TOPトーク専門家農から学ぶ「アグリアーツ」ラジオ#443【経営】国はお金を出す。でも、田畑を守る人がいないという現実18:02 10月13日 134再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次交付金があっても人がいない農地維持の現実国が推進する農村RMOと企業連携の期待企業と地域が求める継続支援のギャップ農山村経営に不可欠な人・仕組み・文化次世代へ繋ぐ農山村維持の社会責任とはAI文字起こし(β版) # はじめに みなさん、こんにちは。グローカルデザインスクールの大竹千尋です。 多幡と地域を学びやに、子どもたちの探求スクール、ジュニアビレッジを企画運営しています。 子育ては、親だけが背負うものではなく、社会全体で育てるもの。 地域に少し委ねることで、親も子どもも肩の力が抜けていく、 そんなこともあるんじゃないかなと思います。 このアグリアスラジオでは、多幡や地域という何度でも失敗できる土壌で、 子どもたちが学ぶ姿と、私自身の気づきをお届けしています。 # 田んぼを守るお金は、どこから出ている? 今日は2026年10月13日火曜日の朝です。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。 いやー、ほんと三連休、横浜はですね、とってもいい天気が続きましたね。 そしてとっても過ごしやすくて。 そして今日の横浜も雨の心配もなさそうで、気温も24度ぐらいということで、 とっても過ごしやすい一日になるんじゃないかなというふうに思います。 皆さんはどんな三連休をお過ごしになられましたでしょうか。 私はちょうど今、娘が受験で、娘は相互型の選抜の受験を選んだので、 今が本当に受験の真っ最中なんですね。 志望留書とか、事前課題とか、小論の対策とか、面接の対策とか、 この連休中は面接の練習を一緒にやったりとか、そんなふうに過ごしていました。 私は初めてこの相互型選抜の受験システムというのをですね、 今回娘の在学受験に合わせて色々自分でもようやく内容が分かってきた。 そしてその大変さ、別の大変さがあるなということも分かってきたという感じなんですけど、 本人の良さとか強みとか、どっちがいいかなというところを結構考えた上で、 選択するということが大事なのかもしれないなということも考えています。 さて今日は、ちょっと違う角度からノンサンソンの話をしてみたいなというふうに思います。 皆さん、ノンサンソンを経営するって考えたことありますか。 会社を経営するとか、お店を経営するとか、そういうのはイメージしやすいと思うんですけど、 ノンサンソンを経営するって、あんまり気になれない言葉ですよね。 でも今、日本のノンサンソンでは、これから地域を誰がどうやって維持していくのかということが、 本当に大きな課題になっているんですね。 私自身、今静岡県の仕事で、ノンサンソンと企業や学校をつなぐマッチング事業の事務局を担当しています。 先日も静岡県庁の皆さんと、これからこの事業をどう進めていくのかという、 そういうお話をする機会があったんですね。 さらに、11月には浜松で開催されるタナダタミットで、 企業がタナダに関わるきっかけづくりについて話題提供する予定なんですね。 そんなこともあって、最近本当にずっと考えているのが、 ノンサンソンをどう持続可能な形で経営していくのかということなんですね。 今日は実際に仕事をしていて知ったこと、そして感じていることを少しお話ししたいと思います。 まず皆さんにもぜひ知っていただきたいなというふうに思うことがあります。 田んぼや畑って農家さんが作物を育てている場所というイメージがあると思うんですね。 でも、田んぼや畑を維持するためには、作物を育てる以外にもものすごいたくさんの仕事があるんですよね。 例えば、田んぼの周りの草刈り、農業の用水路にたまった泥をさらう作業とか、 農道の維持管理とか、イノシシやシカなどが入ってこないようにする長寿害対策の柵の設置とかね、 こうした仕事を地域の皆さんが本当に協力して行ってらっしゃるんですよね。 そしてこの活動を支えているのが、国の交付金制度があるんですね。 例えば農林水産省には、多面的機能支払い交付金という制度があります。 