TOPトーク専門家聞き手のオキテ 耳をすます人の思考と実践ゼミ#08 ただそこにいる、という究極の聞き方 ー『モモ』ミヒャエル・エンデ①14:01 5月4日 64再生 問題を報告する 再生する シェアする あなたの「聞く」「話す」コミュニケーションに関するオススメ本あれば、ぜひコメント欄で教えてください📖AI目次ミヒャエル・エンデ『MOMO』の聞く力MOMOが実践する「ただ聞く」真髄対話相手に自己解決を促すMOMO「何もしない」聞くことの困難と意義『MOMO』に学ぶ「聴く」ことの原点AI文字起こし(β版) # はじめに Voicyチャンネルをお聴きのあなた、おかえりなさい。もしくは、はじめまして。 聴き手の掟、耳をすます人の思考と実践積み、パーソナリティの日沖則雄です。 この番組は、聴くことをもう一度問い直す声の積み、 ラジオパーソナリティファシリテーターとして活動する私が、 良い聴き手であるために、日々考えていることや実践をお届けしながら、 リスナーのあなたと共に聴くことを深めていきます。 さて皆さん、連休中いかがお過ごしでしょうか。 月曜日ということで雑談会2回挟んだ後に、いつものフォーマットに戻していこうかなと思うんですけれども、 これからいろんな本を紹介しながら、僕もめちゃくちゃ読書家というわけではないんですけど、 読むことが好きなので、その中でちょっと聞くということに関するお話を、 本の紹介を交えながら、ちょくちょくやっていきたいなと思っております。 連休中ですね、読書に粗心でいる方ももしかしたらね、 寸読症かやっている方もいらっしゃるかもしれないんですけれども、 今日は僕が、僕自身がですね、人生の中でも随地大事にしているある本の紹介をさせてください。 では次のチャプターからよろしくお願いします。 # 思考:何もしないって、実はすごく難しい。 今回ご紹介するのは、ミハエル・エンデ作 「MOMO」です。 「MOMO」という作品のことをご存知の方いらっしゃいますでしょうか。 結構有名な本なので、実際読んだことがあるという方も子供の頃いらっしゃるかもしれないですね。 今日初めて聞いたよという方も、知ってるけど読んだことないよという方も全然大丈夫です。 この主人公のMOMOという女の子が出てくるんですけれども、 彼女がとある街外れの遠景劇場の廃墟にある日住みついてくるんですよ。 身寄りもなくお金もなく、別に何か特殊な能力があるというわけではないんだけれども、 不思議なことに街の人たちが次々とMOMOのところへ集まるようになってきます。 悩みを抱えた大人から子供たちから、何かに行き詰まった人とか喧嘩してるような人たちとか、 みんなMOMOのところにやってきて、街の人たちはMOMOのところに行ってごらんというふうに言うわけですね。 そんなMOMOにできたことが何かというと、人の話を聞くということなんですね。 本の一節があるので読み上げますと、 小さいMOMOにできたこと、それは他でもありません。相手の話を聞くことでした。 何だそんなこと?と皆さん思うでしょうね。話を聞くなんて誰にだってできるじゃないか。 でもそれは間違いです。本当に聞くことのできる人は滅多にいないものです。 そしてこの点でMOMOは、それこそ他には例のない素晴らしい才能を持っていたのです。 もうちょっと続きますね。 MOMOに話を聞いてもらっていると、バカな人にも急にまともな考えが浮かんできます。 MOMOがそういう考えを引き出すようなことを言ったり質問したりしたというわけではないのです。 彼女はただじっと座って注意深く聞いているだけです。 その大きな黒い目は相手をじっと見つめています。 すると相手には自分のどこにそんなものが潜んでいたかと驚くような考えが浮かび上がってくるのです。 他にも自信をなくしたような人は、自分自身への信頼や自信を取り戻したり、 優柔不断な人ははっきりとした意志が持てるようになったり、 殴り合いの殺し屋に発展するような、めちゃくちゃな喧嘩をするような男の人が出てくるのです。 彼らがMOMOの前でワーッと言い合っているのを気づいたら、 あ、そういうことだったのか、みたいな。 お互いの思い違いとか勘違いがだんだんMOMOに話しているうちに分かってきて、 最終的にはめちゃくちゃ仲直りするみたいな。 