TOPエンタメ映画・本鳥井弘文の旅と読書とコミュニティ罪や苦しみこそが、人間の言葉に重みを与えている。09:47 16時間前 142再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次宗教と文学に共通する「苦」の問い「罪と後悔」がもたらす自己変革ドストエフスキーが示す人間の矛盾過ちの繰り返しから生まれる「快心」AIにはない人間だけが持つ「重み」AI文字起こし(β版) # チャプター 1 こんにちは、鳥井博文です。 働くをテーマにした対話型オンラインコミュニティ、和製サロンを運営しています。 さて、本日のお題は 罪や苦しみこそが人間の言葉に重みを与えているというテーマでお話ししてみたいと思います。 今日も昨日ブログに書いた内容です。 それでは早速本題に入っていきますね。 昨夜、和製サロンの中で ファンタジーに秘められた宗教という本の読書会を開催しました。 星の王子様や銀河鉄道の夜、そして手塚治虫の火の鳥など よく知られた物語にどんな宗教性があるのかを考えるような一冊です。 これまでサロンの読書会で扱ってきた作品も多く きっといろんな話が繋がるだろうなと思っていたのですが 実際に皆さんと一緒に話してみると まあうまく言葉にならず参加者全員でもがき苦しんでいました。 でもその時間の最後に 自分の中で一つ大きく負に落ちることがあったんですよね。 そうか、罪であり苦しみなんだと 人間の根源にあるのはこちら側なんだというふうに思ったんです。 今日はその時に一体何がわかったのかみたいなことを できる限り丁寧にこの文章の中でも 言葉にしてみたいなというふうに思います。 まず宗教や文学に触れていると 罪や苦しみの話が本当によく出てきます。 キリスト教には現在という考え方があるし 仏教では苦について語られる ドストエフスキの小説なんかにも 人間の罪や葛藤が繰り返し繰り返し これでもかというほど描かれてあります。 それぞれ同じことを語っているわけではないんだというふうに思うんですけども 僕はどうしてこんなにも 人間ができれば避けたいものに 意識的に目を向けようとするんだろうか というふうにずっと不思議だったんですよね。 宗教性を通じて 人間が生きることについて考えようとするなら もっと幸福や喜び 何かを成し遂げた時の 充足感みたいなものを中心に置いても 良さそうなのにという感じです。 でも、昨日皆さんと話していて その避けたいものの中にこそ 実は自分自身の根本から 変えてしまう力があるのかもしれないな というふうに思ったんです。 罪や後悔を抱えて生きているうちに それまでの自分では 受け取れなかったものを受け取れるようになる そこにこそ生身の人間だけが担える 重みみたいなものがあるのかもしれないなって この点 罪というと 何か大きな犯罪を犯した人の話に 聞こえてしまうかもしれません。 あの時どうしてあんなことを言ってしまったんだろう とか、助けを求めていたのに どうして気づけなかったんだろうとか そういう思いがずっと自分の中に 残っていることは 誰にでもあるというふうに思うんです。 例えば相手のために思って伝えたつもりの 言葉がその人を深く 傷つけてしまったような場合 その事実が自分の中に 罪の意識として残り続けることってありますよね 時には罪悪感としてです。 後から事情を知って 自分がどれだけ何も分かっていなかったのかに 気づく。あの時はあれほど 自分が正しいと思っていたのにです。 こういう後悔というのは 正解を知ったからといって終わらないんですよね。 むしろ何が正しかったのかが 分かったからこそ より一層苦しくなってしまう。もちろん 謝ることはできるかもしれません。 でもその言葉を言ってしまう その前には戻れないわけですよね。 その言葉を相手に言ってしまった自分として その後も生きていかなければいけない。 相手はもうすでに忘れているかもしれないのに 自分だけはずっと 覚えている一言だってあるという風に思います。 他の人からすれば 些細なことであっても自分にとっては 何度でも何度でも立ち返ってしまうような 場所になってしまう。そういう意味で この話というのはきっと 僕ら人間であれば誰にとっても 無関係な話ではないという風に思うんです。 そんなことを考えると ドストエフスキーが描いた人物たちのことも 少し違って見えてきます。 例えば罪と罰の中に出てくる ソーニャは家族の困窮の中で 売春をせざるを得なくなったような 女性です。その彼女が 人を殺した主人公ラスコールニコフに 献身的に寄り添うわけです。 社会的には下げすまれるような立場に いる人が別の人の再生に 関わるところに立っているわけですよね。 家族を見捨てられない。その一方で 社会の中では清く正しく 生きていないとみなされてしまう。 そういう場所に置かれた人を その人が一体何を背負っているのかも 知らないまま簡単に 裁けるんだろうかという風にいつも思います。 そしてそんな彼女が別の人の 悲しみに手を伸ばすわけですよね。 その描き方に僕はドシトルスキーが 人間を見る目みたいなものを 強く感じるんです。人間は自分だけが 清廉潔白であろうとすれば それで済む関係ばかりを 生きているわけではないだろうという形です。 誰かを大事にしたくて選んだことが 別の何かを傷つけてしまうことだって あるわけですから、宗教や文学が そういう矛盾の中を生きる人たちを 丁寧に描き続けてきたことの 意味を今はもう少し深く 丁寧に考えてみたくなってしまうな っていう風に僕なんかは思うんです。 昨日の読書会の中で物語を これだけ読んでいるのに、どうして 人間は同じ過ちを何度も何度も 繰り返すんだろうみたいなそんな 問いなんかも出てきました。これは本当に そうなんだよなって思うんです。人を 傷つけてはいけない。相手には相手の 事情がある。そんなことを僕らはずっと 前から知っているわけです。