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音声でライブ配信【ボイステック】声でライブができるアプリと音声ならではの技術

音声でライブ配信【ボイステック】声でライブができるアプリと音声ならではの技術

Voicy編集部です。
今回は、広がりを見せる「声のライブ配信」についてご紹介します。

2021年1月、音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」が日本で話題になりました。Clubhouseは招待制の音声SNSで、ユーザー同士が自分たちのトークをライブ配信したり、他の人のトークを聴くことができるサービスです。

日本で急激に広まったClubhouseは、メルカリで招待枠の出品がなされるほど話題になりました。

2021年4月にはTwitterも「Spaces(スペース)」というTwitter上でリアルタイムでトークができるサービスを開始。Twitterのアカウントを持っていれば誰でも参加、利用をすることができる音声のライブ配信機能です。

そして、 2021年7月には音声プラットフォームVoicyも「生放送」といういわゆる音声のライブ配信ができるようになりました!

Voicyライブアワー、7月14日よりスタート。-新たに、公開生収録やゲストとのコラボ収録、リスナー参加の放送が可能に-(株式会社Voicy)

声のライブ配信が盛り上がる今、その流行の背景や音声のライブ配信ならではの機能について解説していきます。

音声でライブ配信ができるアプリ6選

Clubhouse、TwitterのSpacesの他にも音声のライブ配信ができるサービスはいくつかあります。ここでは、それぞれの特徴を簡単に紹介します。

【Clubhouse】

Clubhouseは招待制の音声SNSです。グループチャットのような“ルーム”を作成し、 そこでトークに参加したり、参加している人たちの話を聴いたりすることができます。トークルームに入れる人数には制限がありますが、数千人は入れるようになっています。手を上げるボタンを押して、モデレーター(ルームの主催者)が承認すれば、スピーカーとしてトークに参加することができます。(2021年7月22日より、Clubhouseが招待制を終了。現在は誰でも参加できるようになっています。)

【Twitter Spaces】

Twitter上で音声を使ってリアルタイムでトークするのがTwitterのSpacesです。最大11人がSpaces内で同時に話すことが可能で、リスナーの数に制限はありません。リスナーやスピーカーが絵文字でリアクションができるので、リスナーも感情を伝えることができます。

【Voicy】

各分野のプロや芸能人などによる「声のブログ」をはじめ、最新のニュースなどが声で聴ける「メディア放送」、企業の声を伝える「オウンドメディア」など、音声コンテンツの集まった総合プラットフォーム。パーソナリティは審査制で、審査通過率2%〜5%の中、1000を超える様々なジャンルのチャンネルがあります。企業スポンサーや「声のファンクラブ」のように使える月額課金機能など、収益化の仕組みもあります。

Voicyのライブ配信

パーソナリティがいつもの収録の様子をリスナーに公開したり、自身のチャンネルにゲストを招いて公開「生放送」を行います。リスナーをゲストに招待したり、お便りやスタンプで収録を盛り上げることができます。

▼音声のライブ配信「生放送」についてはこちら
https://service.voicy.jp/live

【stand.fm】

誰でも気軽に収録ができる音声配信プラットフォームのstand.fm。アプリ上でBGMの挿入や音声の編集、配信までが行えます。「レター機能」で質問やメッセージを匿名で募集できるので、話題に困らず配信ができます。また、stand.fmパートナープログラム(SPP)という収益化のプログラムもあり、SPPの対象チャンネルは、再生時間に応じた収益や、月額有料チャンネルの機能を使うこともできます。

stand.fmのライブ配信

リスナーはアイテムやハートを送ることができ、コミュニケーションを楽しみながら最大5人でライブ配信ができます。また、月額料金を払った購読者限定だけにライブを公開することも可能です。

【Radiotalk】

(参照:https://radiotalk.jp/

誰でも配信できる音声プラットフォームのRadiotalk。Podcastなど様々なプラットフォームにも登録可能で、Radiotalkで音声を更新すれば自動で他のプラットフォームにも配信が行えます。「ギフト」というリスナーがトークに対してアイテムを贈ることができる機能があり、“お祝い”や“いいね”の気持ちを配信者に伝えることができます。

Radiotalkのライブ配信

最大9人でライブ配信も可能!リスナーを配信者席に上げて一緒にトークを楽しむことができます。ライブ中に、チャットのような形でコメントができる他、アニメーション付きのギフトや“延長チケット”というライブの上限時間を延長できるものなど、さまざまなギフトが用意されています。