名前がちょっと難しいんですけど、 簡単に言うと、農地や水路、農村の環境を守るための地域の共同活動をお金の面から支援するという制度です。 それともう一つ、中山間地域と直接支払い交付金という制度もあります。 こちらはいわゆる山間部など経営者があって、農業を続けるのがそもそも難しい地域で、 同じく農業生産活動などを継続するためのお金の支援の制度なんですね。 こうした交付金は対象となる、どのくらいの農地面積を守るか、 どのくらいの農地を管理できるかという面積によって金額が決まるような仕組みになっているんですね。 要は国の方がお金を出して、地域の人たちが協力して農地を守っていく、そういう制度なんですね。 こう聞くと、なるほど、ちゃんと支援制度があるんだなというふうに思うじゃないですか。 ところが実際の現場では、これがなかなか難しいんですよね。 例えば草刈りや水路の管理をしている地域の方々に支払われる作業にと、 地域によって違いますけれども、時間関数にすると1時間1000円程度というケースもあるんですよね。 日当というよりも優勝ボランティアに近いような金額ですよね。 もちろんこの交付金は通常の雇用賃金を補償するための制度ではないんですよね。 でも本当にこの草刈りも水路の泥上げも結構な重労働なんですよね。 最近では自走式の草刈りということで、自動化されて草刈りもだいぶ楽になってきたという状況にもなっていますけれども、 それでも毎年こういうことはやらなきゃいけないわけですね。 地域の高齢化が進んで作業に慣れる人が少なくなってくると、交付金があってもそもそも作業する人がいないという問題が起きるんですよね。 実際こうした維持管理を続けることが難しくなって、活動組織から抜けてしまったり、交付金の活用をやめてしまったりする地域も今すっごい出てきているんですね。 先日静岡県で聞いたお話でも、観光地として観光資源として評価されて、地域外からもいろんな人が関わる取り組みが進んでいた地域が、 貢献者の問題をやっぱり解決できなくて、この多面的機能支払いの活動組織から抜けることになってしまったんですね。 これは本当に氷山の一角で、本当に私もこれはちょっと本当に感慨させられました。 やっぱり観光で人が来ることと、日常的に農地を守り続けることということは、また別の問題になっているということなんですよね。 # 国が進める「農村RMO」と企業マッチング それともう一つ、国はこうした農産村の維持管理をこれからどう続けていくのかというこの課題に対して、様々な政策を進めているんですね。 その一つが、先ほどご紹介した直接支払いなどの交付金制度なんですけど、もう一つ、私自身も注目しているのが、農村RMOというそういう仕組みです。 これはリジョンマネジメント・オーガナイゼーションの略なんですね、RMOって。 特に人口減少とか高齢化が進む中山間地域などで、複数の集落が協力して地域コミュニティや農地を守る仕組みのことを指します。 一集落あたりの人口とか世帯数そのものが減ってきて、それこそお草刈りとか農地の管理とかお祭りの維持とかですね、こういったものが本当に一集落では難しくなっているという背景もあって、 それであれば少し広域で地域を運営できるような組織を作っていこうという話なんですね。 農村RMOは複数の集落が協力しながら、農地の保全だけではなくて地域の資源を活用した経済活動、それこそお買い物とか生活の支援も含めて地域を維持していこうというそういう仕組みなんですね。 昔の集落では地域の人たちが協力して田畑とか水路を管理したり、暮らしを支え合ったりしてたんですよね。 こういう政策の流れを見ていると、国としてもこれからの農産村は地域自身が経営する力を持つことが必要だって考えているんだなというふうには感じます。 でもここで一つ疑問が生まれるんですよね。そもそも人が足りなくて困っている地域に、地域を経営する仕組みを作ってくださいって言って本当にできるんだろうかということです。 誰が経営を担うのか、どんな仕事をどんな体制で続けていくのか、そのためのお金をどう確保するのか、これ結構難しい問題だというふうに思うんですね。 そこで国も力を入れているのが、企業とか大学など地域外の人たちに農産村の保全活動に関わってもらうというそういう取り組みなんですよね。 クローカルデザインスクールも静岡県の事業で農産村と企業や大学をつなぐそんな仕事をしています。 