いま、Google HomeやAmazon Echo、LINE Clovaと、スマートスピーカーが話題です。もちろんVoicyでもスマートスピーカーはとっても大切な存在。スマートスピーカーの普及率が高まるとともに、音声メディアに興味を持つ方が増え、ボイスメディア「Voicy」も徐々に成長しています。
でも、具体的に音声配信ってなにをしているんだろう……と考えている方も多いはず。いま改めて注目されている音声市場に対して、Voicyが考えている”音声の魅力”とは何なのでしょうか?
Voicyは、スマートスピーカーを含むIoT機器を使うことが当たり前の世界になったとき、音声メディアの存在価値は今以上に高まっていると考えています。
そこで!音声コンテンツの基本や、いま知っておきたいスマートスピーカーのあれこれを、Voicy広報の田ケ原がご紹介していきます!
音声メディアは「愛のたまるメディア」
いま日本で販売されているスマートスピーカーは3つあります。Google HomeとAmazon Echo、そして、つい先日Voicyとの提携が発表されたLINE Clova。
Voicyではそれぞれのスマートスピーカーからより良いコンテンツをご提供するために、音声メディアのインフラを作ったり、音声番組そのものを作ったり、音声配信のクオリティのディレクションをしたりと、あらゆることに取り組んでいます。そのため、音声市場に興味のあるクライアント様から、「スマートスピーカーに音声コンテンツを出したいんだけれど、どうしたらいいの?」という相談はすでにたくさん受けています。
ここで1つお伝えしておきたいのは、ラジオとVoicyは異なるメディアであるということです。Voicyで放送を作るとき、決まった枠組みがないですし、録音した音声を編集できません。一つの録音が10分以内で録音するということ以外ルールはありません。
リスナーは、好きなパーソナリティへコメントを送れたり、過去の放送もぜんぶ聞けたりします。SNSでシェアすることもできるので、放送を聞いたリスナーがお勧めする分、好きの連鎖が広まり、愛が溜まるメディアとして徐々に拡大してきました。
例えば、Twitterで「#Voicy」で検索していただければ、その理由がわかるかもしれません。ありがたいことに、好意的なご意見ばかりなんです。これは人間が、好きな人の声じゃないとずっと聞いてられないっていうのが理由だと考えています。きっとあなたにも聴き心地のいい声ってありますよね。
そしてもうひとつは、コンテンツを最初から最後まで聞かないといけない、という点にあります。ひとつの言葉尻をとって、あえてSNSにポストする、ってなかなかそんな人はいないんです。ちゃんと文脈をわかってないと、クレームもできないですよね。画像キャプチャもとれないので、インパクトも与えにくいです。
Voicyからスマートスピーカーに配信するには?
では、実際にスマートスピーカーから音声コンテンツを配信するにはどうすればよいのでしょうか?
まずはスマートスピーカーの特徴からご紹介します。
Amazon Echoの特徴
・スキルが豊富にある:約1100(2018年8月現在)
・AmazonPrimeと連携
・7つのマイクで集音性能が高い
・安価なものからハイエンドまで商品ラインナップが豊富
GoogleHomeの特徴
・アシスタントアプリが厳選されている:約100(2018年8月現在)
・GoogleWebサービスと連携
・Chromecast対応
・音声認識性能が高い
LINE Clovaの特徴
・待望のスキルストアが8月にオープン。今最もスキル開発者からの注目が高い
・LINE MUSICと連携
・LINEやLINE通話が利用可能
・ワイヤレスでモバイル性高い
スマートスピーカーの特徴がそれぞれ異なるように、企業様によってもどうユーザーに届けたいのか、もっと具体的に言うと、ただ音声配信ができればいいのか、正確な情報のみを届けたいのか、もっと人間らしさがほしいのかは異なります。
そういったときに、Voicyではいろいろなアドバイスやご提案をさせていただいています。
例えば、音声の種類以外にも、どういった音声コンテンツが人気になりやすいかや、何時に配信するといいか、ユーザーの属性はどのあたりなのか、というような知見を活かしたアドバイスも提供します。その時は、当社のVUXデザイナーやコンテンツディレクターも一緒に入ります。そのため、企業様の満足度も非常に高いです。
また、Voicyには収録した音声コンテンツを配信するインフラもあるので、「音声コンテンツを出したいな」と思った企業さまには、制作から配信までのすべてをご提供させていただいています。
どれも1つの音源のみで多端末への放送が可能となることがVoicyの強みです。
企業様の要望に合わせて全てのスマートスピーカーへの放送を行ったり、どれか1つだけに配信して、のちほど放送端末を追加するご提案をさせていただくこともあります。
Voicyが考える音声メディアの強み
ただ、もちろんVoicyはまだ音声メディアに関するデータや知見をためている段階です。
ですが、やはり「Voicy」という音声のプラットフォームがあることや、インフラが整っていること、また音声体験”VUX”にも力を入れていることなどは、他にはない価値があるという自負はあります。
そこで特徴的なことは、Voicyで話しているパーソナリティへの”信頼”が積み重なることです。これこそが、音声メディアの持つ力だと考えています。
例えば、パーソナリティが放送の中で扇風機を紹介するとしましょう。リスナーはその状況を実際に体験したり、映像で見たりすることができません。そのため、実際にどんな風が起こるのかわかりませんよね。でも、「この扇風機、とっても気持ちいい風が当たります〜!首振りの速度がちょうどよくて〜〜」なんてパーソナリティが紹介すると、購入する人がいるんです。これって、すごいことですよね。
このことからわかるように、音声メディアは、情報の内容だけではなく、「誰が話しているか」がとても重要な要素になってくるんです。だからこそ、音声メディアは”信頼性を高めていくメディア”だと考えています。
しかも、リスナーとの信頼関係ってすぐに生まれるものではありません。じわじわと積み上げて生まれたもの。例えるなら、お母さんのお味噌汁みたいな。毎日お母さんの味を口にしていたからその味を好きになるし、”お母さんが作ったなら”という安心感がある、そんなイメージです。じわじわ好きになって、気付いたらなくてはならない存在になる感じですね。最初っから”超好き!”ってならなくてもいいんです。
同じ「ありがとう」でも、毎朝眠たくて機嫌が悪い自分を懲りずに起こしに来るお母さんへの「ありがとう」と、誕生日に照れ臭く伝える、これまで育ててくれたことへの「ありがとう」は、きっと伝え方が全く異なりますよね?
同じ「声で伝える」という行為でも伝え方によって伝わり方が違うということはきっとみなさんにも実体験があるはずです。
Voicyというプラットフォームは、じつは、これから始まる音声メディアの序章に過ぎません。Voicyの見ている未来、これからも注目していただけると嬉しいです。