#177【レポート】しゃべらないスタンダップコメディアン 白岩次郎&よしこ
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東京都在住のスタンダップコメディアン・しらいわよしこさんと次郎さんのライブレポートです。
よしこさんは、障害のあるお子さんを含む三人のお子さんを育てたシングルマザーで、介護福祉士。息子の次郎さんは重度知的障害でIQは18、話せる言葉は「あ」「ママ」「アウト」など十語ほどで、読み書きもできません。
しかしマイクの前に立つと堂々と声を出し、それを佳子さんが超訳します。少ない言葉でも、次郎さんは自分の気持ちをしっかり表現し、語ってほしいこと、語ってほしくないことも、きちんと伝えて、お二人のやりとりは自然と大爆笑を誘います。
「障害のある人を笑う」と聞くと、倫理的にためらいを感じるかもしれません。しかしお二人はコメディアンです。大いに笑っていいのです。
スタンダップコメディは、マイク一本で社会や自分の経験を語る表現で、社会批評やマイノリティの声の表現でもあります。1950〜60年代のアメリカの公民権運動の時代、黒人コメディアンたちが差別や制度的不平等を舞台上で語ったことに始まります。声を持たないとされてきた人たちが、抑圧に抗う文化として笑いを用いられてきました。日本でも近年、じわじわと広がっています。
これまで昼スナでも、せやろがいおじさんやウトシンペイさんにライブをしていただきました。
今回は、月に一度開催している会員制バーのイベントのひとつとして、長崎在住の柿田安岐子さんが企画してくださいました。お2人の九州でのライブは初とのことで、丁寧に準備を重ねていただき、多くの方にお越しいただくことができました。
ライブ前半では、スライドを使ってよしこさんとご家族の歩みが語られました。佳子さんは大分県出身。ジャーナリスト養成の専門学校に通い、フリーランスのライターとして働き、稼いではアジアを一人旅することを二十代に繰り返していた。インドで出会った方と結婚し、26歳で結婚、27歳で長女をアフリカで出産。その後、都内で長男を出産し、次郎さんを出産する直前に離婚されました。
次郎さんが知的障害と診断された後、小学校はきょうだいで過疎地の少人数の公立校に通われました。しかし進学の場面で、社会や行政の冷たさに直面されたそうです。
スタンダップコメディとの出会いはコロナ禍の真っただ中でした。公的支援が軒並みストップし、呆然としていたとき、ネットで「笑えない世界を笑おうとしている人たち」に出会い、衝撃を受けたといいます。そこから活動を開始。
続けられている理由は二つ。ひとつは、お客さんにストレスを発散してもらうこと。もうひとつは、次郎さんのための舞台をつくることです。
「楽しいことが大好きだから、次郎は次郎という仕事をしている」と佳子さんは言います。
「何をしゃべっているか、よく分かりますね」と言われるそうですが「聞こうという気持ちがあれば、分かるようになる」とおっしゃっていました。その姿勢が、次郎さんの才能や人柄を引き出し、存在を最大限に発揮させています。
昼スナは、すべての物語には語られる価値があると考えています。誰もが自分のことを自分の言葉で語ること。それが、人がその人の力を取り戻す第一歩だと思っています。
しらいわさん親子はお一人お一人にしかない物語を語り、それが圧倒的に面白く、パワフルでした。全国ツアーが夢とのことで、その第一歩が九州、そして長崎で実現しました。
東京のご自宅では、月に一回スタンダップコメディークラブも開催されているそうです。ご関心のある方は、ぜひお問い合わせください。
https://xn--n8j4akb8ve7b.my.canva.site/page-4
昼スナではこれまで「すべての物語は語られる価値がある」実践として、講談ワークショップや怪談ワークショップを行ってきました。そしてスタンダップコメディです。
エンターテインメントという型によって、自分の物語を語ることを許され、助けられるのだと思います。
自分に合った方法で、自分のことを自分で語る。その機会を、これからもお店で皆さんと一緒につくっていきたいと思います。
