第2098回「お伊勢参り」2026/10/5
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■管長日記「お伊勢参り」
https://www.engakuji.or.jp/blog/40829/
■YouTube
https://youtu.be/QzHmXFLUHWQ
■note
https://note.com/engakuji/n/n66ba07138374
最後に一日のはじまりを整える、呼吸瞑想がございます。
-------------------------------------------------
三重県津市にある四天王寺さまにお参りして、イス坐禅をさせていただきました。
お寺に入るときに、門のところに大きな詩碑があるのが目にとまりました。
坂村真民先生の詩が大きな石に刻まれていました。
それは「法悦の涙」という詩であります。
『坂村真民全詩集第三巻』に収められている詩であります。
法悦の涙
二度も火災に遭いながら
おやけどのあと一つもない薬師仏さま
一度目の兵火の時など下の谷にころげ落ち
難を避けられたというがお傷一つなく
多くの者の苦危の数々を知りながら
自らも色々の災難に遭いながら
暗いかげなど全くなく柔和そのものの仏さま
わたしは特別のおんはからいで
この秘仏のお側に坐し
朝の勤めに参じさせて頂いたが
お経のあいだじゅう涙が流れてならなかった
おさえようとしても頬を伝わって落ちてきた
法悦の涙というものを初めて知った思いがした
という詩であります。
真民先生ともご縁のあるお寺だと思うと感激したのでした。
真民先生は、伊勢にある神宮皇學館で学ばれています。
伊勢にもゆかりがあるのです。
イス坐禅の翌日は、せっかくの機会ですので、伊勢神宮に参拝させてもらいました。
朝早くに倉島ご住職と、ホトカミの吉田亮さん、仏師の富田球雲さんたちと共に参拝させていただきました。
ホトカミの荒井さんも同行してくださいました。
荒井さんは、國學院大學で神道も学ばれた方なので、とてもお詳しいのであります。
はじめに外宮に参拝しました。
伊勢神宮はまずなんといってもその境内に入るだけで、身も心も清まる思いがします。
さらに手水舎で、手などを清めます。
まず正宮に参拝します。
今回は倉島さんの特別のおはからいによって、御垣内参拝をさせていただきました。
一般参拝の場所よりも正殿に近い場所で参拝することができるのです。
正殿の周囲には板垣が巡らされており、この内側を御垣内というのだそうです。
そんな神聖な中に入れていただくだけで、清らかな思いになります。
正宮は、衣食住や産業の守護神である豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りしています。
そのあと、さらに別宮にお参りしました。
多賀宮(たがのみや)は、豊受大御神の荒御魂(あらみたま)をお祀りしています。
土宮(つちのみや)は土地の神さまをお祀りしています。
風宮(かぜのみや)は、風雨を司る神様をお祀りしています。
元寇の際には神風を起こしたことから、正応六年(一二九三年)に別宮になったと荒井さんが教えてくださいました。
そしてちょうど神さまに朝の神饌(しんせん)をお供えする時間となっていましたので、神職の方々がご奉仕されるお姿を拝ませてもらいました。
神饌は神様へお供えする毎日の食事などのことであります。
白装束で奉仕されるお姿はこれまた尊いものであります。
そのあと、猿田彦神社にもお参りしました。
猿田彦大神は、天孫降臨の際に瓊瓊杵尊を高千穂へ案内された神さまであります。
そして外宮に戻って、せんぐう館を拝観させていただきました。
昨年から伊勢神宮では、次の式年遷宮に向けた諸祭・行事が始まっています。
前回の式年遷宮を機に開館した施設であります。
ここで遷宮とはどのようなものなのか、詳しく学ぶことができます。
日本古来の伝統そのものを継承されているのだと思いました。
日本人としての原点を学ぶことができました。
外宮からさらに内宮へと向かいました。
せんぐう館からは、皇學館大学の前学長の河野 訓先生と、同じく皇學館大学の名誉教授である櫻井治男先生とがご案内くださいました。
先生方とご一緒に内宮に参りました。
内宮の説明は、神宮の方がなさってくださいました。
宇治橋を渡って参りますが、これだけでも身心が清まります。
ここでも手水舎でさらに清めます。
内宮でも有り難いことに御垣内参拝をさせていただきました。
倉島さんのおはからいのおかげであります。
先生方と、吉田さんたちと五名で参拝させていただきました。
参拝の前には記帳もさせてもらいました。
それからなんと有り難いことに、その日は雨であったにも関わらず、正宮の前に来ると、雲が消えて晴れ間が出ました。
