#856 親子天体観測会と、胆石症の検査・治療・予防
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胆石症の受診目安と治療法
検査・手術・予防まで知っておきたいポイント
今回は、新小山市民病院 副院長の田野茂夫先生に、前回に続いて胆石症についてお話をうかがいます。
受診の目安
胆石症が疑われる時、どのようなタイミングで病院を受診すればよいのでしょうか。
受診の目安になるのは、お腹の痛みです。
特に、右の肋骨の下あたりに痛みが時々出る場合には、胆石症が疑われることがあります。
胆石による痛みは、食後に起こりやすいことが比較的特徴的です。
また、胃がん検診などでバリウム検査を受けた際に、胃の近くに石のようなものが写り、胆石が見つかることもあります。
いずれにしても、胆石が疑われた場合には、その状態を確認するために、一度は病院やクリニックを受診し、超音波検査、いわゆるエコー検査を受けておくことが勧められます。
胆石症の検査
胆石症の診断では、超音波検査が基本となります。
この検査で胆のうが十分に観察できれば、ほかの検査は特に必要ないこともあります。
ただし、次のような場合には、CT検査が必要になることがあります。
胆のうの壁に変化がある場合
胆のうが見えにくい場合
一方で、CTでは写らない胆石もあるため、必要に応じてMRI検査などを併用する場合もあります。
人間ドックや健康診断の腹部エコーで、胆石が偶然見つかることもあります。
症状がない場合でも、指摘された時には自己判断せず、医師に相談して状態を確認しておくことが大切です。
胆石症の治療
胆石症の治療は、胆石がどこにあるかによって異なります。
胆のう結石と胆管結石では治療法が違いますが、今回は胆のう結石についてのお話です。
胆石があるからといって、必ず治療が必要になるわけではありません。
無症状の胆のう結石に対して、積極的な治療を行うことはほとんどありません。
胆石を溶かす薬や、衝撃波で石を砕く治療法もありますが、効果が不確実で、再発率も高いため、現在のガイドラインでは一般的に推奨されていません。
症状がある場合、基本的な治療は胆のうの外科的摘出術です。
つまり、胆石だけを取るのではなく、胆のうごと取り除くという方法になります。
胆石だけを取ったとしても、胆のうが残っていれば再び石ができる可能性があります。また、胆のうにメスを入れることで胆のうの動きが悪くなり、胆石がさらにできやすくなる可能性もあります。
そのため、胆のうを摘出するのが基本的な治療とされています。
胆のう炎を起こしている場合
胆石によって胆のう炎を起こしている場合には、本来は緊急で手術を行うのが理想的です。
ただし、患者さんの全身状態や、手術を行う側の状況によっては、まず抗菌薬と鎮痛剤で治療し、炎症が落ち着いてから、あらためて予定手術を行うことも多いそうです。
抗菌薬や鎮痛剤で症状を抑えきれない場合には、お腹の外から胆のうに針を刺し、胆のうにたまった胆汁を外に出す処置を行うこともあります。
このようにして急な炎症をしのぎ、その後、最終的に手術を検討する場合があります。
胆のうを取っても大丈夫?
