TOPトーク専門家毎朝の思考「毛づくろい」的な議論を避けるということ08:56 2025年11月10日 7,531再生 問題を報告する 再生する シェアする URLを貼ってある記事は、10日のお昼ぐらいまでは無料で読めます。AI目次「自炊」ブームに見る技術への期待と波紋メディアが語るテクノロジーの「終焉論」社会学用語「毛づくろい」とは何か論理なき感情論「毛づくろい」記事の実態敵味方論を避け、建設的議論へAI文字起こし(β版) # 「毛づくろい」的な議論を避けるということ おはようございます。 さなきとしなおです。 もう15年ぐらい前になるかな。 iPadが発売され、Kindleも日本で始まり 電子書籍がスタートしている頃、G Suiteが流行ったのを覚えてます? まだまだKindleストアがなくて、電子化されている本もない状況で でも電子で読みたいというので、みんな書籍を バラして一枚一枚スキャンして無理やりpdfにして タブレットとかで読むみたいなね。 そういうのが流行って、それを当時G Suiteって言ってたんですよね。 僕も結構家にあった本で、捨ててもいいかなと思っていたものを スキャナでバンバンG Suiteしたりとか あるいはそういう業者さんも当時現れてきていて 本をまとめて送ると、全部バラしてスキャンしてデータだけ送り返してくれる という有料のサービスも登場してきて まあでも所詮画像のpdfなので検索もしにくいしキーワードで あんまり読みやすくはなかったんですけど 紙の書籍よりは保管が場所を取らないのでいいよねっていう風に言い渡されました。 まあ過ぎ去りし文化ですよね。 で、なんでこんな話をしているかというと 当時あるテレビ番組に出てコメンテーターとして そしたらその実水を紹介したんですね。番組の特集内で。 で、それを見てた有名な女性ジャーナリストのMCの人がですね 僕に向かって、いやもうこんな実水なんて、こんなことしてるじゃん 日本の文化も終わりですよねとかすごい言われて いや、書籍をバラしてスキャンすることと日本文化の終焉って何の関係があるのと思ったんだけど その瞬間、まあテレビの生放送だったんであんまり反応するのもあれかなと 時間の尺もあったしね。特に返事はしないで終わったんだけど いまだにそれが印象に残ってて なんか新しいテクノロジーが出てくると なんでもこんなことが起きたらもう人間は孤独になってダメになって なんでも機械に任せて自立性がなくなるみたいな そういう言説が当たり前のようにメディアでは流布していて それにみんなが同調しなきゃいけない。つまりそうですよね 本当に人間ダメになるようになって言わなきゃいけないっていう そういう空気感が当時のマスコミにあったなと 今でも少なからずそういうのはありますよね 先日もデジタル庁に取材に行って 結構最近デジタル庁によく伺っているんだけど デジタル庁の候補の人たちって結構それにすごい敏感で デジタル庁のやることなすことが全部新聞テレビとしては気に食わないってなるんですよ それはそうだよね。デジタルのことをやってるんだからね 新聞テレビってテクノホビア、テクノ恐怖症みたいなのがすごくあって デジタル庁がやるとどうも消しからないと言いたくてしょうがない だからデジタル庁の候補の側もそこにすごく敏感になっていて どういう内容で記事にするんですかとか そういうことを盛んに聞きたがるってなる デジタルの人と話したのはそうは言ってもそれって新聞テレビだけだし ウェブのメディアとかは結構テクノロジーと親和性が高いから そこでウェブのメディアが逆にデジタル庁にやっていることを支えているみたいな部分がありますよね という話をしたんだけどね この新聞テレビの世界で新しいものはダメだとか テクノロジーは人間をダメにするとかそういうのが蔓延していて そこにみんなが同調しなきゃいけないという世界観の中で 彼らが生きている感じは本当に気持ち悪いなと思うんですよね これってある種の毛づくろい 毛づくろいというのは動物園とかの猿山に行くと 猿同士で背中の実を取ってあげたりしているじゃないですか あれが毛づくろいなんだけど 社会学的な用語で毛づくろいというと 互いに今日は寒いですね寒いよねという天気の話みたいなもので お互いの人間関係とか繋がりを確認し合うというような そういうのを毛づくろいというんですね 関係を維持するとか同じ仲間だよねっていうのを確認し合うみたいな そういうことを毛づくろいという まさにああいうテクノロジーがダメだよね 新しいことが起きたら人間ダメになるよねとか言い上げるというのは 本当に毛づくろいそのものだなと思うんですよ これはテクノロジーに限らずいろんな場面で起きてきていて 例えば昨日朝日新聞を読んでいたら あまりにもくだらない記事なので 特段朝休みで紹介しなかったんですが 朝日の編集員の高橋潤子さんって 昔エビデンスないよそんなもんとか発言して結構話題になった人なんだけど こんな記事を書いている URL貼っておきますのでもし興味があったら読んでみてください 跳ねる高市市長によみがえる我が黒歴史 