TOPトーク専門家毎朝の思考わたしが30代の終わりに新聞社を辞めたほんとうの理由08:28 2022年1月14日 9,214再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次"逃げ切り論"に疑問を呈する理由絶頂期の新聞社で辞意を固めた瞬間異例の退職、周囲が示した意外な反応私を突き動かした"社内"への危機感清水の舞台から飛び降りた20年の軌跡AI文字起こし(β版) # チャプター 1 おはようございます。佐々木敏生です。 数日前にツイッターで、新聞業界が昨年も180万部も全体で減って、もう水滞止まらないという記事を紹介しつつ、 今の新聞ってどんどん公正さがなくなっていって、報道機関として信頼なくしているので、 この懸念の中で挽回するのは大変だよね、ちょっと難しいんじゃないの、みたいなツイッターの連答をしたんですね。 そしたら、新聞社に30年ぐらいいて、どうも最近早期退職でね、退職金いただいて退職されたらしき方から、 逃げ切りおじさん、高見の見物、みたいなことをリプライしてもらって、返事しなくてもいいんだけど何言ってんだよってちょっと腹が立ってリプライしました。 逃げ切りっていうのは、普通は業界がだんだん危なくなっていって、あるいはその会社がね、だったらもうとっとと退職金もらって辞めてしまうと、 もしくはもう退職金が出るうちに辞めちゃうみたいなね、そういうのが逃げ切りって言うんだけど、 僕がいた新聞社の時代っていうのは、80年代、90年代です。 で、新聞の部数ってピークは1997年。 あの頃でね、すごいどのぐらいあったのかな、5300万部か5400万部ぐらいですよね。 で、それがもう今半分とは言われないけど、3000万ぐらいまで減ってきてしまっていると。 ちなみに90年代の我々頃って雑誌とかもピークだし、音楽のCDとかの売り上げもピークだし、 まあメディア、マスメディアの前世紀ですよね。 ラジオは80年代がピークで、テレビはなかなかしぶといというか、やっぱり人気があってですね、 売り上げ減ってきたのは本当にこの5年ぐらいの間で、2010年代までずっと好調だったんですよね。 90年代の我々のあの空気感、病気をして脳臭をしてですね、事件記者の一線から外れて 半年ぐらいかな、1年近くか。 我々に暇な部署で街ネタとか書いてたんですよ。 三原ジャヤの三角地帯にある狭いカウンターのうなぎが美味しいよねみたいな記事を書いて楽しかったんだけど なんかもうそこでプチンと糸が切れてしまった。 毎日新聞という社自体は別にそんなに当時も経験が良くなくて、給料も少ないし、使える経費もなくて 他社と比べるとあまり良い感じじゃなかったんだけど でもそれで毎日を辞めて、より給料の高い朝日新聞とか共同通信とかに移籍する人も結構いたんですね。 でも僕もそういうのを辞めようかなと思って他社に移るとかも。 新聞記者は嫌だと。 なんで嫌なのかって、当時そんな全国紙の社会部の記者をやっていて 新聞記者そのものを辞めて全然違う業界に行くなんて人いなかったので 何考えてるんだお前はとかすごい言われて お前毎日新聞社会部、東京社会部で現役の記者が辞めるってのは7年ぶりぐらいだぞとか脅されたとか かなり洞窃されたりとかして 逆に当時担当してた、その直前までやってたのが警視庁の創設課の担当だったんですよね。 当時のオウム事件の時に有名だった捜査委員会長の寺尾さんという人が聞き及んで連絡してきて 佐々木さん事件辞めてパソコンとかの記事書くの何考えてるの パソコンより殺しの方が楽しいに決まってるんでしょみたいなこと言われて いや楽しいかどうかわかんないけど まあでもなんかいわく言いにくいものがあるんですよみたいな会話をした記憶があります。 結局何で辞めたかというと当時は38歳だったんですよ。 もちろんまだまだ元気で続けられるっていう気持ちはあったんだけど 一方で40歳ぐらいに入ると新聞記者もすごい一部の人だけが編集院とか そういう方に行って専門職として記者として仕事を続けられるんだけど そうじゃない人は例えば市局のデスクとか市局長やったりとか あるいは人事部とか総務部とか行ったりとか いわゆる社員になっていくんですよね。もちろん新聞記者も社員なんだけど そういう独立独歩の各専門の記者じゃなくて普通の会社員になっていくと。 そういうのに何も興味なかった。あと管理職にもなりたくなかった。 自分は全然マネジメントは全くできないと思って今でもそう思ってますけど これはこのまま新聞社にいて人事部長とかになるのを目指すのはどうなんだろうって思ったのが一つと あともう一個は新聞社って全国社転勤がすごく多いんですよね。 3年に1回ぐらいみんな転勤していく。 そうすると見てると当時インターネットもそんなに普及してなかったので 社外の人間関係が切れちゃうんですよね。転勤するとね。 せっかく友達が東京でできても福岡とか大阪行くとその友達と年賀状交換するだけになっちゃう。 そうするとだんだん転勤を繰り返しているうちに社内の友達しかいなくなる。 一般社会の友達が誰もいなくなっちゃう。 だからみんなすごい気持ちが内向きになって もう会社の中だけで生きているみたいな人になっていくんですよ。 毎日新聞当時竹橋の本社の通用口のところに屋台が出てて 夜9時10時になるともう50ぐらいになって 現役から引退した元新聞記者の今毎日新聞社員の人たちが酒飲んで蔵巻いている。 僕らみたいな若い記者が通りがかると さっきお前ちょっと酔って座って飲んでけとかすごい言われて しょうがないから座って飲むと もう延々とみんな昔の自慢話ばかり始める。 こんなスクープを抜いたとか、こんなすごい記事書いたとか。 見事に全員そうで そんなに全員がスクープを取りまくっていたら毎日新聞は戦後全戦全勝だろう。 抜かれた方が実は多いんじゃないのか。 それをなんでみんな言わないんだよとか思ったりしたわけです。 なんかこういうおっさんになりたくないな俺はっていうのはすごい思ったの当時。 昔自分が記者だった頃のなんかこう栄光に浸るだけで あとは抜け殻のように生きているっていうかね。 そんな風に自分がなっていくのが恐ろしくなって 病気をして暇な部署に行かせていただいて でも事件記者続けるの辛いなってちょっと糸が切れている段階のところで ちょうどね、スキーっていう出版社に移ったんだけど ちょっとお誘いもあったりとかしてそっちから よしじゃあ思い切って変わってみるかっていう風に変わったんですよね。 本当なんかね清水の舞台から飛び降りるように辞めて 家庭的な会社なんで新聞社、特に毎日新聞って まるでなんか家族から切り離されたようなロス感みたいなのもあったんだけど だからあの当時は逃げ切りなんて雰囲気は全くなかったですよ。 どっちかというとこんなことで辞めて大丈夫なのかっていう気持ちの方が非常に強くですね 退職金も数秒の涙ぶらしかなかったし 不安な日々を感じながら辞めて 早でももう20年、意外に我ながらいまだ頑張ってるなと 結果的に辞めてよかったなって感じは今ではします。 ではまた明日 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚08:281.チャプター 1https://twitter.com/sasakitoshinao/status/1480416577313030147コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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