【Spoon】

雑談、悩み相談、ラジオ、声劇、歌、ASMRなど多様なテーマでリスナー同士が音でコミュニケーションを楽しむ音声プラットフォームです。SpoonはJASRAC、及びNexToneと包括契約を締結しているので、アカペラや弾き語りの放送をすることが可能です。そのため「歌ってみた」の放送も多いのが特徴です。また、最大30秒の一言ボイス投稿ができる「TALK」という機能もあります。

Spoonのライブ配信

最大5人でライブ配信ができます。ライブ配信をアーカイブに保存できるので、後からリスナーに配信を届けることも可能です。また、ライブ配信中にハートや課金アイテムを送ってコミュニケーションを取ることができます。

音声配信・ライブ配信が流行している理由

ワイヤレススピーカーやスマートスピーカーの普及、コロナ禍で家にいる時間が長くなったことなどにより「ながら聴き」の需要も高まっています。人々の生活の中に、音声を聴くという新しい習慣が根付いてきているため、音声配信に注目が集まっています。

そんな中、ライブ配信が盛り上がっている理由の一つとして「ボイスチャット」が注目されているという背景があります。

ボイスチャットのプラットフォーム「Discord(ディスコード)」は2015年のリリース以来、主にオンラインゲームをしながらトークをする用途でゲーマーの方が多く利用していました。

2020年以降はコロナ禍によってオンラインイベントも増加。Discordも、ゲーム以外の用途でも広く使われるようになりました。アクティブユーザー数も2020年以降に急激に増え、Discordの買収をめぐって多くの企業が交渉しているとのニュースもありました。(参照:https://forbesjapan.com/articles/detail/40529

コロナ禍により、離れている人とリアルタイムで音声でトークをしたい、人の話を聴きたいというニーズが増加し、音声配信やライブ配信が盛り上がりを見せています。

ライブ配信を支える技術 音声ならではの難しさとは?

注目が集まる音声のライブ配信ですが、音声ならではの難しさは「遅延(タイムラグ)」を少なくする、というところです。

映像のライブ配信の場合は多少の遅延があっても映像があるので情報が補えますが、音声だけでスムーズに会話するにはなるべく遅延をなくす必要があります。そこが、ライブ配信ならではの難しさです。

Clubhouseが技術的に凄いところは、遅延がほとんどないところです。普段対面で会話している時のようなテンポで話すことができます。

ライブ配信を実現する技術の一つに、例えば「Agora」というSDKがあります。(SDKとはソフトウェア開発キットのことで、システムを開発するために必要なプログラムや文章のセットを指します)

Agoraは1秒以内の超低遅延なので、リアルタイムなコミュニケーションもしやすいです。また、同時視聴者数が100万人まで可能で、多くの方に放送を届けるサービスを作ることができます。(参照:https://vcube-support.zendesk.com/hc/ja/articles/360034192792

Clubhouseの音声技術にもこのAgoraが使われていると言われています。

Voicyも音声のライブ配信「生放送」をリリース!

Voicyもライブ配信機能を実装し、2021年7月に「生放送」機能をリリースしました!リアルタイムに公開しながら収録ができたり、ゲストを放送に呼んだり、その場でリスナーからおたよりを送ってもらえるといった、ラジオの生放送に近いものです。

この機能の追加にあたって、Voicyはライブ配信の欠点である、時間を使いすぎてしまう、人が集まりずらい、といった点を踏まえて、ライフスタイルに合わせた導入が必要だと考えました。

その上で追加されたのが、Voicyライブアワーと呼ばれる生放送ができる時間を限定した音声体験です!

生放送ができるのは、夜の20時〜24時(土日祝は朝の8時〜12時も)と、あえて生放送ができる時間を制限しています。

忙しい朝には、収録された音声を「ながら聴き」、夜には今だけ聴ける「生放送」で放送を楽しむことができます。それぞれのライフスタイルに合わせて最適な音声体験をお届けします!

生放送機能リリース、Voicyライブアワーという新しい体験をつくるまでのVoicy代表緒方の思いは、noteに詳しく載っています。ぜひこちらの記事と音声も併せてご覧ください。

Voicyがライブアワーをローンチするにあたって考えたこと
https://note.com/ogaken/n/n29693ad7d091

Voicyがライブアワーをローンチするにあたって考えたこと」放送はこちら

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