TOPライフスタイルメンタル・心理学研究者がそばにいるくらし「環境美学」とは何か (Brady & Prior, 2020)13:45 2024年8月23日 276再生 問題を報告する 再生する シェアする おはようございます🔆本日もお聴きくださりありがとうございます!AI目次環境美学とは?その魅力に迫る環境美学の研究対象と特徴多感覚的視点と環境との相互作用環境美学における評価項目とは?日本の環境美学研究の可能性AI文字起こし(β版) # おはようございます🔆 おはようございます。心理学者の神平です。 本日も論文を紹介していきたいと思います。 今日は心理学の論文というよりも環境学というんですかね。 なかなか 普段読まないような雑誌なんですけど、環境美学という 学問領域というかテーマに興味を持っています。最近特に。 それの論文を読みたいなというふうに漁っていて、 結構包括的にまとまった論文を中心にして、あとは他の論文記事とかを 割といろいろ読んでみたので、それらをまとめて環境美学ってどういう学問で何を研究しているのかということを簡単にお話しできたらいいかなというふうに思っています。 # 環境美学をやっていきたい! まず環境美学っていう言葉、初めて聞いた人もいると思うんですけど、美学っていうのは美しさについて知りたいという学問で、それの派生みたいな感じです。 調べてみると、歴史は結構古く、古くはないか、50年くらいだそうです。美学っていうのが、百何十年、二百年近く、もっとか、百千七百五十年だったかな、美学っていう言葉が初めて使われたのは。 だから270年とかの間の50年分なんで、美学の歴史からしたら短いかなというところですが、50年くらいはこの言葉が使われているそうです。 どういうふうに誕生したかというと、自分も常日頃から思っている、研究してて思っていることなんですけど、美しいという概念について研究したい。 人はどうして美しさを感じるのかとか、どういうふうに評価しているのかということを研究したいときに、その研究の中心的な題材って芸術とか美術とか言われるもの、特に絵画ですよね、絵画がダントツでたくさん研究されている。 その他には彫刻とか音楽、映画、あとは自分のやってた詩とかね、そういうのが中心題材、それらはすべて芸術というふうにまとめていいかと思うんですけど、それに当たらない環境と言われる対象についても美を感じるだろうというところで立ち上がってきた学問みたいです。 どういうところが普通の美学とか芸術とは違うのかというところをいくつか調べてみたので紹介していくんですけど、基本的に対象となるのは、自然、森とか山とか、滝、川、海、ビーチみたいなね、そういう対象とか、あとは都市空間であったり、 あと自分が特に興味を持って、これが僕の入り口でもあるんですけど、廃墟、廃墟の美とかっていうのもこの環境美学が少し相手にしている対象だそうです。 あとは庭園とか、公共空間、交通とか、そういうのも入っているみたいなんですけど、どこまで美を感じるかというのはそれぞれかなと思いますが、結構最初に言った芸術、絵画とか彫刻とかとは一線をかくすかなというところは伝わるんじゃないかなと思います。 どういう特徴があるかというのも結構面白いなと思ったので紹介していくんですが、一番僕がこれはぜひもっとやっていくべきだというふうに思った観点としては、多感覚的であるということですね。 絵画を見ると、それは視覚芸術であるために視覚の美みたいなことが注目されるわけだし、音楽で言うと聴覚。基本的に視聴覚が大体ですよね。ほとんどの芸術はこの二つの感覚で説明できるのかなと思うんですけど、 環境美学ではそれがもっと多感覚的になって森に入ったときの匂いとか風の音とか地面の歩く感触とか鳥のさえずりとかそういうの全て含めて美学の対象として扱うというのがこれとっても面白いなというふうに思っています。 これは研究難しいけど、これからどんどんやっていくべき、人間ができるものですよね。AIとかデジタルデータだけだとなかなかわからない人の総合的な、統合的な美的な体験というのを明らかにしていくためには必須の要素かなというふうに思っています。 あとは環境との相互作用というところが結構特徴的というふうに読んでいて思ったんですけど、これは例えば森を歩いていて、この森の入り口に立ったときと少し歩いて進んだときとでは見える景色が全く違うだろうし、温度とかもしかしたら違うかもしれない、光の当たり方違うかもしれないというその相互作用。 自分がどこにいるかとか、時間が経ったかみたいなところで見え方が全く違うというのが環境美学の特徴。おそらく絵画は美術館とか見て角度みたいなのはちょっと変わるかもしれないんですけど、でもおおよそ正面から見るとかね。 春に美術館に行って絵画見たとて、冬に行ったとてそんなに変わらない。だけどこの環境美学というのはそれが全く違ってくるというのが面白いところかなと思います。時々時間の経過によって姿形が変わる。 