TOPトーク専門家毎朝の思考スギと広葉樹が混在する四国の「橋本山林」の美しさ09:39 9月10日 4,705再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次四国の自伐型林業「橋本山林」とは多様な樹種が織りなす森の保全荒廃する日本の山林が抱える課題100年単位で考える林業ビジネス自然災害から森を守る仕事道の秘訣AI文字起こし(β版) # スギと広葉樹が混在する四国の「橋本山林」の美しさ おはようございます。沢木としなおです。 昨日もVoicyで話したんだけど、徳島の紀東村という中川の源流にある本当に山深い土地に来ていて、四国のこの険しい山と深い谷、満喫しています。 自伐型林業をやっている橋本さんという方がいて、その橋本さんの森にも行ってきました。 自伐型林業って何かというと、自分で伐採するという意味で、要するに今までは山林を持っていて、その山林を持っている人が伐採業者に頼んで、木を切ってもらって外に運び出すという形なんだけど、 そうじゃなくて、自分で山を持ち、自分でその木を切り出して、それを売るという、ある意味全て100%自分たちでやろうというのが自伐型伐採。 最近かなり注目されているらしいんですよね。 橋本さんはこの木島村の少し下にある町で、中町内で山を作って営んでいるんだけど、 橋本林業とかいうのは会社名じゃなくて、橋本山林という名前で名乗っている。 なんで山林なのか林業じゃないのかというと、林業というイメージとしては常に伐採して木を切り出しているというイメージがある。 でも橋本さんのところでは、もちろん木も伐採するんだけど、やっぱりその山全体を育てていく。 山全体を育てていくためには、例えば杉林なんだけど、杉を全部開発する、全部切っちゃうと、 日が届くようになって、きっかけに地面が乾き、そして根っこもなくなってしまうから山が荒れやすい、土石漬になりやすいみたいなことが起きる。 そうなってしまうと山が復活するのが難しくなるので、そもそも山が荒れないような形で林業と森の保全みたいなのを同時に維持していこうという考え方で、 だから橋本さんの山林に行くと驚くのは、杉が中心で杉がいっぱい生えているんだけど、杉と杉の間にモミとかカエデとかシュロなんかも生えている。 いろんな樹種がたくさん生えているんですよね。 その中に点々と杉がある。しかも杉もとにかく太くなったら全部切るみたいなことをやらないで、ずっと育てていく。 100年前からの太い杉とかもある。でも100年前だとそのまま切るんじゃなくて、いい杉は200年まであるいは300年までどんどん育てていく。 悪い杉から切っていってそれを売りに出すみたいなね。そういう形でサイクルしてるんですよね。 でもそれってビジネス的にどうなんだみたいな疑問があって、要するに全部の木をどんどん切っていかないと儲からないんじゃないかという話とか、 あと最近は昭和の戦争が終わった頃にこれから住宅難になるから、日本全国がやけの腹になって、とにかく住宅を建てなきゃいけないというので林野町が杉ヒノキを作れというふうに全国の林業に葉っぱをかけて補助金も出して、すごい勢いで増林させたわけですよね。 だからこの中町のあたりも本当に杉橋だらけなんだけど、結果的に日本の杉って特にこの辺なんかそうなんですけど、すごい急斜面で増林してるから、木を切るのはできてもそれを出荷するのがめちゃくちゃ大変だと。 河川を引いて吊り下げて出したりするとすごいお金がかかるらしいんですよね。 そうするとカナダとかシベリアとかに生えているような平地の巨大な森林ですよね。そこから大量に出荷される外材にはもう勝てない。 結果的に日本の林業は外材に負けてしまって売れなくなる。売れなくなるから杉林、ヒノキ林も放置される。 結果としてどんどん山が荒れていくという、そういう良くないスパイラルに入り込んじゃったっていうのが今の日本の現状なんですよね。 それこそ奥多摩とかいろんな山に行くと杉の植林されている森っていっぱいあるんだけども、行くと本当にそこら中木が倒れていて 間伐もされてない。つまり細い木は全部倒して大きい木を育つみたいなことをやってないもんだから、そこら中で密集しちゃっている杉が。 密集しすぎたおかげでその木と木の間にも下草が生えなくなって他の木も生えてこないから、どんどん荒れてるんですよね。 その荒れたところにさらに杉って根っこが浅いので土砂が流されやすい。 だからもう材木が散らばっている木、下草が生えてない、ひょろひょろ伸びた杉だらけっていうのが割に日本全国広がっているというのはいつも登山すると感じるんですよ。 でもこの橋本山林、橋本山の森に行くと全然違っていて そうやって木と木の間にいろんな樹種がわーっと生えていて、ところどころに杉が生えている感じ。 なおかつその太い良い杉はどんどん残していってっていう感じなんですよね。 