#855 クリエイターズキャラバン宇都宮と、胆石症の基礎知識
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胆石症とはどんな病気?
無症状でも見つかることがある胆石の基礎知識
今回は、新小山市民病院 副院長の田野茂夫先生に、胆石症についてお話をうかがいます。
胆石症とは
胆石症とは、ひと言でいうと、胆汁が流れる経路に石ができる病気です。
胆汁は肝臓で作られ、胆管を通って十二指腸へ分泌されます。その途中には、胆汁を一時的にためておく袋状の臓器「胆のう」があります。
この胆管や胆のうに石ができる状態を、胆石症といいます。
胆石ができる場所によって、次のように呼ばれます。
胆管にできるもの:胆管結石
胆のうにできるもの:胆のう結石
胆石症はどれくらい多い?
胆石症の正確な罹患率を示す新しい報告は多くありませんが、厚生労働省が1993年に行った調査では、人口のおよそ**10%**に胆石があるとされています。
また、肥満の方では約**25%**が胆石を持っているという報告もあります。
近年は肥満の方が増えていることもあり、胆石を持っている人は10%を超えているのではないかと考えられています。
以前は、40代以降の女性、特に肥満傾向があり、出産経験のある方に多いと言われていました。しかし、2013年に日本胆道学会が行った調査では、男女比が逆転しているという報告もあり、現在では女性だけに多い病気とは言い切れない状況です。
実際に、男性の胆石症も増えていると考えられます。
胆石症の原因とリスク
胆石ができるはっきりとした原因は、まだ十分にはわかっていません。
ただし、リスク要因として、いくつかのものが知られています。
生活習慣に関するリスク
食べ過ぎ
高カロリーの食事
動物性脂肪の過剰摂取
長時間の絶食
急激なダイエットや体重減少
こうした生活習慣が、胆石のリスクになるとされています。
体質や病気、薬に関するリスク
肥満
脂質異常症
女性ホルモンの補充療法
経口避妊薬の常用
特に肥満は、大きな要因のひとつです。最近では男性でも肥満傾向の方が増えており、それが胆石症の増加につながっている可能性があります。
胆石症ではどんな症状が出る?
胆石があっても、実は無症状の方が大多数です。
ただし、胆石が胆汁の流れを妨げるようになると、症状が出てきます。
最も多い症状は、痛みです。
痛みが出やすい場所
みぞおち
右の肋骨の下あたり
右の背中
右肩
そのほか、吐き気や発熱が出ることもあります。
胆石が胆管に詰まると、黄疸が出ることがあります。さらに、急性膵炎を併発する場合もあり、その際にはみぞおちや背中に強い痛みが出ることがあります。
症状は、食後に起こることが多いとされています。
痛みの強さには個人差があります。病院に来た時にうずくまるほど強い痛みを訴える方もいれば、「痛みがあったので心配になって来ました」という時点では、すでに痛みが落ち着いている方もいます。
一方で、胆石発作から進んで胆のう炎を起こしている場合には、かなり強い痛みになることがあります。
放っておくとどうなる?
これまで胆石による症状が一度も出たことがない、いわゆるサイレントストーンの場合、症状が出る確率は10年で**10〜20%**ほどとされています。
胆石の数や大きさについては、ある報告では次のようにされています。
増える場合:約38%
減る場合:約18%
変化がない場合:約44%
胆石があると、胆のうがんを心配される方も少なくありません。
胆石と胆のうがんには関連があるとされていますが、強い因果関係があるとまでは結論づけられていません。
そのため、一般的には、症状のない胆石はすぐに治療するのではなく、経過観察でよいとされています。
検診で偶然見つかることも多い
胆石は、人間ドックや健康診断の腹部エコー検査などで、偶然見つかることも多い病気です。
自覚症状がないまま指摘される方も少なくありません。
つまり、自分では気づいていなくても、胆石を持っている可能性はあります。
痛み、発熱、黄疸などの症状がある場合には、早めに医療機関を受診することが大切です。
一方で、症状がない場合には、医師と相談しながら定期的に様子を見ていくことになります。
まとめ
胆石症は、胆汁の通り道である胆管や、胆汁をためる胆のうに石ができる病気です。
人口の約10%に胆石があるとされ、肥満や食生活、脂質異常症、急激な体重減少などがリスクとして知られています。
胆石があっても無症状の方が多い一方で、胆汁の流れが妨げられると、みぞおちや右の肋骨の下、背中、右肩などに痛みが出ることがあります。
症状がない胆石は経過観察となることが多いですが、強い痛み、発熱、黄疸などがある場合には注意が必要です。
人間ドックや検診で偶然見つかることも多いため、指摘された場合には自己判断せず、専門医に相談しながら経過を見ていきましょう。
無症状でも見つかることがある胆石の基礎知識
今回は、新小山市民病院 副院長の田野茂夫先生に、胆石症についてお話をうかがいます。
胆石症とは
胆石症とは、ひと言でいうと、胆汁が流れる経路に石ができる病気です。
胆汁は肝臓で作られ、胆管を通って十二指腸へ分泌されます。その途中には、胆汁を一時的にためておく袋状の臓器「胆のう」があります。
この胆管や胆のうに石ができる状態を、胆石症といいます。
胆石ができる場所によって、次のように呼ばれます。
胆管にできるもの:胆管結石
胆のうにできるもの:胆のう結石
胆石症はどれくらい多い?