研究難しいですけどね。めっちゃ難しいなと思いますけど、しゃべってて。どうやってやるんだろうって思うけど、でもやられる必要があるなというふうにも感じています。 あとは場所の固有性みたいなところで、これも当然過ぎて見逃しがちなんですけど、日本の景色とドイツの景色全然違うよねと。木の建物がこっちは全くないし、壁の塗り方は違うだろうし、あと何だろうな、違うと感じるところあるかな。 ドイツが一番面白いのは山がほとんどないですね。特にハンブルクは基本フラットなので、高いところを立つと遠くまで見渡せるんですよね。 僕は奈良にいたときも京都にいたときも福知山に住んでいたときも基本的に盆地にばっかりいるので、山に囲まれるみたいな景観で成人以降は特に過ごしてきたんですけど、 ドイツはそういうのないので、そういう点でも全く違う体験をもたらすだろうなというのは思ったりしますね。ちょっと自分の話になってしまいましたが、そういう感じで特徴的にこれまでの美学とか芸術とは違うであろうというのが面白いところだと思います。 他にもいろいろあるんだろうけども、僕の特に興味の持ったのはそのあたりです。もう一個別の論文のことを紹介して終わろうと思うんですけど、この論文、こっちもまた別に貼っておこうと思うんですけど、 これは2019年のアーバンフォレストリー&アーバングリーング、都市の森、都市の緑、これ合ってるのかなっていう雑誌に載った論文で、評価項目ですね。どういうふうに評価しているかというところで作った、尺度を作った論文です。 これも芸術の評価とは違う項目、観点で評価しているのが結構あるなと思っていて、ざっくり紹介したいんですけど、5つの階項目に、階因子に分かれていて、それをざっと読みますね。 1つ目は調和という観点。この場所は周囲とよく調和しています。ここは調和の取れた環境である。この場所の様々な部分、要素が統一された全体を形成している。そういうのが調和という観点。興味深い場所ですとかっていうのもありますね。 2つ目、ミステリー、神秘性。これ結構ないですね。芸術評価ではあまり使わない形容詞かなと思いますが、この場所は神秘的である。この場所を探検したくなるような気がする。ここにある様々な素材は触れて感じたいと思わせる。これも結構面白いなと思いますね。 3つ目、多感覚性と自然。これ、先ほど紹介した特徴と関連しているかと思うんですけど、ここには空気中にたくさんの香りがあります。匂いがあります。音の風景、サウンドスケープという言葉がありますが、サウンドスケープが心地良いということとか。ここにいると自分の小ささを感じるとか、こういうのも結構面白い観点だなと思います。 4つ目、視覚的な広がりと多様性。これはちょっと印象というより、印象は印象なんですけど、もうちょっと物理的な特徴と関連しているのかなと思うんですが、ここでの視界は良好である。広々としている。ここの景色は多様である。ダイバーシティがある。そういう観点ですね。 最後、5つ目、サブリミティ。これは相互の差とか、随行とか、そういう意味ですが、ここは印象的な場所である。数行で好奇な何かがある。言葉でできないほど壮大である、みたいな観点から評価すると。なかなか芸術、特に詩とかは全く違いますよね。 同じ美の体験であっても、使う形容詞も違えば、見ている観点も違うので、環境美学という学問が、その美学とは別で、環境美学って名乗ることって結構批判もあったりして怖いと思うんですけど、でもそういう最初に言い出した人が、これはやりたいって言い始めたのも納得感があるなというふうに、1日ざっと調べただけですけど、 思ったりしました。 # まとめ はい、というわけで今日は環境美学という学問とは何かについて、その特徴と評価項目、どういう観点で研究されているかというのを説明させていただきました。 自分もこれやりたいですね。面白いなと思います。 なんか芸術好きだし、それもやっていくんですけど、それだけじゃなく、自然とかもとても好きだし、景観とかね。 これはやっていった方がいいなと思うし、このレビューの論文で最初の方に断りが書いてあるんですけど、 イギリス、ヨーロッパ、あとはノースアメリカ、北アメリカの研究を中心にやっているのでということが書かれていて、 そうなんですよ、これ多分まだ日本とかで研究少ないと思うので、やっていきたいですね。 日本の景色超いいですもんね。 どこでやったらいいんだろう、研究するとしたら。僕は滝とかが好きだから滝とかでやりたいですけどね。 まあいいや、こういう環境美学の研究、他にも面白いのもいくつか読んだので、直近でいくつか紹介していくと思いますが、また聞いていただけると嬉しいです。 最後まで聞いてくださってありがとうございました。今日もいい一日にしていきましょう。 じゅんぺいでした。心を込めて。 # 雑談「さわかみ投信で交流会登壇」 はい最後1分だけ雑談をします。昨日自分がジョインしている 沢上東進の 社内研修みたいなところで1時間お話をしてきました。 