TOPトーク専門家聞き手のオキテ 耳をすます人の思考と実践ゼミ#62 オセローから読み解く「そんなつもりはなかった」の裏でおこなわれていること。-『会話を哲学する コミュニケーションとマニピュレーション』14:17 7月3日 27再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次約束なきマニピュレーションの真実『オセロー』に隠された巧妙な心理術「そんなつもり」が招くマニピュレーション日常に潜む無自覚な心理操作の罠あなたの「そんなつもり」を振り返る実践AI文字起こし(β版) # はじめに Voicyチャンネルをお聴きのあなた、おかえりなさい。もしくは、はじめまして。 聴き手のおきて、耳をすます人の時効と実践ゼミ、パーソナリティの日起きの利用です。 この番組は、聴くことをもう一度問い直す声のゼミ、 ラジオパーソナリティ、ファシリテーターとして活動する私が、 良い聴き手であるために、日々考えていることや実践をお届けしながら、 リスナーのあなたとともに、聴くことを深めていきます。 おととい昨日と、三木直太さんの会話を哲学するコミュニケーションとマニピュレーションという本を叩き出してお話をさせていただきました。 本当は前半後半にしようと思っていたのですが、話し切れなかったところがありまして、 これを言うかどうか迷ったというか、前編後編でいいかなと思ったのですが、 やはりこの話もしておくべきかなと思ったので、 脱足というわけではないのですが、おまけというか、続きの話をしておこうかなと思います。 # 思考:コミュニケーションなしで行われるマニピュレーション もう一度、あの本の書いてある内容のおさらいを簡単にさせていただきます。 会話というものは、コミュニケーションとマニプレーションの2層に分かれている。 コミュニケーションというものは、お互いに約束ごとを形成すること。 そしてマニプレーションというものは、相手に対して何かしらの行動や変化を起こそうとすること。 ちょっと恋話を題材にしながらお話をしていたのですが、 もしかしたらこういう伝わり方をしてしまうかと思ったこととしては、 コミュニケーション、約束ごとの形成というものが前提としてあって、 その上でマニプレーション、相手に対しての変化というものを求められる。 つまりコミュニケーションとマニプレーションが順番のように聞こえてしまうかと思いました。 実際そういう構造になっている会話というのもあるのですが、 実はこの本の最後の後半の方に、あえてコミュニケーションというものをすることなくマニプレーションをする。 そういう種類の会話もあるというふうに出てくるのです。 これはこの本の中でも重要なお話。 もしかしたら作者のみきさんもこういうことは伝えたいことの一つだと思って、 この本の紹介をするにあたってその可能性に触れないままというのはちょっとフェアじゃないかなと思ったので、 やっぱりと思って今日はこの話をしようかなと思っております。 じゃあコミュニケーションというものがなくマニプレーションをするという方法はどういうことか。 これは実際にこの本の中に出てくる例をそのままお話したいなと思います。 この本の中でいろんなフィクション作品の会話が題材として出てくるというのがあるのですが、 ここで出てくるのはシェイクスピアのオセロという作品です。ご存知でしょうか。 シェイクスピアの中でも四大悲劇というふうになっているのですが、 このオセロというのは主人公の名前です。 この方は生まれが他の人とちょっと違って、 人種が違うんですよね。 何かと差別されがちなところなんですけれども、実力派で認められて将軍まで上り詰めて、 美しい女性と結婚もして幸せでちょなんですけれども、 そこに密かにこの男を憎む人がいます。 これがイアゴという男なんですけれども、 このイアゴが言葉巧みにデズデモーナーという奥さんなんですけれども、 女性が他の男といる場面を上手い具合に作ってオセロに疑いを吹き込んでいくわけです。 デズデモーナーの浮気をしているんじゃないかというふうに仕向けていくわけですね。 オセロはその口車に乗せられてしまって、 嫉妬のあまりデズデモーナーを最後手にかけてしまう。 最後の最後、オセロはイアゴの罠に気づいて、悲しみのあまり自分で命を絶ってしまう。 簡単に言うとそういうストーリーなんですね。 オセロという話の中でイアゴととった会話というのが実際に紹介されていますので、 ちょっと読んでみようかなと思います。 イアゴとオセロの会話ですね。 イアゴ 将軍 何だ、イアゴ。 マイケルキャシオは、閣下が奥様に急懇なさった時、そのお気持ちを知っていたのですか。 知っていたとも、はじめから何もかも。 何故そんなことを聞くのだ。 いや、引っかかっていることはすっきりさせたいと。 別に対はございません。 何が引っかかるのだ。 彼が以前から奥様を存じ上げていたとは知らなかったので。 いや、それどころか二人の間はよく言い聞きしてくれた。 本当ですか。 本当ですか。 なあ、本当だ。 何か気になるのか。 あの男は正直ではないとでも。 正直ですか。 正直。 なあ、正直だ。 そうです、私の知る限り。 何を考えているのだ。 考えるですか。 なんていう会話が出てきますね。 キャシオという男がデズデモーナーの浮気相手というふうに仕向けられてしまう。 オセロの優秀な部下なんですけれども。 みたいな会話が出てくるわけですね。 このキャシオという男が実際にデズデモーナーとオセロの間を取り持ってくれているんですけれども。 オセロからするともともとあった自分の生まれに対するコンプレックスであったりですとか。 あと事実ですね。キャシオとデズデモーナーというのは仲はいいわけです。 そこにイアゴにこうやって疑いを吹き込まれて。 どうなんだというふうに。 どんどん疑いと嫉妬に陥ってしまうということなんですけれども。 