TOPトーク専門家東方の3おじさんラジオ【世界一ゆるいキリスト教】【カトおじ】カトおじが語る遠藤周作先生16:07 2025年3月20日 155再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次遠藤周作先生への疑問を解き明かす作家の尊敬とキリスト教への視点日本におけるキリスト教の魅力とは?遠藤周作と私の不思議な縁弱さの中に潜む強さと普遍性AI文字起こし(β版) # クリスチャン作家を語るシリーズ(4) みなさん、おはようございます。 今日も東方のさんおじさんラジオをお聞きいただきありがとうございます。 カトリックおじさん、加藤寺こと清涼院流水です。 今日は、クリスチャン作家について語るシリーズのひとまずラストとなる4回目をお届けします。 最後までよろしくお願いいたします。 カトリック教会のミサでは、これまでに亡くなられた方たちのためにお祈りする時間があります。 僕は自分が影響を受けたクリスチャン作家、遠藤修作先生、三浦彩子先生、犬貝美智子先生のことを以前から毎週のミサの中でお祈りしていたんですが、 その彩子先生のことも先日お亡くなりになってからお祈りするようになっています。 その4人の方々をボイシーで順番にご紹介するというこのシリーズ。 本日は最後のお一人、遠藤修作先生についてお話したいと思います。 遠藤先生については東宝のさんおじさんのyoutubeでも何度も話が出ていまして、 遠藤先生のキリスト教についての考えについて、僕が疑問を述べたことが何度もあります。 それが本当に頻繁にあったので、つい先日、先日と言っても時間が経ってしまいましたが、 マロさんから、劉遂さんは遠藤さんに何か恨みでもあるの?と言われたほどで、 それが実はこのシリーズを始めようと思い立ったきっかけでもあるんですね。 その誤解を解かねばならないという気持ちがありまして、 まずお断りしておきたいのは、大原則として、僕は作家さん達を全員尊敬しているということです。 それは亡くなられた文豪でも、デビューされたばかりの新人作家でも何も変わりません。 ある有名な作家さんが、かつて、小説を一つ完成させるのは奇跡だとおっしゃったことがあります。 僕はまさしくその通りだと思いますし、もっと言うなら、一冊の本を出すこと自体が奇跡だと個人的には思っています。 僕はもう作家デビューしてから30年近くがたちまして、今まで90冊近い本を出してきたんですけど、 何ら当たり前のことだとは思っていなくて、いまだに一冊一冊が本当に奇跡だなと思っています。毎回。 だから小説だけでなく、作家だけでなく、あらゆる本の作り手の方達のことを僕は無条件で尊敬しています。 その気持ちは本当に偽りなく一点の曇りもないと自信を持っています。 僕がデビューした1996年は出版界が最大の後継期で、出版バブルと呼ばれる現象がピークを迎えていました。 本を出せば面白いように売れるという時代もありましたが、それから30年、出版界は衰退し続け、 現在では一冊の本を出すことが昔の何倍も何十倍も大変になっています。 だからこそ、一冊の本を出すという奇跡をいつも感じていますし、その奇跡を実現させた本の著者の方達は無条件で尊敬しています。 ましてや文豪と呼ばれる方達のことを尊敬しないはずがなくて、もちろん遠藤修作先生もそのお一人です。 そもそも敬愛する気持ちがなければ、毎週のミサの中でお祈りすることもないわけです。 ではなぜそんな尊敬の気持ちを持ちながら僕はしばしば遠藤先生への疑問を述べたかというと、 それは日本のキリスト教会の未来のことを考えているからです。 より具体的に言うと、僕はどうすれば日本人にキリスト教の魅力を伝えられるだろうかということをいつも考えています。 そして何かの物事について、これは日本のキリスト教会の未来にとってプラスになることだろうかという価値判断の基準をいつも持っています。 それだけで僕は動いていると言っても過言ではありません。 もし仮に日本人の大半がクリスチャンなら、僕は遠藤先生のキリスト教の考えに何の疑問も述べなかったと思います。 それは大きな影響を与えることがないという意味においてです。 ですが日本人クリスチャンが1%未満しかいないということを考えますと、 この国で発表された作品として遠藤先生の描くキリスト教には疑問を述べざるを得ない面が生じてあります。 これは決して個人的な好き嫌いではありません。 遠藤先生はカトリックの作家ですが、遠藤先生の作品は神父様からこれは福音宣教にとってマイナスであると言われ、 元々カトリック教会では遠藤修作の本は読んではいけないと言われていました。 かつてそう言われていたことはとても理解できます。 