研修というよりもあれかな、勉強会、交流会みたいな感じで自分の最近の研究とかを話してほしいというね。 本当に面白い会社なんですよね、沢上東進って。 心理学でしかもめちゃくちゃニッチなことをしている 研究者の話を1時間聞くみたいなのって。 しかも別に 社外でやってるとかじゃなくて、社内のイベントとしてそういう企画を立ててくださっていて、それが投資会社とか投資新宅の会社の 利益になると思ってるっていうね。利益になるとすぐには思ってないかもしれないけど、社員のためというか、なると思ってるからこそそういう時間を設定してくださってるんだと思うので それをできる意思決定の、どうなってるのって思いますよね。 結構僕はその 器の大きさというか、こんなよくわからん若造を呼んでくれるっていうところの 大きさみたいなところにとても惹かれたりしています。 説明をだいぶはしょってしまったんですし、特に詳しくは言わないんですけど、 今年の5月から坂見投資員という会社の 研究顧問として上位をしていて、共同研究もしたりしています。 その共同研究も実は最近データが取り終わったので 発表できる日を 近々発表できればというふうに思ったりしております。楽しみにしていてください。 もっと見る #心理学 #環境 #都市開発 #サウンドスケープ #リトリート #美学 #景観 #多感覚 #環境美学 #都市空間 研究者がそばにいるくらし心理学者じんぺー00:491.おはようございます🔆09:452.環境美学をやっていきたい!https://doi.org/10.1002/pan3.1008901:293.まとめhttps://doi.org/10.1016/j.ufug.2019.12638301:434.雑談「さわかみ投信で交流会登壇」コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
#1064 中絶可能週数の法律が人生の決断のタイミングを変えたかもしれない 17分・一昨日・ 62再生AI目次日本の「中絶可能週数」法改正の背景年間1億2千万件超「望まない妊娠」の実態WHO勧告と日本の週数制限の独自性法改正後の中絶タイミング「駆け込み」現象決断を迷う女性に影響を与えた法改正
#1063【心理学対談#37 桑水隆多さん・渡部綾一さん】声に出す時と心の中で言う時、瞳孔の大きさは違う?「内言」の心理学 1時間5分・10月22日・ 71再生AI目次AIの文章作成: 80点と完璧の境界線超低速ランニングが脳に与える効果とは?内言の心理学:声と心で語る瞳孔の謎黙る怖さ:内言が示唆する自己存在の重要性幼児の内言発達を瞳孔で探る未来
#1062【心理学対談#36 栗原勇人さん】二人の脳を同時に測る:コミュニケーションがうまくいく時、脳はどうなっているのか? 1時間2分・10月21日・ 67再生AI目次教師から研究者へ:栗原勇人の転機二人同時脳計測の挑戦とタッピング課題「うまくいかない時」に脳が同期する真実脳に電流を流し同期を操作する新研究コミュニケーションに必要な「分かろうとする態度」
#1061 保育園が契約破棄、乾燥機が壊れて1年 14分・10月20日・ 72再生AI目次ドイツで発生!保育園契約破棄の衝撃再びか?ドイツ特有のトラブルの連鎖1年放置された乾燥機、その原因とはたらい回しにされる修理依頼の実態日本と異なるサービス対応の打開策
#1060【academist対談#7 宮川創さん】なぜ古代の言葉を研究しているの? 1時間0分・10月19日・ 97再生AI目次世界観を変える古代言語研究の魅力「合わない言語」からコプト語への道コプト語に刻まれた古代キリスト教の歴史AIが実現する言語「復活」の可能性星の王子様をコプト語で出版する夢
#1058【高山ゆかりさん、ヒデアキさん(中編)】秋の推し季語発表会! 33分・10月17日・ 137再生AI目次秋灯が描く学びの情景一つの明かりが示す時代の差「秋の声」が織りなす静寂庭園に感じる「静」の趣隠された季語「月」への期待
#1057【高橋晋平さんと対談】狂気とハックは共存する?(悩み相談?) 34分・10月16日・ 157再生AI目次高橋晋平氏の仕事観と自己変革ハックと狂気、魂込める仕事とはクリエイター高橋晋平の狂気論人の心を動かす狂気の源泉感情の報酬と狂気の繋がり
#1056【森川満章さんと対談】応援したい人、応援される人ってどんな人? 43分・10月15日・ 112再生AI目次応援される人の本質とは?森川氏が明かす「応援の循環」「自信がない」研究者の本音と成長研究をビジネスに変える発想術次世代へ繋ぐ「稼ぐ研究者」の道
#1055 皆既日食で感じる感情「畏敬の念」 13分・10月14日・ 49再生AI目次心理学のホットトピック「異形の念」皆既日食が引き起こす独特の感情体験「異形の念」と科学的アイデンティティ巨大さの知覚が好奇心を高める理由珍しい自然現象研究の難しさと魅力