御神前で参拝するときには、日が射して来たのでした。
ここは天照大御神をお祀りする神聖なる場所であります。
まさに天照大御神がご降臨なされたかと思うほどの莊嚴さであり、感動しました。
この雨があがったことについては、ホトカミの吉田さんが、noteに投稿されています。
不思議なことがあるものです。
ホテルを出るときには雨でした。
天気予報でも雨でしたので、雨の中の参拝と思っていました。
私としては、雨の中の参拝もよいと思いました。
それほどの強い雨でなければ、これも風情があるものです。
ところが、外宮に向かうと雨がやんで、外宮の参拝の間は雨に降られることがなかったのでした。
内宮に向かって、内宮の前でみんなを待ち合わせていると雨が降っていましたので、傘の用意をしました。
ところが宇治橋を渡るところから雨がやみました。
そして正宮の前で晴れ間が見えたのでした。
御垣内参拝でお日様が出てくれました。
そのあと、これも倉島さんのおはからいで、控え室で休ませてもらいました。
その間は強い雨でした。
傘を持ってきて正解だったと思ってお茶をいただいたのですが、外に出ると雨が止んでいました。
宇治山田駅まで行って、名古屋行きの電車に乗ると強い雨となりました。
雨の一日だったのですが、私は結果的に雨に降られることがなかったのでした。
もっともこういうことはたまたまであります。
たまたま雨が上がったときに参拝させてもらい、たまたま雨が降っているときに控え室でお茶をいただいていたのです。
たまたま帰りの電車に乗ると雨が降ってきたというだけのことであります。
それでもとても貴重な経験でありました。
遷宮について学ぶと、より一層関心が深まりました。
日本人として大事な原点であると、改めて感じました。
七年後に無事、遷宮が執り行われますようにと心からお祈りします。
倉島さんのお心遣いには有り難く感謝するばかりであります。
ホトカミの吉田さんと出会ったことから始まったご縁の不思議であります。
横田南嶺
https://www.engakuji.or.jp/blog/40829/
■YouTube
https://youtu.be/QzHmXFLUHWQ
■note
https://note.com/engakuji/n/n66ba07138374
最後に一日のはじまりを整える、呼吸瞑想がございます。
-------------------------------------------------
三重県津市にある四天王寺さまにお参りして、イス坐禅をさせていただきました。
お寺に入るときに、門のところに大きな詩碑があるのが目にとまりました。
坂村真民先生の詩が大きな石に刻まれていました。
それは「法悦の涙」という詩であります。
『坂村真民全詩集第三巻』に収められている詩であります。
法悦の涙
二度も火災に遭いながら
おやけどのあと一つもない薬師仏さま
一度目の兵火の時など下の谷にころげ落ち
難を避けられたというがお傷一つなく
多くの者の苦危の数々を知りながら
自らも色々の災難に遭いながら
暗いかげなど全くなく柔和そのものの仏さま
わたしは特別のおんはからいで
この秘仏のお側に坐し
朝の勤めに参じさせて頂いたが
お経のあいだじゅう涙が流れてならなかった
おさえようとしても頬を伝わって落ちてきた
法悦の涙というものを初めて知った思いがした
という詩であります。
真民先生ともご縁のあるお寺だと思うと感激したのでした。
真民先生は、伊勢にある神宮皇學館で学ばれています。
伊勢にもゆかりがあるのです。
イス坐禅の翌日は、せっかくの機会ですので、伊勢神宮に参拝させてもらいました。
朝早くに倉島ご住職と、ホトカミの吉田亮さん、仏師の富田球雲さんたちと共に参拝させていただきました。
ホトカミの荒井さんも同行してくださいました。
荒井さんは、國學院大學で神道も学ばれた方なので、とてもお詳しいのであります。
はじめに外宮に参拝しました。
伊勢神宮はまずなんといってもその境内に入るだけで、身も心も清まる思いがします。
さらに手水舎で、手などを清めます。
まず正宮に参拝します。
今回は倉島さんの特別のおはからいによって、御垣内参拝をさせていただきました。
一般参拝の場所よりも正殿に近い場所で参拝することができるのです。
正殿の周囲には板垣が巡らされており、この内側を御垣内というのだそうです。
そんな神聖な中に入れていただくだけで、清らかな思いになります。
正宮は、衣食住や産業の守護神である豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りしています。
そのあと、さらに別宮にお参りしました。
多賀宮(たがのみや)は、豊受大御神の荒御魂(あらみたま)をお祀りしています。
