#172 ラーメン屋さんはここ一択「どんな時も誰のお腹もすかせない」矜持
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遠方から来られたお客さんから
「この近くでおすすめのラーメン屋はありますか?」
と聞かれることがあります。
私が紹介するのは、川端商店街の中にある「博多ラーメン はかたや」です。(24時間営業)
ラーメン一杯、290円(税込)。
コーヒーよりも安い価格で、この値段を49年間変えずに守り続けています。
私自身は、ラーメンがそんなに得意ではなく、
というかいわゆる「ラーメン評論家」が少し苦手です。
多くの人は自分のことを味の分かる人・グルメと認識しているものですが、ことラーメンに関しては評論家が多く
スープのキレがどうとか
麺の加水率がどうとか
作り手や他のお客さんにドヤる態度が顕著な気がします(バイアスです)。
しかしはかたやには、そういうマウントの空気があまりないように見えます(バイアスです)。
今日日は一杯1000円を超えることも珍しくありません。具材を増やし、進化していくラーメンもひとつのエンタメだと思いますが、はかたやの290円は、もはや「価格」というより「哲学」だと感じます。
子どもも、高齢の人も、学生も、外国人も、生活の中にある一杯。
自分たちのミッションは何かが一瞬で伝わる。
老荘思想である「足るを知る」を体現しておられます。
昼スナの常連でもあるライターの サオリス・ユーフラテスさん が、東洋経済オンラインではかたやさんを取材されています。
https://toyokeizai.net/articles/-/923242
・1976年創業
・福岡県内に9店舗
・1日平均 約1200人が来店
なぜ290円を維持できるのか。
それは、調理工程を徹底的に単純化しているからです。
・専門職でなくても作れるオペレーション
・麺の茹で時間は秒単位で固定(カタ15秒、普通1分)
・コの字型カウンターで動線を最短に
・食券購入後、約1分半で提供
こうした仕組みによって、スピードと品質を両立しています。
運営会社の昭和食品工業の澄川誠社長は、こう語っています。
「売値は、原価の積み上げで決めるものではない。
家計の中で、外食に使える金額はお客さんが決めるものだ」と。
原価が上がったからといってすぐに値上げをするのは、お客さんとの信頼関係の問題になる。
売値を上げる前に、まだやれることがある。
人件費を削るのではなく、作業を減らす。
はかたやの経営は、足し算ではなく、引き算の経営なんですね。
取材の中で、澄川社長は何度も「みんなで豊かになる」という言葉を使っていたといいます。
客層を絞るのではなく、広げる。
誰でも、いつでも食べられるようにする。
その分、無駄なお金は使わず、暮らしを豊かにしてほしい。
私が勝手に感じていた「どんな時も誰のお腹もすかせない」というはかたやの魅力や信念は、この記事を読んで、間違っていなかったと確認できました。
サオリスさん、素敵な記事をありがとうございました☺
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