なぜなら遠藤先生はキリスト教の一番大切な教義を否定しているからです。 遠藤先生はイエスキリストの復活はなかったし、キリストが奇跡を行うことはなかったという考えをお持ちで、 復活や奇跡は弟子たちの願望に基づく妄想だったとまで書いてある本もあります。 それどころか、イエスという人は何の引い出たところもなく、 聖書に書かれているように30歳ではなく、本当は50歳くらいの冴えない男だったんじゃないかとまで書いています。 それは要するに遠藤先生ご自身を投影していると僕には感じられます。 奇跡なんてありえない。復活なんて信じられない。 そういう考え方はノンクリスチャンの方がそのような印象を持つのは当然で、 だからこそ遠藤先生が日本で受けた面があると思っています。 ですが遠藤先生のその考え方は、正当派のキリスト教から見れば確実に痛んで、 世が世なら禁書や紛書になるのは当たり前で、 時代によっては著者が処刑されてもおかしくないくらいの主張をしています。 もちろん文学としてはそれで良いと思っています。 僕がいつも疑問を述べるのは、遠藤先生の名声が確立されるにつれて、 最初は否定していたはずのクリスチャンたちも、 いつしか遠藤作品をありがたがるようになったという変化が関係しています。 遠藤作品を哀悼することは個人の好みとしてはもちろん良いと思います。 ですがキリスト教を否定している内容を、 クリスチャンの多くがありがたがっているという状況がもしあるのなら、 それで良いんだろうかということは僕はいつも考えざるを得ません。 先ほど述べましたように、僕は基本的に作家さんというのを尊敬していますので、 僕が他の方の作品に疑問を述べるということは普通ありえないんですね。 もう皆無だと言っていいです。 そして遠藤先生はおそらく唯一の例外です。 僕がそれをせざるを得ない背景には、実は個人的な関係性もあります。 僕は中学と高校、兵庫県西宮市にある紅葉学院という中高一貫校に通っていました。 その中学と高校の6年間、毎日利用していたのは、 私鉄阪急電車の宿川駅でした。 その宿川駅の近くにあるカトリック宿川教会で遠藤先生は受選されました。 遠藤先生が受選された教会の近くを僕は学生時代に毎日通っていたということに、とても不思議な感じがしました。 さらに言うと、遠藤修作先生がお亡くなりになったのは1996年9月。 その同じ年、同じ月に僕は作家デビューしました。 作家と呼ばれる人は日本だけでも星の数ほどいます。 その年、その月にデビューした人も何人かいるはずですが、 1996年の9月にデビューし、30年近く経過した現在まで本を出し続けていて、 なおかつクリスチャン作家というのは日本にただ一人、僕しかいないのではないでしょうか。 だからなんだと言われればそれまでです。 僕はもともと運命論者で、クリスチャンになる以前から信仰に生きる人間でした。 僕はもともと大いなる存在のお導きというのを常に信じています。 だから僕は何らかの意味があるのではと考えました。 それにも関わってくる話として、 カトリックにおいてもプロテスタントにおいても、 この世の終わりの最後の審判まで天国や地獄に行くことはないという考えと、 その前の時点で一旦天国か地獄に行くという考え方が両方あります。 カトリックの場合は煉獄という選択肢もあります。 もちろん何が本当なのかは知らない限りわからないのですが、 これについては4月4日にYouTubeで公開される東宝の三おじさん第33回でも話していますので、 そちらも参考にしていただければと思います。 ここからは作家としての、作家の空想としての世界になります。 遠藤修作先生は、ナザレのイエスはただの人で、 何の力もない、冴えない50歳の男として描きました。 その遠藤先生が天国に行き、そこで本物のイエス・キリストと、 その遠藤先生が天国に行き、そこで本物のイエス・キリストと対面したとして、 自分の描いたイエス・キリスト像は間違いだったと知ったら、何を思うでしょうか。 僕がその立場なら、地上にいる誰かに自分の誤解を修正してほしいと願うでしょう。 そして、先ほど話したデビューの時期や通学路の不思議な巡り合わせもあり、 自分はそうした遠藤先生のメッセージを受信しているのではという気持ちも少しあります。 もちろん、こうした考えが妄想に過ぎないことはよくわかっています。 でも、そのように感じてしまう面というのは本当にあって、 僕は勝手な使命感があり、そのため遠藤先生の主張にあえて疑問を述べているという面があります。 いずれにしても、どうでもいい相手であれば批判する気も起きないのです。 敬愛する大切な存在だからこそ、正直な意見を述べているつもりです。 