去年は国が主導するこの農産村と企業のマッチングイベントが静岡県でも開催されたんですね。 こういうイベントには私もこれまで何度かオンラインオフラインともに参加をしているんですけど、ここで本当にいつも感じることがあるんですね。 企業は当然のことながら、自社の事業とかサービスを生かして地域課題を解決しようというふうに考えますよね。 例えば、行政、自治体に自社のサービスを導入してもらうことで、人手不足などの課題を解決しようとしますよね。 実際、静岡県でも今年かな、タイミングを活用して保全活動の担い手を確保するマッチングが生まれたと聞いているんですね。 これは一つの可能性だと思います。 でも、グローカルデザインスクールで普段、農産村の方々とよく話をして困っていることを聞いたりするんですけど、地域がもっと具体的なことを困っているんですよね。 本当に草刈りを一緒にやってくれる人が欲しいとか、蝶虫害対策の策を設置するのを手伝ってほしいとか、 田んぼの水路の泥上げを一緒にやってほしいとか、そして何より大事なのが、一度来てくれればいいということではないんですよね。 来年も再来年も、できれば年に何度も一緒に活動してくれる人が欲しい。 つまり、単発のイベントではなくて、継続して地域に関わってくれる人をすごい求めているんですよね。 国は企業とのマッチングを進めたい。企業は自社の強みを生かして事業を展開したい。 地域は日常的な維持管理を一緒に担ってくれる人が欲しい。 それぞれの考えは本当に理解できるんですけど、この3つをどうやって重ねていくのか。 ここが私が今本当に仕事をしながら一番悩ましいなというふうに感じているところなんです。 # 農山村をどう経営していくのか? 今回、静岡県庁の皆さんともお話ししながら、改めて感じたことがあるんですね。 農産素を守るというのは、単にお金を用意すれば解決するという、そういう問題ではないんですよね。 人が本当に必要なんですよね。 そして、その人たちが無理なく関わり続けられる仕組みが必要です。 さらに、やっぱり企業が関わるのであれば、企業にとっても意味があって、地域にとっても助けになる。 そういう関係を作らなければいけないんですね。 私は、これまさに経営だなというふうに思うんですよ。 ただ、会社の経営とはちょっと違うんですよね。 農産村には、そこで暮らしている人たちがいて、長い時間をかけて築いてきた人間関係とか、やっぱり文化があるんですよね。 単純に効率化すればいいとか、利益が出ればいいとか、そういう話ではちょっとないんですよね。 それともう一つ考えたいのが、農産村が生み出している価値を誰が受け取っているのかということです。 例えば田んぼ、お米を作る場所ということだけではなくて、 それこそ大雨の時に水を一時的に貯めるなど、私たちの暮らしを守ってくれるという役割もあるんですね。 いわゆる田んぼダムのような、そんな機能ですよね。 農産村には、食料を生産するだけではなくて、水とか土壌とか、それこそ自然環境を守るとか、いろんな役割があるんですね。 だからこそ多面的機能と言われているのはそういうことなんですけど、 つまり農産村が維持されることで恩恵を受けているというのは、農産村に住んでいる人たちだけではないんですよね。 それこそ川の上流地域の棚田が保全されることで、土砂災害みたいなのも大きくならずに済んでいたりとか、 そこから流れる水、川、これは守られているんですね。 それがどんどん下流に流れていって、もしかしたら平野部では工場があって、その工場でそこの川の水を使っている可能性もあります。 私たちの生活様子になっている可能性もあるんですよね。 私たちも何らかんだで、間接的に直接的にこの恩恵を受けているっていうのが農産村なんですよね。 でもこの維持官僚になっているのは、まさにこの地域に住んでいらっしゃる方々なんですね。 ここが本当に農産村を経営する難しさの一つなんじゃないかなというふうに本当に思うんですよね、現場で見ていると。 地域の人たちだけで守るには限界があって、でも外から人が来れば解決するっていう、そういう単純な話でもなくて、 じゃあどうすればいいんだっていう、そういう話なんですけどね。 