TOPトーク専門家聞き手のオキテ 耳をすます人の思考と実践ゼミ#23 耳をすますための「孤独」のすゝめ ー『スマホ時代の哲学』谷川嘉浩11:44 5月19日 46再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次『スマホ時代の哲学』が問う現代の孤独ハンナ・アーレントが定義する孤立と孤独スマホが助長する「寂しさ」のメカニズム失われた「自分との対話」を取り戻すには没頭する趣味がもたらす心の内省時間AI文字起こし(β版) # はじめに Voicyチャンネルをお聴きのあなた、おかえりなさい。もしくは、はじめまして。 聴き手の掟、耳をすます人の思考と実践ゼミ、パーソナリティの日沖範雄です。 この番組は、聴くことをもう一度問い直す声のゼミ、 ラジオパーソナリティファシリテーターとして活動する私が良い聴き手であるために、 日々考えていることや実践をお届けしながら、リスナーのあなたとともに聴くことを深めていきます。 昨日はですね、朝の時間の使い方というテーマに絡めて、 安財雄貴さんの静かな時間の使い方という本の話をしました。 実はですね、安財さんがこの本を書く上で影響を受けた本があるというふうにおっしゃってまして、 今日はちょっと続きのような形で、その本についてお話ししていこうと思います。 # 思考:孤立・孤独・寂しさ、自分自身の声を聞くこと 昨日ご紹介した静かな時間の使い方を書くにあたって影響を受けたと安西さんがおっしゃっている本がですね スマホ時代の哲学 失われた孤独をめぐる冒険 という本です これは谷川よしひろさんという京都在住の哲学者の方が書いた本なんですけれども 谷川さんは実は僕と同い年の平成2年生まれでして 前々から同い年でこんな人いるんだと思ってちょっとウォッチしていた方なんですけど 最近すごいいろんなメディアに出たりとか本を執筆されたりとかですね スマホ時代の哲学というのも非常に話題になった本です その中でですね このタイトルにもあるようにですねスマホ時代 スマートフォン 当たり前になった時代で考えることとかどういうことなのか 我々ってどういう世界に生きているのかということを いろいろ哲学的に問い直してくれるすごく面白い本なんですけれども 今回はテーマを絞ってですね 孤独 このサブタイトルにもあります 孤独という言葉について考えてみようと思います この本の中で引用されているのがですね 孤立と孤独と寂しさ この3つで考えてみましょうと言っています これはですねハンナ・アーレントという哲学者の方が提唱している定義らしいんですけれども 一個一個ちょっとお伝えしていきますね このハンナ・アーレントは一人であることというのを3つの様式に分けていますと これが孤立と孤独と寂しさですね なんとなくそれぞれ似たような言葉に聞こえるかもしれないんですけれども まず孤立 これは他の人との繋がりが立たれた状態だそうです 言い換えると何かを成し遂げるために必要な誰にも邪魔をされずにいる状態ということだそうなんですね 何かを学んだりとか本を読んだりとか 他の人の存在から守られていることが必要である状態を孤立と読んでいるそうです 孤立ってちょっとネガティブなイメージありますけれども 逆のニュアンスで取られていますね 自分自身で集中して何かに取り組めるように他者から切り離された状態が孤立 そして孤独ですね 孤独とは沈黙のうちに自らと共にあるという存在のあり方 なんかちょっとおしゃれな言い方ですね 谷川さんはこれを心静かに自分自身と対話するように思考ができている状態 自分自身と過ごしながら自らと対話する思考ができている状態のことを孤独と言っています 要するに孤立というのは完全に一人ぼっちなんですけれども 孤独は実は自分自身と共にいる状態 自分自身との中で対話 昨日の静かな時間の使い方の言葉を使っていますと リフレクションができている状態 これが孤独というんですね じゃあ寂しさとは この寂しさというのはですね ハンナ・アレントさん曰く 他の人々と一緒にいるときに最もはっきり現れてくる状態だそうです これ皆さんも耳覚えがあるんじゃないかなと思うんですけど 完全に一人きりでいるより 自分以外の周りがなんだかすごく楽しそうな時ほど寂しさって感じませんか 自分自身が一人でいることよりも 自分は周りのみんなの中に入れていない 他の人たちを意識した瞬間に 孤独とか孤立というよりも寂しさが現れてくる 寂しさとは 誰か人と共にいることで初めて生まれる感情だ という風に言っているんですね なるほどと つまりこのスマホ テクノロジー社会のインターネットとかSNSとか そういうのも全部含めて 寂しさからくる誰かと繋がりたいとか 退屈な時間を埋めたいというところに 