胆石症の正確な罹患率を示す新しい報告は多くありませんが、厚生労働省が1993年に行った調査では、人口のおよそ**10%**に胆石があるとされています。
また、肥満の方では約**25%**が胆石を持っているという報告もあります。
近年は肥満の方が増えていることもあり、胆石を持っている人は10%を超えているのではないかと考えられています。
以前は、40代以降の女性、特に肥満傾向があり、出産経験のある方に多いと言われていました。しかし、2013年に日本胆道学会が行った調査では、男女比が逆転しているという報告もあり、現在では女性だけに多い病気とは言い切れない状況です。
実際に、男性の胆石症も増えていると考えられます。
胆石症の原因とリスク
胆石ができるはっきりとした原因は、まだ十分にはわかっていません。
ただし、リスク要因として、いくつかのものが知られています。
生活習慣に関するリスク
食べ過ぎ
高カロリーの食事
動物性脂肪の過剰摂取
長時間の絶食
急激なダイエットや体重減少
こうした生活習慣が、胆石のリスクになるとされています。
体質や病気、薬に関するリスク
肥満
脂質異常症
女性ホルモンの補充療法
経口避妊薬の常用
特に肥満は、大きな要因のひとつです。最近では男性でも肥満傾向の方が増えており、それが胆石症の増加につながっている可能性があります。
胆石症ではどんな症状が出る?
胆石があっても、実は無症状の方が大多数です。
ただし、胆石が胆汁の流れを妨げるようになると、症状が出てきます。
最も多い症状は、痛みです。
痛みが出やすい場所
みぞおち
右の肋骨の下あたり
右の背中
右肩
そのほか、吐き気や発熱が出ることもあります。
胆石が胆管に詰まると、黄疸が出ることがあります。さらに、急性膵炎を併発する場合もあり、その際にはみぞおちや背中に強い痛みが出ることがあります。
症状は、食後に起こることが多いとされています。
痛みの強さには個人差があります。病院に来た時にうずくまるほど強い痛みを訴える方もいれば、「痛みがあったので心配になって来ました」という時点では、すでに痛みが落ち着いている方もいます。
一方で、胆石発作から進んで胆のう炎を起こしている場合には、かなり強い痛みになることがあります。
放っておくとどうなる?
これまで胆石による症状が一度も出たことがない、いわゆるサイレントストーンの場合、症状が出る確率は10年で**10〜20%**ほどとされています。
胆石の数や大きさについては、ある報告では次のようにされています。
増える場合:約38%
減る場合:約18%
変化がない場合:約44%
胆石があると、胆のうがんを心配される方も少なくありません。
胆石と胆のうがんには関連があるとされていますが、強い因果関係があるとまでは結論づけられていません。
そのため、一般的には、症状のない胆石はすぐに治療するのではなく、経過観察でよいとされています。
検診で偶然見つかることも多い
胆石は、人間ドックや健康診断の腹部エコー検査などで、偶然見つかることも多い病気です。
自覚症状がないまま指摘される方も少なくありません。
つまり、自分では気づいていなくても、胆石を持っている可能性はあります。
痛み、発熱、黄疸などの症状がある場合には、早めに医療機関を受診することが大切です。
一方で、症状がない場合には、医師と相談しながら定期的に様子を見ていくことになります。
まとめ
胆石症は、胆汁の通り道である胆管や、胆汁をためる胆のうに石ができる病気です。
人口の約10%に胆石があるとされ、肥満や食生活、脂質異常症、急激な体重減少などがリスクとして知られています。
胆石があっても無症状の方が多い一方で、胆汁の流れが妨げられると、みぞおちや右の肋骨の下、背中、右肩などに痛みが出ることがあります。
症状がない胆石は経過観察となることが多いですが、強い痛み、発熱、黄疸などがある場合には注意が必要です。
人間ドックや検診で偶然見つかることも多いため、指摘された場合には自己判断せず、専門医に相談しながら経過を見ていきましょう。
アナウンサーかしまだちほのコミュラジオ(医療/旅/ビジネス)
アナウンサー鹿島田千帆/ Kashimada Chiho
- 03:201.
チャプター1
- 05:502.
チャプター2
- 02:013.
チャプター3
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