よしこさんは、障害のあるお子さんを含む三人のお子さんを育てたシングルマザーで、介護福祉士。息子の次郎さんは重度知的障害でIQは18、話せる言葉は「あ」「ママ」「アウト」など十語ほどで、読み書きもできません。
しかしマイクの前に立つと堂々と声を出し、それを佳子さんが超訳します。少ない言葉でも、次郎さんは自分の気持ちをしっかり表現し、語ってほしいこと、語ってほしくないことも、きちんと伝えて、お二人のやりとりは自然と大爆笑を誘います。
「障害のある人を笑う」と聞くと、倫理的にためらいを感じるかもしれません。しかしお二人はコメディアンです。大いに笑っていいのです。
スタンダップコメディは、マイク一本で社会や自分の経験を語る表現で、社会批評やマイノリティの声の表現でもあります。1950〜60年代のアメリカの公民権運動の時代、黒人コメディアンたちが差別や制度的不平等を舞台上で語ったことに始まります。声を持たないとされてきた人たちが、抑圧に抗う文化として笑いを用いられてきました。日本でも近年、じわじわと広がっています。
これまで昼スナでも、せやろがいおじさんやウトシンペイさんにライブをしていただきました。
今回は、月に一度開催している会員制バーのイベントのひとつとして、長崎在住の柿田安岐子さんが企画してくださいました。お2人の九州でのライブは初とのことで、丁寧に準備を重ねていただき、多くの方にお越しいただくことができました。
ライブ前半では、スライドを使ってよしこさんとご家族の歩みが語られました。佳子さんは大分県出身。ジャーナリスト養成の専門学校に通い、フリーランスのライターとして働き、稼いではアジアを一人旅することを二十代に繰り返していた。インドで出会った方と結婚し、26歳で結婚、27歳で長女をアフリカで出産。その後、都内で長男を出産し、次郎さんを出産する直前に離婚されました。
次郎さんが知的障害と診断された後、小学校はきょうだいで過疎地の少人数の公立校に通われました。しかし進学の場面で、社会や行政の冷たさに直面されたそうです。
スタンダップコメディとの出会いはコロナ禍の真っただ中でした。公的支援が軒並みストップし、呆然としていたとき、ネットで「笑えない世界を笑おうとしている人たち」に出会い、衝撃を受けたといいます。そこから活動を開始。
続けられている理由は二つ。ひとつは、お客さんにストレスを発散してもらうこと。もうひとつは、次郎さんのための舞台をつくることです。
「楽しいことが大好きだから、次郎は次郎という仕事をしている」と佳子さんは言います。
「何をしゃべっているか、よく分かりますね」と言われるそうですが「聞こうという気持ちがあれば、分かるようになる」とおっしゃっていました。その姿勢が、次郎さんの才能や人柄を引き出し、存在を最大限に発揮させています。
昼スナは、すべての物語には語られる価値があると考えています。誰もが自分のことを自分の言葉で語ること。それが、人がその人の力を取り戻す第一歩だと思っています。
しらいわさん親子はお一人お一人にしかない物語を語り、それが圧倒的に面白く、パワフルでした。全国ツアーが夢とのことで、その第一歩が九州、そして長崎で実現しました。
東京のご自宅では、月に一回スタンダップコメディークラブも開催されているそうです。ご関心のある方は、ぜひお問い合わせください。
https://xn--n8j4akb8ve7b.my.canva.site/page-4
昼スナではこれまで「すべての物語は語られる価値がある」実践として、講談ワークショップや怪談ワークショップを行ってきました。そしてスタンダップコメディです。
エンターテインメントという型によって、自分の物語を語ることを許され、助けられるのだと思います。
自分に合った方法で、自分のことを自分で語る。その機会を、これからもお店で皆さんと一緒につくっていきたいと思います。
昼スナママ・フィッシュ明子の役にたたなくてもいいラジオ
フィッシュ 明子
- 00:161.
タイトルコール
- 05:262.
次郎は「次郎という仕事」をしている
- 10:003.
しらいわよしこ&次郎①
- 04:424.
しらいわよしこ&次郎②
- 09:515.
しらいわよしこさんインタビュー
- 01:176.
エンタメは語ることを許してくれる
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