TOPエンタメ映画・本鳥井弘文の旅と読書とコミュニティAIが要約したことが、僕らの言ったことになる。09:20 11時間前 152再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次Apple Watch新機能に見るAIの未来AI要約が変える会話の真実とは言葉にならない思考と会話の本質美しすぎる合理性が奪う「わからなさ」便利さのその先で何を失うのだろうAI文字起こし(β版) # チャプター 1 こんにちは。鳥居 博文です。 働くをテーマにした対話型オンラインコミュニティ マセイサノも運営しています。 さて、本日のお題は AIが要約したことが僕らの言ったことになる というテーマでお話ししてみたいと思います。 今日も昨日ブログに書いた内容です。 それでは早速本題に入っていきますね。 先日から新型iPhoneの発表がずっと話題になっていますが 個人的に意外と面白いなと思っているのが Apple Watchのオーディオインテリジェンスという新機能です。 中でも気になったのは 会話を要約する際にプライバシーに配慮するという取り組みでした。 従来の世に出回っているAIレコーダーというのは 正直、自分に向けてそれを使われると 少し怖いところがありますよね。 仕事の決定事項を残すためには 本当に便利だなと思う一方で 何気ない雑談まで 後から一言一句取り出せるようになるとしたら 話は少し変わってくるなと。 あの人、AIレコーダーを付けている 後から現地を取られるぐらいだったら じゃあこれは話すのはやめようかなと思ってしまうことも 正直あるかと思います。 僕自身は正直あります。 だからAppleがただ情報を拾い集めるだけではなくて 何を人間側に再び渡すのか その渡し方にまで配慮しているという話には なるほど、そうきたかと素直に感心してしまいました。 ここから先は 今回の機能の使用そのものというよりも それを見て僕が考えたことの話です。 今後、AIが会話の情報を扱いながら それを何でも人間に教えるわけではないという 仕組み自体が当たり前になっていく未来も あり得るんだろうなと思ったんですよね。 AIには全部の会話が聞かれている。 でも目の前の人に何でも勝手に 聞き返されるわけではないということです。 そういう状態を僕らは 安心して話せると捉えるようになるのかもしれないなって なんという監視社会でディストピアだって思うかもしれないんですが とはいえすぐに慣れるようになるんだろうなって思います。 というかその配慮があるからこそ もっと生活の深いところまで AIに入ってきてもらいたくなるという風に 自ら望んで受け入れてしまいそうです。 AIが秘密を守ってくれるような そんな仕組みが整うほど 機械に聞いてもらえる範囲が グッと広がるというなんとも不思議な話です。 ただそう考えていた時 僕は同時に別のことも気になり始めました。 AIが人間に渡す情報を ちゃんとプライバシーも込みで整理をしてくれる。 その整理されたものがいつの間にか 僕がその時に言ったことになっていくんじゃないのかなって。 例えば会議で何かを提案された時に まあそうなんだけどっていう風に 口にした後に少し口ごもろとします。 そして、でもあの人には 先に一回話しておいた方がいい気がするんですよね っていう風に続けた場合においては 方針そのものには確かに反対していない。 でもそのまま進めること自体には どこか引っかかっているのは明白です。 ただ後からAIがその会議を 方針には概ね賛成 関係者への事前説明を希望 みたいな風にまとめてくれたとします。 それはものすごく分かりやすいですよね。 次に何をすればいいのかも明確です。 実務上はこれで完璧かもしれない。 でもあのまあそうなんだけどの後の その沈黙っていうのは 一体何だったんだろうかって思うんです。 本当に事前に説明さえすれば 済む話だったのかと。 それともその場ではそれ以上 上手く言えなかっただけなのかもしれないわけですよね。 そして次の会議においては その要約内容のもとにまた始まるわけです。 前回方針については 概ね賛成ということだったので っていう風に話が進んでいく。 それと実際に反対したわけではないので そうですねっていう風に答えるしかなくなります。 自分が何に引っかかっていたのかも もうあまりうまく思い出せないような状態です。 この時に 誰も何も嘘はついていないわけです。 AIの要約も大きくは 何一つ間違っていない。 それでも何かが明らかに なかったことになっているわけですよね。 しかもそれっていうのは単に 情報が一つ抜け落ちていたという話には 整わないという風に思うんです。 その記録を前提に次の判断がなされて また次の記録になっていくわけですから つまり文脈ごと置き換えられている状態なわけです。 AIが要約したことが 僕の言ったことになるというのは まさにこういう文脈の書き換えをさせるんだろうなって そして時には 自分自身もその要約自体を読んで ああ確かにあの時 自分はそう考えていたんだなっていう風に 納得するようになるのかもしれません。 この文章の中で以前 まだ正しくなっていない言葉を置けるような場所を 作りたいという話をしたことがあるという風に思います。 人間は最初から 自分の考えを分かっていて それを順番に話しているわけではないという風に思うんです。 話してみて初めて ああ自分はここが嫌だったのか って気づくことがあるという風に思うんです。 相手に控えされて最初に言ったことを 取り消したくなることもある。 だから言葉が淀むし濁ったりもするわけです。 言い直したり 同じところに何度も戻ってしまう。 極端な話 一旦自分の中にある偏見や ひどく意地悪な見方までを口にしてみることもあるわけですよね。 