でもそうやってたくさん杉を取らない、杉の木を伐採しない なおかつ杉が今そんなに売れないという状況の中でどうやって食っていくのかっていうのがなかなか難しいなと思って それを一緒に行った人たちの一人が質問してみたら、確かにそれだけで食っていくのは非常に難しい。 だから今こういう森の保全の形があるんだ、そういう方向性があるんだってことで 広める活動をしてその耕資料とかも入ってくるし あとはこの橋本三林の見学ツアーというかエコツアーみたいなのをやって そこからの収入もあったりとか、ある意味林業だけで食っていくというよりは そういう文化的なものを含めてブランディングして それでビジネスにしていくっていう形にしている。 とはいえこの橋本三林みたいな形も広まっていけば この橋本さんのやり方みたいなのが一般的になってくると それだけで食えなくなる可能性がありますよね。 広視に呼ばれなくなっちゃうよね。 だったらそれはまたその時に考えればいいやと。 つまりこういう林業というか森っていうのは100年単位です。 すごいですよね、100年単位。 だから今自分の代ではこういうやり方をしているんだけど 自分の子供の代にはまた違う新しいビジネスが生まれてくるかもしれない。 期待しながらでも自分がちゃんとその子供の代あるいは孫の代に 引き継いできるようないいことをやっていく。 つまり森をちゃんと守っていくみたいなことをやっていくしかないんだってことをおっしゃっていて なるほどねと長いスパンでものを考えつつ 同時にビジネスも成立させながらっていう ある種の非常に難しいバランスの中で このすごい森を維持していくってことをやってるんだなと。 すごい勉強になりました。 河川を使って吊り下げて伐採した木を出荷するってやり方をしない つまり自分たちだけで自伐で自分の伐採で木を切っていくってやり方をしているので そのためにその木を運び出すための仕事道ですよね。 その仕事道みたいなのを網の目のように森の中に張り巡らしていて 150ヘクタールぐらいあるところに それが全長30キロぐらいになっている。 その道をどうやってつけるのかってすごい考えられていて 例えば道を作ったおかげで土砂崩れが起きないようにするためには なるべく斜面をあまり深くえぐらない方がいいよねとか あるいは水が流れてくるこの水路ですよね その水の流れをうまく制御しないと その水の流れが土砂崩れを引き起こすかもしれない。 雨が多いですからねこの辺は。 その土砂崩れが起きないような水流の作り方を一生懸命考えられて うまく分散して、例えば沢沿いに全部水を集中させると その沢が水であふれ返ってしまう可能性があるので 尾根に水を流して、その尾根から少しずつ両側に水が垂れてくるような形にすれば 一気に集中的に水が流れないように色々と考えられているわけですよね。 なんかこう、気上の空論でねスローガン的にエコみたいなことをみんな言いたがるんだけど 実際に現場でやってる人のこういう自然破壊を起こさないための考え方とか そういう土砂崩れを起こさないための姿勢みたいなのは すごいリアルで、全然スローガンとは関係ない世界なんだなっていうのを 見聞きして感動しました。 この橋本山林ね、見学ツアーもあるみたいなんで 皆さん良かったら是非行ってみてください。 ではまた明日 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚09:391.スギと広葉樹が混在する四国の「橋本山林」の美しさコメント感想・質問・応援メッセージを書こう ぽよぽよ13時間前この手の理想(環境保全)と現実(収入の確保)のギャップの話は、「やっぱりそれだけで食べていくのは難しいよね」と、事業の継続性に疑問は残るが致し方ないという後ろ向きな結論で終わるのが通常だと思っていたのですが、「文化的側面も含めたブランディング」という言葉に込められた佐々木さんの前向きなまなざしにハッとさせられました。最初から「これはダメだ」と決めつけていては何も変わっていかないですよね。橋本氏が次世代に対して前向きでいらっしゃるのも心強いですね。返信 K Kach9月11日理想の林業かもしれないが、それだけで成り立たない事業を、他者に広げるコンサルで儲け、それが儲からなくなったら、他のこと考える。そう理解したんですけど、佐々木さんはどう思われたのか?1返信 花鳥風月9月10日山を育てる、初めて知ることばかりで、2回聞きました。橋本さん、有り難く、素晴らしい存在に佐々木さんが出会えたことにも感動します。4返信 Atom s9月10日すごいな。全部自分達で解決しようとせず、子や孫世代の「攪乱」を信じている。5返信
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橋本氏が次世代に対して前向きでいらっしゃるのも心強いですね。