胆のうを取ってしまっても大丈夫なのか、不安に感じる方も多いかもしれません。
胆のうは、食事をしていない間に胆汁を一時的にためて濃縮し、食べ物が十二指腸に流れてきたタイミングで、効率よく胆汁を送り出す働きをしています。
そのため、胆のうを摘出すると、この一時的にためる機能はなくなります。
胆のうを取った後に起こることとしては、次のようなものがあります。
油ものを多く食べた時に、下痢をしやすくなることがある
胆汁が胃へ逆流し、げっぷをした時に苦みを感じることがある
ただし、栄養面で大きな問題になることはないとされています。
治療期間の目安
腹腔鏡による胆のう摘出術を予定手術で行う場合、入院期間は4日から5日程度が目安です。
緊急手術の場合には、もう少し長くなることがあります。
一方、胆石を溶かす内服薬を使って治療する場合には、最低でも半年から1年ほど薬を続けたうえで、効果を見ながら中止するか継続するかを判断します。
ただし、薬による治療は効果が不確実で再発率も高いため、症状のある胆石症では手術が基本的な治療となります。
胆石症を予防するために
胆石症の予防には、生活習慣の見直しが大切です。
予防のために意識したいことは、次の通りです。
食べ過ぎを避ける
動物性脂肪を摂りすぎない
規則正しい食生活を心がける
適度な運動を続ける
肥満を改善する
特に、長時間食事をとらない状態が続くと、胆のうにたまった胆汁が濃縮され、胆石ができやすくなると考えられています。
また、肥満の改善は大切ですが、急激な減量はかえって胆石のリスクになります。
ダイエットをする場合も、絶食や極端な食事制限ではなく、時間をかけて健康的に体重をコントロールすることが大切です。
若い方にも知ってほしい胆石症
胆石症は中高年の病気というイメージがあるかもしれませんが、若い方にも知っておいてほしい病気です。
急激なダイエットや長時間の絶食は、体に負担をかけるだけでなく、胆石のリスクにもつながります。
無理な減量ではなく、適度な運動とバランスのよい食事で、穏やかに体重を管理していくことが大切です。
右の肋骨の下あたりの痛み、食後に起こるお腹の痛み、健診で指摘された胆石など、気になることがある場合には、早めに医療機関で相談しましょう。
まとめ
胆石症が疑われる時の受診目安は、右の肋骨の下あたりの痛みや、食後に起こる腹痛です。
診断には超音波検査が基本となり、必要に応じてCTやMRIを行うこともあります。
無症状の胆石は経過観察となることが多い一方で、症状がある場合や胆のう炎を起こしている場合には、胆のうを摘出する手術が基本的な治療となります。
胆のうを取った後も、油ものを多く食べた時の下痢や、胆汁の逆流による苦みを感じることはありますが、栄養面で大きな問題になることはないとされています。
予防のためには、食べ過ぎや動物性脂肪の摂りすぎを避け、規則正しい食生活、適度な運動、肥満の改善を心がけることが大切です。
ただし、急激なダイエットは逆に胆石のリスクになるため、無理のない方法で体調を整えていきましょう。
検査・手術・予防まで知っておきたいポイント
今回は、新小山市民病院 副院長の田野茂夫先生に、前回に続いて胆石症についてお話をうかがいます。
受診の目安
胆石症が疑われる時、どのようなタイミングで病院を受診すればよいのでしょうか。
受診の目安になるのは、お腹の痛みです。
特に、右の肋骨の下あたりに痛みが時々出る場合には、胆石症が疑われることがあります。
胆石による痛みは、食後に起こりやすいことが比較的特徴的です。
また、胃がん検診などでバリウム検査を受けた際に、胃の近くに石のようなものが写り、胆石が見つかることもあります。
いずれにしても、胆石が疑われた場合には、その状態を確認するために、一度は病院やクリニックを受診し、超音波検査、いわゆるエコー検査を受けておくことが勧められます。
胆石症の検査
胆石症の診断では、超音波検査が基本となります。
この検査で胆のうが十分に観察できれば、ほかの検査は特に必要ないこともあります。
ただし、次のような場合には、CT検査が必要になることがあります。
胆のうの壁に変化がある場合
胆のうが見えにくい場合
一方で、CTでは写らない胆石もあるため、必要に応じてMRI検査などを併用する場合もあります。
人間ドックや健康診断の腹部エコーで、胆石が偶然見つかることもあります。
症状がない場合でも、指摘された時には自己判断せず、医師に相談して状態を確認しておくことが大切です。
胆石症の治療
胆石症の治療は、胆石がどこにあるかによって異なります。
胆のう結石と胆管結石では治療法が違いますが、今回は胆のう結石についてのお話です。
胆石があるからといって、必ず治療が必要になるわけではありません。
無症状の胆のう結石に対して、積極的な治療を行うことはほとんどありません。
胆石を溶かす薬や、衝撃波で石を砕く治療法もありますが、効果が不確実で、再発率も高いため、現在のガイドラインでは一般的に推奨されていません。
症状がある場合、基本的な治療は胆のうの外科的摘出術です。
つまり、胆石だけを取るのではなく、胆のうごと取り除くという方法になります。
胆石だけを取ったとしても、胆のうが残っていれば再び石ができる可能性があります。また、胆のうにメスを入れることで胆のうの動きが悪くなり、胆石がさらにできやすくなる可能性もあります。
そのため、胆のうを摘出するのが基本的な治療とされています。
胆のう炎を起こしている場合
胆石によって胆のう炎を起こしている場合には、本来は緊急で手術を行うのが理想的です。
ただし、患者さんの全身状態や、手術を行う側の状況によっては、まず抗菌薬と鎮痛剤で治療し、炎症が落ち着いてから、あらためて予定手術を行うことも多いそうです。
抗菌薬や鎮痛剤で症状を抑えきれない場合には、お腹の外から胆のうに針を刺し、胆のうにたまった胆汁を外に出す処置を行うこともあります。
このようにして急な炎症をしのぎ、その後、最終的に手術を検討する場合があります。
胆のうを取っても大丈夫?