非常に刺激をされているわけなんですね ちょっとでも時間があったらスマホを触って SNSとかネットニスとか LINE返してみたりメッセージを見てみたり ただこの寂しさというところからくる 集中力の欠如というか マルチタスクですね 常時接続されている中であれもこれも どんどん意識が外側にいってしまう ということが余計に寂しさを増幅させてしまう その根っこにあるのは この孤立 一人きりでいられる状態ということがなくなって 孤独 自分自身と対話し思考する時間が 失われてしまっているからだ というふうに この著者の谷川さんは述べているわけです だからそうですね 僕が以前からたびたびお話ししている 耳をすます聞くということ 相手がいることでっていうところの聞くは もちろんそうなんですけれども ちゃんと話を聞く上では 自分自身の声が聞いてもらっている必要がある 自分自身の声を聞いてあげるために まずは 誰かに聞いてもらうというのはもちろんいいんですが まずは自分が自分の声を聞いてあげられる そういう状態を 耳をすますというふうに 言ってもいいんじゃないでしょうかと そういう考え方と つながる部分があるんじゃないかなと思いますし 僕自身もそういう考え方をするようになったのは スマホ時代の哲学ですね 孤立・孤独というものについて 恐らく影響を受けている部分があるのかなと思いますので 今日はこの本を紹介させていただきました # 実践:趣味に没頭してみよう さて、今日の実践編は、スマホ時代の哲学の中に出てきているものをお出ししようと思います。 谷川さんは、孤独、孤立の孤独な時間を取り戻すためにはどうすればいいかというところの一つの回として、 趣味に没頭してみましょうと言っています。 趣味、時間ですね。本当に自分自身で集中している状態。 谷川さんは、僕と趣味が重なるところまですごく親近感があって、その中でもオードリーを好きだとおっしゃっているんですね。 そのオードリーの若林さんが彼の著書の中で言っているんですけれども、 ネガティブに対抗する唯一の手段は、ポジティブではなく没頭だと言っているんですよ。 何でもかんでも明るく解釈しよう、捉え直そうと言うのではなくて、 人によっては逃げ、現実逃避と言われてしまうかもしれないんですけれども、何かに没頭するということ。 ただ、1個注意点としては、この趣味というのは、この本の中では何かを作ったり育てたりする活動だと言っています。 SNSでいっぱい投稿して誰かとおしゃべりしてというのは、ここでは趣味とは言わないようにしているということですね。 何かを作ったり育てたりする、料理でもいいですし、植物育ててみるなのか、編み物なのか、絵を描くなのか、何でもいいですけれども、 手を動かしながら何かを生まれていく活動、こういう時は自分自身一人の時間になってくるわけです。 孤立の状態が必要なわけです。 そういった創作であったり、そういう中でだんだん目の前の自分というものと対話をする、思考をする、そういう孤独な時間が生まれてくるわけですね。 静かな時間が生まれてくるわけです。 ゲームとか動画鑑賞とか、別に悪いと言っているわけではないんですけれども、自分の内側から何かが出てくる、孤独な時間になれるような、孤立の時間、 そういうのを趣味で作ってみませんかというのが今日の実践ですね。 あなたはどうですか?趣味は何がありますか? ちょっといろいろ考えてみてくださいね。 僕にとってはこのボーイシーの立派な創作活動というのかどうかわからないですけど、自分で考えて作っていく活動ですね。 その趣味の活動を今あなたがこの時間を共有していただいて、 僕にとっては孤独な時間なはずなんだけど、それが誰かに届いて、誰かの孤独な時間を豊かにするための一瞬になっているのであれば、とても嬉しいなというふうに思います。 ということで、今日の放送いかがでしたでしょうか。 このゼミは正解を伝える番組ではなく、リスナーのあなたとともに考え続ける番組です。 思ったことや気づき、また新たに生まれた問いなど、お聞きのボーイシーのコメント欄から気軽に書き込んでみてくださいね。 お相手は日沖のりおでした。 ではまた次回のゼミでお会いしましょう。 それでは元気で。いってらっしゃい。 もっと見る #孤独 #聞く力 #スマホ時代の哲学 #聞き手のオキテ 聞き手のオキテ 耳をすます人の思考と実践ゼミ日置ノリオ00:551.はじめに07:152.思考:孤立・孤独・寂しさ、自分自身の声を聞くこと03:363.実践:趣味に没頭してみようコメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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