そんなシーンが出てきたりとか。 MOMOという女の子は人の話を聞くことができる。 そして彼女は何もしないんですね。 アドバイスもしないし、解決もしないし、励ましの言葉を言うわけでもないし、 ただただそこに座って相手の話を聞く。 ただそれだけ。 それがMOMOという女の子なんです。 やっぱり僕たちって誰かの話を聞くときに、聞き手の置き手なんてやってますけど、 じゃあ何をすればいいだろうってスキルというか、 どうやったらっていうことをついつい考えちゃうと思うんですよね。 どういうふうに合図打ったらいいのかとか、 どういうふうに言葉を返したらいいのか、 どうしたらいい質問ができるのかとか、 何かをするっていうところからスタートしてしまいがち。 もちろんこういう話も後々していくことにはなるんですけど、 このMOMOという女の子が持っているのはそういったスキルとかテクニックではなくて、 あり方なんですね。 存在をする。その人の目の前でただただ存在をして聞く。 ただそれだけ。 そうすると話し手というのは自分で勝手に答えを見つけていくということが描かれているんですね。 繰り返しになりますが、そういったスキル、テクニックももちろん大事なんです。 あくまでファンタジーと言われてしまえばそれまでなのでね。 そういうことも考えてはいくんですけれども、 やっぱり何をするよりもその前に、ただ話す人の前にいること。 そこにいること。 本当にそれ自体が聞くということだと思うんですよね。 もしあなたが誰かに話聞いてもらったなっていう風に思う経験があったときに、 どうでしょう?すごくいいアドバイスをしてくれたかもしれないですね。 聞いてくれた人が。 もしくはすごく共感をして、そうだねそうだねって気持ちに寄り添ってくれた。 挨拶を打ってくれた。表情豊かだった。 いろんな嬉しい聞き方をしてくれていたと思うんですけれども、 それ以前に話したくて仕方ない、もしくは話さざるを得ない、 そういうあなたの前にとにかくいてくれた。 それがまず何もって嬉しいことだったじゃないですか。 逆にね、どれだけ気の利いた、エッチの利いた質問を聞いてくれたとして、 なるほど、こういうことだったんだなって、 すごく自分に思いつかないような言葉の言い回しで返してくれた。 でも何かちょっと話し終わったと釈然としないなじゃないけど、 いろいろ言ってくれたけど、なんかなぁみたいな、 そういう経験ももしかしたらあるかもしれないですね。 わかんないですけど、本当に全身全霊で話したい私の目の前にいてくれたのかどうか、 なかなかちょっと概念的な話になってしまうかもしれないんですけれども、 本当にただただいること、それをももという女の子に教えてもらったんですよね。 このももというお話ですね。 まあまあの分厚さなんですよ、実は。 ちょっと自動文学ではあるんですけれども、それなりのボリュームあるので、 大人でもね、結構ちょっと時間かかっちゃいそうなと思うかもしれないんですけど、 僕はこれを小学校の1年生の時に読みまして、 これを小学校1年生の男の子に与えたご両親っていうのが、 自分の両親ながらなかなかすごいなと思って、 もちろん親なんでいろいろ感謝することはたくさんありますけど、 今までの人生で与えてもらった中で、多分死ぬまで感謝し続けるだろうことは、 小学校1年生の僕にももを渡してくれたことですね。 僕にとってはそれくらい人生のバイブルといえる作品ですし、 このキクということですね。 それこそシャープゼロの回を聞いてくれた方は、 あ、なるほどねってもしかしたら思ってくれるかもしれないですけど、 僕にとってのキクってどういうことなんだろうということを考えるときに、 いつも立ち戻るのはこのももという作品であり、 ももという女の子の在り方だったりするんですよね。 時間があるときに、もしくは自分の中でふと立ち止まったりとか、 何か見直さなきゃいけないなっていうときに思い出す。 僕にとってもそういう大事な作品なので、 このラジオのキクというテーマの中で、 いろんな本を紹介していきたいなと思っているんですけれども、 ちょっとこの本は時間をかけて紹介したいなと思いまして、 今日お話をさせていただきました。 聞くことができるというももという女の子の話ですね。 