でも知っていても 同じことをしてしまうわけですよね。 しかも何度も何度も繰り返して その度に後悔をしてまた考える。 そうやって生きているうちにあるとき 以前なら攻めていた人を 攻めきれなくなってしまう瞬間があるという風に 思うんです。どうしてそんなことをしたんだろう って思っていたのに自分だって 似たようなことをしていたかもしれないって気付く わけですからすぐに何かを言う前に もう少し相手の話を 聞いてみたくなったりもしますよね。 そしてあの時自分の話を黙って聞いてくれた 人ももしかしたらこういう 気持ちだったのかもしれないなってふと思い 至るわけです。当時はただ 話を聞いてもらっただけだという風に思っていた。 でも自分が同じような場面に 立ってみてすぐに裁かずに いてくれたことがどれだけ一体 ありがたかったことなのかが 後から時間を遡るようにして分かる 瞬間がやってくるわけです。その瞬間 なんかに僕らはハッとするわけですよね。 自分ももうすでに受け取ってしまって いたんだなっていう風にです。 昨日皆さんの話を聞きながらこの感覚 自体がすごく大事な観点だな っていう風に思いました。受け取った 瞬間にはその意味が分からないこともある。 その後にいろんな失敗を繰り返して 後悔をして誰かと 関わってきたからこそようやく受け取れるものが あるんだろうなって。言葉自体は 昔から知っていたけれどその 言葉を受け取る自分の方がガラッと 変わってしまっている。僕が過去に このボイスの中で何度も語ってきた 回る心と書いての快心と呼びたくなるのは まさにこういう変化なんだろうな って思ったんです。自分は正しい側に 立っていると思っていた。誰かに教えることが できるし何かを与えられるという風に そういう風に思っていた。でもすでに 自分の方が誰かに受け止められて 許されていたことに気づいてしまうわけ ですよね。そうなったら以前と 全く同じようには他人のことを 見られなくなってしまうはずなんですよね。 他人に限らず世間や世界全体に 対してもそうだという風に思うんです。もちろん 苦しんでいれば自然とそうなれる という話でもないという風に思います。 あまりにつらい苦しさの中では 誰の言葉も聞きたくなくなってしまうことだって あるという風に思うんです。でもそんな時にも 誰かが側にいてくれた。その場では 意味も分からず受け取っていた 言葉が実は自分自身を ずっと支えてくれていたんだみたいな風に 後からになってそのことに 気づいてしまうという場面があるという風に思うんです。 そうしたらもうそれに 気づく前と同じようには 生きられなくなってしまうんだという風に思うんです。 そして僕は最近AIが 人間のように言葉を返してくれる なったことによって、かえって この違いみたいなものが明確になるような 気がしています。僕らが何かに悩んでいる時 AIは驚くほど丁寧に 話を整理して 寄り添ってくれますよね。自分では気づかなかった 見方をすぐに教えてくれる。 その便利さというのは僕自身も 毎日のように実感しています。ただ 間違いを指摘されて答えを 修正することと、その間違いを 犯した自分として 明日も誰かと顔を合わせて 生きていくことのその間には やっぱり大きな大きな隔たりがある という風に思うんです。同じような言葉を 言いそうになった時に、過去の後悔が 自分自身を引き止める 相手の沈黙を待てずにいた自分が 今度は少しだけ待とうとしたりするわけですよね。 僕が感じている 人生の重みみたいなものは多分 そういうことなんだという風に思うんです。 その言葉を語っている人自身が その言葉によって変えられてしまっているからこそ 自分の人生の中で その言葉から逃れられなくなっている ような状態です。そういうところに 僕らは実は魂のようなものを感じ取っているのかもしれないな という風に思うんです。 だから悪いことじゃなくて、それは良いことなんですよね。 だからといって、あの時誰かを 傷つけてよかったという風にはやっぱり言えない という風に思うんです。そこから自分自身が 何か大きなものを学んだとしても 傷つけた相手が 自分の成長のために存在していたわけでは 決してないわけですから できればあんなことはしなければよかった その気持ちが消えないこともあるという風に思いますし むしろその気持ちが消えないまま 抱えたまま、つまり 罪の意識を抱えたまま 誰かの別の話を聞くことはできるという風に思うし それが大事なんだという風に思うんですよね。 以前の自分なら ただただ通り過ぎてしまっていたかもしれない 人の目の前で立ち止まることもできるわけですから 消えてしまいたいという風に 思っていたような、そんな過去が 誰かの苦しみを受け取れる場所になることが あるということなんでしょうね 罪や苦しみを抱えたその先でも 人は誰かと 関わり直せることができるし その時にこそ、人間の人間らしさ みたいなものが生まれてくる その時、他者との関わり方も、そして世界の見え方も それまでとはずいぶん大きく ガラッと変わってしまうことがあるという風に思うんです 自分が何を受け取ってきたのかに 気づきだし、その時に 生き方そのものが変わってしまう瞬間ですよね 宗教や文学というのは その可能性をずっと語り続けてきたのかもしれないな という風に思うんです そしてこれはAI時代にこそ大事な観点だな という風に思うんです これというのはAIには決してできないことだからです 昨日皆さんと話していて そこがまごうことなく 自分事として見事に踏み落ちたような気がしました さて、今日のお話は以上となります いつもこのボイシーを 聞いてくださっている皆さんにとっても 今日のこのお話が何かしらの考えるきっかけとなっていたら 幸いです それではまた明日 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