土宮(つちのみや)は土地の神さまをお祀りしています。
風宮(かぜのみや)は、風雨を司る神様をお祀りしています。
元寇の際には神風を起こしたことから、正応六年(一二九三年)に別宮になったと荒井さんが教えてくださいました。
そしてちょうど神さまに朝の神饌(しんせん)をお供えする時間となっていましたので、神職の方々がご奉仕されるお姿を拝ませてもらいました。
神饌は神様へお供えする毎日の食事などのことであります。
白装束で奉仕されるお姿はこれまた尊いものであります。
そのあと、猿田彦神社にもお参りしました。
猿田彦大神は、天孫降臨の際に瓊瓊杵尊を高千穂へ案内された神さまであります。
そして外宮に戻って、せんぐう館を拝観させていただきました。
昨年から伊勢神宮では、次の式年遷宮に向けた諸祭・行事が始まっています。
前回の式年遷宮を機に開館した施設であります。
ここで遷宮とはどのようなものなのか、詳しく学ぶことができます。
日本古来の伝統そのものを継承されているのだと思いました。
日本人としての原点を学ぶことができました。
外宮からさらに内宮へと向かいました。
せんぐう館からは、皇學館大学の前学長の河野 訓先生と、同じく皇學館大学の名誉教授である櫻井治男先生とがご案内くださいました。
先生方とご一緒に内宮に参りました。
内宮の説明は、神宮の方がなさってくださいました。
宇治橋を渡って参りますが、これだけでも身心が清まります。
ここでも手水舎でさらに清めます。
内宮でも有り難いことに御垣内参拝をさせていただきました。
倉島さんのおはからいのおかげであります。
先生方と、吉田さんたちと五名で参拝させていただきました。
参拝の前には記帳もさせてもらいました。
それからなんと有り難いことに、その日は雨であったにも関わらず、正宮の前に来ると、雲が消えて晴れ間が出ました。
御神前で参拝するときには、日が射して来たのでした。
ここは天照大御神をお祀りする神聖なる場所であります。
まさに天照大御神がご降臨なされたかと思うほどの莊嚴さであり、感動しました。
この雨があがったことについては、ホトカミの吉田さんが、noteに投稿されています。
不思議なことがあるものです。
ホテルを出るときには雨でした。
天気予報でも雨でしたので、雨の中の参拝と思っていました。
私としては、雨の中の参拝もよいと思いました。
それほどの強い雨でなければ、これも風情があるものです。
ところが、外宮に向かうと雨がやんで、外宮の参拝の間は雨に降られることがなかったのでした。
内宮に向かって、内宮の前でみんなを待ち合わせていると雨が降っていましたので、傘の用意をしました。
ところが宇治橋を渡るところから雨がやみました。
そして正宮の前で晴れ間が見えたのでした。
御垣内参拝でお日様が出てくれました。
そのあと、これも倉島さんのおはからいで、控え室で休ませてもらいました。
その間は強い雨でした。
傘を持ってきて正解だったと思ってお茶をいただいたのですが、外に出ると雨が止んでいました。
宇治山田駅まで行って、名古屋行きの電車に乗ると強い雨となりました。
雨の一日だったのですが、私は結果的に雨に降られることがなかったのでした。
もっともこういうことはたまたまであります。
たまたま雨が上がったときに参拝させてもらい、たまたま雨が降っているときに控え室でお茶をいただいていたのです。
たまたま帰りの電車に乗ると雨が降ってきたというだけのことであります。
それでもとても貴重な経験でありました。
遷宮について学ぶと、より一層関心が深まりました。
日本人として大事な原点であると、改めて感じました。
七年後に無事、遷宮が執り行われますようにと心からお祈りします。
倉島さんのお心遣いには有り難く感謝するばかりであります。
ホトカミの吉田さんと出会ったことから始まったご縁の不思議であります。
横田南嶺
【鎌倉円覚寺】毎日の管長日記と呼吸瞑想
臨済宗大本山円覚寺
- 13:041.
お伊勢参り
コメント

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お伊勢さんは外宮に2回伺いました。
内宮はまだなので機会を作って伺いたいです。
ありがとうございました。
新宮市のご出身で伊勢は比較的近いので、何度かお参りされているのかなと思います。しかし、今回は特別な場所からお参りされてまた感慨もひとしおだったのが伝わってきました。
「せんぐう館を拝観させていただきました。昨年から伊勢神宮では、次の式年遷宮に向けた諸祭・行事が始まっています。
前回の式年遷宮を機に開館した施設であります。ここで遷宮とはどのようなものなのか、詳しく学ぶことができます。」
→次の式年遷宮がもう七年後なのだなあと思いました。🙏