 佐々木9月3日tokimeki recordsのライブに行かれたのですね。羨ましいです。 naomi8月31日同じ世代を過ごしていても昭和の印象が少し違っていて面白いです。私の1970年代は、郷ひろみを追いかけ、角川映画を見て、バイクの免許を取り、夏はテニス、冬はスキーが定番の青春時代で、明るい印象です。バブル期に差し掛かる時に、小諸から東京の飯田橋に就職で転居しました。でも、確かに、東京は、怪しかったですね〜(笑)返信 俊尚 佐々木9月3日70年代文化、懐かしいです。 芳賀博章8月30日いつも楽しみに拝聴させて頂いてます。大野雄二さんの楽曲についてのコメントは腹落ちしました。私は麻倉さんの「ミステイトワイライト」が好きな曲です。1返信 俊尚 佐々木9月3日ありがとうございます。 もっと見る
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大野さんのジャズに流れる泥臭い情念や、昭和のエネルギッシュさがすごくかっこいいですね!
なるほどなーと思って、思わずSpotifyで探しました笑
佐々木さんの仰るその昭和の妖しさや情念って、たぶん、立川談志が効率重視の文明より無駄の中に宿る文化を守れと語った江戸の風であり、バタイユの言う役に立たないことに命を燃やす無駄でヘンテコな情熱なのだと感じます。。。笑
佐々木さんの仰る昭和の妖しさとテクノロジーの掛け合わせに惹かれます!配信をありがとうございます!
tokimekiレコーズのライブに行っても一回り年上くらいの方が多くて、楽しそうでした😊
良いなぁ、っていう気持ちわかりますが、昔は今の様に気軽にライブとか行ってない気が…
今でも新鮮な音楽、素敵です💓
大野雄二さんの楽曲についてのコメントは腹落ちしました。
私は麻倉さんの「ミステイトワイライト」が好きな曲です。