イアゴはこの会話の中で何をしていたのかというところなんですけれども。 イアゴは別にデズデモーナーは浮気をしているんじゃないですか。 キャシオは浮気をしているんじゃないですかというコミュニケーションをしていないんですよね。 2人が怪しいですよという約束事は言葉にしてはしていないんです。 でも正直ですか。これはキャシオですね。正直ですか。本当ですか。 疑問だけ提示しているんです。 これ自体は別にあの2人は怪しいですということではないんですけれども。 オセロはそれで勝手に。 それってどういうこと。正直者じゃないってこと。キャシオが。 あの2人が何か嘘をついているってこと。 勝手にその疑問を投げかけられたことで疑いが生まれてしまうわけですね。 でもコミュニケーションとしてはあの2人は怪しいですよという約束事は成立していないので。 なのでイアゴとしては僕は別にそんなあの2人怪しいですよなんて言ったことはないです。 そんなつもりで言ったんじゃないんですよ。だって言葉にしてないんだもの。 そういうコミュニケーションはしていませんというふうに知恵を切るということができるんですよね。 でもマニプレーションとしてはイアゴがやりたいことをまんまとやれているわけです。 あの2人は何か隠し事があるんじゃないかという疑いの心をオセロに生じさせていることに成功するんですよね。 みたいなことは現代社会の中でも日々起こっています。 コミュニケーションとの約束事はしていないと言いながらも実際にマニプレーションを起こしている。 これが自覚的にも無自覚的にもですよね。 あるじゃないですか。いろんな失言、問題発言みたいなことをして炎上が起こってしまったりとか。 そんなことを言うつもりは全くなかったんですけれども、結果的にそう思わせてしまったことは大変申し訳なく思っています。 聞きますよね。 日常の中でもありませんか。そんなつもりはなかったというやつです。 もしかしたら本当にそんなつもりはなかったのかもしれないですよね。 でも結果的に起こったマニプレーションとしては、そうだったから問題になったりするし、傷ついた人が実際いるし、 はたまたもしかしたら無意識的にか意識的にかそういうマニプレーションを起こそうとしたということに間違いはないかもしれない。 でもそれで言い訳としては通ってしまうんですよね。そんなコミュニケーションをしたつもりはなかったんです。 先日の恋バナの話もですね、もしかしたらちょっとそんな可能性もあるのかなと思って、ちょっと意地悪かもしれないですけどね。 でもこれは男性をどうこうというのではなく、あなたもそういうことをする可能性がありますよということをお伝えしたくて撮らせていただいております。 # 実践:「そんなつもりはなかった」を振り返ってみよう コミュニケーションというものをすることなく、マニピュレーションをする。 そういうやり方もあるという話をさせていただきました。 これが全て悪いということではない。 ちょっと嫌なやつの会話が題材になってしまったので言ったんですけれども、 でも、往々にして悪用することができる。 そういうケースがあるということを知っておくべきだし、 世の中に実際そういうふうなマニピュレーションはある。 そして自分自身も気をつけていないと、そういうマニピュレーションを行う可能性がある。 自分もマニピュレーションされる可能性があるし、する可能性があるということを知っておく必要はあるなと。 この本の中で結構それは大事なメッセージかなと思ったので、あえてお話をさせていただきました。 なので今日の実践はですね、そんなつもりはなかったということ。 言われたこともそうだし、自分が言ったこともそうかもしれないし、 そんなつもりはなかったという場面についてちょっと思い出してみてください。 どんなことがあったでしょうか。 その中で行われていたマニピュレーション、そして起こってはいなかったかもしれないけれども、 あったらよかった、本当はあったコミュニケーションというものについて考えてみてください。 そんなつもりはなかった、きっとあるんじゃないですか、今までね。 ということで、3日には語って、会話を哲学するという本についてお話しさせていただきました。 すっごく面白い本だなと思いましたので、興味ある方はぜひぜひ手に取って見ていただけたらなと思います。 ということで、本日も放送はいかがでしたでしょうか。 この番組は、正解を伝える番組ではなく、リスナーのあなたとともに考え続ける番組です。 思ったことや気づき、また新たに生まれた問いなど、お聞きのボイシーのコメント欄から気軽に書き込んでみてくださいね。 お相手は日沖の龍でした。ではまた次回のゼミでお会いしましょう。 それでは元気で、いってらっしゃい。 # お知らせ はい、今日は金曜日ということでですね、本日も夜10時からアナザーシーなり働く人の旅するラジオ FMサルース放送予定でございます。 今日もですね、ゲストの予定、ゲストをお招きしておりまして、僕が一緒にシェアハウスに住んで そこでコミュニティの活動をしている女の子がゲストで登場します。 もしよかったら、FMサルースブラウザー上でも聞けますので、検索して10時からまたお会いできたらとても嬉しいなと思います。 ということで、今日も金曜日ですね、平日最後の1日、頑張っていきましょう。 もっと見る #コミュニケーション #聞く力 #聞き手のオキテ 聞き手のオキテ 耳をすます人の思考と実践ゼミ日置ノリオ01:121.はじめに09:592.思考:コミュニケーションなしで行われるマニピュレーション02:263.実践:「そんなつもりはなかった」を振り返ってみよう00:414.お知らせコメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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