TOPトーク専門家毎朝の思考コメ騒動で考える社会のレジリエンス07:08 8月31日 6,313再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次コメの需給変動、その根本原因を探る90年代と現代、コメ消費の変化とは?小さな変動が招く「ブルーウィップ効果」最適化が生む脆弱性、原油調達の教訓不測の時代に必要な社会のレジリエンスAI文字起こし(β版) # コメ騒動で考える社会のレジリエンス おはようございます。 沢木敏奈央です。 軽井沢は雨が上がって、浅間山もだんだん見え始めたかな。 気温が17、18度ぐらいで寒かったんだけど、急激に上昇してきましたね。 20度を超えているかなって感じ。 この前日本放送の飯田浩司さんの番組に出てて喋ったんだけど、 今年米が余っててですね、 去年備蓄米を大放出したのを逆に今買い戻そうとしている。 そうなるよなって話なんだけど、結構マスコミの一部には 放出したり買い戻したり、 方針が一貫していないとかですね、 買い戻すぐらいなら放出しなかったらよかったんだみたいな 論調の記事がちょくちょく出ていて、 どの口でそれを言うのかっていう感じですよね。 去年放出しなかったりしてなかったで政府は無策だって 騒いでたのに違いないわけで、 ある程度、 受給バランスを考えながら放出したり備蓄したり っていうのを繰り返すのは当然の話じゃないかなと思うんです。 そもそもなんでこんなに米が足らなくなったり余ったりしているのか もう少し根本のところを考えなきゃいけないだろうな。 一つは、政府の意味があまり的確にうまくいかなかったというのがある。 その背景には猛暑で米が取れなかったっていう 去年おとどしの気候の条件があり、 それ以外にも、例えばインバウンドがすごい勢いで増えて 結果としてそこで米の消費量が増えたっていうのも多分あったんでしょうね。 もう一つの要因としては、 米の価格が上がってくると みんな少しずつ買わなくなっていく。 昔だったらね、例えば90年代にも一度米がすごい足りなくなったって時期があって あの時は僕も鮮明に覚えてるんですよね、新聞記者だったから。 米が取れない、大変だっていうので タイとかからインディカマイを急遽緊急輸入したりとかした。 インディカマイを日本のジャポニカと同じように食べるってなかなか難しくて そもそもそんなに粘り気がない。 粘り気がないから逆にチャーハンとかカレーとか ピラフとかね、そういうのにするにはすごい適してるんだけど あと同時にインディカマイって香りのいいやつになると 日本の米とは違う香りがしますよね。香ばしい感じのね。 それがすごい日本の当時の消費者の不評で なんかインディカマイ臭いみたいなこと言われて かわいそうにインディカマイ美味しいのにと思ったんだけど 言い方を変えると逆に見れば当時の90年代の日本人 今から30年前ですけど やっぱり日常的にすごい米を食ってたってことなんですよね。 じゃあ2020年代現在に戻って我々はそんなに米を食ってるのか? というと、食ってる人は食ってるんだけど 米だけじゃなくなってきてるよね。 米がなければパン食えばいいじゃんとかね。 うどんやそばやパスタみたいな麺もあるよね。 かなり主食も多様化してそんなに米を食わなくなっている。 という状況の中で、例えば米の値段が上がってくる。 例えば1キロ3000円が3300円とかになれば まだまだこれは買うかなって感じなんだけど これが4000円ぐらいになってくると いやこれ無理っていうので一気にみんな 麺とかパスタとかパンとかに逃げてしまう。 つまり米じゃなくても他の選択肢があるっていうことで 米を買わなくなっちゃうっていう問題が起きるわけですよね。 そうすると一気に米が余ってくるわけですよ。 経済学にはブルーウィップ効果っていうのがあって ブルーってのは牛ですよね。 ウィップはムチ。 つまり牛を叩くためのムチみたいなもので 手首がちょっとだけひねりを返すんだけど そのムチの先の方でムチが大きくしなってバンと叩く。 どういうことかというとちょっとした消費の減り 需要の減りみたいなものが大きくうねって 供給側に大きな影響を与えるみたいなね。 みんながちょっとだけ買い控えたりするとそれでワーッと 値段が下がったら上がったりしてしまうっていうね 小さな変動が大きな効果をもたらすっていうのが ブルーウィップ効果っていうらしいんだけど そういうのは実際米で起きてしまっている。 これって結局はあまりにも米の受給バランスを 最低化しすぎたせいってのもあるんじゃないかな。 これ原油の調達とかも同じですよね。 やっぱり安い値段で大量に調達したい。 そうすると湾岸諸国からフルンズ海峡に持ってくるのが一番いい。 ていうのでそこに最低化しすぎた結果 フルンズ海峡をあんな空な感じで閉じてしまうと 大混乱に陥って急遽他の国から 調達先を探さなきゃいけなくなってしまう。 さすがにそれじゃもうまずいというので今 完全なる最低化よりも経済保障の観点で 多少値段が高くても必ず調達できるっていう方向に持っていこう そういう話にだんだん傾いてきているわけですよね。 だから米もそれと同じことで 完璧に受給バランスを最低化するんじゃなくて ある程度遊びを持っておかないとやっぱり こうやって猛暑が続いたりとか いろんな気候変動の要因があったりとか あるいは原油の値上がりみたいなものとか あるいはウクライナ振興みたいなのが起きて 農産物が輸入できなくなるみたいな事態も可能性があるわけですよね。 だからやっぱりある程度の遊びを持っておくということが 今後の時代には求められているし そのためにゆるゆると受給が減ったり増えたりしても 大丈夫な余裕を作る。 それこそがレジリエンス、つまり回復力の実現につながるんじゃないかなという感じはいたします。 これからは最低化じゃなくてやっぱりレジリエンスなんじゃないのか ということを考えるんですよね。 ではまた明日。 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚07:081.コメ騒動で考える社会のレジリエンスコメント感想・質問・応援メッセージを書こう monochromepiano8月31日😊・61返信
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