ということで次のチャプターで、 今日の実践編に移りたいと思います。 # 今日の実践とまとめ はい、ということで今日の実践編です。 あなたが人の話を聞くときに 何もしないでただそこにいるということをやってみてください。 まあこれもまた難しいですね。やっぱりついついこう まあまあ普通だったらね、なんかその合図チームをしたいだろうし、こう返事もしたいだろうし。 まあそれは全然やってもらって大丈夫なんですけど ただね、こう何もしないって改めてやってみようとすると本当に難しいし、 いかに自分が誰かの話を聞いているときに 喋りたくなっているか、自分の中から言いたいことが出てくるかっていうのが 何もしないと一回思ってみると改めて こんなになんか喋りたい自分とか何かをしたい自分が出てきちゃうんだなっていうのが 分かるんじゃないかなと思います。 僕自身はそうですね、このモモという女の子の聞き方をずっと前から知ってるにも関わらず やっぱりこう人と対話をしたりとか話を聞いているときに なんかすごい喋りたい、喋りたくなっちゃってる自分がいるなっていうのは今でも よく思います。いつも思います。 ちょっとそんな体験をしてみていただけたらと思います。 誰かの話を聞くときに何かをする、何かを自分から喋るっていうのを 一回もやめてみて、質問もしなくていいです。気の利いた返しもしなくていいです。 アドバイスもなしで、ただただ 受け取る、聞く。 それだけに集中をしてみるということ。 もしできた方がいたらですね、コメント欄の方にやってみましたよ、こうでしたよ。 もしくはやってみようと思ったけどやっぱ難しかったやつ、何でもいいのでちょっと実践の感想を教えていただけたらと思います。 これ聞くっていう行為だけに限らないですね、何もしないっていうのはそもそもすごく難しいことです。 何かをする方がよっぽど楽だったりしますよね。 そんな実演編ですね、ぜひ トライしてみていただけたらと思います。 桃の話はちょっとですね、いろいろできるので ちょっと連休中のというところもあるんでね、平日平常回ではあるんですけれども、もう少しだけちょっとこの桃の話をさせてください。 また次回もお付き合いいただけたらと思います。 はい、では今日の放送いかがでしたでしょうか。 このゼミは正解を伝える番組ではなく、リスナーのあなたとともに考え続ける番組です。 思ったことや気づき、また新たに生まれた問いなど、お聞きのご意志のコメント欄から気軽に書き込んでみてくださいね。 お相手はヒヨキノリオでした。また次回のゼミでお会いしましょう。 それでは元気でいってらっしゃい。 もっと見る #書籍 #傾聴 #聞き方 #聞き手のオキテ 聞き手のオキテ 耳をすます人の思考と実践ゼミ日置ノリオ01:251.はじめに09:452.思考:何もしないって、実はすごく難しい。02:523.今日の実践とまとめコメント感想・質問・応援メッセージを書こう Chikke6月10日「なにかをしない」のは難しく、「なにかをする」ほうがよっぽど楽。という言葉にはすごく納得しつつ、よく考えれば不思議だなと思いました。先日、友人がひどく落ち込んでいて、「励ましたい」と思いつつもなんと声をかければいいかわからず、黙っていたらどんどん彼女が沈んでどんよりした空気が流れました。その後、そっと甘いものを差し入れましたが、「なにかをしない」って本当に難しいし、励ましの言葉をかけなかったことが彼女にとってよかったのかなんなのか、モヤモヤするばかりです。1返信 日置ノリオ6月15日お友達がおちこんでいるとき、「共にいる」相手でいれていることがまず素敵なことだと思います。その上で、お相手はChikkeさんにどんな風に「いて」ほしいのか。その時の場に限らず、ながく、耳をすまし続けてもらえたらと思います。
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先日、友人がひどく落ち込んでいて、「励ましたい」と思いつつもなんと声をかければいいかわからず、黙っていたらどんどん彼女が沈んでどんよりした空気が流れました。その後、そっと甘いものを差し入れましたが、「なにかをしない」って本当に難しいし、励ましの言葉をかけなかったことが彼女にとってよかったのかなんなのか、モヤモヤするばかりです。