跳ねる高市市長によみがえる我が黒歴史ってすごい見出しなんだけど ちょっとだけ文章を紹介するとこんなことを書いている 音を消してるはずのテレビからキャピキャピキャピって音がする 画面の中で高市市長がトランプがアメリカ大統領の隣ではしゃいでいた かつての私もたぶんこんな風に権略者の隣でキャピキャピ音を立てていたのだろう 笑顔を絶やさずぴょんぴょん跳ねて可愛らしさ従順さアピールし お弁チャラをチャラチャラ腕を組まれても肩に手を置かれても跳ねのけることはしない 程度の差こそあれこの日本で女としてつつがなく生きるということはそういうことだと思い込んでいた 思い込まされていた恥じるしかないマイクロ歴史 すごい文章でこれなんかまさにエビデンスが本当にないし 何のために書いているのかわからないんだけど 何のために書いているかというと結局そういうことに対して そうだそうだ高いってひどいよねっていうことをお互いに言い合う その毛づくろいの記事なんですよね 反論しようと思ってもそれはあなたのお気持ちでしかないわけだから 反論しようもないしそういう風に感想を持つ人もいるんだろうなっていう 薄い感想しか持ち得ないっていうね だから毛づくろいの世界の中で生きるというのはこういう文章を平気で書けるし そういう文章の余力物質たちがいるっていう世界なんだ だから僕は基本的にこういう毛づくろいはですね 一切やりたくないなと思っている どんなに自分の仲間だと思っている人だろうが 信頼感がある人だろうが違和感があったら その違和感をきちんと処理するということは心がけているんですよね それといきなり反論するっていうのは違うんだよね それがあまりにも積極的に違和感しすぎるかなと思っていて もし誰かの言っていることに違和感があったら その違和感の内容を自分の中で咀嚼し直して 因数分解して解明していくと そこからロジックを組み立て直して 自分なりに理解した反論なり異論なりを発信する みたいなことを常に心がけていて あまり敵味方論に入らないようにしている 敵味方論に入ると ある人が言ったことは正しいけど ある人が言ったことは正しくないみたいな 同じことを言っていても 敵が言うことは間違いで味方が言うことが正しいという いわゆるダブルスタンダード ダブルスターになりがちなところはあると思うんですよね ダブルスターは基本的にインターネットの時代には 一番避けた方がいいことだと僕は思っていて そうならないようにきちんと自分の中に真意を持っていく 毛づくろいからも距離を置き かといって脊髄反射からも距離を置くということが 大事なんじゃないかなというふうに思います 今日は毛づくろいについての話でした ではまた明日 もっと見る毎朝の思考佐々木俊尚08:561.「毛づくろい」的な議論を避けるということhttps://digital.asahi.com/articles/ASTC57VV9TC5UPQJ00KM.html?ptoken=01K9K9DA33V73MEAE3EM71APHDコメント感想・質問・応援メッセージを書こう tinybubbles bonsense2025年11月13日😍返信 コロリョフ2025年11月10日違和感はあるけど論理的には筋が通っている主張に触れられるという意味でよく聞いていますが、今回はそれを言語化してくれたような内容でした1返信 俊尚 佐々木2025年11月13日ありがとうございます。 コウサク2025年11月10日強さと弱さですね。みんなの当たり前は共同体としての強さ、決定と方向転換の難しさ。其なりの安定と安心、空気感の居心地の悪さ。人生の主役は誰なのか?マンガ浮浪雲のセリフを思い出しました。1返信 俊尚 佐々木2025年11月13日なるほど、おっしゃる通りかと思います。1 回鍋肉2025年11月10日アベプラも最近毛繕いな印象を受けてしまいます先日のJICAの件も何故、JICA関係者を呼ばないのか、来れないとしたらせめてJICAのURLを紹介するべきなのでは、と思いましたし、ゲストも正直偏っているのではないかとそれ以外にも、これはアベプラに限らず、「政府の説明不足」とか「分かりにくい」とかいう演者もいて、それも、普通に政府広報検索すれば出ますし、なんか、勘違いした視聴者目線も「毛繕い」なのではと思います7返信 不明なユーザー2025年11月10日(規約違反によりコメントは削除されました)返信 もっと見る
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其なりの安定と安心、空気感の居心地の悪さ。
人生の主役は誰なのか?マンガ浮浪雲のセリフを思い出しました。
先日のJICAの件も何故、JICA関係者を呼ばないのか、来れないとしたらせめてJICAのURLを紹介するべきなのでは、と思いましたし、ゲストも正直偏っているのではないかと
それ以外にも、これはアベプラに限らず、「政府の説明不足」とか「分かりにくい」とかいう演者もいて、それも、普通に政府広報検索すれば出ますし、なんか、勘違いした視聴者目線も「毛繕い」なのではと思います