正直私もですね、これもう課題が大きすぎちゃって、まだこれがいいんじゃないかっていう鉄板みたいな答えを持っているわけじゃないんですけど、 こういう仕事をですね、私自身が農村振興とかですね、こういうことにずっと関わっているからこそなんですけど、 まずはこの実態をもっと多くの人に知っていただくことが大事だなというふうに、私自身はすごく感じています。 私たちが普段当たり前のように見ている田んぼとか農産村の風景、あれは自然に維持されているというわけじゃないんですよね。 地域の人たちが草を刈って水路を掃除して管理して田畑を守っているっていう、そういうことなんですね。 そしてそれを支える交付金の仕組みがあって、でも今その仕組みをどう続けていくのかっていうこと自体が大きな転換点にあるんですね。 私は農産村を守るということは、私たちの暮らしを守ることであるというふうに思っているんですね。 これから先の子どもたちに、やっぱり食とか田畑とか農産村をどうつないでいくのかという問題でもあるというふうに私は思っているんですね。 だからこそ本当にこれ、本当に難しい問題だなって思うんですけど、目をそらさずに考えていかなければいけないなということも思っています。 11月の田中サミットでも、企業が田中に関わるきっかけづくりについて皆さんと一緒に考える予定なんですね。 私自身も現場でいろんな方のお話を聞きながら、どうすれば持続可能な仕組みにできるのか、これは引き続き考えていきたいなというふうに思っています。 今日はですね、農産村をどう経営していくんだろうという、そういう大きなテーマについて少しご紹介させていただきました。 皆さんはどのようにお感じになられますか? これからの農産村を誰がどんな形で支えていくのがいいんでしょうかね。 皆さんだったら、どんな仕組みがあったら、企業も地域も無理なく関われる、そんな仕組みになると思いますか? いや、もう本当にこれ難しくて、私もね、うーんというふうに考えちゃうんですけど、 でもこれが今の日本の農産村の実態であるのは事実です。 ということで、今日も最後まで聞いていただきましてありがとうございました。 ぜひ皆さんからのご感想などがございましたら、コメントでお寄せください。 初コメも大歓迎です。 そしてこの放送がいいなと思ったら、いいねを押していただいたり、 気に入っていただけましたら、ぜひチャンネルフォローしていただけたら、とっても励みになります。 それでは今日も良い一日を。 もっと見る #ジュニアビレッジ #アグリアーツ #聞かれなくても話したいこと 農から学ぶ「アグリアーツ」ラジオ大竹千広(探究スクール経営/ジュニアビレッジ/根っこ塾/地域活性アドバイザー/国家資格キャリアコンサルタント)00:351.はじめに07:022.田んぼを守るお金は、どこから出ている?04:503.国が進める「農村RMO」と企業マッチング05:374.農山村をどう経営していくのか?コメント感想・質問・応援メッセージを書こう SOGA山LABO10月13日今でも『地方創生』を掲げている個人や団体がいらっしゃいますが、個人的に地方を再設計する局面に入っていると感じます。全国的に見れば、労働力・お金・税収を地域間で奪い合っている側面がある。これからは『地方創生』から『地方再設計』『地方整縮』『地方ダウンサイジング』のような言葉が適しているのかな🤔農地・里山・空き家・祭り・地域文化など、全部を残すのではなく、「これだけは残したい」と、みんなで「ああだ、こうだ」と言い合いながら手仕舞いする局面に入っていると感じます。1返信 lee10月13日初めてコメントします。今日のお話、とても考えさせられました。私は現在47歳のパート主婦です。49歳で農家の実家に引っ越し、農業を始めようと思っています。現在の農村がどういう現状なのか、どうしていけるのか考えていきたいです。1返信
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これからは『地方創生』から『地方再設計』『地方整縮』『地方ダウンサイジング』のような言葉が適しているのかな🤔
農地・里山・空き家・祭り・地域文化など、全部を残すのではなく、「これだけは残したい」と、みんなで「ああだ、こうだ」と言い合いながら手仕舞いする局面に入っていると感じます。
私は現在47歳のパート主婦です。49歳で農家の実家に引っ越し、農業を始めようと思っています。現在の農村がどういう現状なのか、どうしていけるのか考えていきたいです。