胆のうを取ってしまっても大丈夫なのか、不安に感じる方も多いかもしれません。
胆のうは、食事をしていない間に胆汁を一時的にためて濃縮し、食べ物が十二指腸に流れてきたタイミングで、効率よく胆汁を送り出す働きをしています。
そのため、胆のうを摘出すると、この一時的にためる機能はなくなります。
胆のうを取った後に起こることとしては、次のようなものがあります。
油ものを多く食べた時に、下痢をしやすくなることがある
胆汁が胃へ逆流し、げっぷをした時に苦みを感じることがある
ただし、栄養面で大きな問題になることはないとされています。
治療期間の目安
腹腔鏡による胆のう摘出術を予定手術で行う場合、入院期間は4日から5日程度が目安です。
緊急手術の場合には、もう少し長くなることがあります。
一方、胆石を溶かす内服薬を使って治療する場合には、最低でも半年から1年ほど薬を続けたうえで、効果を見ながら中止するか継続するかを判断します。
ただし、薬による治療は効果が不確実で再発率も高いため、症状のある胆石症では手術が基本的な治療となります。
胆石症を予防するために
胆石症の予防には、生活習慣の見直しが大切です。
予防のために意識したいことは、次の通りです。
食べ過ぎを避ける
動物性脂肪を摂りすぎない
規則正しい食生活を心がける
適度な運動を続ける
肥満を改善する
特に、長時間食事をとらない状態が続くと、胆のうにたまった胆汁が濃縮され、胆石ができやすくなると考えられています。
また、肥満の改善は大切ですが、急激な減量はかえって胆石のリスクになります。
ダイエットをする場合も、絶食や極端な食事制限ではなく、時間をかけて健康的に体重をコントロールすることが大切です。
若い方にも知ってほしい胆石症
胆石症は中高年の病気というイメージがあるかもしれませんが、若い方にも知っておいてほしい病気です。
急激なダイエットや長時間の絶食は、体に負担をかけるだけでなく、胆石のリスクにもつながります。
無理な減量ではなく、適度な運動とバランスのよい食事で、穏やかに体重を管理していくことが大切です。
右の肋骨の下あたりの痛み、食後に起こるお腹の痛み、健診で指摘された胆石など、気になることがある場合には、早めに医療機関で相談しましょう。
まとめ
胆石症が疑われる時の受診目安は、右の肋骨の下あたりの痛みや、食後に起こる腹痛です。
診断には超音波検査が基本となり、必要に応じてCTやMRIを行うこともあります。
無症状の胆石は経過観察となることが多い一方で、症状がある場合や胆のう炎を起こしている場合には、胆のうを摘出する手術が基本的な治療となります。
胆のうを取った後も、油ものを多く食べた時の下痢や、胆汁の逆流による苦みを感じることはありますが、栄養面で大きな問題になることはないとされています。
予防のためには、食べ過ぎや動物性脂肪の摂りすぎを避け、規則正しい食生活、適度な運動、肥満の改善を心がけることが大切です。
ただし、急激なダイエットは逆に胆石のリスクになるため、無理のない方法で体調を整えていきましょう。
アナウンサーかしまだちほのコミュラジオ(医療/旅/ビジネス)
アナウンサー鹿島田千帆/ Kashimada Chiho
- 04:021.
チャプター1
- 06:342.
チャプター2
- 01:403.
チャプター3
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