#853 観光地で落とし物みつかる奇跡。医療:パーキンソン病
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パーキンソン病とは?症状・原因・治療・日常生活で気をつけたいこと
今回は、獨協医科大学病院 脳神経内科の藤田裕明先生に、「パーキンソン病」について伺いました。
パーキンソン病と聞くと、俳優のマイケル・J・フォックスさんを思い浮かべる方もいるかもしれません。
名前は知っていても、実際にどのような病気なのか、どんな症状が出るのかまでは、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
パーキンソン病はどんな病気?
パーキンソン病は、今から約200年前に、ロンドンの医師ジェームズ・パーキンソンによって初めて報告された神経変性疾患です。
主な症状としては、次のようなものがあります。
動きが遅くなる
手足が震える
筋肉がこわばる
歩きにくくなる
日本では15万人以上の患者さんがいるとされており、神経変性疾患の中では、アルツハイマー病に次いで2番目に多い疾患です。
患者数は年齢とともに増加し、60歳以上では100人に1人ほどの割合で患者さんがいるとされています。決して珍しい病気ではありません。
若い人でも発症することがある
パーキンソン病は、基本的には50歳を超える頃から患者さんの数が増えてくる病気です。
ただし、若くして発症する方もいます。
マイケル・J・フォックスさんも比較的若い時期に発症したことで知られています。
原因は「ドパミン」の減少
パーキンソン病では、脳内の「ドパミン」という神経伝達物質が減少することで、主な症状が出ることがわかっています。
なぜドパミンが減少するのかについては、まだ完全には解明されていません。
現在は、神経細胞の中に「アルファシヌクレイン」というタンパク質がたまり、ドパミンを作る神経細胞が減少することが関係していると考えられています。
症状は「運動症状」と「非運動症状」に分けられる
パーキンソン病の症状は、大きく分けると「運動症状」と「非運動症状」があります。
運動症状
代表的な運動症状には、次のようなものがあります。
動きが遅くなる
手足が震える
筋肉がこわばる
字が小さくなる
声が小さくなる
表情が乏しくなる
歩くときに足が前に出にくい
体のバランスが取りにくい
歩き方にも特徴が出ることがあります。
前かがみになり、一歩一歩が小刻みになるため、同世代の人と比べて歩くスピードが遅くなることがあります。
旅行や外出の際に、友人から「歩き方が少し変だよ」と言われたり、周りのペースについていけなくなったりして、受診につながるケースもあります。
非運動症状
パーキンソン病では、体の動き以外にもさまざまな症状が出ることがあります。
便秘
頻尿
立ちくらみ
夜中に何度も目が覚める
日中の眠気
気分の落ち込み
やる気が出ない
注意力の低下
物忘れ
においがわかりにくい
体の痛み
こうした症状は、年齢や疲れのせいと思われやすく、パーキンソン病とすぐに結びつかないこともあります。
本人よりも周囲が気づくことも
パーキンソン病は、年齢とともに発症率が上がる病気です。
そのため、加齢による変化との区別がつきにくいことがあります。
たとえば、手が震える、細かいボタンを留めにくい、歩き方が変わるといった変化に、ご本人よりも家族や友人が先に気づくこともあります。
日常生活の中での小さな変化が、受診のきっかけになることも少なくありません。
治療は薬物療法が基本
現在のところ、パーキンソン病の進行を根本的に止める治療はありません。
ただし、症状を和らげる治療法はあります。
治療の基本は薬物療法です。
パーキンソン病では脳内のドパミンが少なくなっているため、不足しているドパミンを補う治療を行います。
飲み薬や貼り薬など、症状を改善するためのさまざまな薬があり、患者さんごとに適切に組み合わせて使います。
薬の効き目が短くなったり、薬が効きすぎてしまったりして、薬だけでは症状の調整が難しい場合には、手術療法が行われることもあります。
治療は一人ひとりに合わせて行う
パーキンソン病の症状は、患者さんによって異なります。
運動症状が強い方もいれば、非運動症状に悩まされる方もいます。
また、ある患者さんにはよく効く薬が、別の患者さんには効きにくいこともあります。
そのため、治療はまさにオーダーメイドです。
患者さん一人ひとりの症状を丁寧に聞き取りながら、薬を組み合わせて治療していきます。
パーキンソン病は命に関わる病気?
パーキンソン病そのものが直接命に関わることはないとされています。
ただし、症状が進むことで注意が必要なことがあります。
たとえば、飲み込みが悪くなることで肺炎を起こしたり、バランスが悪くなって転倒し、骨折して寝たきりになったりすることがあります。
また、転倒によって頭をぶつけ、脳出血につながる可能性もあります。
そのため、肺炎や転倒、骨折などの合併症を防ぐことが大切です。
日常生活で大切なのは「運動」
日常生活で最も大切なのは、運動です。
一般的には、1日7000歩を目標に、散歩やストレッチを続けることが勧められます。
もちろん、バランスを取るのが難しい方は、転倒に十分注意が必要です。
無理をせず、安全な環境で行うことが大切です。
体力を維持するためにも、ご本人だけでなく、ご家族と一緒に散歩をする習慣をつけるのもよい方法です。
まとめ
パーキンソン病は、決して珍しい病気ではありません。
年齢とともに患者さんは増えますが、若い方に起こることもあります。
症状は、手足の震えや動きにくさだけではなく、便秘、睡眠障害、気分の落ち込み、においの感じにくさなど、さまざまです。
「年齢のせいかな」「疲れているだけかな」と思うような変化の中に、病気のサインが隠れていることもあります。
気になる症状がある場合は、自己判断せず、かかりつけ医や専門の医療機関に相談することが大切です。
今回は、獨協医科大学病院 脳神経内科の藤田裕明先生に、「パーキンソン病」について伺いました。
パーキンソン病と聞くと、俳優のマイケル・J・フォックスさんを思い浮かべる方もいるかもしれません。
名前は知っていても、実際にどのような病気なのか、どんな症状が出るのかまでは、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
パーキンソン病はどんな病気?