そこはご理解いただければ幸いです。 最後に総括として、ボイシーでクリスチャン作家について語るシリーズを続けてきて思ったのは、 これまでご紹介した3人の女性作家さん、 園彩子先生、犬貝美知子先生、三浦彩子先生は、 ご病気などの苦難がありつつとても強く、 一方の遠藤先生はとても弱い印象があるということです。 僕の個人的な意見として、昔から絶対とは言いませんが多く見られる傾向として、 女性は強く、男性は弱いという印象を持っています。 遠藤先生というのは、弱い男性の中でもさらに弱く、 その弱さを武器にしている面があって、その点は正直ずるいと思います。 それは彼の強さでもあります。 聖書では、強く見えるものは弱く、弱く見えるものこそが強いという逆説が出てきます。 その意味では、弱さを極めた遠藤先生こそ、本当は最強の作家なのかもしれません。 だからこそ遠藤先生の作品は時代を超えた普遍性を獲得しているのかもしれませんし、 それについては本当にすごいとしか言えません。 僕が遠藤先生を尊敬する最大のポイントは実はそれです。 今日お話してきたことを簡潔にまとめるなら、 遠藤修作先生が偉大な作家であることは間違いないけれど、 クリスチャーが彼の考えをお手本にすることは疑問に思うということになります。 YouTubeの過去の放送から始まって、遠藤先生の描くキリスト教について何度も疑問を述べてきましたが、 批判する以上は作家として自分の解釈も示さなければいけないという気持ちは当然あります。 僕にとってその最初の大きな答えが、 昨年2024年に刊行した神探偵イエスキリストの冒険という作品で、 現在毎日筆筆中の神探偵イエスキリストシリーズの第2巻では、 さらに深い答えを示せるように頑張りたいと思っています。 遠藤先生のことは今後もYouTubeやボイシーで何度も話すことになると思います。 僕の発言に首をかしげられた方が今回の放送をお聞きいただいて、 少しでも納得していただけると嬉しく思います。 その意味でこの放送は特に重要な内容になったと自分では思っています。 クリスチャン作家について語るシリーズはひとまず最終回です。 僕がボイシーで今後何をするかはまだ何も決まっていませんが、 また何か思いついたら音声を収録したいと思います。 もしご興味を持ってくださる方は今後もよろしくお願いいたします。 本日は最後までお聞きいただきありがとうございました。 これからも東方のさんおじさんラジオをよろしくお願いいたします。 もっと見る #作家 #キリスト教 #遠藤周作 #カトリック #聖書 #クリスチャン #清涼院流水 東方の3おじさんラジオ【世界一ゆるいキリスト教】松谷信司×MARO×清涼院流水16:071.クリスチャン作家を語るシリーズ(4)コメント感想・質問・応援メッセージを書こう koudahajime2025年3月24日たまたまこのチャンネルを見つけてはじめて拝聴しました。遠藤周作さんは「沈黙」だけ読んだことがありましたが、評価の変遷ははじめて知りました。他のクリスチャン作家を語る回も聞いてみたいと思います。蛇足ですが、たまたま日本神話に関する書籍で「神話の時代から、だいたい男性がダメで、その男性を女性が支えている」という記述を読みました。その直後にこの放送で同趣旨のコメントを聞き、不思議な縁を感じました。2返信 カトおじ流水2025年3月24日コメントありがとうございます。たまたまお聴きいただいたとのこと、本当に不思議なご縁を感じました。クリスチャン作家については、このチャンネルで曽野綾子先生、犬養道子先生、三浦綾子先生についてもお話ししていますので、お時間のある時にお聴きいただければ幸いです。ジェンダーレスの世に「男性とは女性とは」と語ることは時代遅れかもしれませんが、今なお、一定の傾向があるように個人的には感じられます。もちろん、例外はたくさんあると思います。1
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蛇足ですが、たまたま日本神話に関する書籍で「神話の時代から、だいたい男性がダメで、その男性を女性が支えている」という記述を読みました。その直後にこの放送で同趣旨のコメントを聞き、不思議な縁を感じました。
たまたまお聴きいただいたとのこと、本当に不思議なご縁を感じました。
クリスチャン作家については、このチャンネルで曽野綾子先生、犬養道子先生、三浦綾子先生についてもお話ししていますので、お時間のある時にお聴きいただければ幸いです。
ジェンダーレスの世に「男性とは女性とは」と語ることは時代遅れかもしれませんが、今なお、一定の傾向があるように個人的には感じられます。もちろん、例外はたくさんあると思います。