Voicyでは音声市場の未来やボイステックについて社内勉強会を開催しています。
今回はベンチャーキャピタル・D4V(Design for Ventures)のシニアアソシエイト永瀬史章さんを講師にお招きして、海外の音声市場と投資について解説いただきました。
■D4V(Design for Ventures)/シニアアソシエイト 永瀬史章さん
■Twitter:永瀬史章🚀 / D4V VC(@NagaseFumiaki)
アメリカでは、日本より先にポッドキャストをはじめとする音声の市場がすごい勢いで伸びています。
シリコンバレーのベンチャーキャピタルAndreessen Horowitzによる、アメリカのポッドキャストとオーディオ市場についての分析レポートを読み解きながら、今後の音声市場についてディスカッションしました。
なんと、今回の社内勉強会は音声市場に興味のある一般の方にも参加枠を開放いたしまして、社内勉強会の社外拡張版として開催しました。
後半には突っ込んだ質問やディスカッションもあり、Voicy社員もたくさん刺激を受けるありがたい機会となりました。
今回フォーカスしたのは世界で最も伸びているアメリカの音声市場について。
前半は、シリコンバレーのVCであるAndreessen Horowitzが今年6月に発表した音声市場の分析レポート「Podcasting&Audio Market Map」を永瀬さんに読み解いていただきました。アメリカの音声市場のトレンドについて、お話いただいたポイントをかいつまんでみました!
<リスナーについて>
- アメリカのPodcastリスナーは増加傾向。過去一週間に聞いた人は6,200万人で、人口の22%が毎週聞いている
- リスナーの属性は男性が女性より少し多めで、34歳下のミレニアムが44%と最大。特徴的なのは大学院卒以上が30%と最多
- 聴取環境は、ダントツ1位が家(48%)、次いで車の中(26%)、職場(12%)。アメリカの音声市場が伸びているのは車社会だからというよくある考察についても、必ずしもそれが主要因ではないかもしれない
<リスニングAppについて>
- iPhoneにプレインストールのApple Podcastsが63%シェアでダントツ1位だが、SpotifyがM&Aや独自コンテンツ強化でシェア9.5%の2位に急伸
- 他にもCastbox、STITCHER、Breakerなどは、音声検索やシェア機能などのUX注力やパーソナリティのマネタイズで差別化したロングテイル領域のAppも続々登場
<ホスティングサービスについて>
- パーソナリティーに寄り添った手厚いサービスを無料で提供するAnchorがシェア12.7%で1位。2019年2月にSpotifyが買収
- 音楽も含めた総合アプリでソーシャル面の簡易さが強みのsoundcloudがシェア10.4%で2位
- ユーザーデータを分析し、広告プラットフォームとの連携でマネタイズ可能な業界老舗のLibsynがシェア7.7%で3位
<コンテンツパブリッシャーについて>
- ラジオ、新聞等の大規模メディア(ニューヨーク・タイムズやNPR米公共ラジオ局など)は主に広告&自社メディアへの呼び込みでマネタイズ。Podcast専門のプロダクションスタジオ(Spotifyに買収されたGimlet Mediaなど)も多数あり、広告収入やTV・映画のライセンスでマネタイズ
- 人気ジャンルは「社会・文化」(26.8%)、「ニュース・政治」(14.4%)が2強。その他は「芸術」「ビジネス」「歴史」「コメディ」「科学」「TV・映画」など幅広い
永瀬さんは、分析レポートの読み解きだけでなく、音声市場の幅広い知見をもとに様々なお話を繰り広げられました。
アメリカの音声市場トレンドだけでなく、中国の状況やマネタイズについての考察、また、投資の観点からも音声市場についてのお話も。
こちらの記事を声で楽しむことができます
永瀬さんがこの勉強会でお話されたことを、そのままVoicy「ボイステック最前線」で公開しています!!
そしてなんと、永瀬さんがプレゼンされた資料はすべて公開してくださっていますので、こちらからご覧いただけます!66ページに及ぶスライド。すごい情報量です!!
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