パーキンソン病は、今から約200年前に、ロンドンの医師ジェームズ・パーキンソンによって初めて報告された神経変性疾患です。
主な症状としては、次のようなものがあります。
動きが遅くなる
手足が震える
筋肉がこわばる
歩きにくくなる
日本では15万人以上の患者さんがいるとされており、神経変性疾患の中では、アルツハイマー病に次いで2番目に多い疾患です。
患者数は年齢とともに増加し、60歳以上では100人に1人ほどの割合で患者さんがいるとされています。決して珍しい病気ではありません。
若い人でも発症することがある
パーキンソン病は、基本的には50歳を超える頃から患者さんの数が増えてくる病気です。
ただし、若くして発症する方もいます。
マイケル・J・フォックスさんも比較的若い時期に発症したことで知られています。
原因は「ドパミン」の減少
パーキンソン病では、脳内の「ドパミン」という神経伝達物質が減少することで、主な症状が出ることがわかっています。
なぜドパミンが減少するのかについては、まだ完全には解明されていません。
現在は、神経細胞の中に「アルファシヌクレイン」というタンパク質がたまり、ドパミンを作る神経細胞が減少することが関係していると考えられています。
症状は「運動症状」と「非運動症状」に分けられる
パーキンソン病の症状は、大きく分けると「運動症状」と「非運動症状」があります。
運動症状
代表的な運動症状には、次のようなものがあります。
動きが遅くなる
手足が震える
筋肉がこわばる
字が小さくなる
声が小さくなる
表情が乏しくなる
歩くときに足が前に出にくい
体のバランスが取りにくい
歩き方にも特徴が出ることがあります。
前かがみになり、一歩一歩が小刻みになるため、同世代の人と比べて歩くスピードが遅くなることがあります。
旅行や外出の際に、友人から「歩き方が少し変だよ」と言われたり、周りのペースについていけなくなったりして、受診につながるケースもあります。
非運動症状
パーキンソン病では、体の動き以外にもさまざまな症状が出ることがあります。
便秘
頻尿
立ちくらみ
夜中に何度も目が覚める
日中の眠気
気分の落ち込み
やる気が出ない
注意力の低下
物忘れ
においがわかりにくい
体の痛み
こうした症状は、年齢や疲れのせいと思われやすく、パーキンソン病とすぐに結びつかないこともあります。
本人よりも周囲が気づくことも
パーキンソン病は、年齢とともに発症率が上がる病気です。
そのため、加齢による変化との区別がつきにくいことがあります。
たとえば、手が震える、細かいボタンを留めにくい、歩き方が変わるといった変化に、ご本人よりも家族や友人が先に気づくこともあります。
日常生活の中での小さな変化が、受診のきっかけになることも少なくありません。
治療は薬物療法が基本
現在のところ、パーキンソン病の進行を根本的に止める治療はありません。
ただし、症状を和らげる治療法はあります。
治療の基本は薬物療法です。
パーキンソン病では脳内のドパミンが少なくなっているため、不足しているドパミンを補う治療を行います。
飲み薬や貼り薬など、症状を改善するためのさまざまな薬があり、患者さんごとに適切に組み合わせて使います。
薬の効き目が短くなったり、薬が効きすぎてしまったりして、薬だけでは症状の調整が難しい場合には、手術療法が行われることもあります。
治療は一人ひとりに合わせて行う
パーキンソン病の症状は、患者さんによって異なります。
運動症状が強い方もいれば、非運動症状に悩まされる方もいます。
また、ある患者さんにはよく効く薬が、別の患者さんには効きにくいこともあります。
そのため、治療はまさにオーダーメイドです。
患者さん一人ひとりの症状を丁寧に聞き取りながら、薬を組み合わせて治療していきます。
パーキンソン病は命に関わる病気?
パーキンソン病そのものが直接命に関わることはないとされています。
ただし、症状が進むことで注意が必要なことがあります。
たとえば、飲み込みが悪くなることで肺炎を起こしたり、バランスが悪くなって転倒し、骨折して寝たきりになったりすることがあります。
また、転倒によって頭をぶつけ、脳出血につながる可能性もあります。
そのため、肺炎や転倒、骨折などの合併症を防ぐことが大切です。
日常生活で大切なのは「運動」
日常生活で最も大切なのは、運動です。
一般的には、1日7000歩を目標に、散歩やストレッチを続けることが勧められます。
もちろん、バランスを取るのが難しい方は、転倒に十分注意が必要です。
無理をせず、安全な環境で行うことが大切です。
体力を維持するためにも、ご本人だけでなく、ご家族と一緒に散歩をする習慣をつけるのもよい方法です。
まとめ
パーキンソン病は、決して珍しい病気ではありません。
年齢とともに患者さんは増えますが、若い方に起こることもあります。
症状は、手足の震えや動きにくさだけではなく、便秘、睡眠障害、気分の落ち込み、においの感じにくさなど、さまざまです。
「年齢のせいかな」「疲れているだけかな」と思うような変化の中に、病気のサインが隠れていることもあります。
気になる症状がある場合は、自己判断せず、かかりつけ医や専門の医療機関に相談することが大切です。
アナウンサーかしまだちほのコミュラジオ(医療/旅/ビジネス)
アナウンサー鹿島田千帆/ Kashimada Chiho
- 02:441.
チャプター1
- 06:592.
チャプター2
- 00:573.
チャプター3
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