そうやって真逆に振ってみたからこそ 自分が本当は何を言いたかったのか それがようやく見えてくることも プライベートの会話の中では よくあることです。 もちろんそれはただ説明が 下手なだけのこともあるし 単純に話が長いだけのこともあるという風に思います。 僕なんで多分その典型例です。 でもその中には本当に まだ言葉になっていない 何か自体も混ざっていたはずなんですよね。 困るのはそれが何なのか 話している本人にもまだ分からないことなんです。 分かっていればここが重要なので 時間も絶対に残してくださいという風に 頼めばいいだけですからね。 でも何が大事なのかをこれから話しながら 見つけようとしていた。 そしてそれこそが会話をすることの 本質でもあるように思うんです。 ただここまで語っておいて何なんですが 全ての淀み自体に付き合っていたら 僕らの時間が圧倒的に足りない というのも本当にその通りだなという風にも思うんです。 1時間の会議の内容を共有するために 参加しなかった人までが 全員1時間分の録音を聞いてください というのは決して言えないわけですよね。 聞きになった記録を全て最初から最後まで読み通し 誰かの発言の前後までを 毎回丁寧に確かめていたら それだけで1日が終わってしまいます。 他人の物語の文脈や コンテキスト全てを把握できないのは 僕らが有限の命しか持たない以上 絶対に逃れられない宿命なわけです。 僕らは 自らが生み出した文脈にはある程度 責任は取れるという風に思うんです。 でもその文脈が切り取られてしまったら もうその責任は持てないわけですよね。 話す側、書く側からしても 自分のまとまらない説明を 整理してもらえるのは非常にありがたいわけです。 相手の時間を奪いたくないし 余計な誤解なんかも減らしたい。 だからここにはちゃんと合理性 みたいなものがあるんですよね。 ものすごく素敵な美しい合理性がある。 Appleのプライバシーへの配慮にも そういう合理性みたいなものをひしひしと感じます。 これは本当に美しい落とし所だな という風に思いながら僕はあの発表を見てしまいました。 ただその先で 相手の時間を奪わず、相手を傷つけず 誤解も減らそうとしたその結果として 相手のわからなさに付き合う時間まで なくなっていくんだという風に 思ってしまったんです。美しすぎるがゆえの 合理的な配慮だからこそ これほどまでに現代的な皮肉も なかなかないよなという風に思ってしまいました。 もちろんAIが この人はためらっていてと 淀みまでを丁寧に記録してくれるようになるかもしれません。 でもそのためらいがあったことを知ることと その時間に付き合って 自分も何かを考え直すことは果たして同じなんだろうかと そしてこれっていうのは会話だけではない という風に思うんですよね。 文章を読むときなんかも同じようなことが起きています。 書き手が同じところをぐるぐると回っている。 それはさっきも読んだよという風に 思ったりしますよね。でもまた少し 違う言い方でその話に戻ってくる。 読みながらこちらは少しずつ苛立つ わけです。そこまでこだわる理由がわからなくて 一旦読むのをやめたくなったりも するなんて日常茶飯事だ という風に思うんです。それでも続きを 読んだ時に、あ、だからこの人は この話を何度も書いたのかという風に ようやく腑に落ちることがあったりしますよね。 その理解というのは最初に 結論だけを教えてもらった時と 果たして同じものなんだろうかと。 結論を知った後ではそこへ至るまでの その遠回りもいかにも 省略できてしまいそうに見えるんですが でも自分がその結論を 受け取れるようになったのはその遠回りを 実際に読んできたからかもしれない わけです。もちろん相手の書いた 順番に付き合うことだけが正しい読み方だ という風にも思いません。途中から読んでもいいし 好きなところだけを読んでもいい。 それが文章だったり本を読むという 行為の特権でもあるわけですから もちろん最初から最後まで通読して 読んでみたからといって相手を完全に理解できる 保証だってないわけですよね。より一層 わからなくなるというのが多分現実には近い という風に思うんです。人間はAIが 登場するそんな以前から他人の話を 勝手に聞い取り都合よく覚えて 要するにこういうことでしょという風に 言ってきたわけです。だからこれはAIによって 突然生まれた問題ではないんです。ただ これからはその要するにを 自分で考える前にとっても上手に AIに作ってもらうことができる。 そしてそれが十分に分かりやすく 十分に合理的配慮がなされている ものだからこそそれ以上元に戻る 理由が見つからなくなるということですよね。 そのおかげで知れることは増えるし 時間も生まれてくる。新しいアップローチの 機能も実際に使えるようになって しまったらものすごく便利だなという風に 喜ぶ側にいることも間違い ないという風に僕自身は思うんです。 もう知らなかった頃には戻れない。そして 戻ることが本当に正しいのかさえも 今の僕には全く分かりません。 この便利さの先で僕らは 一体何を今のこの時代に 置いていくことになるんだろうかと そんなことをついつい考えてしまうような Apple Watchの新機能だなという風に 思ったので今日のこのボイスの中でも 語り残しておきました。 さて今日のお話は以上となります。 いつもこのボイスを聞いてくださっている 皆さんにとっても今日のこのお話が何かしらの 考えるきっかけとなっていたら幸いです。 それでは今日はこの辺でまた明日。 もっと見る鳥井弘文の旅と読書とコミュニティプレミアム放送配信中!09:201.チャプター 1コメントプレミアムリスナーになるとコメント欄に参加することができます プレミアムリスナーに参加する
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